前々から言われていましたが、仮想通貨の送金先について管理していないウォレットや海外取引所への送金を禁止する動きになるかもしれない。以下金融庁議事録の内容。議事録でありまだ確定ではない。
金融審議会「資金決済ワーキング・グループ」(第1回)議事録:金融庁
ttps://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/shikinkessai_wg/gijiroku/20211013.html
トラベルルール等の体制整備が進められているということは承知しておりますが、現状においても、国内の暗号資産交換業者において、一般の個人から海外のサイトや暗号資産交換業者の管理しないウォレットへの送金を適切に制限するなどの対応が検討されるべきではないかと考えます。
この辺についてはちょっと前でもニュースで流れていました。上記でも言及しているトラベルルールについては来年4月ぐらいに動きがありそう。
日本の仮想通貨送金ルール導入目処、2022年4月か【FATF・トラベルルール】
ttps://coinpost.jp/?p=233186
これの問題は仮想通貨というのはグローバル市場で自由に送受金できるところだと思っているのですが、それが封じられる。海外取引所も、DeFiもアウトになる気しかしてない。
ざっと思ったのは、登録したウォレットがOKもらったらその先のDeFi取引とか海外取引所への送金って普通に可能よなぁって思ってしまった。
が、よく見ると「暗号資産交換業者の管理しないウォレット」への送金制限がある部分。
なんじゃそりゃ。それじゃあ自分で仮想通貨管理できなくて取引所GOXしたら補償してくれるの?ってなる。
こうなるとMetamaskとかのウォレットもアウト臭い。交換業者が管理しないウォレットだからだ。じゃあ交換業者が管理するウォレットってなんだよ???
ってなるんだけど、もう、本当に仮想通貨を保管するだけのウォレットが日本に向けて販売したりするんだろうか?
よくわからない。
そもそもウォレットって「財布」なんだから、なんで自分のお金を財布にいれるのに国にお伺いしないといけないのか。コレガワカラナイ。
そもそも現金の方がよっぽど何に使われてるかわからないじゃんってなる。仮想通貨は基本すべて台帳に記入されてるからめちゃくちゃ明瞭だけど、紙幣なんか正直どこからどこに移動したかわからないじゃん。何も残らないんだから。
話が脱線しました。
じゃあ我々はどうしたらいいかというと、今のうちにウォレットにある程度資金を移しておくぐらいしか対策は無いかなぁと思ってます。
先んじてウォレットに移しておけばその資産は問題なく動かすことはできるだろう。ただ、これの問題点は、自身のウォレットに大きく資金を入れすぎるとセルフGOXしたときに泣くことになることか。
ガチ勢だったらいいのですが、私のような一般人だと自分で仮想通貨を管理するのって滅茶苦茶大変なんですよ。
例えば自分で管理することになったらこんなに考えることがたくさん
- 秘密鍵をどこに保存するか問題
- シードをどこに保存するか問題
- ハードウェアウォレット購入する場合、その業者は本当に安全なのか問題
- アプリウォレットも同様
- ペーパーウォレットも同様。実際、過去ペーパーウォレットでオフラインで取得したウォレットがハッキングを受けたニュースあり(※初動から仕込まれてたらしい)
- 保有者が死んだ場合に取り出せるのか問題
秘密鍵・シードなんかはばれたら一瞬で終わるものなので可能な限りオフラインで取得すべきなんですが、その取得方法とか調べる必要があるし、さらにマルチシグにして分散保管する必要もある。当然、金額によりけりだが、大多数の資産を全部自身で管理する場合は複数の金庫に保存したりも検討する必要がある。
一応私もウォレットにちょいちょい入れていますが、大金を入れるのはなかなか厳しい状況かなと。
じゃあ取引所に大金置いておいて問題ないか?っていうと、倒産したり取引所がハッキングされて取り出せなくなるとか全損するリスクもあるわけで、本当に仮想通貨というのは扱いが大変だ。
じゃあ利確すればいいかってなると、税金が雑所得。もう終わりだよこの国!!
さらに言えば、登録されてないウォレットから国内の交換業者に「送金不可」になったら積みなんですよねこれ。そうなるともう二度とDeFiやら海外取引所は使えなくなる。海外取引所はいいとして、DeFi封じられるのは完全に鎖国状態よ。日本は貧しくなるべくして貧しくなってるなって思う。
ということで、ガチ勢ならばさっさとウォレットに移しておくのもいいかなと思った次第。どう転んでも柔軟に対応できるだろう。そもガチ勢ならこんなニュース流れる数年前に自身のウォレットで管理しているだろう。自分はどうすっかなぁ・・・。もうちょっと悩みます。