FTX騒動からみる各社ポイントサービスについて

いつの頃からか、日本では「dポイント」だの「楽天ポイント」だの「ポンタポイント」が突然普及し始めたように感じる。

 

これらのポイントの特徴として1ポイント=1円として使え、最近では投資信託の購入費でも使えるというのだから益々現金と変わらないものとなってきているように感じる。

 

で、最近のFTXの破綻を食らった身としてこの「ポイント」についても似たようなことが将来起こるかもなぁと思ったので記事にしてる。

 

FTXが破綻するんじゃないか?みたいな噂が立った時、「なんだかんだ言ってもFTXなら大丈夫だろう」とか思ってたのが運の尽き、出金停止が発表されてしまったのだ。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

上記は出金停止直前の記事なんだけど、やっぱり心のどこかで「FTXなら大丈夫」って思っちゃってるんだよね。だから1万ドル~2万ドルぐらいの額を残してしまった。

 

丁度その時、ちゃんと危機管理持ってる人は多くいたようで、出金申請したのに数時間待たされたりしたんですね。まさに取り付け騒ぎ状態。まさか自分がこの令和の時代で体験するとは夢にも思わなかったのである意味貴重な経験となりました。もう味わいたくねぇ!

 

FTXといえば世界2位だか3位だか言われる取引所であり、大谷選手が宣伝してたりバイデン大統領に寄附したりととにかく世界的な企業だったわけで、それが一夜で終わってしまったのだ。

 

あくまで仮想通貨取引所であり、そういうリスクもあるのは重々承知しているのですが、さて一般企業でもこういうリスクは当然ながら存在しているよなというのを常に心に置いておかないといけないなと感じています。

 

そこで目を付けたのが「dポイント」とか「楽天ポイント」とか。

 

一般的に銀行に現金を預けた場合は1000万円までは補償されるとか、証券会社の場合は全額保証される仕組みになっているので割とその辺は日本に住んでてよかった~という思いがあったりします。

 

が、ポイントは別です。

 

ポイントの価値は1円=1ポイントですが日本円ではありません。

 

残念ながらそのポイントを発行している会社が破綻した場合は帰ってこないと考えた方がよさそうです。以下最速資産運用サイトより引用させていただきます。

 

ポイント発行会社が破綻した場合にポイントはどうなるのか | 最速資産運用

https://ma-bank.net/blog/2595/

 ところで、そのようなポイントは利便性が高い反面、利用者保護が物凄く軽視されているという側面があります。ポイント発行会社の破綻などを理由に、ポイントサービス自体が廃止される可能性がありますが、その場合、発行会社は一切の賠償責任を負わないケースが大半です。社債などとは異なりポイント発行会社の残余財産からの弁済が受けることができないですし、もちろん預金・保険・投資信託などのように公的保護を受けることもできません。

 

まぁそりゃそうよなって思える部分。つまり、1ポイント=1円で使えるものの、実はその価値は1ポイント < 1円であるということです。

 

FTXだけかもしれませんが、本当にあっという間に資産が無くなる恐怖は凄かったです。明日は我が身です。いや明日どころか今日今この瞬間我が身に降り注いでますが。

 

なので、1企業にポイントを預けっぱなしにしておくリスクというのは非常に高く感じています。

 

であるならば、我々消費者はどのように対応すればいいかというのが自ずと見えてきます。

 

普通に考えたらこうする

  • ポイントゲットしたら即座に円に変換する(※可能な場合)
  • 難しければ即座に何かしらの商品を買う

 

現金化は結構簡単な世の中になっていて、例えば投資信託に投資して即売りすれば、はい日本円ですという具合。私は即売りはヨシとしていないので積極的にやってないですが、基本はこれでしょう。投資信託なので多少の値の前後はあると思いますが、損することもあれば得することもあるので細かい端数は気にしなくてもいいかなと思ってる派です。もっと言えば「割のいいギャンブル」枠。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

そもそも投資信託に投資した時点で証券会社が破綻しても資産は守られるので売る必要すらないと言えるかもしれません。投資対象によりますが。

 

で、もう一つはさっさと使うこと。これも当然ですね。ただ、使いづらいポイントというのは当然あって、リクルートポイントの期間限定ポイントなんかだと、本当に使い道が無くて結構困ってます。ポンパレドールぐらいか楽に使えるの。

 

ただ、楽天とかdポイントとかだと普通のお店で使えるのでやはりさっさと使うに限ります。まぁこれも普通なのよね。

 

で、こう考えると次の選択肢はあんまり選びたくない。

 

ポイント運用サービスは・・・

楽天ポイントだとビットコインを買えるサービスだったり、dポイントだと投資信託に投資できたりとか、ポイントそのものを投資で使えるサービスが結構最近はやってる気がします。

 

これ結構罠だと思っていて、投資というのは基本長期的に持つものであり、ポイント投資としても例外なく長期投資になる傾向が強いと思います。なぜなら「たかが少額のポイント」という形でポイっと投げて放置してる人が多いんじゃないでしょうか。

 

ちりも積もれば山となる。FTXの「FTX Earn」を思い出します。年利5%~8%を資産を置いていたら貰えるサービスがありました。それで資金を調達したFTXが自転車操業で資産を使われていくのです。

 

で、破綻したら今預けてるポイント投資の分は全部無くなってしまうと。日本円じゃないから保護もされません。つまり、ポイント投資はかなり罠の色が強いです。

 

でも私は面倒くさくてdポイント投資をそのまま継続してる面もあります。少額だし、dポイントって現金化面倒なのでまぁいいかな~という感じです。

 

そう、つまり、人間面倒くさい所にお金が発生しているということであり、面倒くさがると上記のようなポイント(お金)が無くなったりするのです。

 

FTXの件も、「信じてる」と発言してある意味思考の放棄をした結果でもあります。信じるって便利ですよね。信じていればなにも考えなくていいんですから。信じると決めたら裏取りとかしなくて済みますから。

 

そこに「疑い」を入れるとまぁ調べたりする労力と時間が発生しますし、信じられないなら行動「出金とか」をする手間もかかるのだ。

 

結局最終的な結論としては「面倒」に立ち向かう気力が必要ってことになる。なんだかポイントの話以上のことになってしまってどう着地していいか分からなくなってきたがそういうことだ。

 

ということで、せっかくこの記事書いたので、dポイントのポイント投資売りつつ、同額をビットコインでも買うことにしましょうかねぇあぁ面倒くさい・・・