こんにちは。okometsubuです。
仮想通貨業界は胡散臭いと言うのがもっぱらの日本の認識です。
その中の一つに「ハッキング」があります。
仮想通貨自体の暗号が破られるというものではなく、それを扱っている「取引所」にハッキングを仕掛けて中の通貨を盗み取るというものです。
日本ではCoinCheckがやられて数百億円が盗み出されました。
そして仮想通貨は基本的に「自己管理」が正しい在り方であるというのがビットコイナーの間では常識となっているようです。
今回の記事は、ビットコインを購入後の自己管理方法をザックリ書いた上で、本当に管理できるのか、取引所に置きっぱなしは本当に駄目なのかを記事にしたいと思います。
取引所のビットコイン
取引所とは仮想通貨を売買するために使う場所です。ようするにSBI証券とか楽天証券とか、株を買いたいなら証券会社に口座を開いてそこで売買するのと一緒です。
が、取引所の場合は補填する法律・制度が無いため最悪泣き寝入りです。例えばCoinCheckのハッキングはホットウォレットというオンライン接続可能なウォレットの仮想通貨が盗まれましたが、CoinCheckが補填しないと決めたら泣き寝入りするしかありません。但しCoinCheckの場合は会社の善意で補填してくれたので事なきを得たというわけです。
ということで、仮想通貨の取引所に購入した仮想通貨を置きっぱなしにするのは危険度が高い、ハッキングで狙われやすい状態にあると言えるということらしいです。
では、仮想通貨を購入したら投資家はどうすればいいのか。いくつか方法があります。
- ハードウェアウォレットという機械(数万円する)を買って、その中に取引所で買った仮想通貨を転送する(※コールドウォレット)
- 紙に暗号鍵を書いて、そこに仮想通貨を転送して、その紙は金庫等に保管する(※ペーパーウォレット)
- モバイルorデスクトップウォレットというアプリをインストールして、そのウォレットに仮想通貨を転送して管理する(※ホットウォレット)
- それでも取引所に置きっぱなしにする
それぞれ向き不向きがあるようです。ここから私調べの所感をザックリ。私が怖いと思っている事やメリットだと思ったことをズラズラ書きます。
あ、全く使ったことないし、本当に所感です。今悩んでるのを書くだけです。すいません。
ウォレット全般について
- 取引所で取引する際も取引所専用のウォレットでやり取りをしている
- 投資家自身がウォレットを別途用意して、その取引所のウォレットから自分のウォレットに送金することが可能
- 仮に取引所が閉鎖したりウォレット凍結とかされた場合取り出せなくなるが、自分のウォレットにあらかじめ送金しておけば仮想通貨は守られる。国の預金封鎖とかの場合からも逃れることも可能かもしれない?
- ハッキングにより取引所が襲われても手元のウォレットに送金しておけば安心
- 但し、手元のウォレットがハッキングされたらアウト。取引所にハッカーが多いのは資金が潤沢にあるため個人を狙うよりハッカーにとって大きな利益を得られやすいためと言われている
- しかし、個人を狙ったハッキングや詐欺は普通にあるし、普通に騙されて送金しちゃった人とかツイッター上でわんさかしてる。
- 手元に預けたウォレットの秘密鍵を無くしてしまいログイン不可になってしまって二度と取り出せなくなる可能性もある
結局私の中の持論といいますか、自分で用意したウォレットで管理している人も詐欺とかハッキング食らって盗まれてる人がソコソコいるってことです。つい最近、本当に数日の間だけでも1,2名程詐欺にあった人を見たし、パスワード分からなくて永遠に取り出せなくなった人も見ました。
これ本当に個人が管理した方が安全なのか?????
って思ってしまいます。私が怖いのは詐欺もそうですがパスワードや秘密鍵忘れ。ヒューマンエラーが一番頻度高いと思っている私としては、個人で全部を全部管理したくないというのが今現時点の考えです。
結論を急ぐには早すぎました。
まずは各ウォレットの違いを見てみましょう。
ハードウェアウォレットについて
- コールドウォレット(オフライン)で管理できるため比較的安全度が高い
- 専用の機械(USB形状が主流)なので転送方法が容易で簡単(そう)。
- 機械を購入するため数万円の出費が発生する
- ハードウェアウォレット内には秘密鍵の情報しか入っていない
- 正規の店で買わないと、その購入したハードウェアウォレット自体にウイルスが仕込まれていて、使って数年後に盗まれるなんてオチもある。
- PINコード(ログインパスワードみたいなもの)を3回間違えると中の秘密鍵が消滅するが、リカバリーフレーズを覚えておけば秘密鍵の復元が可能。
- 機械なので故障するかもしれないという恐怖に襲われるが、リカバリーフレーズさえあれば故障しても別のウォレットから復旧することは可能。
- ハードウェアウォレットが盗難されてもリカバリーフレーズさえあれば別のハードウェアウォレットから復元可能。結局ハードウェアウォレットの保存方法より、リカバリーフレーズの保存方法を改めて考える必要がある。
- ハードウェアウォレットが盗まれてもPINコード、もしくはリカバリーフレーズが盗まれなければ安心。
- リカバリーフレーズやハードウェアウォレットのPINコード(※ハードウェアウォレットのパスワードみたいなもの)が分からなくなったらお終い。完全に取り出せなくなる。
- もし私が亡くなったら家族がこのデータを取り出せるのか疑問過ぎる。割とIT得意な人じゃないと辛そう。取引所に送金する方法とか多分家族では無理。その時にハードウェアウォレットのバージョンアップが必要とかなって手順が変わってたら最悪。
リカバリーフレーズ:機器故障や紛失等でも全て復元可能なフレーズ
PINコード:そのハードウェアウォレットにログインするためのパスワード
みたいな感じで覚えておけばOKっぽそうです。PINコードを3回誤ると初期化されたりするそうですが、そういう時はリカバリーフレーズで復活できるみたいな。つまり、リカバリーフレーズが何よりも大事であり、絶対に覚えておく必要があることと、他人に知られたらアウトなものです
つまり、始めるには楽ちんだけど、転送後のメンテナンスが氏ぬほど面倒くさそうと言うのがハードウェアウォレットの欠点かなと思っています。特にリカバリーフレーズの保存方法。
紙は燃えたらアウトだし、文字が霞んで見えなくなってもアウト。写真も何年持つのか不明。写真をUSBキーとかで保存してもいいかもしれないが、USBも機械です。読み込みできなくなったらアウト。そう考えると、金属板にリカバリーフレーズを掘って保存するのが一番賢いと思いました。が、それはそれで非常に面倒だし、その金属板をどうやって保管するの?って所から始まります。
見る人が見れば、明らかにリカバリーフレーズと分かる板です。盗まれたらアウト。貸金庫は欲しいですね。
・・・つらいなぁ!
こんなの、ビットコイナーガチ勢ぐらいしかやらないだろ!いい加減にしろ!!!
と思ってしまうのですが、割と真顔で「やるのは当たり前なんだが???」みたいな顔してます。まじかー。みんな凄いね。10年後とか仕組み忘れた頃が本当に怖いよわたしゃ・・・。10年後とかハードウェアウォレット寿命大丈夫なんですかねぇ問題から始まって、大丈夫だとしてもPINコード覚えているのかとか、忘れたらリカバリーフレーズを入れるとか大変そうです。
そもそもPINコードを保存しているのがPCとかだったりするとハッキングされたらアウトですし、オフラインに保存している場合はそのPINコードどこに保存してたの?っていうのを覚えておかなきゃいけないです。リカバリーフレーズも同様。
今はまだ若いので何とか理解できましたが、中高年になったらきつそうだし、管理しなきゃという使命感を持って生きなくてはいけないのも辛そう。
もちろん、億万長者を目指す私としても、億なのですからそのぐらいの対策はあってしかるべきとは思います。が、怖いのは秘密鍵の紛失。これ無くしたら本当にお終いですからね。超怖い。怖いを通り越して、これなら取引所で管理してもらった方がむしろ安全じゃないかとさえ思ってしまっています。
また、ハードウェアウォレット販売会社が個人情報流出させて詐欺メールが飛んできた利しているのが最近起こっているそうな。で、その購入した人は誤ってそのメールを信じて手順に従って操作したら中の仮想通貨を盗まれてしまったとか・・・。
そして正規店で買わないで中古だったり怪しいネットショップで買った場合、そこにウイルスが仕込まれていて後から流出するとか。数年後とかだともう分からないですよね。怖すぎなんだが・・・。
正規店で買っても地獄、正規店じゃなくても地獄。
いや、本当に個人で管理するの難易度高すぎませんかねぇ・・・?
話が脱線しました。
とはいえオフラインで管理することが可能ですし、手間暇的には楽な方らしいです。セキュリティもコールドウォレットなので中々高いです。
さらに安全に行くならリカバリーフレーズを金属板に書き込んで金庫に預けるのが一番確実でしょうか。もっと言えば、ハードウェアウォレット自体も別の金庫にぶち込んでおけば完全に分散されていますね・・・忘れそう。
ただ、これをやると取り出すのに超手間がかかるので本当にガチ10年以上保管する場合の手段かもしれませんね。
ということで、次のウォレットに行きます。
モバイル/デスクトップウォレットについて
- スマホやPCに専用アプリをインストールして使う
- スマホやPC自体がオンラインに接続されていた場合、ハッキングの対象になってしまう※ホットウォレット扱い
- スマホに入れておけば外で容易に仮想通貨を使える。将来仮想通貨で気軽に買い物できる時代になったら凄く便利。まだ気軽じゃないので不要な気がする。
- 故障してもリカバリーフレーズがあれば復元可能※ハードウェアウォレットと一緒なので以降割愛
ハードウェアウォレットと同様、リカバリーフレーズで復元が可能なので盗難や故障があっても後から復元可能です。
とりあえず、スマホやPCに入れてインターネットに接続した時点でホットウォレット扱いとなるため危険度は増します。やはりキチンと管理するならハードウェアウォレットか今まで一度もネットにつないでいないPCにソフトウェアをインストールするとかが良いのかもしれません。
が、専用機が必要ですし管理はやはり大変そうです。
古くなったスマホを初期化してやってもいいかもしれませんが、これも寿命が来た時の復元操作とかが結構心臓に悪そう。リカバリーフレーズが誤っていたら完全にアウトです。
イヤー、怖いわやっぱり。全額全部をローカルに落とすのは流石にやりたくない。
とはいえ、手軽に実装できるのは利点なので、取引所が信頼できないならさっさとスマホに入れちゃうのはアリかもしれません。
ということで次に行きましょう。
ペーパーウォレットについて
- 紙に秘密鍵をアドレスを印刷して保存する
- 秘密鍵が直で書かれているので盗み見られないようにしっかり金庫保存する必要あり
- パスフレーズを別途設定可能だが、紙に印刷されないため覚えておく必要がある。パスフレーズを忘れたらお終い。
- 紙を紛失したら終わり
- ペーパーウォレット作成アプリはオフラインのPCで使うことが推奨されている
こんな感じでしょうか。多分最強の保管方法でありながら、盗まれたら一発で終わるヤツです。盗み見られてもアウト臭い。紙の劣化も気になります。これは不採用かなぁ・・・
ということで、しっかりやるなら「ハードウェアウォレット」で管理して、完全に取り出せない状態にするなら、ハードウェアウォレットとPINコードとリカバリーフレーズを別々の場所に保管して取り出せない状態にするといいかもしれません。
というか、ハードウェアウォレットを初期化してしまって、リカバリーフレーズだけ金庫に入れておけばいいんじゃないかな。そうすればこれだけ管理すればOKになるし。
あれ?それならオフラインのPCでウォレット作っておいて、リカバリーフレーズ取った後にPC初期化しちゃえば、後で10年後とかにリカバリーレコードとアプリ使って復元すればよくね?ってなるのかな・・・。
っていっても、こんなの家族が絶対操作無理だ。自分以外、親戚一同全員が全員、IT音痴であり、私が全てを担っていると言っても過言ではない状況で、こんな糞面倒くさい復元方法できないな・・・。私が氏んだらマジで終わる。手順書書いても辛そうだし、手順書が古くなってないかのメンテナンスもしないといけない。プチ絶望である。
ともあれ、これについて本当にできるのかもうちょっと調べてからやりたいものです。といっても「億」を自分で管理するのは本当に苦労しそうです。
ということで、今私が思っている、「取引所に預けっぱなし」というのは本当に危険なのかというのも見てみたいと思います。
取引所に預けっぱなしのメリット
- 大手企業が親会社の取引所でハッキングされても補填される可能性が高い気がする※ここはもうハッキングされてからじゃないと分からないから運しだい。実際CoinCheckは全額補てんされた実績あり。
- CoinCheckハッキング問題後に国が指導したらしく、「コールドウォレット」管理及び「マルチシグ」での管理で国内の取引所は徹底しているようになっている。※ともあれこれが原因で利益が減って赤字になっている取引所が増えている現状アリ
正直、結構メリットあります。個人で誤って秘密鍵を紛失した場合は完全に自分の責任なので100%なくなります。
対して取引所に預けておけば、最悪ハッキングされても戻ってくる可能性は否定できません。もちろん、泣き寝入りする可能性はありますので一概には言えませんが、正直日本の取引所であれば国に届け出をしないと始められないので、言うほど管理体制としても悪くないかなと思ってしまうのでした。
まぁ、中の管理者が「ザル」だったら終わるんですけどね・・・。後はハッカーと手引きして盗み出すとかやられたらアウト。ま、それは銀行でも言えることか。でも取引所は補填対象じゃないし・・・難しい問題です。
次のメリットとして現状コールドウォレットで管理していると言う点です。つまりオフラインで管理しているのですね。ということでネットワーク越しでのハッキングは難しいんじゃないかなと思っています。これも管理が「ザル」ならどうなるか分かりませんが・・・
そして「マルチシグ」対応。これは例えば秘密鍵を3つ作って、内2つの秘密鍵があれば復元可能というものです。つまり、この3つの秘密鍵を別々の場所に保管して、最悪1か所ハッキングされても1つだけでは復元できないということです。
そして耐障害性も強い。1か所が火事とか地震とかで全損しても残り2か所で生きていればOKみたいな。そんな流れになる。
といっても、オフラインで管理していて、物理的に別の場所といっても近しい場所にある気はしています。その辺も内部の事情が分からないので何ともって所ではあります。
ともあれ、ある程度のセキュリティが担保されており、補填もそこそこ期待できるなら、何も自分で管理して消失させるリスクを負う必要は無いのかなと感じてしまいました。
では続いて取引所のデメリット
取引所に預けっぱなしのデメリット
- 取引所や国の差し押さえがあったら取り出せなくなる
- ハッキングにあったら補填してくれない可能性がある
- 補填されたとしても、補填されるまで資金がロックされる
- 補填方法が「円」でくるのか「BTC」で来るのかで損得が圧倒的に変わる。ガチホ勢の場合「円」で返ってきたら泣く可能性あり
- 取引所が倒産した場合、返金までに時間がかかる。
こんぐらいかなぁ。国の差し押さえとかで凍結されるのはちょっと気になるけど、もうそういう世の中じゃなくなる読みだから平気かなぁと思ってしまう。取引所が倒産するとかあるかもしれないけど、これも親会社がしっかりしていれば割と安心かなと思ってしまっています。どうなるか分からないけどね。
ハッキングも先ほど述べたように、ある程度CoinCheck事件以降はしっかり管理する体制になりつつあるのでハッキングされる率は下がってるかなぁと楽観視しています。個人で管理して、個人が狙われるケースよりも安全度高くない?とすらツイッターを見てて阿鼻叫喚な人たちを見ると思ってしまうのでした。
最後の取引所破綻も、GMOコインとかSBIとかなら親会社が大きいのでそこまで酷いことにはならないかなぁと思ってしまっています。SBI VCTadeは使い勝手と流動性がクソ 諸事情によりあんまり資金入れてないですが、この辺は大手なので心理的には安心しています。何故かこの2社は昨年黒字ですしお寿司。
では個人で管理するデメリットはなんでしょうか。
個人で管理することのデメリット
- ハードウェアウォレットのPINコード、リカバリーフレーズを忘れて全損。中央管理者がいないので誰も助けてくれない。全損。
- ハードウェアウォレットを購入した正規代理店の個人情報が洩れて購入者に詐欺メールが来て実際にBTCが盗まれる事件が今実際起きている。
- その他詐欺メールやツイッターの怪しいリンクを踏んでしまって送金してしまう問題
- リカバリーフレーズの保管方法を決めておかずに家に置きっぱなしにすると、盗まれてしまわないか、火事等で紛失してしまわないか、等々、気が気じゃない毎日を送る可能性あり
- ハードウェアウォレットのバージョンアップ管理が面倒くさそう
- 復旧手順書を作成しておかないと忘れそう
- 復旧手順書をどこに保存したか忘れそう
- ウォレット管理者(私)がお亡くなりになった後、家族が大変そうだし、実際取り出せなくなっている家庭多数あるらしい
・・・やっぱりデメリットだらけじゃないか!!!!
本当に個人で管理してるのコレ???
普通の人やらないでしょ・・・。いや、だからこそ「価値」があると言えるかもしれないけれども。
とはいえ全部を取引所に預けるのは怖いので、私は次のようにすると思います。
私の中のまとめ
- 日本の取引所を複数持って置き、分散してBTCを購入する
- そこからある程度の数のBTCをハードウェアウォレット、もしくはPCのウォレットに移す
- リカバリーフレーズを何らかの方法で保存して、ハードウェアウォレット、もしくはPCを消去する
- 10年後とか取り出したいときにリカバリーフレーズを使って復元して、取引所に改めて送金して、取引所で売却する
- 日本円を銀行へ入れてセミリタイア!!!!
みたいな感じになるかなぁと思いました。最悪、普通にハードウェアウォレット買って、リカバリーフレーズを貸金庫に預けると思います。ぶっちゃけPINコードの管理もしたくないから初期化したいんだけどね。どうなるか試したことが無いから分からない。でも初期化しちゃうのが利便性は皆無だけど安全だとは思う。
でもそうなったら何もハードウェアウォレットを買う必要はなくて、ネットワークに接続していないモバイルorデスクトップウォレットに一時的にウォレット作成してリカバリーフレーズ作って初期化しちゃえばいいんじゃない?って思ってしまう。
例えば100円ぐらいを送金して見て試すのはアリかなと思った。実際やってる人いないかな。ずっと保存するなら何もアプリをインストールしっぱなしにする必要は無いし、この方法ならハードウェアウォレットの寿命とか考慮しなくていい。リカバリーフレーズの互換性だけ気を付ければどのウォレットでも復元可能なんじゃないかというのも強そう。どうだろうか。リカバリーフレーズとその互換性のあるアプリ一覧だけ控えておけばいいのだ。
ハードウェアウォレット大手のLedger Nano Xサイトより引用します。
Ledger Nano X - その他の機能 アーカイブ - 【公式】Ledger日本正規代理店 ハードウェアウォレットジャパン
https://hardwarewallet-japan.com/category/nano-x/ledger-nano-x-more-features/
Ledger Nano Xによって生成されたアカウントは、Ledgerと同じ規格(BIP32 / BIP39 / BIP44)をサポートするサードパーティのハードウェアまたはソフトウェアウォレットで復元できます。
ようするに、他のハードウェア、ソフトウェアウォレットが(BIP32 / BIP39 / BIP44)サポートしていれば復元可能ということです。これはLedger Nano Xの場合なので、最初に作成するデスクトップウォレット辺りでこれをサポートしているウォレットを使ってリカバリーレコードを作っておけば、後はその互換性のあるものを使えば未来になっても大丈夫そうな気がしました。
最後に、個人的にちょっと気になってるのが「GINCO」というモバイルウォレットです。これもツイッターでちらっと教えてもらったアプリで、スマホに秘密鍵を保存するタイプなのですが、リカバリーフレーズ(バックアップキー)と暗証番号の2つを管理しておけば、スマホ内のGINCOアプリをアンインストールした後でも復元可能と言うことが分かりました。以下GINCOサイトから引用させて頂きます。
https://gincosupport.zendesk.com/hc/ja/articles/360003135131
Gincoの起動が行えない場合や、機種変更・端末の故障・紛失等で、端末が利用出来なくなった場合は、Gincoの資産の復元・引き継ぎを行なっていただく必要がございます。
資産の復元・引き継ぎには、暗証番号とバックアップキーが必須となっております。
現在ご利用の端末が利用できなくなった場合は、Gincoで暗証番号・バックアップキーの確認が行えず、資産の引継ぎも行えません。
万が一の場合に備え、あらかじめ現在ご利用の端末のGincoにて、暗証番号の確認と、12個のバックアップキーを正確にメモし、保管を行なっていただきますよう、お願い申し上げます。
GINCO用語では「バックアップキー = リカバリーフレーズ」とのこと。
なんで気になっているかと言うと、完全日本語対応だからだよ!!!!
※但しAndroidがオープンベータ状態なので流石に使うのは躊躇ってる
私は日本語しかできないので、こういう日本人向けでヒューマンエラーも無くしてくれる仕様は本当に好き。
ただ、ちょっと残念なのは12個のバックアップキーと言う所でしょうか。他のハードウェアウォレットだとリカバリーフレーズは24個なのでその半分です。そもそもGINCOは割とライトに使う層向けなのかもしれません。よって、全財産を預けるみたいな「重い」役割とは違うかもしれないですね。
さらに言えば、互換性が気になります。先ほどのLedger Nano Xとは互換性無さそう。そもそもリカバリーフレーズという名称ですらないし。どっちがいいのかなぁ。と、調べたところ、互換性がありそうな雰囲気でっした。
HDウォレットと資産の復元
GincoではHD(Hierarchical Deterministic)ウォレット(BIP32、BIP44準拠)という仕組みを採用しています。お客様は「バックアップキー」と呼ばれる(一般的には「ニーモニック(mnemonic)」と呼ばれます)12個の単語を保存していただくだけで、複数の仮想通貨の秘密鍵を一括で管理することができます(BIP39準拠)。
BIP32,BIP39,BIP44に準拠してるらしいので12桁を扱っているウォレットなら復元可能・・・なのかな?なんか全部書いてあってどれ使ってるかよくわからん!!(※未検証なので不明)
いやー、こんなの一般人分からないでしょう。ともあれ本気で実装するなら検証は必須ですね。
更に調べてみると、ズバリ答えを記事にされているブロガーの方を見つけました。よこのじ.workサイトより引用させて頂きます。
リカバリーフレーズの総当たりハッキング MetaMaskやハードウェアウォレットの12/24語は解読されるか? | よこのじ.work
https://yokonoji.work/44-recovery-phrase
互換があるので、例えばLedger Nano Sが破損したらTrezorで復元するといったことが可能です。その他ウォレット間で復元させる場合にはリカバリーフレーズが何語まで対応しているのか確認する必要があるかと思います(例えば、Ledgerは24語ですが、Trust Walletは12語です)。
とりあえず12語対応のウォレット使えばGINCOから復元することが可能っぽそうかなと思った。10年後も12語で大丈夫なのかなってのはちょっとあるけど、上記引用させて頂いた記事内容では1千万年近く解読に時間がかかるとのことなので、まぁ、10年後ぐらいだったらそこまで技術進歩してないから大丈夫かなぁと思ってしまうのでした。そもそもGINCOも動きあるでしょそうなったら。
さて、このGINCOの復元説明を見る限り、意図的に機種内のアプリを削除しておけば容易に取り出せなくなる状態になるため割と安全にスマホを使えますし、復元したいときはGINCOをインストールして暗証番号とバックアップキーを使えばOKと読み解きました。
もしハッカーがインストール履歴まで追ってくるタイプならお手上げでしょう。が、バックアップキーも暗証番号も盗むとか超高度すぎるので流石にそこまで手間は賭けてこないとおもう。流石にインストール履歴までは追わないでしょう・・・?
もし本気でセキュリティチェックするなら
- スマホを完全初期化
- スマホバージョンアップ最新までする
- GINCOを別のPCとかでダウンロードしておく
- スマホをオフラインにしてPCからアプリをインストール。可能であればSIMを抜き取っておく。パソコンのLAN線も抜いておいて、ローカル転送でスマホにアプリを移してインストールする。
- バックアップキーと暗証番号を作成して写真を撮るなりしてUSBディスク等のオフライン端末にコピーを残すとか、テキスト保存にして3つに分けて分散管理するとかで控える
- スマホをもっかい完全初期化
この手順、今頭で考えたことなので未検証です。が、公式サイトに載ってるので多分大丈夫でしょう。これなら古いスマホがあったらやってもいいかもしれない。初期化してるし、オフラインでしか使わないからだ。
というか、さすがにここまでやらなくてもいいかな。普通にGINCO入れて、オフラインにして、暗証番号とバックアップキーを紙に写して、GINCOアンインストールくらいで良い気はする。
後はGINCOの互換性アプリを予め確認しておく必要があることかな。12語のバックアップキーをGINCO以外で復旧できることを確認できないと流石に10年後が怖い。GINCOが生き残っていない可能性だってあるため、移行先も何個か選定しておいた方がいいからだ。
そしてどちらに転んでも、やっぱりバックアップキー(リカバリーフレーズ)の管理が大変そう。本当に自分で管理するのかって所に話が戻る。堂々巡り。
ということで、ちょっとモヤっとしますが、今回はここまでと致します。