【レバレッジ】ドルコスト平均法による都度売却投資法検証その4(世界恐慌S&P500編)

こんにちは。okometsubuです。

 

本記事は続編物です。ドルコスト平均法×レバレッジの有用性の確認と年1回で売却することで安定化を図ることを目的としています。以下過去記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

で、今回は何をやるかと言いますと、年1回売却するという検証で、売却したお金は全部銀行にプールするイメージで検証を始めました。正直なところ、全てのケースにおいて「S&P500」にドルコスト平均法するのが最適解だったということです。

 

そもそもの目的が「安全」に「多少の利益」が欲しいという目的で始めていたので「S&P500」のドルコスト平均法に負けるのは当然です。が、ちょっと悔しいですよね。レバレッジまで使って正直結果が良くない。

 

というわけで、今回はその売却した額を全部一括で「S&P500」に投資したらどうなるかと言うものを行います。

 

検証前の感想ですが、ぶっちゃけ「S&P500」よりもちょっと結果が良くなるだけという想定です。売却額全部「S&P500」に投資することになるのですから、その後の値上がり率も値下がり率も「S&P500」に依存するためです。

 

ポイントとしては、今回の投資をすることで「積立額」から見て、赤字になる期間が減るかどうかです。安全に行きつつ、「S&P500」のドルコスト平均法よりも結果がよかったら嬉しいじゃないですか。そんな想定で進めます。

 

 

 

 

前提条件

  • 暴落が発生した時から開始します。可能な限り30年見るものとします。
  • 毎月100ドル積立投資をするものとします。
  • ブログの会話上、面倒なので1ドル100円として話を進めます。
  • 手数料・税金・金利は考察していません。
  • 実際は「投資信託」を使う予定ですが、データが少ないので海外ETFを用いた検証を行います。
  • 疑似データを使って検証します
  • 端数もキッチリ投資できるものとします。
  • 1年に1回チェックを行い、積立投資額×目標利率に到達したら売り、到達していなかったら毎月積立を継続するものとします。
  • 売却先はS&P500に全額入れます。
  • 目標金額はアラート等で設定するものとして、達成したら即時に売るものとします。

 

最後の条件は毎月積立なのでアラート設定するのも大変なので、まぁできたらいいよねって感じで検証することにします。現実問題だとまぁ、気づいたらでいいかなと思ってます。

 

では参加メンバーのご紹介。

 

参加メンバー

  • SPXLを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • SSOを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • TQQQを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • QLDを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • 上記の売却後、現金にプールしたもの(※前回検証結果達)
  • 単純にS&P500をドルコストしたもの(参考までに)

 

QLDやTQQQの売却後のスイッチ先もS&P500としました。これはQQQに比べてS&P500の方が良い悪いは置いておいてボラが少ないからです。比較的安全に行きたい場合の措置となります。ただし、当然のことながら将来本当に安全性が高いかは不明です。

 

ということで、検証に入りましょう。今回は世界恐慌編なのでTQQQとQLDはお休みです。

 

 

暴落達参加者一同(日付は暴落前高値の日)

 

 

目標利率(※1年後積立額 * 目標利率を上回ったら売却)

  • 50%
  • 75%
  • 100%
  • 200%

 

ベトナム戦争時かつSSOを考えるなら50%で売るのが一番安全に進められます。が、ベトナム戦争期以外は200%が最もパフォーマンスが良くなるのでそこまで入れてみます。75%は100%との中間ということで何となく入れました。

 

 

世界恐慌からの30年

1929-09-03から1959-09-02の30年間を見てみます。TECLとか当時無いものは検証できないので、あるものだけ検証します。

 

■目標利率50%の場合

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終結

  • SPXL→S&P500:5.17倍
  • SSO→S&P500:4.81倍
  • S&P500:4.00倍
  • 積立額:36000ドル(360万円)

 

「SSO」と「SPXL」とういグラフは都度売却だけして余剰資金にプールしてるだけのグラフですので参考までに。

 

当然と言いますか、途中売却できたという事はその時点で「S&P500」を上回っていることが明白なのでS&P500の単純ドルコスト平均法よりも結果は良くなりました。

 

ただ手数料とか金利は考慮していないので、もう少し結果は悪くなるはずです。ただ、途中買付を行うということは「取得単価」も上昇しているので、最終的な税金は下がりますので税金分だけ運用益が減ると考えることにします。ちょっと残念ですけどね。

 

では続いて75%の時点でスイッチしたらどうなるかを見ます。

 

■目標利率75%の場合

 

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終結

  • SPXL→S&P500:5.54倍
  • SSO→S&P500:5.19倍
  • S&P500:4.00倍
  • 積立額:36000ドル(360万円)

 

リスクを取ったため利益も先ほどより改善されたと思います。ただ、この程度の差分であるのであれば、50%で売却して安定を取ってしまってもいいんじゃないかなと思った次第。

 

ともあれ今回は世界恐慌編なので、他の暴落時期の結果も何となく見て良い感じの所を目指したい。

 

では続いて100%の2倍になったら売るとどうでしょうか。

 

 

■目標利率100%の場合

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終結

  • SPXL→S&P500:5.98倍
  • SSO→S&P500:5.54倍
  • S&P500:4.00倍
  • 積立額:36000ドル(360万円)


また結果が良くなりました。50%からみると、

 

  • SPXL→S&P500:5.17倍→5.98倍
  • SSO→S&P500:4.81倍→5.54倍

 

ですので、結構な違いが出てきました。これは正直、ちょっと悩みます。今回は1万円毎月積立的な発想ですので、5万円積立だと1800万円となるので0.8倍だと1440万円の差がでてきますね。

 

ともあれ、世界恐慌は大幅な下落と少し強めの右肩上がりが繰り返し行われた期間であります。

 

あまりにも大幅な下落で見えにくいですが、下がり切ったところから見ると、何気に右肩上がりをちょいちょいしてますので100%でも売り切れる環境は整っていたと言えそうです。

 

ちょっと100%は惹かれますが、次の「ベトナム戦争」時期の株価が全く右肩上がりしない停滞期だと100%はちょっと厳しい結果であったのは前回記事にした通りです。

 

 

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が、残念ながら前半を見るに、1980年までほとんど売却が行われていません。つまり、100%(2倍)で売るのを待っていると、12年も市場に投資を継続しなくてはならなくなります。このベトナム戦争の期間は「ドルコスト平均法」と非常に相性が悪いことになります。

 

 そして今回は金利や税金は考慮していませんので、キッチリやるならやはり50~80%ぐらいが良い所じゃないかなと所感ながら思っています。

 

100%でも最悪12年投資すれば何とかなるという過去結果はあるので80%ぐらいがいいかなぁ。

 

ともあれ、この点については次回のベトナム戦争編を見て決めたいと思いました。

 

さて、今回のまとめとしては、欲をかけばかくほど結果がよくなりましたが、当然3倍レバレッジ運用期間が伸びるため危険度(運用年数)は増すという結果になりました。

 

ともあれ、S&P500に何も考えずに「ドルコスト平均法」を使っているのであれば、やはり私は「レバレッジ」商品に積立していくのがいいんじゃないかなと思いました。

 

ただ怖いですよね。なので私自身は10年間積み立てても問題ない額で始めようかなと思いました。今の所5万円/月を「iFreeレバレッジ NASDAQ100」に投資しています。

 

ただ、攻めるならTECLにドルコストしてもいいかなと思ったり。手数料がかさむのがデメリットです。もうちょっと安かったらTECLとSPXLに半々入れてドルコスト平均法してた。悩ましい。いやぁ、SEC絡むと面倒だから手数料も踏まえてやっぱiFreeレバNASDAQ100でいいか。SPXLとそう変わらなさそう(※偏見)

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

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