こんにちは。okometsubuです。
いよいよ米国大統領選挙が近づいてくるそうな。
今まで特に気にしたことが無かったのですが、大統領選挙によって株価が大きく変わるということは、トランプ大統領が当選されたときに身をもって知りました。日本株が大幅に下落しましたね。
丁度その時、自作プログラムで売買シグナルを設定していたのですが、大幅減によって百万円以上の損失を被って損切りする形になってしまいました。あれ以来株が怖くて自作プログラムで試した株以外は全部放置していたのは良い思い出です。
・・・良い思い出なわけあるかぁ!
アぁ糞!嫌な事思い出した!!!
くっそおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!
話が脱線しました。
というわけで、あれから3年。そろろそろ大統領選挙が始まるっぽいです。風の噂では、大統領選挙の11月頃になるまでは株高が続く傾向であるとのこと。本当でしょうか?
もしそうであれば、11月頃に下落するということになります。
私はSPXLやTECLを現金リバランスしており、基本放置しているものの、1年ぐらいに1回はリバランスしたいなぁと思ったりしている投資をしています。
そのリバランスのタイミングを決めあぐねているわけですが、丁度いいタイミングです。大統領選挙の11月前に売るかどうか、もし良い感じになっていたらそこでリバランスしてみたいと思った次第です。
というわけで、アメリカ大統領選挙は4年周期で行われているらしいので、超ザックリではありますが、以下のように確認したいと思います。
調査対象
- 選挙が始まる11月の投票日をターゲット日とします。一般有権者による投票および開票日というやつです。
- 過去8回分ぐらいの大統領選挙前後1年、計2年分をグラフで見て見ます。
- 4年に1度に開催されるため、その時の11月を判定日として前後を見ます。
- 調査対象は^GSPC(S&P500)と^NDX(NASDAQ100)で見ます。
- 選挙日までの1年間の結果と、選挙日からの1年間の結果を別々に計算して伸び率の比較を行います。
確か大統領が確定するのが1月くらいでしょうか。投票の結果とかで12月くらいにもうある程度分かったりするのかな?(※世間知らず並感想)
あくまで傾向が分かればいいので、ザックリ見る予定です。
参加者一覧
- 1988年11月
- 1992年11月
- 1996年11月
- 2000年11月
- 2004年11月
- 2008年11月
- 2012年11月
- 2016年11月
これだけ見れば何となくの傾向が分かるでしょう。分かったらいいなぁ。明確に分かれば即ち、投資方針がある程度固まるからです。
というわけで早速みてみましょう。
1988年11月前後1年間
選挙日までの1年間の結果
- S&P500:+9.11%
- NASDAQ100:+14.34%
選挙日からの1年間の結果
- S&P500:+22.27%
- NASDAQ100:+28.33%
合計2年間の累計の結果
- S&P500:+33.41%
- NASDAQ100:+46.72%
ということで、選挙日からの1年間の方が結果が良くなりました。とはいえ、選挙日まででもS&P500は9%、NASDAQ100は14%の上昇を見せているので結果的には悪くないと言えるでしょうか。
まだ最初を確認したにすぎません。次見て見ましょう。
1992年11月前後1年間
選挙日までの1年間の結果
- S&P500:+8.03%
- NASDAQ100:+13.90%
選挙日からの1年間の結果
- S&P500:+10.96%
- NASDAQ100:+19.59%
合計2年間の累計の結果
- S&P500:+19.88%
- NASDAQ100:+36.21%
今回の結果も大統領選開始11月から1年間の結果の方が良くなりました。ただ、大統領が決まる1月頃に大幅に下落していることが分かります。とはいえ長期投資視点でみたら気になる程でもない程度でしょうか。そういうことにしておきます。では次。
1996年11月前後1年間
選挙日までの1年間の結果
- S&P500:+22.24%
- NASDAQ100:+28.12%
選挙日からの1年間の結果
- S&P500:+28.07%
- NASDAQ100:+32.43%
合計2年間の累計の結果
- S&P500:+56.55%
- NASDAQ100:+69.68%
今回の結果も大統領選開始11月から1年間の結果の方が良くなりました。こちらも大統領が決まる1月頃から下落が始まっているように見受けられますね。ただ結局その半年後に大幅に株価は上昇を開始しています。
ということは、1月前くらいにリバランスして、3月ぐらいにまたリバランスすれば良い感じになるだろうか。とはいえ1988年はそうとも言えませんし、もう誤差だなぁ。あえて売らないで大統領選挙日から1年間保有しても問題なさそう。
それじゃ次。
2000年11月前後1年間
選挙日までの1年間の結果
- S&P500:+5.74%
- NASDAQ100:+25.35%
選挙日からの1年間の結果
- S&P500:-25.99%
- NASDAQ100:-58.39%
合計2年間の累計の結果
- S&P500:-21.74%
- NASDAQ100:-47.84%
こちらは大統領選挙というよりもむしろ「ITバブル崩壊」の序曲が始まった所なのでNASDAQ100は非常に残念な結果になっています。大統領選挙よりも影響力のあるイベントが発生したらそっちが優先されるということでしょうか。よく分かりません!
では次。
2004年11月前後1年間
選挙日までの1年間の結果
- S&P500:+6.76%
- NASDAQ100:+3.58%
選挙日からの1年間の結果
- S&P500:+7.92%
- NASDAQ100:+8.91%
合計2年間の累計の結果
- S&P500:+15.21%
- NASDAQ100:+12.81%
今回も選挙前と選挙後どちらも株価は上昇しましたが、選挙日の後の1年間の方が結果は良かったというわけです。微増ながらですが。とはいえ「ITバブル」のようなイベントが無ければそういうものなのかなぁと思ってしまう結果が続きますね。
では次。
2008年11月前後1年間
選挙日までの1年間の結果
- S&P500:-33.04%
- NASDAQ100:-37.36%
選挙日からの1年間の結果
- S&P500:+4.05%
- NASDAQ100:+21.93%
合計2年間の累計の結果
- S&P500:-30.33%
- NASDAQ100:-23.62%
今回は「リーマンショック」の時期になるのかな。これも大統領選挙とは関係ない形での幕引きになった気がします。一応、選挙日以降1年間だけで見たらプラスで終わっていますので、2000年以外は全て選挙日から1年間はプラスと考えて良さそうということです。
では次。
2012年11月前後1年間
選挙日までの1年間の結果
- S&P500:+13.98%
- NASDAQ100:+13.78%
選挙日からの1年間の結果
- S&P500:+23.95%
- NASDAQ100:+26.27%
合計2年間の累計の結果
- S&P500:+41.27%
- NASDAQ100:+43.67%
今回は選挙日前に大きく下落しているものの、1年前から購入していれば普通にプラスで終わっています。そして例にもれず、選挙日から1年間を見た方が選挙日前の1年間よりも結果は良くなりました。これはもうアノマリーにしてもいいですかね?
では次。ラストです。
2016年11月前後1年間
選挙日までの1年間の結果
- S&P500:+2.93%
- NASDAQ100:+3.21%
選挙日からの1年間の結果
- S&P500:+21.08%
- NASDAQ100:+31.55%
合計2年間の累計の結果
- S&P500:+24.64%
- NASDAQ100:+35.77%
今回も例にもれず選挙日の後1年間の結果が良かったです。
風の噂では選挙日前は大体株価が上昇すると聞いていましたがとんでもない。その後1年間の方が結果が良かったことになります。
というわけで、表にまとめるとこんな感じ。ブログが縦長なので、まずはS&P500からまとめま
最終結果(S&P500)
選挙日 | 選挙前1年 | 選挙後1年 | 累計2年 |
1988 | 9.11% | 22.27% | 33.41% |
1992 | 8.03% | 10.96% | 19.88% |
1996 | 22.24% | 28.07% | 56.55% |
2000 | 5.74% | -25.99% | -21.74% |
2004 | 6.76% | 7.92% | 15.21% |
2008 | -33.04% | 4.05% | -30.33% |
2012 | 13.98% | 23.95% | 41.27% |
2016 | 2.93% | 21.08% | 24.64% |
圧倒的に選挙開始日から1年後の方が株価は上昇していることが分かります。これは流石に信じて良い気がしてしまいます。
ではNASDAQ100を見ます。
最終結果(NASDAQ100)
選挙日 | 選挙前1年 | 選挙後1年 | 累計2年 |
1988 | 14.34% | 28.33% | 46.72% |
1992 | 13.90% | 19.59% | 36.21% |
1996 | 28.12% | 32.43% | 69.68% |
2000 | 25.35% | -58.39% | -47.84% |
2004 | 3.58% | 8.91% | 12.81% |
2008 | -37.36% | 21.93% | -23.62% |
2012 | 13.78% | 26.27% | 43.67% |
2016 | 3.21% | 31.55% | 35.77% |
こちらも率は異なりますが傾向として似たような動き方をしていますね。
ということで、結論としましては、選挙前も選挙後も普通にガチホすればいいんじゃないっすかねぇ!?っていうことになりました。最悪、今から普通に投資開始しても頼エ年1年間はボーナスステージみたいに株価が上昇してるのでまだ間に合うということになります。
ただし、怖いのが今の「コロナショック」により毎年恒例の値動きをするかどうかサッパリ分からないということです。加えて、今現在そのコロナショックによりハイテク側が株高になっていると言われています。それが一旦解消されて株価下落しても何ら不思議ではありません。
そう考えると、結局今回の過去結果も「おまもり」程度に思っておくのが無難ということになりそうです。
私はニュースとか経済の仕組みがよく分からない系ブロガーですので、その「おまもり」、つまり過去結果を大事にする派閥に所属しております。よって、今回の検証結果を重く見て、今から少なくとも1年間は利確による売却は行わなくていいかなぁと思いました。
例外として、私は「SPXS」を保有してしまっているので、それを今年中に売るかもしれません。本当は「コロナショック」による底判定日から1年間は保有して来年2~3月頃に売却しようかなと思っていました。
が、今回の結果からみても12月ぐらいに売るのが良い落としどころかなと思った次第。個人的な話で恐縮ですが、ブログでも書きましたが今年日本株でそこそこ利確していまして、丁度SPXSの損失によって損益通算ができそうだなと思った次第。
クロス取引でSPXSを買いなおしてもいいかなと思ってましたが、もうそこまでしなくていいかなぁ。前回の「底」から次の底までの最長期間は「世界恐慌」の11ヶ月でした。そしてその半年間をピークとして、その後に徐々に下落していき、11ヶ月後に「2番底」に到達した歴史があります。
そして今現在3月から半年の9月に差し掛かっています。11月、12月の株価が大きく下げてくるようならSPXSはクロス取引にして、下げなかったら普通に売却でいいかなと思っています。以下その時の過去記事となります。
逆に言えば、もし仮に11月~12月頃に株価が低迷しだしてしまった場合、「世界恐慌」と同じチャートを描くことになるのです。怖い!!
また話が脱線してしまいました。
ともあれ、後1年間はSPXLやTECLはリバランスによる売却は選挙日前にしなくていいかな~というのが私の中の結論になりました。11月以降に株価が下がったら普通に泣くことにします。
というわけで、今回はここまでと致します。