【RPAR】コロナショック時の動きを確認します【レバレッジ】

こんにちは。okometsubuです。

 

最近私の中で流行りの「RPAR」というリスクパリティポートフォリオなのですが、そういえば「コロナショック」時について検証していませんでしたので今回はそれを検証してみたいと思います。

 

今回はコロナショックですので全て実データでの扱いとなります。

 

「Portfolio Visualizer」はこの辺の細かい日の指定は有料じゃないとできないのかな?と思うのでスクリプト組んだヤツで自分で勝手に試すことにします。以下前回の記事。この時は「リーマンショック」時を対象に検証しました。結果としては1.5倍レバレッジ効かせても全然問題ないことが分かりました。

 

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

ということで、今回の参加者はこちら

 

参加者一同

  • RPAR(本物)
  • 疑似RPAR
  • 疑似1.5倍RPAR

 

 

疑似ポートフォリオは以下の通りです。ぶっちゃけGLDをGLDMにしたりすることで費用削減につながるかなと思いますし、GSGをGLDMにするだけで管理費とパフォーマンスは大幅に上がると思います。

 

ハイパーインフレ時にどうなるかは分からないですし、そもそも過去の結果が良かっただけでGLDじゃなくて今後はGSGが活躍することがあるかもしれないし、無いかもしれない。ただ、経費率は確実にGSG0.75%よりGLDM0.18%の方が安いです。これだけは確か。

 

ということで、試す銘柄の内訳はこちら。

 

今回用の疑似RPARレバレッジポートフォリオ

21% IVV
29% TLT
29% TIP(インフレ連動債)
10.5% GSG(コモディティ)
10.5% GLD(金)

 

今回用の1.5倍レバレッジポートフォリオ

10% SPXL(S&P500の3倍レバレッジ)
15% TMF(長期債)
45% TIP(インフレ連動債)
15% GSG(コモディティ)
15% GLD(金)

 

 

 

というわけで、簡単に条件を記載。

 

簡単な条件

  • 年1回のリバランスとします。※Portfolio Visualizerのデフォルトが確か年1回
  • 売買手数料・税金・配当金は考慮しません。
  • リバランス売買で端数は発生しないものとし、キッチリ割合全額でリバランスできるものとします
  • 1.5倍レバレッジと等倍のRPARを比較します。IVVも追加で入れます。

 

 

Portfolio Visualizerでも配当金再投資無しで確認できます。ただし、日付指定無料版では(?)できないので自分で日付指定して試しているわけです。大枠としては大体似た結果になったので悪くない結果になったと思います。

 

 

というわけで早速みてみましょう。2020年初頭からスタートとします。

 

 

2020年1月1日から現在まで

2020-01-01から2020-08-21までをチェックします。

 

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終結

  • RPAR:+10.73%
  • 疑似RPA(IVV):+8.72%
  • 疑似RPA(VT):+7.78%
  • 1.5倍レバ:+9.44%

高値から底値の下落率

  • RPAR:-19.8%
  • 疑似RPA(IVV):-13.6%
  • 疑似RPA(VT):-15.1%
  • 1.5倍レバ:-22.4%

 

RPARの結果としてコロナショックで大幅に下落するものの、最終結果としては他の結果よりも良くなりました。この辺りは流石の運用会社の手腕と言った所でしょうか。

 

なお、参考までにVTの結果も入れて見ました。

 

本来の目的であればIVVではなくVTを入れるのが正しいのですが、3倍レバレッジの先進国株式が無いのと、EDCという新興国の3倍レバレッジを入れると44444ドル以下の買付だと手数料が増加するので、だったらSPXL1本でいいかなと思った次第。中国が伸びる可能性を視野に入れるならEDCを入れるべきだと思います。

 

そうなると、元のRPARもIVVにしといた方が良いかなといったことで今回のメインとしてはIVVとしています。

 

とはいえ、もはや50歩100歩の世界な気がするので多少の誤差はいいかなって感じです。世界分散かアメリカ集中か。何年も前から議論が上がってますね。結局好みの問題です。

 

 

 

さて、こう見ると1.5倍の値下がり率はそこまで悪くないです。何気に元本復活までは1.5倍が一番でした。というのも、コロナショック前にある程度利益を得ているのでそれがクッションになってくれているだけではありますが、他の指数とそこまで大差ない形です。

 

ここから復活するのであればある程度等倍商品よりも突き放す形になることを信じたいですし、そこまで他の商品と変わらないのであればやはり1.5倍程度であればレバレッジを入れても問題ないと思ってしまいます。

 

では次に、GSGをGLDに変えたらどうでしょうか。

 

GSGをGLDに全て変更

2020-01-01から2020-08-21までをチェックします。

 

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終結

  • RPAR:+10.73%
  • 疑似RPA(IVV):+11.82%
  • 疑似RPA(VT):+11.49%
  • 1.5倍レバ:+18.23%

高値から底値の下落率

  • RPAR:-19.8%
  • 疑似RPA(IVV):-13.3%
  • 疑似RPA(VT):-13.8%
  • 1.5倍レバ:-20.3%

 

RPARを圧倒的に上回ってしまいました。仕方ありません。ゴールドは今注目の的ですから、その注目される前の段階から値上げしていると思いますので。

 

ともあれ、長期で見ても金は有用であると世間ではもっぱらの噂ですし、「GSG」自体が0.75%の経費率と非常に高く、GLDなら0.4%、GLDMなら0.18%で購入できるので私がやる時は「GLDM」に全部統一して少し攻めのポートフォリオにしようかなと思ってます。

 

ということで、今回の結論としましては以下の通りとなります。

 

まとめ

  • 一般投資家向けに疑似RPARを使っても悪くはなさそう
  • レバレッジを効かせてもそこまでひどい結果にはならなさそうだし、復活速度も普通に早そう
  • 将来どうなるか分かりませんが、金も「コモディティ」であり、ハイパーインフレ時にも有効であることから「GSG」への投資を金にしてしまってもいいんじゃないかと素人ながら思いました
  • VTにするかIVVにするかは好み。ポートフォリオの思想としてはVT一択で良い

 

こんな感じでしょうか。疑似RPAR、存外悪くないです。後はVTかIVVか。攻めるならIVVかなぁ。と言うか私はSPXL入れてレバ1.5倍にする予定ですが、EDCの新興国の3倍レバに入れるのは何となく億劫なのでSPXLで攻めると思います。

 

SPXLにすることで経費率は0.99%かつ金利のコストがかかると思いますが、1.5倍レバレッジポートフォリオであれば、所有数が3分の1になりますので、単純にコストも3分の1した形になるかなと思った次第。その分で1.5倍のレバレッジポートフォリオが達成できると思えば安いものです。

 

そして私は家庭の事情により「余剰資金」を全額「RPAR」に入れることが出来ません。※妻の説得と突然の出費に対する現金が即使える環境を整えるため

 

そのため、投資可能額は固定ですが、実質の現金は手元にあるという事からその観点からも1.5倍レバレッジにすることになりそうです。効率は悪いですがここは目をつぶります。

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

 

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