SMBCのIPO再抽選枠 vs 定期預金 最強の余剰投資先はどっち!?

こんにちは。okometsubuです。

 

うちの赤さんが「寝返りがえり」を披露しました。「にまー」っと、ドヤ顔でウキウキしながらこちらを眺めてきます。

 

正直、可愛いです!親に似ずあまりにも可愛いので、「可愛いからってあんまり調子に乗るんじゃあないぞ!!」と、将来イイ気になってハメを外さないように日々牽制を入れております。(クソ親)

 

 

さて、今日も今日とてお金の話です。今回は毎度おなじみの「IPO」と「定期預金」についてお話します。

 

以前、余剰資金の使い方について、3,6,9,12月は「優待クロス」と「IPO」に集中して、他の月は「定期預金」に割り当てることをお話ししました。 

 

okometsubulog.hatenablog.com 

 

IPO」についてですが、SMBC日興証券で、3か月平均で250万以上入れることでIPOの当選率がアップするサービスがあります。

【ダイレクトコース限定】IPO優遇特典│ダイレクトコース│SMBC日興証券

 「IPO優遇特典」は、当社が一般投資家に販売する数量の10%を目処とした同率抽選に申し込みされたダイレクトコースのお客様が当選されなかった場合に、最大5%を目処として、当選確率が変動する「ステージ別抽選」が適用されます。
「ステージ別抽選」は、ステージ毎に応じた抽選票数が割り当てられます。
(例えば、ステージがプラチナのお客様は、ブロンズのお客様に比べて当選確率が25倍となります。)

 

ブロンズは3か月平均で250万、シルバーは1000万円必要です。

 

ブロンズ以上を持っていると、初回の抽選で外れた後に、再抽選を行えるものです。一般人で手が出せるのはブロンズ、ギリギリでシルバーの1000万円をSMBCに預けることでしょうか。ブロンズで抽選券1口、シルバーで5口もらえる感じです。

 

さて、定期預金をやめてまでSMBCに余剰資金を入れる必要があるでしょうか。ここでは、「IPO」で当選する期待値と、楽天銀行普通預金金利0.1%、どちらが優れているかを机上の空論で確認してみたいと思います。

 

まず最初にSMBCで抽選を外した人の後で再挑戦をする人がどのぐらいいるか考えます。SMBCの証券口座数は2019年現在、約22,180,000だそうです。これはネット証券口座のみの数値です。

口座数│営業指標│SMBC日興証券

 

仮に、この口座の20%がIPOに応募したと仮定します。

22180000 × 0.2 = 4,436,000人が応募することになります。

 

次に、各ステージの人口の割合を以下のように定義します。数値は非常に適当に付けました。ここは本当に適当です。プラチナが5%もいるか若干疑問ですが、持ってる人は持ってるんでしょうね。という感じです。

 

各ランクの人工割合(想像)

  • プラチナ(25口):5%
  • ゴールド(15口):10%
  • シルバー(5口)  :15%
  • ブロンズ(1口)  :30%
  • なし                 :40%

 

続いて再抽選の際の口数を計算します。

  • プラチナ:25 × 0.05 × 4,436,000 = 5,545,000
  • ゴールド:15 × 0.1 × 4,436,000 = 6,654,000
  • シルバー:5 × 0.15 × 4,436,000 = 3,327,000
  • ブロンズ:1 × 0.3 × 4,436,000 = 1,330,800
  • なし       :0
  • 合計口数:16,856,800

 

昨年2018年のSMBCIPO株の応募可能数をざっと見ると、約43,000枚あったようです。ただし、明らかな地雷だったソフトバンクはこの枚数から除外しています。

 

再抽選枠はその半分の21,500枚となります。理由は、SMBCのネット抽選枠は販売する数量の10%となり、再抽選時は5%となるためです。上記の43,000枚は10%の数値であるため、その半分が再抽選枠と考えて良いでしょう。

 

 以下のデータを参考にさせていただきました。

IPOスケジュール表・IPO一覧表 ダウンロードも可能 2017~2019年

kabu.ipotoha.com

 

ようするに、応募数と当選数を割り算しましょって話です。

 

再抽選の口数で合算してみますと、16,856,800(応募数)でした。約21,500枚を各SMBCの再チャレンジ口数で奪い合うことになるわけでございます。

 

というわけで、期待値としては、

 

21,500 ÷ 16,856,800 = 0.128%

 

となりました。つまり、口数1つに対して0.128%の確率で再抽選で当選するということです。

 

IPOの初値売りの平均は約20万円となるため、それで計算すると、 

 

  • プラチナ:200,000 * 0.00128 * 25 =  6,400円
  • ゴールド:200,000 * 0.00128 * 15 =  3,840円
  • シルバー:200,000 * 0.00128 *   5 =  1,280円
  • ブロンズ:200,000 * 0.00128 *   1 =     256円

 

となりました。2018年の合算で調べた平均値なので、年の期待値、年利になるということです。

 

うーん。なんだかパッとしませんね。1つの証券会社の枠の中の奪い合いだから、このぐらいが妥当かな。通常は他の証券会社のIPOも狙ってるし、これはあくまで再抽選枠での期待値に限定していますので、こんなもんかもしれません。

 

さて、そうなると、シルバーの人は毎月1千万円の預金が必要ですが、これを楽天銀行の0.1%にポンと預けるだけだと税金を考慮しても約8000円/年になります。期待値だけ見たら銀行に預けて放置した方が圧倒的に良さそうですね。手間もかからないし、これに引っ越し定期預金の0.15%で運用できたら更に差が開きます。

 

よって、再抽選のためだけに余剰資金をSMBCに入れてまで頑張る必要は無さそう、と結論がでました!?

 

と言っておきながら、はたして本当にそうでしょうか?

 

実は、「3か月平均」は、月末の預金額の平均なので、その月の最終営業日SMBC証券にお金を入れるだけでいいんです!

 

 なお、判定のタイミングは月末最終営業日の値洗い後(17時頃)となるそうです。

 

ただし、月末に毎回お金を振り込む必要があるので、楽天の定期預金(1ヶ月)は使えません。250万円、もしくは3ヶ月に1回だけ750万円を定期では無く普通預金に入れて0.1%を途中まで貰って、最終日付近でSMBCに入れるというのが賢い方法だと思います。

750万円としたのは、3か月に1度判定がでれば、翌月、翌々月は0円でも平均250万円になるためです。余裕資金がある人限定ですが、3,6,9,12月以外で実施しておくと楽だと思います。

 

というわけで、楽天の通常預金とSMBCIPO再抽選枠はWin-Winの関係で使えてみんなハッピー!という結果になりました!

 

ただ、毎月やるのめんどくさい!という人は、楽天の定期預金(1ヶ月)だけやるといいでしょう。あ、これも毎月やらなくちゃいけないのか。面倒なら楽天銀行普通預金にでも預けておきましょう。

  

この情報を元に、

IPO再抽選の期待値こんなもんかよ!再抽選枠がんばらなくていいや!」

と、皆様がSMBCの再抽選を受けないという選択を選んでいる隙間を縫って、私の当選確率を上げるという情報戦を行いつつも、どちらの証券会社・銀行にも顔を立てるという建前を残しながら、今回はここまでに致します。

 

 

f:id:okometsubu-blog:20190605171304j:plain