【セミリタイアしたい】SPXLという悪魔のささやきで気が狂いそうです

こんにちは。okometsubuです。

 

今日はメリークリスマス・イブらしい!おめでとう!

我が家は土曜日のゆっくりした時間で家族ワイワイ過ごしたので本日は通常通りただの平日になる見込みです。

 

そんなおめでたい日にタイトルから不穏な空気が流れてくる記事内容となってしまいました。残念ですが仕方ありません。気になることはすぐ記事にしないと忘れてしまいます。不安と期待が入り混じった状態での内容となります。

  

 

 

私はよくセミリタイアクラスタのブログをよく見ています。皆、生き生きとブログを書いており、充実した日々を記事にされています。うらやましい!

 

しかしながら、私の財力では最低でも後25年は働かないとセミリタイアは難しいだろうなぁと思いながら、日々仕事、子育て、ブログ書いたり閲覧したり、各種投資やポイント稼ぎにあくせくしております。将来の増税や年金の改悪等でもっともっと働かなくてはいけないかもしれません。

 

そんな中、わが身を苦しめることになる記事を閲覧してしまいました。以下ぽすと氏のブログ記事です。

 

爆アド!-投資・糖質制限セミリタイア-: SPXLで長期投資は案外良いかも。「レンジ相場で減価する」のはレバレッジETF固有じゃない。

https://mailbox009.blogspot.com/2019/12/spxletf.html

 

この記事によると、SPXLは実は減価しないため、単純にS&P500指数を3倍にしたリスクがあるだけになる、というものです。SPXLとはS&P500をレバレッジ3倍にしたものです。

レバレッジ商品でよく言われる減価について、レバレッジ商品は上げ下げを繰り返すと、下げの方が大きくなるためドンドン価値が下がっていき、長期運用すると損をするよ、というのが一般的な見解のようです。しかしながら記事によればそれはまやかしであり、単純に3倍にして考えても概ね問題ないとのことです。

※2019/12/24訂正

減価が無いわけではなく、レバレッジ商品以外も減価しているよ、とのことです。その振れ幅が大きいので結果的にボックス相場だとやはり分が悪いものとなるとの事。

 

 

内容が難しすぎてアレですが、ザックリそういった話のようです。以下大元のゆう氏のブログ記事となります。

レバレッジETF減価問題の嘘を暴く│複利の効果を徹底解説

https://yu-kabu-life.com/2019/04/22/leverage-depreciation

 

私にはあまりに難しすぎて理解が追いつきませんでしたが、つまり、S&P500を投資して、数十年後には右肩上がりであることを信じられるのであれば、圧倒的にSPXLを持っていた方が利益につながるという訳です。何せS&P500の3倍で値動きするからのようです。

 

さて大変です。私は先進国株式は数十年後も右肩上がりであると信じています。そしてS&P500も同様に右肩上がりであると思っています。リスクは非常に怖いですが、セミリタイアを目指すのであれば利用しない手はないのではないか?と頭によぎりました。この考え方、とても怖いです。身の破滅が身近に迫ってきた感じがします。

 

ともあれ、無知程怖いものはありません。私は海外ETFを一切やる気が無かったので全く調べてなかったのでこの機会に少し調べてみることにしました。SPXLをターゲットとしてどうなるのか調べました。本当に初心者丸出しのまとめとなります。内容に不備があるかもしれない点ご了承ください。

 

SPXLと海外ETF

  • 海外ETFを購入するのにドルが必要
  • SBI証券とSBIネット銀行を用いれば、円からドルへ切り替えるのに4銭と最安値でドル転できる
  • NISAおよびジュニアNISAであれば、海外ETF(SPXL含む)の買付手数料が無料となる
  • 4半期に1回、配当金がでる場合がある
  • NISAおよびジュニアNISAで海外ETFを購入した場合、配当金に課せられる外国税の10%は戻ってこない
  • 最近のETF購入無料化にSPXLは含まれていないため、毎回の購入に手数料がかかる。
  • NISAおよびジュニアNISAの確定申告はする必要が無い。但し、最後の特定口座に戻す際は特定口座になるためその時必要とのこと。
  • SPXLは運用報酬(経費率)が年率0.95%発生する

 

ポイントとしては、NISA口座の場合は「配当金の10%が戻ってこない」点と、どの口座でも「年率0.95%」が発生するという2点でしょうか。

 

また、我が家ではジュニアNISAが使えるため、手数料無料で取引ができます。つまり、毎日ドルコスト平均法によりそこそこ安全に購入できるようです。そんなNISAですが残念なことにジュニアNISA、つまり、我が子の年齢だとSBIネット銀行の口座開設ができません。つまり、ドル転を4銭でできないため1ドル25銭必要という事になります。逆に、通常のNISA口座を開いていて、かつ、SBIネット銀行口座を持っている人であれば4銭で取引できるのでジュニアNISAなんかよりもっと向いていると思います。

 

 

色々見えてきました。私のケースで恐縮ですが、もう少し具体的に話を持っていきます。私の場合は、大人用の口座である特定口座で始めるか、貴重なジュニアNISA枠を使って購入するか、です。ジュニアNISAでは手数料無料がかなりのメリットながら、ドル転時の手数料が6倍近く高い点と、配当金の10%が戻ってこないという点がデメリットです。というわけで、特定口座とジュニアNISAの2つについて比較してみていきたいと思います。ジュニアNISAで海外ETFが買えるのはSBI証券しかないため、SBI証券を前提として考えます。

 

もろもろの費用についてザックリ計算(1ドル=100円の場合)

  • SPXLに導入可能なお金:最大300万円とします
  • 買付手数料:約定代金の0.45%(上限20ドル)(特定口座の場合)
  • ドル転費用:3万ドル * 25銭 = 7,500円(ジュニアNISAの場合)
  • ドル転費用:3万ドル * 4銭   = 1,200円(特定口座の場合)
  • 配当金(年1%程度)*10%:300万 * 0.1% = 3,000円/年(ジュニアNISAの場合)
  • SPXLの運用費:28,500円/年 (0.95%)
    ※例としてeMAXIS Slim先進国株式の信託報酬は約3,000円/年
  • 売付手数料:約定代金の0.45%(上限20ドル)(特定口座/ジュニアNISA両方)

 

売付手数料時はNISA口座でも手数料が取られる見たいです。ちょっと残念ですね。

 

最近ですが、買付手数料の最低額が5ドルから0ドルに引き下げになりました。これにより、所謂「手数料負け」を気にせずに投資額を決めることが出来るようになったようです。昔は1111ドル以上を買い付けなくては「手数料負け」が発生していました。当然、上限20ドル以上に賭ければもっと手数料は安くなりますが、一旦素直に0.45%として受けます。現行でも4444ドル以上買えば買うほどお得になりますが、一度にそんなにSPXLに入れたくないという思いがあるため、少額ずつ入れることになると思います。

 

さて、次にドル転費用ですが、300万円程度であれば7,500円の手数料になるようです。もしこれがSBIネット銀行保有者であれば1,200円で差額は6,300円と言った所でしょう。これぐらいであれば3倍の費用変動に比べたら誤差で済ませられるデメリットかもしれませんね。

 

運用費については、ぶっちゃけ年利に対して-0.95%(約-1%)すればいいかなと思っています。例えばS&P500銘柄の年率が4%ならSPXLは3倍の12%-1%で11%とすればいいかなと思いました。そう単純ではないと思いますが、大きく外れているわけでもないと思います。※Google先生による過去実績記事を読み漁った感想

 

では、まずは特定口座とジュニアNISAでの負担額がどう違うかをシミュレーションしてみます。超ザックリです。なんとなく分かればいいんです。

 

特定口座 vs ジュニアNISA(1ドル=100円の場合)

  • 投資額は300万とします。
  • 12ヶ月かけて300万円を分散するものとします。25万/月投資です。
  • 初年度のみ、SPXLの値動きは変動なしとします。
    ※あり得ませんが、計算を楽にするため。
  • SPXLの運用費は同じなので特に考慮せず
  • その後、10年運用するものとし、最終的に100%上昇したものとし、最後に売却します。
  • 最後は一括で売りさばいたものとします。

 

条件が非常にザックリしすぎていますが、あくまで特定口座とジュニアNISAでどの程度お得かを見たいだけなのでご容赦ください。では特定口座からザックリ費用を見てみます。

 

特定口座の場合

  • 買付手数料:250,000 * 0.0045 = 1,125円/月 * 12 = 13,500円
  • ドル転費用:1,200円
  • 配当金10%/年:0円(※但し確定申告必須)
  • 10年後(100%分利益)の売却時の日本の税金:300万 * 20.315% = 609,450円
  • 売付手数料:2,000円(上限のため20ドル)
  • 合計:626,150円

 

ジュニアNISAの場合

  • 買付手数料:0円
  • ドル転費用:7,500円
  • 配当金10%/年:3,000円/年 * 10年 = 30,000円
  • 10年後(100%分利益)の売却時の日本の税金:0円
  • 売付手数料:2,000円(上限のため20ドル)
  • 合計:39,500円

 

結果から、60万円近くジュニアNISAがお得になりました。

 

圧倒的にジュニアNISAが有利になったのはやはりNISA特融の日本税の免除でしょう。NISAは元々利益率の高い商品を選べば選ぶほどお得な商品のため、SPXLを選択するという点においては理にかなった選択肢と言えると思います。私はジュニアNISAでやっていますが、通常NISA(大人枠)であればSBIネット銀行と連携してやった方がドル転時も4銭でできますので通常NISAならばこちらでやりたいです。私は既に「つみたてNISA」を初めてしまっているので、もう切り替えるのも面倒だからジュニアNISAでいいかなと言った具合です。

 

話が脱線しました。さて、12回の買付だけを見ても、ジュニアNISAがお得そうですね。買付手数料も無料なため、やはり何回かに分けて分散投資できるのは強みでしょうか。というわけで、やるとするならば、ジュニアNISA枠で購入することを検討してみたいと思います。確定申告もNISA枠ならやらなくて済む(そもそもできない)のはある意味メリットでしょうか。

 

ジュニアNISAの場合は固定費7500円(0.25%)+年額3000円(0.1%) + 運用費の0.95%分がコストとなりました。つまり、0.1%+0.95%=1.05%/年 + 0.25%とすればよいことになります。例えば、S&P500の年利が4%だった場合、SPXLは12% - 1.05% - 7500円 とすればよく、仮に1.3%減とした場合でも10.7%の利益となることになります。コストに対して十分な利益です。※リスクから目をそむきながら

 

 

では最後にどのようにSPXLを購入するかを考えます。私の場合ですが、現在ジュニアNISAの1年目は「eMASIX Slim 先進国株式」に口座開設直後に80万円一括投資を行っています。これは5年しかない投資枠でありながら、20年近く運用するため、ドルコスト平均法を用いるメリット(リスク分散)が得られにくいことと、一括投資の方が儲けが出やすいと言われているためです。

 

が、さすがにSPXLを年初一括投資は怖すぎます。そこで、もし購入するのであれば次のように買おうかなと思っています。

 

ジュニアNISAで購入する場合の想定シナリオ

  • 毎月6万円を「eMAXIS Slim 先進国株式」ジュニアNISAに投資する。これは年80万円の上限から12ヶ月で割った額となります。
  • 大暴落が来たら、「SPXL」に投資する形に切り替えて80万円を埋めます。
  • 大暴落が来なかったら普通に「eMAXIS Slim 先進国株式」を淡々と購入して、最終月にボーナス払いで80万円を埋めます。

 

つまり、暴落が来た時だけ「SPXL」を購入する形となります。機会損失をなるべくなくすために、毎月6万円をいつもの通り、「先進国株式」を定期積立するというわけです。

これなら最大80万円、最低0万円を「SPXL」に投資することになります。残り後4年ありますので、大暴落は何回かあるでしょう。その期間にどれだけ投資できるかが勝負の分かれ目になりそうです。欠点は、年初一括投資ができないため、最終的に全て「eMAXIS Slim 先進国株式」に投入することになった場合、一括投資の方が良かったなぁ、という事になりそうです。暴落していないため、右肩上がりとなっているはずだからです。いやだったら先進国株式への投資をやめて全て「SPXL」にしてもいいかもしれません。さすがに怖いかな。いやいや、暴落したら翌年も「SPXL」を買えばいいし、リスク分散できてるから大丈夫かな・・・。

あぁ、いやいやいや!NISA枠は途中で売却したらロールオーバーできなくなるんだから、高値で売ることを想定せずに安心して最後まで持っていられる先進国株式の方がいいのか!?分からない!助けて!

 

結局暴落した時だけ「SPXL」を買うだけ買って、後は普通の投資信託に積み立ててればいいんじゃないの?って思ってますが、「セミリタイア」をしたいのであれば、やはりもう少し「SPXL」に投資してリスク負うべきじゃないの?という心の声が蠢いています。助けて!

 

大暴落をどう判断するかなんですが、いつも勝手にお世話になっている河童氏の以下の記事を参考にさせていただこうかと思っています。

 

次回の暴落に備えて追加投資額の計算式を決めました - 個人事業主が節税してインデックス投資

https://secrets2mysuccess.net/2018/10/30/make_rule_and_keep/

元の計算式はこうでした。

=(POWER(下落率-8,1.45)+12)*0.4

これのべき乗の係数を1.1にしました。

=(POWER(下落率-8,1.1)+12)*0.4

 

ベースは先進国株式の直近の高値から10%以上暴落してからスタートする計算して、出た投資額を単純に「SPXL」に投資するようにします。3倍になってると計算式よく分からないからね仕方ないね。

 

ここでジュニアNISAの追加可能枠分を毎日投資するものとして、それとは別に特別口座枠で用意した余剰資金の数%をここに割り当てても良いかなと思っています。割合はどうするか未定。3分の1を「SPXL」に追加投資して、残りを先進国株式にして積み立ててみようかな。ここで勇気の決断を迫られそうです。

 

色々書きましたがまとめると、

  • やるなら通常のNISA,もしくはジュニアNISAがコストを考えても圧倒的にお得になるはずだが、SPXLへの投資は非常に怖い。
  • 信用取引じゃないので借金にならないため、実はしなない。けど怖い。
  • 特定口座の場合は確定申告がめんどい。NISAの場合はそもそも確定申告できない(NISA関連の部分のみ)が、最後に特定口座に戻すときにする必要があるらしい。めんどくさそう。配当金の10%も戻ってこない。
  • NISA枠でやると途中で売却するとロールオーバーが出来なくなるため最後の最後まで(子供が18歳になるまで)SPXLを保有しつづける勇気が必要になる

 

最近米国株が絶好調に見えます。本当に割高なのか、実は適正値なのかさっぱりわかりません。分かりませんが、そろそろ暴落はくるんじゃないの?という声は色々聞こえてきます。もう今にも暴落が始まるかもしれません。未だ判断できていませんが、今のうちに海外ETFを買えるように口座を開いておくべきかもしれません。

 

と思ったら、SBI証券でジュニアNISAを開設したら自動で海外口座も開設されていたらしい。SPXL買える状態でした。「やれ」ということでしょうか。怖い。とりあえず、大人用の特定口座側で海外口座の開設を行った所で今回はここまでと致します。

 

 

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