たまにレバレッジETFがらみでご質問を頂く機会があるため、改めて(あくまで)私の考え方を記事にしたいと思います。
今回ご質問頂いた内容は超ざっくりですが以下の通りです(※誤認あるかもしれないけどとりあえず!)
※以下過去記事で頂きました。ネタ提供ありがとうございます!
ざっくり内容
すでにコメント欄で回答済みだったりして重複しちゃいますが、上記回答だけ見た場合「分からない」です。
というのも、その人は投資を通じてなにを目的としているか(※目標額)、その頃までにその目標が達成できているのか、逆にできていない場合はどうするのかを考える必要があるためです。
投資というのは人生であり、その人の人生感は人それぞれで全く異なるため、この辺の私からの回答は毎回「分からない」となります。
ということで、私の場合はっていうのを書くとこんな感じになります。
私の場合
- 指数はS&P500とする(SPXL系)
- 40~50歳の内に「アーリーリタイア」したい。
- 「アーリーリタイア」するために大体2.1億円ほしい。
- 投資できる金額は2,000万円までとする
- 10倍必要なので、レバレッジ比率は高めて2.1~3倍で攻めなくてはいけない。
- 2.1億たまったらそっこうでレバレッジ比率を0~1に戻して株式7:債券3みたいな感じで過ごす(※なった時考える)
- 逆に90%下落して投資額が200万円とかになっても仕事をしていてお給料があるならそのまま毎月購入を続ける。なぜならS&P500であれば必ず輝く未来しか見えないため。SPXLとかに投資していても積立していけば最悪ケースは免れる場合が大きい(※投資から20年みたらなんとかなるという筆者の独断と偏見で考えている)
こんな感じでしょうか。特に他の人と違う考え方として、「常にレバレッジ比率を固定」にしないという点です。
私は以前記事にしましたが、株価が下がったタイミングだけ常に日本円からSPXLへの買付を行い、株価が下がっておらず上昇している時には売却をせずにレバレッジ比率をガンガン上げていく形で運用していました。※先ほどの過去記事みたいな感じでナンピン買いだけするパターン
後はココの過去記事。
要するに、40歳、50歳だからレバ比率をどうしようとかじゃなくて、相場が下がったらレバ比率は自動で下がるので買付を行って、暴騰したら逆にレバ比率が極端に高くなっていくという戦い方をしていました。
レバレッジETFはとにかくバブルの右肩上がり相場が無いと実力を発揮しないため、その時期が発生することにすべてを賭けるピーキーな投資をしていました。
なぜなら最初に述べたように、2.1億円をめざすならそれぐらいの賭け事をしなくてはいけなかったからです。
というように、その人の目標とそれを達成するために行われるリスクは表裏一体なため、どのぐらい攻めるかどのぐらい守るかは人によって異なるということです。
例えば「S&P500」は年利8.5%程度と言われているそうです。であれば、20代の今から投資をして、その年利8.5%計算で目標金額に到達するのであれば、何も無駄にレバレッジETFなんか買わなくていいことになります。
本当に例えば話ですが、レバレッジ2倍で世界恐慌があったらどうなるかを調べたときの過去記事。
レバレッジ2倍なら98.7%程度の下落で済みました。2000万円とうししてたら26万円てもとに残りますやった!!
私自身としては、「世界恐慌」レベルはもう事故であり投資してようがしていまいが人生終わりだと思ってるので無視しますが、一応レバレッジ2倍だとこのぐらい落ちる可能性もあるということです。
とはいえ上記は直近高値で全財産投資した場合の記事なので普通に考えたらそこまでケガはしないよねって思う人が大半だと思うじゃないですか。
そこで、ようやく本記事のタイトルに話が行くわけですよ奥さん!!
本当にそのPFはレバレッジ2倍?
これは質問者様の背景が不明なため、一般的(※というか私の)考えとして記載します。
私の場合ですが、先ほども述べたように「レバレッジ2.1倍~3倍」と可変式で対応したポートフォリオで戦いに挑んでいました。当初は1億円が目標でしたので、投資額も実はちょっと少な目で対応してたりはしていました。
で、この「レバレッジ2.1倍~3倍」以外にも余剰資産はあって、そっちは「つみたてNISA」とか普通にインデックス投資を投資してたり自社株買ったり株主優待クロスの種銭に使ったりと色々やってたわけです。
結局、大金をレバレッジETFに投資するのって怖いんですよ。だから、どう頑張ってもガツンと「全財産」一括2~3倍レバレッジETFに投資している!っていうのは普通の人のリスク許容量超えちゃってるよなぁって思ってしまっています。
そうすると、実は自身の資産全体で見た場合のレバレッジ比率は「2.1倍~3倍」には到底ならずに、恐らく1.5倍程度に薄まっているということになります。イメージとしてはこんな感じ。
だったら最初から2倍レバレッジETFの数量を減らして1倍レバレッジETFを「余剰資金」で大量に買ったらいいよねってことになる。こんな感じに。
全然計算してない()ですが、極端に言えば、1倍ETFに余剰資金とか寄せちゃえば2倍レバレッジETFを持つ必要性が無くなったりします。
これって実はレバレッジをかける部分の「コスト」が無駄が生じている部分だったりします。だったら余剰で持て余している日本円を全部「S&P500」のレバレッジ無しに投資するのとリスクは同じだったりするわけです。
今回のご質問者様の「レバレッジ2倍」で50歳になるまで戦う!
という部分についても気になったのは、余剰資産もすべて考慮済みで2倍のレバレッジを賭けているのか、という所が気になりました。
そしてこの図には「毎月のお給料」からでる余剰資産についての考慮も不足しています。例えば毎月5万円追加投資可能な場合、年60万円、30年で1800万円の追加投資が可能となります。その金額を含めて「レバレッジ2倍PF」を維持するのか、あるいは下がった時だけ追加投資する(ナンピン購入のみ)するのか、「レバレッジ2倍PF」は当初の投資額そのままで放置しておくのか、等々の検討もした方がいいということになります。
全く同じようなことを過去にも嘆いてました。以下過去記事。
※上記タイトル詐欺です。私はもうレバレッジETFへの投資はジュニアNISAを除いてレバETFほぼ辞めました。
ということで、今回の質問者様の意図とは違う気がしますが、そういうところも考慮すべき点にあるということを覚えておいてください。
償還問題
そして何より、レバレッジETFとかは償還問題が常に付きまとうという点を考慮しなくてはなりません。
以下全力米国株さんのブログを引用させて頂きます。
THE END OF レバレッジゲリオン | 貯金と給料を全力で米国株に突っ込むブログ
https://zenryoku-beikoku-kabu.com/2020/03/02/4379/
米証券取引委員会(SEC)がレバレッジETFに規制をかけようとしています。規制というか廃止も視野に入っているという。
調べたらロイターは2019年11月にこの件について記事を書いていました。
ロイターによると
との事。
事実、Direxion社が実際に3倍レバレッジ商品を2倍にしてしまった商品も過去にあったりします。
そうなると、将来損失が取り戻せない可能性もでてくるわけで、全く別方向の考慮もしておかなくてはいけなくなります。
そうなると、全力でレバレッジETFに投資すること自体が難しいと私自身感じてしまいました。値動きによる部分だけなら許容範囲で一生働くことを覚悟してリスクをしょい込んで戦おうと思いましたが、途中で突然レバレッジETF商品が無くなったら多分戦えなくなっていたと思います。
基本相場というのは超巨大な下落が発生したら復活するものですから、その超巨大な下落の時点で落とされっぱなしでポジションを外されてその後の復活で乗れない状態になったらもう生きていけません
当然ながらその後もさらなる暴落が待ち構えているかもしれませんが、あの世界恐慌ですら20年で復活していること、S&P500はその期間があれば必ず右肩上がりするだろうということを大前提とした場合は、償還問題は無視できるものではありません。
とはいえ、SPXLはDirextion社の看板商品なので大丈夫かなぁ?という楽観的な考えもあったりするので、その辺のリスクを許容するならSPXLに投資してもいいかなと思います。※現に私はジュニアNISAはSPXL投資してます。
この辺も先ほど書いた「本当にレバ2倍PFになっているのか」のように、あえてSPXLに投資せずに余剰資金を使ってでもVOOに多く投資して全財産で見た場合レバ比率を押し上げる、という方法をお勧めしたい。※話が脱線して申し訳ない
じゃあ今の私はどうしてるのか
ここから完全に蛇足だし別に投資推奨してるわけじゃない。
ということで、諸々色々なリスクとかを背負った上で、私はレバレッジETFへの投資を辞めました。上記のリスクを包括して持ち続けるよりもまだ「マシ」と思える商品を見つけたからです。
はい。ビットコインですね。BTC。
あくまで値動きの特徴「だけ」を記載すると、
- SPXL並のボラがある
- バブル時はSPXLよりも大きく上げ、バブル崩壊時はSPXLよりも大きく下げる可能性がある
- 但しバブル崩壊からの復活速度は圧倒的にビットコインが上(※という過去)
- 償還リスクにおびえなくて済むが、国が取引所を無効化したら現金化できなくなる可能性あり
という感じでレバレッジETFとは別のリスクをはらんでいたりします。が、私が特に気に入っているのは、「バブル崩壊」からの復活速度の速さがレバレッジETFと比べて圧倒的であるという点と、レバETF特有の償還リスクを考えなくていいという2点です。
それなのにSPXL並のボラがあるっていうんだから、少ない資金でアーリーリタイア目指すなら打ってつけだと思います。最悪失敗しても復活速度の速さはピカ一なので、次の4年後、更に4年後と半減期毎に復活を信じられる点も嬉しいです。
レバレッジETFはその復活の遅さから一度失敗すると人生終了まで復活できない可能性があります。以下過去記事
最終結果
- SPXL:約9年 (2007-10-10~2016-07-26)
- TECL:復活出来ず(2000-08-31~20年経過しても復活不可)
- BTC:約3年(2017/12/16~2020/11/30)
特にTECLはひどいです。復活まで50年ぐらい必要かもしれません。
じゃあ怖いからレバレッジ比率を2倍まで下げたりと対策は当然できるのですが、それでは「アーリーリタイア」するまでの期間が延長してしまい、早期リタイアを夢見ることができなくなるのです。
なので私は辞めました。リスクに対するリワードが少ないと感じたからです。だったら「レバレッジETFポートフォリオ」に投資している全額全部ビットコインにした方がリスク低くね???
って思って現在に至ります。
過去それで総資産1億円突破したときは「全財産の9.5割ビットコイン」になったりしました。
その時「リバランス売り」とかすればよかったですが、結局今の暴落を全部直撃してオワコン状態です。が、ビットコインは半減期4年毎にバブルを作る歴史があるため、ある程度復活を信じたくもなります。必ずATHを迎えてますから。そのスピード感にすべてを賭けています。
ちなみに
「S&P500とか全世界株式」みたいに20年まてば必ず右肩上がりする!
みたいな土台はビットコインにはありません!
なので、ハッキリ言ってギャンブルの域を出ていないので、S&P500とか全世界株式とか先進国株式みたいな「正解」に投資している人に対してはオススメしません。
「SPXL」とか「レバナス」とかある程度ギャンブルしちゃってる人に対してはオススメという感覚です。私はとにかく1秒でも早くアーリーリタイアしたかったからギャンブルしてます。長期のギャンブルです。
話が脱線しました。すいません。レバレッジETFとビットコインに対しては熱くならざるを得ない。本ブログのメイン所で自分の人生賭けてましたから・・・
ということでまとめましょうか。
まとめ
- レバレッジ比率、その時の「資産状況」や「目的」を達成できているのか等の「状況」を見て適宜考えた方が良い
- 但し、基本的には「若いうちはレバ高め」で攻めて「中年」になったら比率を下げるという原則はそのまま使ってもいいとは思う。
- ただし、「中年」になっても大きく値を下げてるなら株式というものは基本20年みたら復活する可能性の方が高い(※S&P500とかの指数に対しては)ので、「中年」になっても投資は継続すると思う。※私個人の意見。ハッキリ言って10年、20年も先になると人の考えなんて一瞬で変わるので今考えても無駄
- 償還とか諸々面倒だからビットコインでいいんじゃない?(※極論)
ということで、いつものビットコイン上げで記事が終わりそうになってます。どうして・・・。
まぁビットコインはビットコインで雑所得ガーとか色々問題ありますので、買うならBTC半分MARA,MSTR,RIOT等のビットコイン業務レバレッジ銘柄の株式半分という感じが楽かなぁとか思いました。おしまい。