こんにちは。okometsubuです。
昨日は御見苦しい記事で失礼しました。数ヶ月前からちょっと調子が悪くなることが多くなりました。症状は身バレが怖いので色々伏せますが病院に行ってきて一旦様子見、安静にすることとなったので一旦無理せず生活していきたいと思います。お騒がせしました。
さて、今回はまたまたありがたいことに過去記事にてコメントを頂きましたのでその回答記事をまとめたいと思います。以下引用させて頂きます。
ところで、各記事の擬似グラフを眺めておりまして疑問に思ったのですが、3倍レバレッジ商品ってどこまで上がるんでしょうか?
根っこのシステムが理解できていないので分からないのですが、例えばspxlがs&p500を超えることはあるのでしょうか?
超えられないのなら単価の高いteclが不利なんじゃないかとか、途中で安い銘柄がどんどん脱落して1番高い銘柄の3倍動きになるんじゃないかとか、想像は膨らむのですが、いかんせん答えが分かりません。
何かの折にでも解説して頂けると有り難く思います。
ご質問内容について私の読解力が無いため間違ってたらすいません。以下の物と考えています。
- S&P500の「株価の3倍」がSPXLを超えることがあるのか
- S&P500で銘柄が入れ替わった場合、SPXLはどうなるのか
- 3倍レバレッジ商品は一体どこまで株価が上がるのか
まず最初にSPXLについて軽くご説明します。この商品は「値動き」の3倍商品であり、「株価」の3倍商品ではないという点に注意です。
過去記事に似たようなものをまとめた記事があります。恐らくですが、この記事を見たら解決できると思います。以下は元本に3~5倍にレバレッジを効かせた結果、つまり「株価」を単純に3倍~5倍にした場合の結果とSPXLの「値動き」3倍の結果を比較したものとなります。
1970年~2019年末まで(50年)
- 1位:SPXL :1913倍
- 2位:iFreeレバSP500:488倍
- 3位:CFD5倍レバ :174倍
- 4位:CFD3倍レバ :104倍
- 5位:S&P500 :35倍
CFDの前提条件が誤っていなければですが、私の想像通りの結果となりました。つまり、レバレッジを元本に効かせても「値動き」に対して効かせないとSPXLやiFreeレバレッジS&P500のような値動きにならないということです。「値動き」にかけるレバレッジというのはそれだけ強力であるということですね。
過去記事の内容を引用しました。CFD3倍レバというのは、S&P500の株価を3倍したものとお考え下さい。CFD3倍レバの結果とSPXLを見比べてみてください。圧倒的に結果が異なることが分かると思います。これこそが「値動き」3倍の圧倒的破壊力なのです。
「値動き」3倍なので、下落するときも凄まじいパワーで落ちます。そして「値動き」xx倍の商品というものは「ボックス相場」、つまり上げ下げを繰り返して右肩上がりにならないケースの場合は非常に不利になります。ドンドン価格が落ちてしまうんですね。これについても簡単に以下の記事でまとめましたので参考になる部分があれば幸いです。
レバレッジ商品の複利効果まとめ
右肩下がりもレバレッジ有利と書いてますが、3倍の値動きで値下がりするわけですから非常に下がるのは間違いないです。とにかく「右肩上がり」の相場でレバレッジ商品を使うことが重要となります。米国株(S&P500)は基本的に歴史上ずっと右肩上がりとなるため、レバレッジ商品と相性が良いと考えています。ちなみに日本は割とボックス相場ですね。レバレッジは中々効かせるのは怖いです。
もしくは、現金やBND,TMF等で定期的にリバランスを行うことで「右肩下がり」時に非常に安くSPXLを買ってリスクヘッジをするという考え方もあります。私は現金リバランスにて運用中です。投資予定資金がまだあるのでリバランスではなく追加投資という形で運用していますが、投資予定資金の投資が終わったら現金によるリバランスを実施予定です。以下投資方針をまとめた記事です。
話が脱線しました。
ではそもそも「値動き」とは何のことでしょうか。以下例を挙げて説明します。
- S&P500とSPXLの前日終値が「100」とします。
- 本日の終値が「110」だったとします。
- 値動きは「1.1倍」、つまり10%値上がりしたことになります。
- この「10%」に3倍したのがSPXLです。つまり「30%」値上がりします。
- つまり、SPXLは「130」となります。
ここで書いている「10%」や「30%」が「値動き」となるんですね。ここまでが基本。では、また同じようにS&P500が10%増えたらどうなるでしょうか。
- 「110」の10%なのでS&P500は「121」になる
- 「130」の30%なのでSPXLは「169」になる
- ・・・以下エンドレスに続けると凄いことになる
例えば上記を30回繰り返してみましょう。すると次のような結果になります。どちらも100ドルスタートです。
- S&P500:1,586ドル
- SPXL:201,538ドル
- 結果、SPXLはS&P500の127倍に成長!
上記はあくまでS&P500を「10%」値上がりを30回連続で繰り返した場合です。現実ではここまで極端なことはありえませんが、米国株は右肩上がりが主軸でしたのでこのような夢を追うことが出来たわけです。当然、右肩下がりになった瞬間とてつもなく下落することだけ忘れないようにしましょう。以下はSPXLが暴落した時の過去記事です。
下記はリーマンショック時にSPXLがあったらどうなるかの記事です。投資額が約95%減になる可能性があります。
以下は世界恐慌の時にSPXLがあったらどうなるかの記事です。 投資額全てが0になると考えて良いです。
ということで、最初のご質問の
- S&P500の「株価の3倍」がSPXLを超えることがあるのか
という件に関しては、SPXLを超えることもありますし、超えないこともある、でした。
では次の質問の「S&P500の銘柄が入れ替わった場合、SPXLはどうなるのか」ですが、これは別にそのままです。S&P500の「値動き」3倍にするだけなので、S&P500の組み入れが変更されようが何だろうが「値動き」の3倍の値が全てです。ただそれだけ。
TECLについても言及されていたので少しだけ。TECLはXLK、テクノロジー・セレクト・セクター指数の値動き3倍商品です。こちらもS&P500と同様、中の銘柄の組み換えが起こる可能性がありますが、あくまでXLKの3倍の値動きなので銘柄変更は気にしないでいいかなと思います。
そんなTECLは過去実績として「値動き」が右肩上がりでかつ、SPXLよりも大きい値動きだったため非常に優れたパフォーマンスを発揮しています。ただ、「ITバブル崩壊」等のハイテク産業をピンポイントで狙い撃ちした暴落が発生したら大幅な下落した「値動き」3倍のパワーで償還、サービス終了する危険性もあります。以下「ITバブル」時の時を再現した過去記事となります。
そのため、私はTECLだけの投資は怖いのでSPXLとTECLの50:50運用をしています。
最後の質問のSPXLはどこまで値が伸びるのか、ですが、右肩上がりがずっと続くのであれば伸びるだけ伸びると思います。私はそこに賭けて3倍レバレッジ商品に投資中となります。1億円早期で欲しかったのでその伸び率に賭けました。今現在大失敗中ですが・・・
逆に、S&P500が今回の暴落のように大幅に値下がりする場合は「償還」リスクが発生するため、途中でサービス終了する恐れがあります。以下過去記事となります。
当時の記事としては償還リスクは低いと考えましたが、大幅な下落により運用会社が運用できないと根を上げたら終わりですので一概に言えません。また、「世界恐慌」レベルの暴落になったら恐らく償還されると個人的に勝手に思っています。今回の暴落は流石にそこまで行かないと思われますが一応下記しておきます。
色々話が脱線しまくって申し訳ありません。私の所感が多分に含まれていますが、まとめると
- 値動き3倍のパワーは右肩上がりにおいて最強なためS&P500の株価を3倍にしただけより圧倒的に違う
- S&P500の銘柄が入れ替わってもSPXLに影響は特にない
- SPXLは右肩上がり相場であればずっと伸びず続ける
となりました。ここから2番底に行かずにずっと右肩上がりになって欲しいものです。
もし質問の意図が違っていたらまたコメントを頂ければと思います。私は読解力と語彙力が圧倒的に無いので、なんかもうアレな感じで猪突猛進、記事をガシガシ書いてる次第です。間違った方向に突っ走っていないことを祈りつつ、今回はここまでと致します。