こんにちは。okometsubuです。
ようやくRSI検証用スクリプトが完成したので記事にします。スクリプト作成はちょっと狂うとバグ探しするのが苦しい。実に些細な所が間違っていた。やっと検証できる。
手元で作成したRSIの結果は米国Yahoo FinanceのRSI結果とパッと見完全一致したから多分大丈夫でしょう!
といってもやりたいことは簡単で、RSIを元にしてシステマチックに「リバランス」を行ったらどうなるかというものです。
因みに使用するRSIは14日平均です。
RSIというテクニカル分析方法があります。以下RSIの説明についてauカブコム証券サイトより引用させて頂きます。
第8回 RSI(Relative Strength Index)|テクニカル分析ABC |ガイド・投資講座 |セミナー・マーケット情報|株のことならネット証券会社【auカブコム】
https://kabu.com/investment/guide/technical/08.html
つまり、RSIは買われ過ぎ、売られ過ぎに着目したテクニカル分析です。
株価が上昇し続ければ、即ち、買われ過ぎと判断し売りを考え、逆に下落し続ければ売られ過ぎという判断をし、買いを考えるというものです。
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計算式
以下の式でRSIを求めます。
最初に14日間RSIを求める式(公式1)
- A:14日間の値上がり幅の平均
B:14日間の値下がり幅の平均
この数値が70以上で「買われ過ぎ」、30以下で「売られ過ぎ」となります。
ようするに70を超えたら売って、30より下がったら買えばいいと端的に言えばこういう訳です。で、翌日以降はAを13掛けたものと、翌日の値動き分を合算して14日分を割り算する感じで進んでいきます。
で、なんでこんな話題出したかと言うと、SPXLと現金のリバランスを私のブログで採用しているのですが、いつ売ればいいのかというのがイマイチまだ明確になっていないんですね。
実際は1年ぐらいに1回リバランスで経過日数で機械的にやれればいいかなと思っているのですが、果たしてそんな単純にやってしまってもいいものか、と言うのが本来の目的となります。少なくともRSIみたいな単純なツールを用いても有効だったら嬉しいですよね。
色々調べるとRSIは「RSI+MCDA」とか組み合わせて使った方が良いとか色々あるらしいのですが、よく分かりませんでしたし、スクリプトを複合的に計算すると大変複雑になるのでそこは見なかったことにしてRSIだけでやります。
- やりたいこと
- 参加者一同
- TQQQ60:TMF40リバランス(RSI80以上20以下)
- TQQQ60:TMF40リバランス(RSI80以上20~40以下)
- TQQQ60:TMF40リバランス(RSI65~85以上25以下)
- ITバブル崩壊直前高値から開始した場合
- 右肩上がりだけしてそうな相場時期
- RSIヒットした当日中に売った場合と比較
- RSIによるリバランスについて
というわけで、今回やろうとしているのはこんな感じです。
やりたいこと
- RSIがxx以上、かつ、株式側の株価が当初の割合より上ならリバランス
- RSIがyy以下、かつ、株式側の株価が当初の割合より下ならリバランス
- RSIは一般的な14日平均を使用します
- 一度リバランスしたら22営業日はリバランスしない
- 「xx」や「yy」のRSIの値は適当に決めます。
- リバランス日は「翌営業日の終値」とします
- これに対して「毎月リバランス」を実施した場合と比較します
- 手数料や税金は考慮しません
実際はRSIは「騙し」といって、70を超えてるにも関わらず株価がドンドン上昇する場合もあるとのこと。とはいえ、機械的にやるよりもある程度有効ならいいかなと言った具合です。「騙し」があるなら、少し厳しめ、高めにRSIを設定すればいいという発想です。
そしてRSIが特定の値になった「翌営業日の終値」としたのは、単に私がズボラなので、気づいた翌日に「あぁ、昨日やっておけばよかった!」みたいなのが無いようにしたかっただけです。
最悪、RSIを80にしたら、翌日はかなりの確率で下落していることでしょう。が、10年以上の長期運用を目的としており、かつ、RSI80になるまでに利益が相当乗ってるはずですので、1日分の値動き程度は誤差としてこの設定にしました。
「心のゆとりがあるスクリプト設計であるものの、結果が出たら嬉しいよね」
というのが本ブログのコンセプトです。1日2日ずれたら大きく結果が変わるような投資方法はしたくないです。 この考え方はあくまで長期目線であり、短期や中期スイングトレードの人にとっては死活問題になり得るのでそこは間違えないようお気を付けください。
ということで、参加者一同。
参加者一同
- 疑似SPXL:疑似TMF = 60:40リバランス
- 疑似TQQQ:疑似TMF = 60:40リバランス
- 疑似TECL:疑似TMF = 60:40リバランス
- 疑似SPXL:現金=70:30リバランス
- 疑似TQQ:現金=70:30リバランス
- 疑似TECL:現金=70:30リバランス
私の趣味で参加者決めました。私はTQQQではなくTECLに投資しているのでTQQQはやらなくてよかったんですが、「^NDX」の方が期間が長いので検証対象として優れているのでこちらをメインで進めます。TECLは「XLK」をRSI対象として将来検証します。
今回の検証はあくまでRSIのタイミングリバランスなので、リバランス比率やらレバ比率は言うほど関係ない気がする。何故なら同じ結果を毎月リバランスと比較するだけだから。RSIの性能の良し悪しついでに興味ある所を入れた感じです。
多分「^NDX」や「XLK」、「^GSPC(S&P500)」部分が一致する投資家の人から見たら同じ結果が得られると思う。特にSPXL:TMFリバランスしている人結構見かけるので、古今回の記事のRSI結果と併せてリバランスするのは参考になる気がします。
尚、RSI計算対象:SPXLの場合は「^GSPC」、TQQQの場合は「^NDX」のRSI、TECLの場合は「XLK」でやる予定です。
さて話が脱線しますが、実はRSIを計算する場合、その計算対象が誕生した当時のデータが累積されているため、全く同じ指数であっても登場時期によって若干値が異なる可能性がある点は注意です。とはいえ、^NDXとQQQを比較しても0~1程度の誤差ぐらいに落ち着くと思うのであまり気にしなくてもいいかな。
一応「^NDX」と「QQQ」でも誤差はあるため、リアルで使う場合は誤差に注意と言った所でしょうか。米国Yahoo Financeとかで見る時注意。本記事では「^NDX」を使います。
また、3倍レバレッジ商品は元の指数がありますので、そちらのRSIを見た方が絶対にいいです。システムチックに投資やりたいならSPXLやTQQQのテクニカルチャート見ても多分、全く意味が無いと思います。指数の値動き3倍にしてるだけなんですから。
疑似データの考え方は以下過去記事してください。金利考慮無しです。
というわけで、早速みてみましょうか。時期は1986年からとします。これは疑似TMFで使っている「VUSTX」がこの頃からのデータとなるためです。以下過去記事。NDX発足が1985年ぐらいなので、まぁ大体NDX発足時編ということにしました。
疑似データでありますが、RSIの対象はあくまで本物の指数を使いますのでこの点については安心していいと思います。疑似データはあくまで「値動き」に誤差が生じる程度であり、上昇するか下降するかの判断はあくまで等倍の指数に基づくからです。
ということで今回は「TQQQ:TMFリバランス」編です。SPXLから始める予定がなぜかTQQQから開始してしまいましたのでそのまま始めます。
TQQQ60:TMF40リバランス(RSI80以上20以下)
RSI80_20のパターンです。参考までに今回のみRSIリバランスしたタイミングに緑線を引いてます。毎月リバランスと、参考までにリバなしで70%TQQQに投資しただけのグラフも載せます。
1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。
最終結果
- RSIリバランス:2952.9倍
- 毎月リバランス:1930.0倍
- RSIリバランス回数:23回
まず黄色線を入れた意図としては、TQQQ単体の値動きだとどうなるかを見せたかっただけです。つまり、リバランスを一切やらないパターンですね。この場合だと、暴落が終わった時に途方も無く終わるということをお伝えしたかった。現に2000年頃は凄く調子が良いですが、その後の復活は最悪というわけです。
今現在がもし仮に2000年ぐらいの「ITバブル」の再来だとするのであれば、リバランスを今のうちにした方が良いという事になります。
さて、では改めてグラフを読み解きたいと思います。
14年間34年間で23回のリバランスを実施することになりました。平均すると半年に1回1年に1回弱程度でしょうか。ただ、時期は非常に偏ってますね。「ITバブル」が貯まった時期を見て頂けると分かりますが、RSI80になる回数が結構重なっていることが分かりました。つまり、それぐらい白熱していたことだと思います。
※2020/09/23 修正
1986-05-19~2020-06-23を14年と書いてましたが34年でした。検証結果には何ら訂正部分は無いただの記載ミスなので無視してください・・・
この時の結果として1999年で実に3回リバランスを行っています。80を超えるタイミングは3回以上ありましたが、「1回リバランスしたら22日間はリバランスしない」という本検証の条件により、1年に3回発生だけリバランスをしたということです。
ちなみに1999年台のRSIが80を超えた回数としては7回(※2000/1/3を含めると8回)発生していました。内、1999年12月の23~30日で5回連続です。つまり、RSI80になった翌営業日に売っても全然余裕で間に合ったことになります。
今回のRSIは14日平均であり、比較的短期間目線での指標だったため日数増やしても良かったかも。52日や9週なんて言う平均データを使うことで長期で見れるらしい。ただ、世間一般的には14日平均で使うらしいし、他のデータのRSIの値がよく分からないのでこのまま話を進めます。
ということで、この結果から「RSI80以上20以下になったらリバランスを行う」のはかなり有効な結果となりました。1年に1回程度の発生率ですので、アラート設定できたら割とやってやれなくはなさそうです。
※そのアラート実装を今度検討しなくてはいけませんが・・・
ちなみにRSIが20以下になったのはたったの3回しかありませんでした。正直、「買い」を行うタイミングが少なすぎる気がします。これはつまり、「TMF」を多く保有する機会が長くなるということです。
ということで、次はRSI下限を20,25,30,35,40にしたときの比較をしてみましょうか。
TQQQ60:TMF40リバランス(RSI80以上20~40以下)
1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。
最終結果
- RSI80_40:3139.4倍
- RSI80_35:4569.1倍
- RSI80_30:1859.7倍
- RSI80_25:7325.4倍
- RSI80_20:2952.9倍
- 毎月リバランス:1930.0倍(※グラフ表示なし)
我がブログ初の「対数グラフ」を使用しました。とても見やすいので、もっと最初から使えば良かったと思った(こなみ)
ということで、対数グラフなので僅差に見えますが、最終結果としては「RSI80_25」が圧倒的勝利を納めました。
前半のITバブル時期を見ると分かる通り、RSI80_35と40はTQQQを多く買いをするスタイルなので、絶頂期は一番強いことが分かります。これは見てのとおりですね。
その後の下落時は反対にRSI80_20と25が圧倒的に強いことが分かります。TQQQを買うタイミングを極力後ろに伸ばすことで「TMF」を多く保有しているため、下落相場に耐えられる形となったためだと推測できます。
面白いのが2009年中頃でしょうか。RSI80_20とRSI80_25が逆転するのですが、すぐにひっくり返りました。恐らくこのタイミングでRSI25以下になったのでしょう。買いのタイミングがRSI80_25で発生したため、一度はRSI80_20に負けるものの、一瞬で首位の座を取り戻したというわけです。
一番残念なのがRSI80_30です。ITバブル頂点までは理想通り中庸的な行動をとれましたが、その後の2020年までの「イケイケ」相場でTQQQを多く買えるタイミングを完全に逃したことが分かります。
右肩上がりの速度としてはRSI80_25と全く同じですが、そもそものITバブル崩壊で大きく出遅れたのが痛手となりました。
RSI80_40であれば、その2009年中頃の運命の日も「ガンガン行こうぜ」で最終的に大復活します。良くも悪くもボラが激しい投資方法です。
RSI80_20も運命の2009年中頃で上手く買えなかったことが予想できますが、そもそもその日に到達する前段階で暴落時の「貯え」がありますので「命を大事に」で培った投資金額で最後まで無理なく順調に資産を育んだことになります。
つまり、TQQQ:TMFの結果と、この時期としてはRSI80_30は最悪の選択しとなったわけです。正直運が絡みますし難しすぎて分からんですねこの辺は。なぜなら「ITバブル崩壊」のような大暴落が無ければ「ガンガン行こうぜ」が勝ちますし、大暴落があれば「命を大事に」が勝ちやすい傾向にあるというわけです。当たり前の話です。
その良いとこどりが今回の「RSI80_25」だったというわけです。高値で売って、安値で買う。どちらも割とピンポイントで売買できたと言った具合だと思います。
今回はNDX発足時編ということでITバブル~ITバブル崩壊全てを辿った結果となったため、例えば、ITバブル崩壊時からスタートしたり、ITバブル崩壊後からスタートした場合はまた違った結果になると思います。
ともあれ、全体を通して何も考えずに「毎月リバランス」するよりは全て優れていることが分かりました。いや、嘘です。「RSI80_30」は「毎月リバランス以下」と言う結果になりました。ともあれ、大概RSI使った方が良い結果が得られそうな気がしています。
さて、では続いて上限のRSI80の部分をいじってみます。下限は今回最適な「25」を使います。
TQQQ60:TMF40リバランス(RSI65~85以上25以下)
1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。
尚、RSI90は該当期間存在しなかったのでRSI85を上限として見ます。
最終結果
- RSI85_25:410.2倍
- RSI80_25:7325.4倍
- RSI75_25:5405.1倍
- RSI70_25:6717.8倍
- RSI65_25:5213.2倍
- 毎月リバランス:1930.0倍(※グラフ表示なし)
RSI85は全くリバランスできずに終わりました。一応、34年間で11回は到達していたのですが、適切なタイミングで売却が行えなかったことが伺えます。つまり「ITバブル崩壊」のような大暴落を今後予見しているのであれば、手前で多少はリバランスした方が良いという事を意味しています。
私は後10年間、暴落してほしくないという思いから先日のRSI80到達時点でリバランス売りを辞めましたが、この検証結果を知っていれば一度はリバランスしていたことでしょう。あぁ、スクリプト作成が完成していれば!
とはいえ結局どれもこれも「過去」を見ているだけなので、未来がその結果を示すものではありません。が、人間というのは私は100年200年程度で進化するものでは無いと思っていますので、この過去100年間程度のチャートは十分使えるものだと思ってはいます。参考にはなる、という考えです。
話が脱線しました。
ともあれ、RSI80がベストということになりました。
難しいのがRSI70と75の結果です。RSI75は大分結果が悪くなりましたが、RSI70は逆に多少良くなりました。その下のRSI65でさらに一段下げた形となります。
結局運次第と相場次第です。無難に行くならRSI70~80ぐらいで無理せずリバランスするのがベターかなと思った次第です。ともあれ、何も考えずに毎月リバランスするよりはマシかなと思った次第。
今回の対応方法は、「RSIがxx」になったら、翌日終値で売買すれば良い、という割と緩い設定方法なので、後はRSIの結果を翌朝とかに自動メールで送信して、その日の内に成行売買しとけば、まぁ大きくは間違えないと思ってます。
さて、もう少し時期をズームアップしてみます。私が気になる点だけ。
ITバブル崩壊直前高値から開始した場合
2000-08-31~2020-06-23までの約20年間を見ます。RSI比率は適当に。
最終結果
- RSI80_25:19.25倍
- RSI80_20:9.57倍
- RSI80_40:6.31倍
- RSI80_30:5.48倍
- RSI70_25:20.75倍
- 毎月リバランス:7.13倍
グラフは対数グラフです。
さて、今回の結果は「RSI70_25」が勝利を納めました。2位は「RSI80_25」です。
最初のITバブル崩壊ではRSI20~25でTQQQを購入することになりますので、購入速度は緩やかです。それによって20~25については資産は大きく守られました。
対して毎月リバランスとRSI80_40の"40"部分は下落中も継続してTQQQを購入することになったため、ガンガン下落して資産を90%以上減らした結果となりました。
そしてここからは最初に説明した通り、RSI25が2009年の中頃にTQQQへ資産をリバランスできたためその後の10年間の右肩上がり時期にうまく乗れたことを意味します。RSI80_20だとこの波に乗れないことが分かると思います。
また、RSI80_40はどん底まで落ちますが、右肩上がりの「ガンガン行こうぜ」の期間に多くのTQQQを購入することになったので最終的にかなりの復活を遂げたということです。
ということで、「ITバブル崩壊」という前代未聞の大暴落を考慮するならRSIは25ぐらいで購入するのが一番手堅いという事になりそうです。20でも良いですが、機会損失につながるため25ぐらいかなと思った次第。
さて、ということで最後に右肩上がりだけの相場を見て終わりましょうか。右肩上がりが開始されてそうな2010年の1月からです。
右肩上がりだけしてそうな相場時期
2010-01-01~2020-06-23までの約10年間を見ます。
最終結果
- RSI80_25:31.34倍
- RSI80_20:22.93倍
- RSI80_40:44.18倍
- RSI70_25:25.56倍
- 毎月リバランス:34.28倍
- TQQQ7060%でリバなし:30.92倍
今回思う所があって「TQQQ70%60%でリバランス無し」の線も追加しています。水色の線です。
※2020/09/22 数値訂正
グラフのリバ無しの結果は「TQQQ:TMFを60:40」で初期投資して、リバランス無しの結果となります。70%の部分を60%と置きなおして読んでください。結果は60:40の通りなので結果部分の変更はありません。(※グラフの水色線、「TQQQ70%固定」と書いてある部分です。)
1位フィニッシュは「RSI80_40」となりました。それもそのはず。右肩上がり相場であればなるべく売らずに、安値でガンガンTQQQを買うスタイルが最も理に適っているからです。続いて2位は「毎月リバランス」で3位が「RSI80_25」となりました。
さて、面白いと思ったのは「毎月リバランス」と「リバランス無し」が割と似たような水準になったと言う点です。
リバランスをガンガン毎月沢山しても、リバランスを全くしなくても結果が良くなったということです。全く真逆の投資方法でも似た結果になるという点が面白い。
今回の検証結果から、毎月リバランスもリバランス無しも、RSIによるリバランスを行うよりも「ボラが激しい」ことになると思った次第です。
最後の最後、やはり翌日終値ではなく当日中の終値のRSIで取引出来たらどうなるかを軽く見させていただきます。今回限り。多分誤差でしょって形で終わって欲しい結果を期待。
RSIヒットした当日中に売った場合と比較
1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。また、比較はRSI80_25だけの2本で見ます。
前半は翌日の終値で売った方が良くて、後半は当日の終値で売った方が結果が若干良くなった傾向にあります。そしてポイントは「誤差」程度であることが確認できました。これであればどちらに転んでもそう痛くはないです。とても安心しました。
ということで、私は非常に「ズボラ」な性格をしているため、RSIの条件がヒットした翌営業日の終値で「リバランス」を行った場合を引き続き行う形で検証させて頂きます。
ということで、今回は以上です。お疲れ様でした。
長々と検証した結果、私は以下の所感を持ちました。
RSIによるリバランスについて
- RSIによるリバランスを行うと毎月リバランスと比べて中庸的なスコアが期待できる
- 「毎月リバランス」および「リバランス無し」だと大暴落時に大きく資産を落とす危険性があるが、大きく資産を得られる可能性もある。ようするにRSIタイミング投資と比べてボラが激しい。
- リバランス無し > 毎月リバランス > RSIリバランスの順でボラが激しくなりそう
- 無難に行くならRSI80_25もしくはRSI70_25辺りが良いと思われる
- 右肩上がりを信じるならRSI80_40もアリ。但し大暴落時にやると大けがする可能性がある点は注意。
- TQQQとTMFという2つの銘柄があり、TMFが「ノイズ」になっている可能性が高い。よってRSIの検証としては不適切だったかもしれない。
正直、TQQQとTMFということで、二つの銘柄の合わせ技だったのでそれもRSIリバランス検証としては不適切だった気がしました。最初は無難に「SPXL:現金」でやればよかった。もう記事を書きなおしている時間も余力もないので、こいつを第1回にしちゃいますが、次回にでもやりましょうか。
というわけで、「TQQQ:TMF」をリバランスするのであれば、過去の経緯から私のオススメはRSI80_25もしくはRSI70_25が良いかなと思います。これならば「大けが」しずらく、それでいて「右肩上がり相場」オンリーな期間でも、中庸的な利益は期待できますので十分効果的だと思った次第です。
買いも売りもゆっくりやりたいならRSI80_25、そこそこで利確しておきたいと心の安寧を求めるならRSI70_25辺りが無難かと思います。激しさを求めるならRSI80_40もオススメ。右肩上がり時はガンガン行こうぜで上がりますが、暴落時はガンガン下がることだけ注意。それでも信じて最後までRSI80_40にすると幸せになれるかもしれない。但し、リバランス回数が多くなるとその分手数料が発生する点はご留意ください。
ともあれ、RSIを基準としてリバランスをすれば「大損」は無さそうかなと言った印象です。ボラが低くなると言いましょうか、多分そんな感じにおさまってくれる気がしました。
こうみると、「毎月リバランス」は大暴落中はかなりの損失を覚悟しなくてはなりません。但し、大暴落が起こらなければ割と良い結果になる。難しいですがやはりRSIでの投資よりも「ボラが激しい」投資方法になると思った次第です。
さて、次回は「TQQQ:現金」でのリバランス検証にします。本当はTMFシリーズ先にやろうと思いましたが、TMFを加えるという「ノイズ」が無い状態でもRSIの値は正しく作用するのかを見て見たいという思いが出てきました。次回がノイズが無い純粋なRSIの力を見れることになると思ってます。
タラレバですが、先日のXLKがRSI80を超えたタイミングでやはり売りリバランスできていたらなぁ。検証スクリプト作るのが遅くなったのが致命的でした。変なバグと格闘したせいで間に合わなかったのが悔やまれます。とはいえTECLの検証はまだ分かってないので、こうご期待と言った所でしょうか。
RSIは結局、銘柄の登場時期や株の値動きによって一概に言えないと思うので、各銘柄ごとに見た方が良いと勝手に思っています。但し、概ねの動向は変化が無いとも思っています。はたしてどうなることやら。
というわけで、今回はここまでと致します。