RSIを用いたリバランスタイミングを検証します_その7(TQQQ微調整編)

こんにちは。okometsubuです。

 

RSIを用いたリバランスタイミング検証記事の第7回。

 

今回は今までの総合結果を元に、微調整を行う回となります。以下本シリーズ1回目記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

何やるかと言うと、今までRSIを5刻みで見て行ったのですが、それを1単位ずらして確認するだけのものです。

 

というのも、例えば「RSI75_25」が良いとした場合、76にずれただけで大幅にパフォーマンスが悪くなるようであれば、ちょっと採用しづらくなります。この場合、71~79の間を見て、大きく変動するポイントを見極めて、その中間地点ぐらいを押さえればマイルドになるんじゃないかなと適当に思った次第。

 

当然、過去は過去。未来は未来ですのでその限りではありませんが、傾向として知っておきたいという人間の心の支え部分になればと思っています。ぶっちゃけ、今回の検証はそこまで意味のあるものとも思ってません。完全に精神的にゆとりが得たいがためにやってます。

 

というわけで、今までの総合結果を軽く見ます。攻めの結果ではなく、安定運用できそうなRSIのみ選択しました。数が多すぎるので、その点ご了承下さい。

 

今までの過去検証結果まとめ

  • TQQQ_TMF:RSI80_25
  • TQQQ_現金:RSI80_25
  • SPXL_TMF:RSI70_30
  • SPXL_現金:RSI75_25
  • TECL_TMF:RSI75_25
  • TECL_現金:RSI75_25

 

概ね下限は「25」ぐらいでいいんじゃないか説が出ています。「ITバブル崩壊」とか「リーマンショック」とか考えた場合ですね。起こらなくても右肩上がり相場を期待できるため、安定した成績が期待できるというものです。

 

私の予想ではTQQQは上限80で安定していたのでTECLも80~85位になるかと思いきや、RSI80はむしろ悪い結果になったので難しいです。RSI85は普通に成績が良かったですがボラが激しすぎてちょっと採用しづらい感じです。

 

というわけで、数が多すぎるので、長期間ザクっとみて終わらせようかと思います。TQQQ編ということでTMFリバと現金リバの上限下限の両方だけ見ます。

 

前提条件(前回までの記事記載と同様)

  • RSIがxx以上、かつ、株式側の株価が当初の割合より上ならリバランス
  • RSIがyy以下、かつ、株式側の株価が当初の割合より下ならリバランス
  • RSIは一般的な14日平均を使用します
  • 一度リバランスしたら22営業日はリバランスしない
  • 「xx」や「yy」のRSIの値は適当に決めます。
  • リバランス日は「翌営業日の終値」とします
  • これに対して「毎月リバランス」を実施した場合と比較します
  • 手数料や税金は考慮しません

 

 

それでは最初にTQQQ:TMFリバランスから。グラフは60:40リバランスでの結果です。

 

TQQQ60:TMF40下限確認

1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。

 

 

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終結

  • RSI80_21:3316倍 (リバ23回)
  • RSI80_22:3012倍 (リバ23回)
  • RSI80_23:4408倍 (リバ29回)
  • RSI80_24:6746倍 (リバ36回)
  • RSI80_25:7325倍 (リバ37回)
  • RSI80_26:7624倍 (リバ42回)
  • RSI80_27:4674倍 (リバ48回)
  • RSI80_28:2204倍 (リバ52回)
  • RSI80_29:2040倍 (リバ51回)
  • 毎月リバ:1930倍

 

対数グラフです。

 

リバランスの回数は下限数値を増やすと当然ながら増えます。最後28より29の方が少ないのは、「リバランスしてから22日間リバランスしない」という点で若干の誤差が生まれたと考えて良いです。

 

さて、あくまで結果としてですが「RSI80_26」が1位になりました。ついで「RSI80_25」が2位、「RSI_80_24」が3位となっています。

 

そしてその前後の「RSI80_27」と「RSI80_23」の順位が比較的良好です。つまり、この数値の中の一番間に存在する「RSI80_25」が最も中間地点に位置するという考えで割かし間違いはないと思われます。

 

あくまで1986-05-19からの結果、という限定的な状況ではあるものの、その最たる結果を出した「RSI80_26」を採用してもいいです。但し、「RSI80_27」までしか猶予が無いと言う点だけ注意でしょうか。28まで行くと下から3番目の順位と劣悪な結果となりました。

 

ただ分割してみましょうか。「ITバブル」中の右肩上がり相場ではRSI80_29がむしろ成績が良かったということです。ITバブル崩壊はとてつもない破壊力でした。今後、このレベルが来ない読みであればむしろ「RSI80_29」を採用すべきですし、多少数値を上げた「RSI80_26」でも良い気がします。

 

ということで、私は「RSI80_26」の方が好みですが、今現在の「ハイテクはバブル」みたいな情報を聴いてしまうと、若干の誤差程度である「RSI80_25」で無理しないで良い気がしています。難しいですね。ということで、一旦の結論は「RSI80_25」とします。

 

TQQQ60:TMF40上限確認

1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。

 

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  • RSI85_25:    410倍 (リバ13回)(※グラフ表記無し)
  • RSI84_25:17323倍 (リバ16回)
  • RSI83_25:17423倍 (リバ16回)
  • RSI82_25:13452倍 (リバ21回)
  • RSI81_25:13310倍 (リバ29回)
  • RSI80_25:7325倍 (リバ37回)
  • RSI79_25:7153倍 (リバ41回)
  • RSI78_25:6615倍 (リバ42回)
  • RSI77_25:6309倍 (リバ46回)
  • RSI76_25:5903倍 (リバ55回)
  • 毎月リバ:1930倍

 

RSI85_25は参考までに記載。圧倒的に「RSI83_25」の勝利ですが、RSI85_25が圧倒的に大敗するという異次元の負けっぷりがある点を我々は認識しなくてはなりません。そういう結果です。

 

安定を取るなら「RSI81_25」が無難と言う結果になりそうですが、「ITバブル」という異常なバブル時の結果の安定がコレですのですので、欲張らずに「RSI80_25」ぐらいが安寧かもしれません。

 

とはいえ、RSI82,83,84と上位に3つも余裕がありますので、そう考えると「RSI81 or RSI82」がベストな選択となりそうです。この辺は難しいですねぇ。ミスったらRSI85の悲劇が待っていることを考えるとやはりRSI81が無難かなと思いました。

 

リバランス回数で見てもRSI82辺りから回数がガツっと減ってきてますのでその境界線のRSI81~82ぐらいが良い落としどころかなと。

 

ということで、TQQQ:TMFの結果としては「RSI81_25」か「RSI82_25」が私の中ではアリかなと思った次第。まぁ、TQQQに投資してないので個人的にはどうでもいい所ではあったりします。日本から気軽に特定口座でTQQQに投資できたらなぁ!!

 

失礼しました。では続いてTQQQ:現金リバランスです。

 

TQQQ70:現金30下限確認

1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。

 

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終結

  • RSI80_21:1674倍 (リバ28回)
  • RSI80_22:1557倍 (リバ28回)
  • RSI80_23:1610倍 (リバ32回)
  • RSI80_24:2109倍 (リバ38回)
  • RSI80_25:2224倍 (リバ39回)
  • RSI80_26:2189倍 (リバ46回)
  • RSI80_27:1371倍 (リバ49回)
  • RSI80_28:645倍 (リバ51回)
  • RSI80_29:675倍 (リバ53回)
  • 毎月リバ:441倍

 

「RSI80_25」になりました。前後賞を見ても悪くない結果です。もしくは「RSI80_24」も捨てがたい一ですね。

 

対して「RSI80_28」まで行くと大分成績が落ちることになります。そう考えると「RSI80_24」が無難な選択肢かもしれません。

 

ともあれ「ITバブル崩壊」レベルが発生したらRSI24が妥当でそのレベルが無いのであればRSI25以上でも問題は無いと思われます。そんなの分かるわけないんだよなぁ!!

 

ということで、RSI25でも24でもどっちでもOKということにしておきます。数値だけみたらRSI25でも良さそうです。TMFリバランスを見てもRSI25がベストな選択になりそうです。

 

TQQQ70:現金30上限確認

1986-05-19~2020-06-23の約34年間の結果となります。

 

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  • RSI85_25:  211倍 (リバ11回)(※グラフ表記無し)
  • RSI84_25:5456倍 (リバ17回)
  • RSI83_25:5475倍 (リバ17回)
  • RSI82_25:3863倍 (リバ21回)
  • RSI81_25:3869倍 (リバ28回)
  • RSI80_25:2224倍 (リバ39回)
  • RSI79_25:2105倍 (リバ43回)
  • RSI78_25:1958倍 (リバ44回)
  • RSI77_25:1862倍 (リバ48回)
  • RSI76_25:2020倍 (リバ59回)
  • 毎月リバ:441倍

 

結果として「RSI83_25」が最強でした。が、「RSI85_25」の結果がやばすぎてヤバイです。そう考えるとRSI82辺りを選んでおきたくなります。ギリギリここなら+-2の誤差分の余白があります。

 

が、ITバブルという超異次元バブルを考えると、やはりRSI81辺りが無難じゃなかろうかと思ってしまうのでした。

 

また、リバランス回数の部分に注目すると、RSI83とRSI84は大体同類だと見て取れます。RSI82とRSI81でも少しの隔たりがあるので、やはりRSI81~82ぐらいが安全に行くなら無難だと思われます。

 

ということで、個人的な推しとしては「RSI81_25」で安全に行くか、ちょっとスパイしイーな「RSI82_25」となりました。投資額が超絶大幅に下落するという恐怖がありまっすので無難に「RSI81_25」が落としどころかなと思った次第。

 

ということでTQQQ編でした。ぶっちゃけ、私が全く投資していないので割とどうでもいいと思ってしまっていますが、1986年からデータが取れるので貴重なサンプルとなりました。1986~2000年の14年間のITバブルまでの時間を考慮するのであれば、という結果になり得そうな気はしています。

 

さて、昨今の「コロナショック後」の世界、今は本当にITバブルなのでしょうか。それとも途上なのか、もう破裂寸前なのか、金融リテラシー0の私には分かりません。が、今がどういう時期かを読める人であれば、今回のRSI80~85のどの位置でリバランスするのか、いや、むしろ今すぐリバランス売りをした方が良いのか、もっと待った方が良いのか、分かるんでしょう。

 

私はもうサッパリ分からないのでRSI81_25で比較的安全に行けばいいんじゃぁないかなぁと思った次第。つい最近RSI80を超えた時期があったなぁ。もしかしたらそれが最終ジャッジの日だったのかもしれません。あぁ嫌だ嫌だ。そうだったらもう手遅れなのでRSI25でカバーすることにしましょう。

 

それじゃ改めてまとめです。

 

TQQQ編まとめ

  • TQQQ:TMF=RSI81_25(ディフェンシブ)~RSI83_25(アグレッシブ)
  • TQQQ:現金=RSI81_25(ディフェンシブ)~RSI83_25(アグレッシブ)

 

ということで、今回はここまでと致します。

 

 

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