【S&P500】大暴落時の底から1年後に順張りをした場合の株価を確認します

こんにちは。okometsubuです。

 

私は現在「順張り投資」「逆張り投資」「毎日積立」を実施中です。以下その時まとめた過去記事となります。

 

 

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そこで重きを置いているのは「順張り投資」で、所謂「ナイフが落ち切った後」に購入することで怪我をしないようにするという投資方法です。その期間を「」から半年~1年の期間をじっくり待って、底を確認した後に投資を再開するという方法です。以下はその時の実際の検証を行った記事となります。

 

 

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で、こちらの検証では「底」から1年間の値上がり率を見てみました。暴落の大きさに比例して、S&P500が大体1.5~2倍程度の伸び率があることが分かりました。

 

では、暴落が開始されるまえの「高値」から見た時、底から1年後の購入タイミングはどのぐらい下落した場所から購入することになったのか、というのを見るものです。

 

この検証を行おうと考えた理由として、今回の暴落が「世界恐慌」レベルで見るのか、「リーマンショック級」で見るのかを予め予想を立てられる人向けの記事となります。株価がそれを反映するか分かりませんが、私の予想は「世界恐慌」までは行かず、「リーマンショック級」、あるいはそれよりも少し悪くなるかも、という考えを持っています。

 

つまり、「リーマンショック」と「世界恐慌」の「底」から1年後の立ち位置について改めて見てみて、今現在、あえて「順張り」の期間を待たなくてもある程度投資してしまっていい位置かどうかを見極めてみようとこういう訳です。

 

ではまず、今現在の相場状況を確認してみます。2020/2/19が高値となるため、^GSPC(S&P500)の株価と今現在の株価を見比べます。

 

  • 2/19(高値)の株価:3386.15ドル
  • 4/14現在の株価:2,761.63ドル
  • 高値から下落率:18%

 

現状、18%下落と大人しいです。以前の「」が本物の「」であるならば、言うほど大したことが無い暴落であったと言えます。これだけ騒がれててそんなことってあるの!?っていうのが私の持っている認識ですが、実際このまま上昇し続けることだってあるわけです。逆にここまで来たら私はかなりの額をSPXLとTECLに投資していますので、あっさり復活してくれたらそれはそれで非常に喜ばしいこととします。

 

という状況の中、過去の暴落について見比べてみたいと思います。

 

ではまずは以前の記事の内容を貼り付けます。おさらいとして「」から1年間の世界から。

 

リーマンショック「底」から1年間の世界

2009-03-09~2010-03-08までの1年間を見ます。

 

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  • 底値:676.53ドル
  • 1年後のS&P500:1138.5ドル(約1.68倍)
  • 1年後のSPXL:2728.3ドル(約4.03倍)

 

底値から1.68倍に伸びたようです。では今回の目的であるリーマンショックの「高値」と1年後の株価の下落具合を見てみます。

 

 

つまり、今回の暴落がリーマンショック級で留まるのであれば、順張り投資のタイミング時期は高値から27%の時点からスタートすることになります。2020/4/14現在では18%の暴落ですので、仮に「リーマンショック」を超える暴落が今後控えている読みなら今から大慌てで購入する必要は無いと言えそうです。

 

では続いて「ブラックマンデー」を見てみましょうか。あちらも一気に下落してその後普通に回復したので、参考になるかもしれません。

 

ブラックマンデー「底」から1年間の世界

1987-10-19~1988-10-18までの1年間を見ます。

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  • 底値:224.84ドル
  • 1年後のS&P500:279.38ドル(約1.24倍)
  • 1年後のSPXL:362.60ドル(約1.61倍)

 

では「ブラックマンデー」の高値や「底」から1年後の下落率を見ます。

 

 

1年後に購入すると高値から17%下落した位置から買う事が出来るそうです。こう考えると、今まさに18%下落ですから、「ブラックマンデー」程度読みであれば今からでも十分投資対象となりそうですが、あえて今急いで購入する理由にはならないということです。今回のコロナショックはブラックマンデーを超える下落率となっているため、その反動から1年後は大きく上昇しているかどうなるのか。

 

では次に「第一次オイルショック」レベルを見てみます。

 

第一次オイルショック「底」から1年間の世界

1974-10-03~1975-10-02の1年間のグラフとなります。

 

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  • 底値:62.28ドル
  • 1年後のS&P500:83.82ドル

 

では「第一次オイルショック」の高値や「底」から1年後の下落率を見ます。

 

  • オイルショック高値:120.24ドル
  • 1年後のS&P500:83.82ドル
  • 高値からの下落率:30%

 

1年後であってもかなり有利な位置で株を購入できることが分かりました。「落ちたナイフ」を確認した後でも高値から30%オフで買えるなら心強いですね。まだこの「第一次オイルショック」の下落率すら到達していない今回のコロナショック、本当にこのまま終わるのでしょうか。リーマンショックを超えて世界恐慌レベルと噂されているのが嘘みたいです。通貨の価値が下がるとかそんな感じなんでしょうか。よく分かりません!!

 

話が脱線しました。

 

では最後に、「世界恐慌」レベルを見てみましょう。

 

世界恐慌「底」から1年間の世界

1932-06-01~1933-05-31までを見ます。

 

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  • 底値:4.4ドル
  • 1年後のS&P500:9.64ドル(約2.2倍)
  • 1年後のSPXL:19.97ドル(約4.5倍)

 

では「世界恐慌」の高値や「底」から1年後の下落率を見ます。

 

  • 世界恐慌高値:31.86ドル
  • 1年後のS&P500:9.64ドル
  • 高値からの下落率:70%

 

1年後に購入しても70%下落という超絶お買い得なタイミングで投資が出来ることが分かりました。これなら普通に「底」から1年待っても全く問題なく、今現在の18%下落で購入するのは悲しくなりそうです。とはいえ人類は世界恐慌を経験して色々対策してるっぽいのでそこまではもう行かないんだろうなぁという楽観読みはしています。なので毎日積立投資は現在継続中です。

 

さて、色々見てきて分かった結果として私は以下の考えを持ちました

 

  • 大規模な大暴落が発生した後の1年後でも高値から見たら大分安いから無理して今急いで買わなくても良い気がしている
  • 仮に今回のコロナショックが一瞬で株価が復活してしまった場合、その程度の暴落だったということで、今投資しているSPXLやTECLであっという間に億万長者になれてしまう
  • もし仮に株価的に「リーマンショック」を超えると考えているのであれば、少なくとも高値から下落率27%~30%ぐらいから「逆張り」として購入するのはアリと思う

 

という感じでしょうか。正直、歴史的な暴落としては今回のコロナショック、個人的には物足りないです。本当にこの程度で大暴落中なんでしょうか?一時期は「世界恐慌」に匹敵するとまで世間を騒がせていたのが嘘の様です。世界恐慌は怖すぎるので本当に勘弁してもらいたいですが・・・

 

私は既に資金を十分市場に投資している身ですから、追加投資は慎重に行動したいと思います。半年~1年後の順張り投資時期で既に暴落前の高値を更新していたら追加投資自体不要ということなので嬉しく思えばいいんです。また、「毎日積立」も2~3年間続けるぐらいの投資額で行っているので、多少は利益も取れる形にしていますので、まぁ悪くないかなと言った具合です。

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

 

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