【SPXL】リバランス運用は現金よりVOOの方が若干有利かもしれません!【毎月リバランス】

こんにちは。okometsubuです。

 

私は残念ながらあまり頭が良くありません。実際に試してみないと分からないので今回も検証する回となります。分かる人にはすぐ分かる内容かと思いますがご了承ください。

 

前回、SPXL:現金のリバランス検証を行いました。以下その時の記事です。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

私は上記検証からSPXL:現金を70:30~80:20ぐらいにして毎月リバランスしようかなと考えていました。うまく行けば10年後に1億円、ダメなら20〜30年後位に元本~2倍程度に利益がかさんでくれることを期待しています。

 

そんな中、以前コメントで非常に気になる情報を頂きました。以下引用させて頂きます。

 

SPXLと現金を50%ずつ持つポートフォリオは、全体のレバレッジは1.5倍となります。

SPXLを25%、S&P500を75%もつポートフォリオも、全体のレバレッジは同じく1.5倍です。

https://www.portfoliovisualizer.com/backtest-portfolio
こちらのサイトでシミュレーションすると、後者の方が平均リターンやシャープレシオは少し良いようです。

ETF経費率の計算では、後者の方が特ですね。円での預金なら、現金の利息0.2%を経費率と相殺しても後者の方が特です。

後者の方がリバランス時に購入と売却の両方を行う分手間はかかります。追加投資がある場合はノーセルリバランスができるかもしれませんが。

S&P500とSPXLの方が現金とSPXLより乖離が少ない分リバランス幅は小さいから特なのか、リバランスで売買両方する分損なのかは不明です。

 

なるほど!って思いましたね!

現金:SPXLを50:50にする場合、3/2のパワーとなりますが、

S&P500:SPXLを75:25にする場合も3/2のパワーとなると思います。

 

このポートフォリオについてGoogle先生で調べている最中どこかのブログで見た気はしましたが、現金リバランスと変わらないだろうと思ってじっくり考えたことがありませんでした!

 

シミュレーションサイトでS&P500:SPXLを75:25で運用する方が結果が良かった理由は以下のものになると思っています(※検証前のイメージ、感覚です)

 

  • ボックス相場によりSPXLが不利になる分、SPXLの比率が下がることでパフォーマンスが改善されたかもしれない
  • 単純にSPXLの経費率が0.96%と高いため、比率を抑える分パフォーマンスが改善されたのではないか

 

他には売買手数料は近年安くなったので、SPXLの経費率より安く抑えられるのかなど思いました。これは現在の日本特有の理由でグラフには反映されていないですが今から投資するなら重要だと思います。VOOはSBI証券で購入手数料実質無料なようなので追い風です!!

以下SBI証券サイトの手数料記事です。あくまで買付、つまり購入時のみである点注意してください。売却時は普通に手数料取られるはずです。

 

SBI証券|株・FX・投資信託確定拠出年金・NISA

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=none&dir=info&file=home_info191206_01.html

内容

対象銘柄の買付手数料を実質無料化

※システム対応完了まではキャッシュバックにて実施いたします。

対象となるお客さま

インターネットコースのお客さま

※当サービスの利用にあたって、特別なお手続きは必要ありません。

※お電話による注文は対象外となります。

対象商品

  • バンガード トータル ワールド ストックETF(VT)
  • バンガード S&P 500 ETF(VOO)
  • バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
  • iシェアーズ S&P 500 ETF(IVV)
  • SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY
  • ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)
  • ウィズダムツリー米国株高配当ファンド(DHS)
  • ウィズダムツリー米国大型株配当ファンド(DLN)
  • ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長(DGRW)

※対象の9銘柄は2019/12/11時点の情報となります。今後変更となる可能性がありますので、その際は当社WEBサイトにてご案内いたします。

 

 

 

ただ、1点、気になる点があります。このポートフォリオ、SPXLは値動きを3倍にするものであり、一見、同じ比率で運用しているように思われますが、実際はシミュレーションサイトのように同じ動きをするのか?という点です。

 

頂いたシミュレーションサイトでは同じ形をしているので恐らく同じ結果になりそうですが、自分の目で確かめたくなりました。まずは手始めにシミュレーションサイトの結果を見てみましょう。以下はシミュレーションサイトの結果を引用しました。

 

現金50% VS VOO(S&P500)25%

 

Portfolio1が現金側、2がVOO側となります。

 

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グラフの動き方は全く一緒に見えますね。動きは一緒ですが大分差が生まれました。そして勝利するのはSPXL:VOOが25:75のパターンでした。

 

では、SPXL:現金を80:20にして、SPXL:S&P500を70:30にしたらどうでしょうか。どちらも計算上は2.4倍のパワーになるはずなので、同じような結果になる想定です。3*80=240 と 3*70 + 1*30 = 210 + 30 = 240となるため感覚的な数値としては互角になると思います。

 

現金20% VS VOO(S&P500)30%

 Portfolio1が現金側、2がVOO側となります。

 

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うん。やっぱりグラフの形は同じで、パフォーマンスがVOO側が良くなった、というものとなりますね。ただ、最初のVOO75%の方より若干良くなった程度になっているように見受けられますね。

 

でも、本当にこうなるのでしょうか?あくまで検証前のイメージですが、プラス面で強い動きがある分、マイナス面、つまり相場が元本よりも赤字になる動きがあった場合、VOO側が現金側よりも下回る動きになってもおかしくないかなぁと思いました。2011年~2012年の部分ですね。ほぼ互角になっている点がちょっと気になります。互角が証明されたら、現金でリバランスする意味が無くなります。

 

よし!それじゃ実際に検証してみよう!

 

というわけで、エクセルをいじって以下条件で過去実績ベースで比較したいと思います。今回はデータの正しさを証明するための物なので過去に遡っての疑似データは使いません。これがうまく行けば毎月の手間は増えますが、中々楽しい結果になるかもしれません。

 

 

前提条件

  • 特定の期間から特定の期間までの何パターンかを事前に用意します。これについては後程紹介します。
  • 為替は1ドル100円で固定とします。
  • 手数料等は現在(2020/01)のSBI証券の手数料を使用します。
  • 税金も現在のものを使用します。
  • リバランス側は月末にリバランスを行います。
  • 最後に全部売却したときの合計値で見ます。税金も考慮します。
  • リバランス時は売却時の株価が平均取得額より低いときのみ売ります。つまり、必ず利確となるため税金が都度発生します。
  • 円をドル転して株を購入する際は端数が出ない形で計算します。つまり、きっちり決められた金額を全額株に投資できる形となります。

 

本来、海外ETFの最大の欠点である「端数」をきっちり投資できない件については目をつぶり、小数点以下迄キッチリ投資した結果となる点ご注意ください。現金でリバランスしてもS&P500でリバランスしても問題は起こり得るためそこはもうしゃーない。ただ、現金側の方が割としっかり投資できそうではありますので、現実問題としたら、多少日本円をドル転して投資額を増やす等をするかもしれません。それは未来の話なので今はシミュレーションを進めます。

 

参加メンバー紹介

現金リバ50%:現金50%+SPXL50%

現金リバ80%:現金20%+SPXL80%

SPリバ25%:VOO75%+SPXL25%

SPリバ70%:VOO30%+SPXL70%

SPXL100%

S&P500

 

上記で凡そ分かるかなということで、検証してみます。グラフは例の如く税金の考慮はしていませんが、リバランスについてのみ、都度税金を支払った分を考慮しています。最終結果ですべての株を売却した際の税金を考慮しています。

 

2008/11/5~2019年末(2019/12/31)まで(※SPXL登場時から)

 

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終結果(倍率:1億円に必要な投資額)

1位:SPXL         :12.6倍 (794万円 )

2位:S&Pリバ70:  8.5倍 (1183万円) 

3位:現金リバ80:  8.4倍 (1188万円)

4位:S&Pリバ25:  4.6倍 (2184万円) 

5位:現金リバ50:  4.1倍 (2433万円)

6位:S&P500     :  2.9倍  (3442万円) 

 

売付手数料を考慮してもVOO側が強い!!

そしてグラフの形はどれもこれも振れ幅の違いはあれ変わっていないように見受けられます!もし本当に同じリスクでプラスに準じるのであれば、現金リバランスよりVOOでリバランスするのが最もお得になるかもしれません!

 

では、マイナスになった時の動きはどうなるでしょうか。2011年に大幅に暴落した時期がありましたので、その動きを見てみましょう!

 

2011/07/25から急な暴落が発生した時期

 

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下落時でみると「現金リバ」側が若干優勢になりそうですね。特に「現金リバ50%」と「SPリバ25%」を比較すると違いが分かります。これは売付手数料分、「SPリバ25%」が負けたからかな?値下がりすることで「VOO」を売却することになるため、その分の投資資金が目減りしますからね。

 

総じて「現金リバ」側の方が「SPリバ」側よりも右肩下がりの局面であれば強そうという結果となりました。シミュレーションサイトだと日本特有(?)の手数料は見ないですからね。多分。そのハズ。確か海外だと手数料無料なはずなので。(未確認)

 

とはいえ、総合的に考えて右肩上がりを信じるならば、「SPXL:現金」の比率を「50:50」で行うような場合は「SPXL:VOO」を「25%:75%」にするのが効果的そうです。「SPXL:VOO」を「70:30」については割合が少ないため微妙な所ですね。ほぼ誤差の範囲と言っていいかも知れません。

 

この検証結果をまとめます。

 

  • 「現金50%+SPXL50%」と「VOO75%+SPXL25%」は大体同じパワーであるが、右肩上がりを期待するなら若干VOO側が有利になりそう。
  • 「現金20%+SPXL80%」と「VOO30%+SPXL70%」は大体同じパワーであるが、右肩上がりを期待するならほんの少しVOO側が有利になりそう。
  • SPXLの比重を下げることにより、経費率の削減が期待できるが、VOO売却時の手数料は追加で発生する
  • 右肩上がりならVOOを売却する機会は少ないため、長期運用ならやはりVOOを混ぜたほうがオトクなはず
  • SPXLの比重を下げることにより、ボックス相場で発生する、所謂「減価」の現象を抑えることができたためじゃないかと思われる

 

大体同じパワーで結果が違うのは、やはり経費率と減価の考え方じゃないかなと感じています。

 

現金50%」と「S&P500を75%」のパターンと「現金20%」と「S&P500を30%」のグラフの振れ幅を見てみると、「現金50%」と「S&P500を75%」のパターンの方がより大きく「S&P500を75%」側が勝利していることが分かります。つまり、SPXL50%と25%で25%の差異がある場合とSPXL80%と70%で10%の差異の違いでグラフの振れ幅が異なっていると思われます。の幅より黄色の幅の方が大きいのはそのためと思われます。下への振れ幅は青と黄色の方が逆に大きくなっていることが2つ目のグラフからもよく分かります。

 

この件については、このブログ記事の最初に記載したシミュレーションサイトの振れ幅が証明してくれています。つまり、シミュレーションサイトは全く持って正しかったわけです。疑ってすいません(><;

 

いやでも自分で検証して概ね合ってるのか試してみたくなるじゃないですか。ましてやお金の話ですからね。私と我が一族たち将来に渡っての分岐点が""なのかもしれないです。そんな大事なお金なのですから、自分なりに検証ができて満足しています。

 

減価」部分についてはすいません。想像の域です。経費以外に説明できる部分がなかったので恐らくそうなんじゃないかなぁと言った具合です。

 

所謂「減価」というものはVOOも発生しているようですが、レバレッジ商品は総じてボックス相場が続くとVOOよりもドンドン値下がりすることは間違いなく、比重を下げることでこの値下げ効果を軽減できているんじゃないかなとそんな感じ。

 

ということで、私が今まで猛プッシュしていた「現金+SPXL」のリバランスを「VOO+SPXL」の比率で運用するか再度考えることになりそうです。VOOについては買付手数料が無料である点と、SPXLの経費率を1%/年とした場合、1000万円の投資かつ現金リバランス時より10%浮かすことが出来たら約1万円/年の経費を浮かすことが出来ます。初年度でこれですから、これが2000万円、4000万円と年を追うごとに経費率が増えていくと結構な差が生まれそうですね。逆もまた然りですが、VOO側の売付手数料や経費率も下がるのでどっこいどっこいでしょう。

 

しかしながら、「VOO+SPXL」の組み合わせは以下のリスクがあると思っています。

 

  • 現金がどうしても欲しくなったときにすぐに引き出せない
  • 私の場合限定(?)ですが、現金を「株主優待クロス」の種銭にしようとしていたので、使えなくなる資金が増える
    (※去年実績で単利で年4%程度)
  • リバランス時の調整が2銘柄あるのでめんどい
  • 為替のリスクが2銘柄分に増える
  • 「VOO+SPXL」の比率が「30:70」ぐらいまでくると「現金+SPXL」の「20:80」とそう大差はないので手間と取引におけるヒューマンエラーを考えると「現金+SPXL」で良い気がする

 

あくまで私の場合ですが、「株主優待クロス」は年4%程度の実績があります。私はリバランス対象の現金をこの優待クロスの種銭にしようと思っています。しかしながら、投資できる額は固定されており、利率の良い商品はすぐに売り切れてしまいます。なので、現金ではなくVOOに投資して、生活資金で利率の良いクロス優待を購入するだけでもいいかもしれません。私はセミリタイアしたいと言う夢をがあるのでリスクを多めにとって、SPXLに70~80%取りに行く予定なので、この場合は誤差の範囲と思うので現金リバランスにする気がします。

 

株主優待の結果については以下過去記事となります。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

最後の為替のリスクについてはもう分かりません。オリンピックが終わったら「円安」に進むという予想が多めらしいので早期に「VOO」と「SPXL」に投資できるとむしろラッキーになる可能性もありますが、逆もまた然りです。私は為替は全く分かりませんのでこの部分が2銘柄分増えるというリスクはもう仕方ない部分かなと思ってます。

 

逆に、為替相場次第で将来数年後に滅茶苦茶「円安」になったら、早期にSPXLを全額引き下ろして1億達成!なんてこともあるかもしれません!さてさて、どうなることやら。

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

 

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