こんにちは。okometsubuです。
今回はシリーズものの続編です。暴落直前高値、その5年前からSPXLやSSO等のレバレジに対して毎月積立をしたらどうなるかを検証しています。以下過去記事。
ということで、今回は10年前編です。暴落は10年に1度は発生すると言われています。全部が全部そういう訳じゃないのですが、5年前よりも最悪なケースを見られるかもしれません。そういった意味での10年前編を作りました。割と適当です。なんかもう結果が見えてますが、データは少ないより多くあった方が良いのでやります。
- 暴落達参加者一同(日付は暴落前高値の日)
- 前提条件
- ベトナム戦争辺り-10年前からの30年間
- ベトナム戦争辺り-10年前からの20年間
- 第一次オイルショックベトナム-10年前からの30年間
- 第一次オイルショックベトナム-10年前からの20年間
- ブラックマンデー-10年前からの30年間
- ブラックマンデー-10年前からの20年間
- ITバブル崩壊-10年前から現在まで
- ITバブル崩壊-10年前から20年間
- リーマンショックから現在まで
というわけで、いつもお馴染みのメンバー。前回と一緒。
暴落達参加者一同(日付は暴落前高値の日)
- ベトナム戦争付近(1968-11-29~)
- 第一次オイルショック(1973-01-11~)
- ブラックマンデー(1987-08-25~)
- ITバブル崩壊(2000-08-31~)
- リーマンショック(2007-10-09~)
- コロナショック(2020-02-19~)
ということで、もう早速見ましょうか。前提条件も前回と変わらず。
前提条件
- 暴落が発生した時から20年間と30年間、疑似SPXLに積立投資を行います。
- 暴落が発生した時から10年前の時に積立投資をしたらどうなるか見ます
- 月1回100ドル定額投資したものとします。
- 30年無かったら2020/05/12までの期間を見ます
- 比較のため^GSPC(S&P500)も見比べてみます
- ついでなので値動き2倍(疑似SSO)も参加させてみます
- 手数料・税金は考察していません。配当再投資も未実施です。
ベトナム戦争辺り-10年前からの30年間
1958-11-29から1988-11-28の30年間を見てみます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- SPXL:11.01倍
- SSO:7.55倍
- S&P500:2.77倍
- 積立額:36000ドル
直前で大暴落してしまいましたが、S&P500よりも圧倒的に上ですね。11倍なので1ドル100円としたら約4000万円ぐらいでしょうか。30年でこれは少し寂しいですが、S&P500に投資していた人より上かどうかが焦点にあるので、もう非常に十分凄いでいいんじゃないかな。
直前の大暴落が無ければ毎月100ドル積立で軽く1.1億以上にはなっていたことでしょう。売り時が難しいですねぇ。それでも大暴落が発生した後のSPXLの株価は大暴落が発生する前のS&P500を余裕で超越した位置に存在してるのでもうS&P500に積立投資する必要無いな?!(極論)
ただ、面白いのは、この結果の10年後から投資していたら263倍になっていましたから、投資というのは運も絡むということです。ITバブルに触れられなかった今回の結果は少し寂しいものとなったというわけです。(※その1の記事参照してみてください)
さて、では20年見て見ましょう。
ベトナム戦争辺り-10年前からの20年間
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- SPXL:1.42倍
- SSO:1.45倍
- S&P500:1.16倍
- 積立額:24000ドル
これはなんとも寂しい結果になりました。SSOが勝者となっています。酷い時期ですが、それでもS&P500よりSSOとSPXLが勝ってしまいました。今回の検証記事を書いた意味が発生して良かったって感じです。むしろこの結果で本記事を終了してもいいぐらい最悪ケースにふさわしい酷さ。
最初の10年で伸びてしまったため積立額がガッカリしてからの10年後暴落、そして15年後にも暴落とダブルショックです。本当に時期の悪い積立投資期間ということになります。
それでも見てくださいよ奥さん!大体のケースにおいて、S&P500の積立よりもレバレッジ商品達が上回っているんです。このような時期が良くない時でもですよ!?
一応1975年付近でS&P500が上回っていますが、その天下はあっという間のものでした。それに、20年で結果が振るわなければ、30年運用を目指せばいいだけです。基本、レバレッジ投資の真骨頂を見られるのは30年の運用をして初めて得られそうだなぁと、今までの検証記事を書いてて思いました。最後に暴落しようがなにしようが30年あったら心配が何もないまでになってる。
30年あれば、途中でとてつもない右肩上がり時期が今の所間違いなく発生しているので、そこで是非売り切りたいですね。
というわけで、今回もS&P500より上だったよ・・・。
そしてどの時期も積立投資額がほぼ最低限で、順張り投資のチャートを見ているようです。10年積立でも安心です。
あれぇ・・・やっぱり新境地見つけちゃった?世間の一般常識である「SPXLは危ないから手を出すな!」を糞雑魚ブログが覆しちゃってる!?いやぁ・・・まいったなぁ・・・。これはみなさんも是非、積立投資を開始するしかないですね!(世界恐慌とSEC介入から目を背けながら)
じゃ、次いきましょ。
第一次オイルショックベトナム-10年前からの30年間
1963-01-11~1993-01-10の30年間を見ます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- SPXL:24.07倍
- SSO:12.98倍
- S&P500:3.60倍
- 積立額:36100ドル
何時も見てきた感じの結果になりました。いいですね。2000年ぐらいまで伸びるのが分かっていますが、ここで全て総決算して全く問題ない程伸びてます。24.07倍なので約8700万円でしょうか。毎月100ドル(=1万円)で考えたらトンデモナイ金額です。あーあ。この調査結果、後10年前に知りたかった。そうすれば50代でストレス少な目で気持ちよくセミリタイアできたかなぁ。今新社会人とかが真面目にうらやましい。お給料を積み立てるだけなんですから。
悔いても仕方ありません。20年の場合を見ますか。
第一次オイルショックベトナム-10年前からの20年間
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- SPXL:2.82倍
- SSO:2.40倍
- S&P500:1.55倍
- 積立額:24100ドル
割と残念期間です。でもS&P500よりも余裕で上です。もうそれだけで満足です。
約680万円。元値が約240万なら十分ですねもう。いやー、困った。楽天カードの1%無視してSPXLとTECLに年1活投資に回してくなってきた。入金力を増やせば2.82倍でも十分じゃないでしょうか。レバレッジ商品なので大きく張るのは怖いんですけどね。怖いけど安全性をこの検証にてある程度見てこれたのも大きい。世界恐慌に耐えられたというのもいいですね。とはいえ途中10年目頃に世界恐慌きたら+20年、追加の運用が必要になりますが・・・。そのリスクはS&P500も似たようなもんです。10年の運用分、S&P500が有利ではありますが。
まま、つぎいきましょ。つぎ。
ブラックマンデー-10年前からの30年間
1977-08-25~2007-08-24の30年間を見ます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- SPXL:112.35倍
- SSO:36.77倍
- S&P500:5.29倍
- 積立額:36100ドル
は~~。ため息が出るほど成績が良いです。うっとりしちゃいます。ITバブル崩壊とリーマンショックを経由してこの結果。素晴らしいですねぇ・・・。
約4億円になりました。いやー、仕事辞めるどころか優雅な老後すら楽しめるとか嬉しすぎでしょう・・・
・・・ん?S&P500?なにそれ美味しいの?あぁ、ごめんごめん。えーっと、5.29倍なんだね。よく頑張ったね~。よーしよしよし!えらいぞー!えーっと、1900万円ぐらいになるのかな。老後もこれでバッチリじゃないですか!良かったね!!
・・・レバレッジ共の結果が良すぎる。1万円と言わずに3万円、いや、5万円/月ぐらい投資したくなってきた。いや、iFreeレバレッジ NASDAQ100に既に5万投資してるのだけれども。TECLは検証データ時期が少ないのがちょっと残念。今ハイテク株高だし安く仕入れられないのもちょっと気がかり。将来爆発的に伸びて欲しいけど、それが10年後なのか20年後なのか。まさかで下がるかもしれないけど、さすがに多少は右肩上がりしてくれるかな!
あぁくそ!どれもこれも未来が明るすぎる!!もっと絶望的な結果は無いのか!?20年間の結果を見ます!
ブラックマンデー-10年前からの20年間
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- SPXL:81.67倍
- SSO:24.62倍
- S&P500:4.53倍
- 積立額:24100ドル
畜生・・・俺、悔しいよ・・・。未来に希望しか見いだせない・・・!
20年で81.67倍はヤバイですね。約1.96億円です。約240万円の投資でです。(※1ドル100円換算した場合です)
この時期はITバブルなので参考になりづらいですが、100年に1度の暴落があるように、100年に1度ぐらいは超特大のバブルというもんはあるってもんです。パッと過去記事見た限りだと100年に2,3度ぐらいはありそうな感じです。人生の終わりがその時期になって欲しいものです。
レバレッジ投資のメリットとして、早期に売却しても良い機会が何度かめぐってくるということです。S&P500に積立投資していたらこうはいかない。ほぼ間違いなく、年利9%とか10%、11%が関の山で、途中超特大の大暴騰がきても、積立の半ばであり、今回の様にたった4.53倍程度にしかなりません。
そしてレバレッジの場合はもう1つ利点としては、あの「S&P500」よりも高い積立額で売却できるという心の支えが増えると思っています。だってそうでしょう!?今世間一般はS&P500への投資で躍起になっています。このブログを観なかったら読者様も「S&P500」、VOOとかに毎月積立投資をしていたことでしょう。
そう考えるとどうです?ある程度VOOよりも上であるという安心感を買うという名目で始めたらどうでしょう。かなりの確率でVOOよりも上回りますし、VOOよりも2倍程度儲かっていたならもう御の字じゃないでしょうか。
「別に途中で売却してもいいんだ。VOOの積立より圧倒的に儲かったんだから!」
と常に心のゆとりを覚えるのがレバレッジ投資の良い所になる気がします。2倍程度なら5年運用の途中でも達成できそうです。不安ならその時にそのままVOOにスイッチしちゃってもいいでしょうし、VOOの利益を得られた分だけをVOOにスイッチしてそのままレバレッジを積み立ててもいい。その時点で、既にレバレッジ側は0円になってもいいのですから・・・!(※まだ積立て1ヶ月しか経ってない者の感想)
20%の税金はかかっちゃいますけどね。それはご愛敬。
うん。やっぱり「大金持ち」になる投資と「老後の貯えで十分」という2つの種類の投資を如何に考えて、どちらに重きを置くかとなりそうです。どちらの場合も30年運用をターゲットとしつつも、売却のタイミングはそれぞれで異なる、そういう感じになる気がします。
まーた脱線した。それじゃ次、いってみよー!
ITバブル崩壊-10年前から現在まで
1990-08-31~2020-05-21を見ます。もうこの辺になったら、過去記事と検証時期バッティングしてるんじゃないかと思いますが、まま、30年間みてみましょ。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- SPXL:10.48倍
- SSO:8.66倍
- S&P500:3.10倍
- 積立額:35700ドル
ITバブル崩壊とリーマンショックの下げが最初の20年間で発生しているため、最後に伸びきらなかったですが十分でしょう。最初の10年、完全にITバブルに向かって株高で積み立てているのがボトルネックとなったと言えそうです。それでもS&P500よりも上だっていうんですから十分です。
最後にコロナの暴落が発生していますが、その手前で売れば約7000万円ですね。2万/月積立で1億4000万円、5万/月 なら3億5000万円です。やはり入金力が決め手か・・・!
では20年見て見ますか。今回は20年分を見ることができそうです。
ITバブル崩壊-10年前から20年間
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- SPXL:1.26倍
- SSO:1.70倍
- S&P500:1.37倍
- 積立額:24000ドル
これだよ!これこれ!超絶望的な状況じゃあないですか!!
最初に大きく右肩上がりして高値で積み立てて、一気にガツンと落ちるんです!
なのでSPXLがS&P500に負けてしまいました!!悔しい!実に悔しい!!!いや、本当に20年間積み立ててS&P500に負けちゃいました。悔しいなぁ・・・!!
でもね、このSPXL、積立額より上なんです。一瞬、2009年頃に割ってるのですが、特に問題なく復活してしまいましたね・・・
これが今回の積立投資の怖い所、リスク部分です。今回は「ITバブル崩壊+リーマンショック」が丁度積立投資の中間地点~終盤にかけて積立額以下が発生しました。これがもし、「世界恐慌」になってしまったら、おそらくS&P500が普通に勝ちます。30年積立ではなく50年積立にすることになるでしょう。
ただ、その場合はS&P500もSPXLもすべからく皆、不幸になっているのでもう割り切るしかありません。ただ言えることは、このグラフを見て分かる通り、途中で200,000ドルを超えてるポイントがあります。つまり約2000万円です。
もし「老後対策」で積立を行っているのであればここで売れる可能性はあったという事です。いやー、投資は本当に難しい。なので、私は「老後対策」と「億万長者」の2種類の投資方法、売却時期を検討することをオススメしたいです。というか私はそうします。
どちらにしても入金力が欲しいですねこれは・・・
もし目標金額まで20年間の積立で達成しなければ、恐らくそれまでの期間とその終わりの時期は株安なので、今後右肩上がりが期待できることを信じて30年積立に切り替える感じでしょう。さすがにそこまできたら運しだいですね。
あ、まだ最後があった。リーマンショックを見て終わりにしましょう。
リーマンショックから現在まで
1997-10-09から現在の2020-05-21まで見て見ます。大体23年ぐらいでしょうか。面倒なのでこのまま見て終わりましょう。
23年ぐらいの最終結果(最終積立額の何倍か)
- SPXL:4.00倍
- SSO:3.75倍
- S&P500:2.14倍
- 積立額:27200ドル
コロナショックで落ちてしまってますが、それでも4倍です。約1080万円でしょうか。コロナ前の暴騰時期であれば2000万円達成しています。ITバブル崩壊前10年というハンデとリーマンショックを経由してこれなら御の字ですね。
当然ながら、積立額を上回っていますし、S&P500よりも結果はいいです。
やはり真に警戒すべきは「世界恐慌」と3倍レバレッジの2倍化、償還のみとなりそうです。
ということで、結論として
S&P500に積立投資をするならレバレッジ商品に積み立てた方が最適となる場合が非常に多い!!!
ということになりそうです。
あ、自己責任でお願いします。買付・売付手数料とか税金とか配当金は一切考慮してないです。でもSPXLの配当金あれば手数料ぐらいペイできるでしょ!という暴論で切り抜けます。怖いなら2倍レバレッジもS&P500よりも優れた結果を残しているので、そっちでやってもいいですね。SSOや「iFreeレバレッジ S&P500」という商品でやってもいい。ただ、総口数が30億以下で20億いくか行かないかなので微妙ですが・・・
後は世界恐慌の発生時期に怯える日々なだけかなぁ。場合によってはチャンスになる。
- 将来世界恐慌レベルが発生しない読みなら直ちにレバレッジで積立投資すべき結果となった
- 世界恐慌が発生しても、現在の「コロナショック」が「世界恐慌」レベルだったら逆にチャンス過ぎる。30年待つ必要があるがとてつもないことになるし、20年間はS&P500に投資しててもレバレッジに投資してもその時期は皆不幸!!
- 但し世界恐慌が積立投資開始後10年目ぐらいにきたら結構厳しい。少なくとも40~50年は積立する時間が必要になる可能性がある。但し、S&P500も同じように食らう。この場合、35~45年ぐらい復活に時間がかかるだろうなぁと想像している(※完全にイメージです。)。5年の誤差程度ならやはりレバレッジでゼンツッパ行けるか・・・?
ということで、SPXLの積立はVOOよりも素晴らしいということで完結です。お疲れ様でした。
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さて、次の記事ですが、SPXLやTECLの株価が上昇したら毎月100ドルで購入できなくなります。そもそも現時点でTECLだと100ドル積立できないです。よって、その対策として年1回積立投資をしたらどうだろうか、というのを検証しようかなと思います。毎月よりも圧倒的にボラが高くなるため結果が上下すると思います。それでも、積立額よりマイナスになるかどうかの確認と、S&P500よりも高い数値になるかどうかを雰囲気で見れたらいいなと思っています。恐らくこれも記事が3つ必要だと思います。
その他、記事にするか分かりませんがやりたいなぁと思ったのは米国じゃなくて先進国のETFを適当に値動き2.9倍にしたものを積立投資したらどうなるかを見てみたくなりました。別に先進国じゃなくてもいいのですが、とにかく右肩上がりしてなさそうな微妙なETFで試してみたい。そういう、ちょっと微妙なETFでデータ取ってみたい。Yahoo Finance辺りでデータ取れるのかな。金融リテラシー0なのでETF探しからになるし、本当に暇になったらにしよう。
何故そう思ったかというと、将来の米国株が単純な右肩上がりにならないのでは?という意見がチラホラありました。どうなるか分かりませんが、もしボックス相場チックに動いたらどうなるのかなぁと言った具合です。先進国とか日本株あたりの、なんか微妙なところをターゲットとして見れたらいいなと思います。(※記事にするとは言ってない)
というわけで、今回はここまでと致します。
以下次回。