【SPXL】コロナショック時に積立投資したらどうなったか確認します【TECL】

こんにちは。okometsubuです。

 

最近の株高は異常な程加熱しているように見受けられます。ただ、米国株最強の歴史で見たら当然の事かもしれません。過去百年以上、結局最後には右肩上がりしてる事を皆が皆知っています。なのでこれからも右肩上がりは続くだろうと!

 

とはいえ、それは超長期間でみたらの話であり、世界恐慌直前とか、リーマンショック直前に株を購入して、かつ、少なくとも10年間以上の運用期間が無い人にとってはマイナスでフィニッシュすることも往々にしてあるわけです。怖いですね。

 

それが怖いから「ドルコスト平均法」等で気を紛らわしているのです。ただこのドルコスト平均は人生の終わりに暴落してたら恐らくプラスではあるものの、かなりガッカリする可能性のあるリスクが後半に集中する投資方法です。でも多分30年間ドルコスト平均法使えば最後に大暴落がきても基本はプラスでフィニッシュできるとは思います。

 

とはいえ避けられるなら避けてみたいですよね。

 

そこで私が考えているのは30年の積立期間を設ける事を前提に、レバレッジ商品に積立投資をして5〜20年の間にいい感じに目標額になったら早々に売ってしまうというものです。

 

もし5~20年間 株高にならなかったらならなかったで別に良いんです。20年間もずっと想定より安い相場が続いているということはつまり、その間を安く買うことができているはずです。ただし、目標金額を欲張って高値にし過ぎて達成できない条件にしなければ、という前提がありますが。

 

私は更にそこからリスク取って早めに資産を投じつつ、値下がりしたら買い増す「ノーセルバリュー平均法」を用いてますが、やってることは「ドルコスト平均法」とそう変わらないです。

 

つまり、レバレッジ投資を早期に多少投資した後に「ノーセルバリュー平均法」を用いることで、例えば30年の運用年数を10~15年ぐらいまで圧縮する利点があるという点を期待して投資しているのです。下落相場で15年目までずっと右肩下がりならそれはそれでいいです。15年間安く買えるので追加15年の30年後まで持つことも可能ではないかと。さすがに米国株は速度は落ちるかもしれませんが30年後なら右肩上がりを期待したいってものです。

 

以下ノーセルバリュー平均法についての過去検証記事。シリーズ物で大変長くなってるので注意。

 

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

逆に5~15年目までに株高になったら30年後の暴落に耐えられないはず(※3倍レバレッジは下がる時はとことん下がる)なので、さっさと売り抜けることを常に心に持ち続けた方が良いと考えています。それを守れるのであれば、レバレッジ投資はリスクではなく、時間的にむしろ安全な投資方法となりうるのではないかという自論があります。

 

難しいのは何時売るかってぐらいですね。過去検証は大量にやったので、数千万円の利益がでたら改めて過去記事見直して考えたいと思います。

 

話が脱線しました。長文すぎる。スルー推奨。

 

さてようやく本題です。私の記事は無駄話が多くなっていけません。

 

今回は世間一般的なドルコスト平均法積立投資を今年最初から毎月積み立てていたら、等倍商品とレバレッジ商品でどのくらいの違いが生まれたかを見てみようのコーナーです。

 

ドルコスト平均法」の考えは安くも買えるし高くも買えるので、結局最後に右肩上がりしてくれれば、途中で安くなっても一気に巻き返しが出来るため、基本的には積立投資額以上のパワーを得られることを期待できる投資方法です。今回はレバレッジ商品でやったらどうなったか、というのを見る回ですね。

 

これについては過去検証で散々やったのですが、実データで見るのはほとんどやってこなかったので、良い機会です。コロナ騒動の期間を含めてどうなったかみてみましょう。他のブロガーさんも扱ってる気がしますが、私が気になったのでやりたいだけとなります。

 

それじゃ早速条件をば。今回は何パターンか個人的に試してみたい。

 

検証内容

  • 面倒なので1ドル100円とします。
  • 毎月10,000円(100ドル)積み立てたものとします。
  • VOOとSPXL、XLKとTECLを戦わせます。
  • 2008年のTECLができてからと、2019年初と、2020年初と、「コロナショック」が開始する直前からの3パターンを見ます。
  • 配当金や税金等は考慮していません。
  • 毎月積立とします。

 

それじゃ早速2008年のTECL開始当初から見て見ましょうか。12月30日にできたものなので、実質2009年からと言った所でしょうか。きっといい結果で終わっている事でしょう。

 

2008年から積み立てた場合

2008-12-30~2020-07-02の約11年間の結果です

 

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終結

  • TECL:205,093ドル(14.86倍)
  • SPXL:66271ドル(4.80倍)
  • XLK:42439ドル(3.08倍)
  • SP500:26157(1.90倍)
  • 最終積立額:13800ドル

 

これは予想通りの結果と言えるでしょう。ちょっと前からTECLが凄い!ってなったから今注目されてるんです。これぐらいの結果が得られないと注目は集まらないでしょう。

 

毎月1万円で約2千万円に到達したことになります。5万円積立してたら1億円と言った所でしょうか。11年で、しかも「ドルコスト平均法」でこの結果なのですから夢を見るなと言う方が無理ってもんです。

 

ただ、軽く見て見ると2015年頃まではSPXLよりもパフォーマンスが劣化していたことが分かります。もう少しズームアップしてみましょうか。とりあえずグラフだけ見れればいいか。

 

2008年から2015年末まで積み立てた場合

2008-12-30~2015-12-31のグラフです。

 

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終結果としては大体積立額の3.5倍くらいでしょうか。(※面倒なので目視確認)

 

面白いのは2013年開始ぐらいにSPXLがTECLを上回った時期で、XLKとS&P500は接戦を繰り広げていますが、SPXLとTECLでは大きな差が生まれました。

 

理由?分かりません!

 

分かりませんが、恐らく3倍レバレッジは指数から乖離した動きになるのが常であることが分かっていますので、XLKとS&P500で比べるとS&P500の方が暴落しておらず復活も早かった分、SPXLがTECLよりも早く復活できたと思われます。

 

実際、等倍のXLKよりもS&P500の方が結果が良かった時期ですから、その分更にSPXL側がイケイケな感じになったとかそんな感じじゃないでしょうか。よく分からないけどそういう事もあったということです。

 

2015年の最後を見ても面白くて、XLKはS&P500を上回っていますが、TECLはSPXLと五分五分です。そういう所が3倍レバレッジって感じですね。ともあれ、その後の歴史では逆転して大幅に右肩上がり相場が続いたためTECLが圧勝する未来が見えるのです。というかそうなった。その圧倒的な右肩上がりが魅力的なんです。

 

さて、それじゃあ続いて2019年初めから積み立てていたらどうなったら見て見ましょうか。「コロナショック」の爪痕を確認できることでしょう。因みに私は2019年頃からSPXL,TECLに注目して投資を開始しています。もし「ドルコスト平均法」を選択したらどうなったかという自分のifストーリーも気になる所です。

 

2019年開始から現在まで積み立てた場合

2019-01-01~2020-07-02の約1.5年の結果です。

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終結

  • TECL:2912ドル(1.53倍)
  • SPXL:1810ドル(0.95倍)
  • XLK:2472ドル(1.30倍)
  • SP500:2042(1.07倍)
  • 最終積立額:1900ドル

 

たったの1.5年では何も判別はできませんが、「ドルコスト平均法」の弱点が何となく分かるグラフではあります。つまり、投資終盤の最後の最後に暴落がきたら、その後の積立投資額はたかが知れているのでリカバリーの役に立ちにくいことになります。

 

とはいえ、1.5年程度なので後半の積立額でも十二分にリカバリー可能な投資額であります。そのため、最後は一瞬でTECLが1位に返り咲きましたし、SPXLも良い感じで復活しています。もうちょっと運用を進めれば十分元に戻るでしょう。運用が進めば進むほど、リカバリーが効かなくなるのがドルコスト平均法です。

 

やっぱり上記結果を見ても、その人が超長期運用(30~40年程度)目的であっても運用中間、半分くらい経過した辺りで利益が十分備わっていたら売却ケアするのが一番リスク低いし堅実な気がします。それができるのがレバレッジ商品だと思ってます。

 

等倍商品だとちょっとそういうことができない。等倍商品は人生の終わりまで一蓮托生、人生の終わりの瞬間に大暴落が来ないことを祈るしかありません。レバレッジは償還とか3倍が1.5倍になるリスクは残りますが、超長期運用の最後の方の暴落リスクは途中の期間で十分回避できるはずです。そう。積立投資ならね。

 

ちなみに私が投資しているSPXLは今現在黒字になっているので、ドルコスト平均よりも「一括投資+ナンピン買い」が今の所大正解だったと言えます。上記グラフだと普通に赤字ですからね。SPXL。

 

そんなの後からこじつけと言われたらそうですが、実際暴落の底で追加投資したので結果的には良かったということになります。まぁもうこればかりは運です。どっちの投資方法もタイミング次第で結果はクルッと反転するのですから。

 

さて、TECLとXLKは多少暴落しても問題なく積立額以上の効果を発揮できました。そして面白いのはXLKよりもTECLの方が結果が良くなりました。現実ではXLKは直近高値を更新していますが、TECLはまだ直近高値を更新していません。にもかかわらずXLKよりも結果が良くなったのは「ドルコスト平均法」による暴落時にも買い増しを行った効果であることが伺えます。

 

やはり3倍レバレッジは結果が落ちた時に買い増しすることを推奨したい銘柄ですね。「ドルコスト平均法」が輝いている瞬間です。但し、その買い増し分の現金は「機会損失」になるため「ドルコスト平均法」が必ずしも最強と言うわけではないことも覚えておきたいです。

 

例えば余剰資金は全部等倍銘柄に突っ込んで置いて、給与で得た余剰資金をを普段はVOOやVGT(XLK)に毎月突っ込んで、暴落したら3倍レバレッジに投資する、とかしても面白いかもしれませんね。

 

ただそんな投資法はハイリスクなので、私はそこそこ現金かTMFを手元に置いたまま運用することにすると思います。暴落したら現金かTMFからSPXLやTECLに投資するスタイル。子供までいますから最低限のケアはしておきたい所存。いやでもTMFはやり過ぎかなぁ。まだ悩んでます。家庭持ちは辛いぜ。

 

話が脱線しました。ということで、TECLに積み立てたら1.5年経過で1.53倍となったわけです。毎月1万円で19万円の積立額だったので28.5万円でしょうか。毎月5万円投資で5倍したら142万円。年数が少なすぎて凄いかどうかよく分からないけど結構な額になりますね!ビビったらここで売却して全額VOOやVGTやQQQに突っ込んでもいいと思います。どこまでリスクを取るかは人それぞれです。

 

それにしてもS&P500が年利9%と言われている中で1.5年で1.5倍は凄いんじゃないかな。

 

こう見ちゃうとS&P500って割としょぼく見えちゃう。もう私はレバレッジが無いと耐えられない体になりそう。相当高いはずなのにしょぼく見える怖い!!

 

ということで、2020年から積み立てた場合を見ましょうか。7ヶ月程度なのでぶっちゃけ意味が無い検証ですね。一応見るだけって感じ。

 

2020年開始から現在まで積み立てた場合

2020-01-01~2020-07-02の約0.5年の結果です。

 

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終結

  • TECL:872.9ドル(1.24倍)
  • SPXL:712.9ドル(1.02倍)
  • XLK:796.6ドル(1.14倍)
  • SP500:731.4(1.04倍)
  • 最終積立額:700ドル

 

よく分からないグラフになりました。検証期間が短すぎる。

 

とはいえ、「コロナショック」で大暴落したのに違和感なくそつなくこなせているのですからドルコスト平均法の序盤の大暴落は屁でもないですね。私が良く言っている「ドルコスト平均法」の積立初期に起こる大暴落は利点であるということがここでよく分かると思います。結局安く買った後、最後の右肩上がりでTECLが一番に輝いております。

 

しかしこの時期だけ取り出したらTECLがとても安全な投資先に見えちゃいますね。将来20年~30年間、ハイテクが上り続けてくれることが期待できるならSPXLよりも安全な気分になってしまいます。たとえ大暴落が来たとしても、それまで培った利益が資産を守ってくれるはずです。

 

が、ITバブル崩壊みたいな超巨大な暴落なら即氏ですのでそこだけは本当に注意。以下ITバブル崩壊時にTECLがあった場合の過去検証。多分償還されるぐらい落ち込んだはずです。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

ということで、私はSPXLとTECLを半分半分持って運用しています。

 

ともあれ、「ITバブル崩壊」というのはその手前に「ITバブル」があったからこそなので、いきなり落ちるとは思ってません。ということは、今この時期で考えるのであれば、SPXLよりTECLに重きを置くのはありか・・・?

 

いや、今がまさに「ITバブル」と仮定したらアウトなのでやっぱり半々ぐらいが精神衛生上よろしいでしょう。私は今が「ITバブル」並にバブルなのかどうかを判別する能力が無いためです。

 

うーん。最近検証した「VIX」指数で見たら分かるのかな。「ITバブル時期」の1998年ぐらいだとVIXは40近くまで上昇しましたが、実際に破裂した2000年8月31日前後のVIXは20前後で恐怖指数はむしろ下がっていました。2年間、VIXは高くとも株高をずっとキープして、破裂する手前にくるとVIXはむしろ20前後と安心設計な感じまで下げています。

 

ということで破裂する前後に高いとは言えないらしい。で、今のVIXは30近く。バブルと言えばバブル時期と同じく高いですが、「コロナショック」が継続している疑心暗鬼期って感じでしょうか。よく分かりません。当時のITバブルは異常だったので今そこまで異常に感じないから平気な気がしますが・・・。もし「コロナショック」による大暴落が来たとしても、むしろIT系の企業の方が下落率が低かったりしないでしょうか。分からん。全然分からん。やっぱりSPXLとTECLの半々でいいや。

 

話が脱線しました。

 

 

それじゃ今回のまとめという名の小学生読書感想文。

 

  • TECLを積立してたら暴落が来ても何も心配が無かった!嬉しい!
  • XLKと比べてもTECLが大体のケースで勝っていたので積み立てるならやはり3倍レバレッジの方が良さそう!(※金利は考えないものとする)
  • SPXLよりTECLの方がディフェンシブ!(※この時期に限る場合は十分あり)
  • 個人的な意見としてドルコスト平均法の最後はやはりリスクが高まるので3倍レバレッジで途中売却は行うべきだと言う考え

 

ということでフィニッシュでございます。

 

概ね、過去の疑似データを使った検証記事と結論は変わりませんでした。実績でもそれが証明できたのでひとまずは安心しておきます。

 

 

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結局、「ドルコスト平均法」は長期運用が前提であるというのは間違いないですね。まだ若く、30年以上投資人生があるなら、等倍商品だけでなく2~3倍レバレッジも多少積み立ててもいいと思った所で今回はここまでと致します。

 

 

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