こんにちは。okometsubuです。
タイトルは異なりますが本記事は以下の続編物となります。以下シリーズ1回目の記事。今回は若干番外編がスタートする感じです。番外編の続編物がスタートする。番外編が人気がでるスピンオフ系作品です。もうややこしい。
今回番外編ですが、複数回にに分かれそうだったので記事のタイトルを変えてます。
基本的にはSPXLの3倍レバレッジでノーセルバリュー平均法で色々試す記事ですので前回と同じことやってます。
さて、前回は1回の上限を1万ドルにして、計6回までしか追加投資できない形でした。年1回なので6年間追加投資した形となりました。以下その時の過去記事。
ということで、今回は想定年利を下回ってもドルコスト平均法に近い形の少額を積立するにとどめた場合はどうなるのかというのをやってみようかと思います。想定年利を下回ったらドルコスト平均法の積立額の2倍を投資して、上回ったら静観です。1回の投資額がドルコスト平均法より高いものの、相当低めに見積もりして長期間耐えらえれる形にしました。
詳しい条件は以下の通りです。
- 今回のシミュレーション条件
- いつもお馴染みのメンバー
- 世界恐慌からの30年
- ベトナム戦争付近の30年
- ベトナム戦争付近の20年
- 第一次オイルショックからの30年間
- 第一次オイルショックからの20年間
- ITバブル崩壊から現在まで
今回のシミュレーション条件
- 面倒なので1ドル100円換算とします
- 初期投資として6万ドル投資したものとします
- 運用期間はとりあえず30年分は見ます
- 年利目標は15%とします
- 追加投資上限を6万ドルとします。初期投資額と合せて最大12万ドルまで自身の懐から出ることになります
- 年1回の株価判定を行い、その時に年利より上下していた分を追加投資して、下落してなかったら追加しない
- 毎年チェック時の追加投資する場合、1回辺りの上限を4000ドルとし、上限6万ドルに到達したら追加投資は終了となります
- 追加投資額は疑似SPXLに余すことなく購入できるものとします
- 追加でドルコスト平均法を参加させます。こいつも初期投資を6万ドルとして、毎年2000ドルを無条件に追加投資する形とします。30年後にキッチリ6万ドル上限まで使います。
- バリュー平均法やドルコスト平均法の現金が余ったらその分最後に足し算します。
簡単に言うと、ドルコスト平均法よりも1回の投資額の上限をドルコスト平均法の2倍にしたというだけです。想定年利より上なら投資せず、下なら上限付きで追加投資をします。
今現在の「コロナ」騒動でその後暴落する読みを私はしているので、今回も暴落時期の検証としてスタートさせます。5年前編と10年前編も追加して検証しますので、そちらは後日の投稿となります。
いつもお馴染みのメンバー
それじゃ早速始めましょう。今回の目的はドルコスト平均法とノーセルバリュー平均法、どっちがいいかを見るだけなので勝敗が分かれば良い感じにしています。
イキナリ絶望的なケースからスタートします。
世界恐慌からの30年
1929-09-03から1959-09-02の30年間を見てみます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:310.99万ドル(25.92倍)
- ドルコスト:209.53万ドル(17.46倍)
- 総額:12万ドル
世界恐慌は20年間も値が戻らなかったのです。30年後までドルコストは積立を行うため、ノーセルバリュー平均法の勝利です。
つまり、最短の運用15年目で投資資金の6万ドルを使い切った形です。15年の分散投資としても十分な結果と言えるでしょう。
そしてちょっと面白いのが、ノーセルバリュー平均法が30年後に年利15%をもうちょっとで達成しそうな勢いになっています。ただの偶然ですが、ちょっと面白かった。それだけ。
というわけで、10年物も20年ものもノーセルバリュー平均法が勝つのは明らかなので、次の暴落に行きましょうか。
ベトナム戦争付近の30年
1968-11-29から1998-11-28の30年間を見てみます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:4912.53万ドル(409.38倍)
- ドルコスト:3536.41万ドル(294.70倍)
- 総額:12万ドル
いつもの意味不明な最後の増加。今回もノーセルバリューが勝利。やっぱり暴落開始時期から始めるとこうなっちゃうのか。今回は、おそらく全部ノーセルバリューが勝利しそうです。やはり5年前編、10年前編は必須で、場合により15年前、20年前編も必要かなと思った次第。
というわけで、20年物も見て見ましょうか。
ベトナム戦争付近の20年
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:84.10万ドル(7.01倍)
- ドルコスト:59.85万ドル(4.99倍)
- ノーバリュー総額:12万ドル
- ドルコスト総額:10万ドル
元々ノーセルバリュー平均法の方が成績が良いのですが、この時点だとドルコスト平均法はまだ10万ドルの投資で投資自体も不十分です。機会損失になり得る部分ですね。とはいえ、暴落開始時からなのでそれが読めてるならそりゃそうよって話です。
ポイントはノーセルバリュー平均法側はあっさり12万ドル投資しており、最短の15年で資金が枯渇している、というわけです。つまり、暴落時期にキッチリ全額投資できたため効率が良いってことです。
15年後に世界恐慌が来たら終わると、まぁそういうお話というわけです。投資額を上げて速めに切り上げる速攻向けか、ずっしり20年~40年を見据えたドルコスト平均法か、という好みが分かれる感じですね。といっても、これだとただ2倍積立額を増やして2倍積立速度を速めたドルコスト平均法でしかありませんが。
さて、図を見ると10年で見てもノーバリュー側が勝利していそうですね。何だかんだ、実質15年の積立投資なので割と安全に運べそうです。
やはり次回は5年、10年前調査は必須です。私が普通に見たい。
では次。
第一次オイルショックからの30年間
1973-01-11~2003-01-10の30年間を見ます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:1157.75万ドル(107.20倍)
- ドルコスト:830.20万ドル(69.18倍)
- ノーバリュー総額:10.8万ドル
- ドルコスト総額:12万ドル
大変興味深い結果となりました。なんと、ノーセルバリュー平均法側は30年経った状況でも満額追加投資しておらず、余力1.2万ドルを残してフィニッシュしています。にもかかわらず、ノーセルバリュー平均法側が圧倒的な勝利を納めました。
攻めの投資方法でありながら、暴落時期が短ければ短い程、余裕資金も生まれ、むしろ安全になったということでしょう。投資とは本当に難しいですね。
この結果から20年目を見ても同じ結果になりそうです。一応見て見ましょうか。
第一次オイルショックからの20年間
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:229.71万ドル(21.27倍)
- ドルコスト:164.18万ドル(16.42倍)
- ノーバリュー総額:10.8万ドル
- ドルコスト総額:10万ドル
ノーバリュー側は最短で15年で枯渇しますが、10.8万ドルで止まったということは、13年後である1986年のタイミングで平均を上回ったということです。一旦上回ってしまったら後は伸び続けるのみと言わんばかりの快進撃を続けています。
「世界恐慌」を考えなければ、やはり早期に多めにお金を投資するのは非常に理に適っているということです。これは「初手一括投資」が一番優れている、という話と地続きのお話かもしれません。早期に投資すればするほど効率がいい。但しその後の暴落は非常に怖いと言うお話。後はどこまで毎月の投資額を薄めるか。そういうお話になりそうです。
こういう結果見ちゃうと惹かれるんだよなぁ・・・困った。次回予定の5年前、10年前編で結果が悪いことを見てから判断します。
それじゃ次いきましょ。
ITバブル崩壊から現在まで
2000-08-31~2020-05-21の約20年間を見ます
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー:38.24万ドル(3.19倍)
- ドルコスト:23.84万ドル(2.38倍)
- ノーバリュー総額:12万ドル
- ドルコスト総額:10万ドル
残念ながら15%の年利に届かないどころかコロナで更に下がってしまいました。ともあれ、ノーセルバリュー平均法がやはり強い結果となったというわけです。ドルコスト平均法はまだ積立額を残していますので後10年したら逆転する可能性は秘めています。
というわけで、暴落が開始された瞬間からの投資結果でした。割と当たり前な結果になりました。それでも想像以上に大幅にノーセルバリュー平均法が活躍しました。次回は暴落開始5年前の右肩上がり相場からスタートしたらどうなるかをみたいと思います。
が、世界恐慌の5年前はデータが無くて見れないのですが、代替プランを用意して参戦予定です。
ということで、今回はここまでと致します。
以下次回。
以下ノーセルバリュー平均法(少額投資)の手順書です。