こんにちは。okometsubuです。
今回まさかの続編がスタートしました。といってもやってることはノーセルバリュー平均法の投資額を変えただけという裏面チックな記事となります。マップは同じだけど敵キャラが強くなってる的なそんな感じです。見栄え的に飽きが来そうで心配(※ゲーム脳)
以下シリーズ初回編。疑似データを用いたSPXLを過去の世界恐慌等の暴落時にあったらどうなるかを確認するシリーズです。
で、上記のスピンオフ作品から更に派生した検証を別で行いました。それは「世界恐慌」が起こった場合に「ノーセルバリュー平均法(少額投資)」を採用した場合、どのぐらいの投資額(投資期間)にすればいいのかというお話です。
結論として、積立予定金額を15年で割って投資すれば「世界恐慌」で素晴らしい成績を残すことができるギリギリの年数だったということです。以下過去検証記事です。
そしてこの結果は奇しくも最初に書いた過去記事である
「対決!ノーセルバリュー平均法(少額投資)VSドルコスト平均法その1(直近暴落編)」
と同様の「15年分割」だったのです!
凄い偶然、運命を感じました。私は最適解を選んで既に検証済みだったんです!!
で、今回は何をやるかと言いますと、「世界恐慌」に私はビビり過ぎていますが、今の人類はその経験を踏まえているのでそんな暴落はもう起こらないでしょ?
って考えたらどうでしょうか。「15年」で割って投資しないで、「10年」で割って早期に投資額を増やした方が利益マシマシで嬉しいんじゃないか!?と思ってしまったのが本記事です。
あくまで「ノーセルバリュー平均法」でのお話です。年利15%以下にならなければ追加投資の濃度を濃くしたところで追加投資そのものをしない訳ですし、比較的安全性は高い中での1回の投資額を増加したにすぎません。
つまり、「10年分割」で投資すれば、「世界恐慌」時だと成績は悪いものの、他の有象無象の大暴落達程度が相手だったら素晴らしい結果を残せるのではないか?とこういう訳です。
そもそも「世界恐慌」時でも「10年分割」で投資すれば元本保証はなされていたわけなので、早々悪い結果ではないのです。ドルコストよりも結果が悪いだけで、20年近く耐えれば防ぐことができるのです。※上記過去記事参照。
が、さすがに「5年分割」はしたくないです。ほぼ一括投資みたいなものだし、それをやるなら旧NISAでSPXLを買っています。私はそれが怖すぎるので「つみたてNISA」を継続しています。※ジュニアNISAにSPXL投資しながら
と言うわけで、今回は「10年分割」でノーセルバリュー平均法をシミュレーションします。条件とか書いて行きますが、前回とほぼ同様です。
今回のシミュレーション条件
- 面倒なので1ドル100円換算とします
- 初期投資として6万ドル投資したものとします
- 運用期間はとりあえず30年分は見ます
- 年利目標は15%とします
- 追加投資上限を6万ドルとします。初期投資額と合せて最大12万ドルまで自身の懐から出ることになります
- 年1回の株価判定を行い、その時に年利より上下していた分を追加投資して、下落してなかったら追加しない
- 毎年チェック時の追加投資する場合、1回辺りの上限を6000ドルとし、上限6万ドルに到達したら追加投資は終了となります
- 追加投資額は疑似SPXLに余すことなく購入できるものとします
- 追加でドルコスト平均法を参加させます。こいつも初期投資を6万ドルとして、毎年2000ドルを無条件に追加投資する形とします。30年後にキッチリ6万ドル上限まで使います。
- バリュー平均法やドルコスト平均法の現金が余ったらその分最後に足し算します。
前回と違うのは1回辺りの上限を4000ドルから6000ドルにした点だけです。これで「15年」分割から「10年」分割になります。
また、検証対象は「暴落発生時」から5年前編と、10年前編の3つを見る予定です。なので「その8」までは最低限記事にするでしょう。15年前だとそもそも追加投資自体が無くなるので意味が無いので多分実施しない予定。
と言うわけで、早速検証してみましょう!
いつもお馴染みのメンバー
イキナリ絶望的な世界恐慌ケースからスタートします。
世界恐慌からの30年
1929-09-03から1959-09-02の30年間を見てみます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):158.81万ドル(13.23倍)
- ノーバリュー(15年):310.99万ドル(25.92倍)
- ドルコスト:209.53万ドル(17.46倍)
- 総額:12万ドル
これは過去記事から結果は明らかです。今回追加したノーセルバリュー平均法を10年分割で買った場合はドルコスト平均法より結果が悪くなるというのは本記事の冒頭でお伝えした通りです。ただ、積立投資額13倍はあるので、命は守られます。詳しくは本記事暴騰の過去記事を参照してください。さっきも張ったけどもっかいリンク張ります。
というわけで、結果は明らかなので20年運用期間のグラフは割愛。
では次からが本当に確認したい有象無象の暴落達です。
ベトナム戦争付近の30年
1968-11-29から1998-11-28の30年間を見てみます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):5716.21万ドル(476.35倍)
- ノーバリュー(15年):4912.53万ドル(409.38倍)
- ドルコスト:3536.41万ドル(294.70倍)
- 総額:12万ドル
いやはや、素晴らしい結果ですね。ノーセルバリュー平均法(10年)が勝利しました!
正直、ベトナム戦争付近は長期間の低迷期が入るため、10年物と15年物のどちらが勝つか不明でしたが、圧倒的に10年物が勝利した形となりました。
こうなってくると、次の暴落も10年ものが勝ちそうな気がする。ITバブル+リーマンショック辺りがちょっと予想できませんが、いい勝負になりそうな気配。
20年運用を見てもパッと見た感じノーセルバリュー平均法(10年)が勝利しているので割愛。過去記事の20年のグラフを見たらもう余裕で10年が勝つのが分かりますので、次の暴落いきましょう。
第一次オイルショックからの30年間
1973-01-11~2003-01-10の30年間を見ます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):1414.03万ドル(117.84倍)
- ノーバリュー(15年):1157.75万ドル(107.20倍)
- ドルコスト:830.20万ドル(69.18倍)
- ノーバリュー総額(10年):11.4万ドル
- ノーバリュー総額(15年):10.8万ドル
- ドルコスト総額:12万ドル
ノーセルバリュー平均法(10年)の勝利です!
いやぁ、タイミングが違うだけで、ピーク時は80億円程度まで伸びて、15年分割より10億円程利益が乗っかってます。やばいですね。ITバブルがヤバイだけなんですが、ちょっとの投資額の違いでここまで膨れ上がる可能性があるということです。
ともあれ、私は1億円になったらある程度引き下ろすので、時間がちょっと短縮したに過ぎないのが残念と言った所でしょうか。無茶しても時間短縮で見ると数年しか変わらないんですよね。手前の段階で下すわけですから。
ともあれ今回の勝者も今回新参者のノーセルバリュー10年物となりました。
これも20年運用は同様にノーセルバリュー10年が勝つので割愛。次見ます。
ITバブル崩壊から現在まで
2000-08-31~2020-05-21の約20年間を見ます
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):40.73万ドル(3.39倍)
- ノーバリュー(15年):38.24万ドル(3.19倍)
- ドルコスト:23.84万ドル(2.38倍)
- ノーバリュー総額:12万ドル
- ドルコスト総額:10万ドル
これも僅差ながら10年物の勝利となりました。やはり腐っても大暴落と言われた面々です。暴落開始が分かっているのであれば、毎月の投資額を圧縮することで利益につながるというものです。例外は「世界恐慌」で、10年程度じゃおさまらず、15年の積立年月をもってようやく解決できるほどの期間があったというわけなので、暴落だからと言って何も考えないで大量に投資するのは危険というものです。
とはいえ、やはりこの結果から見ても「世界恐慌」を恐れなければ「15年」より「10年」分割が強いことが証明できたと言えるでしょう。100年に1度と言われた「ITバブル+リーマンショック」も暴落開始から見れば十分耐えられるどころか一番成績が良い結果となりました。
というわけで、直近暴落編でした。後は5年、10年編見ればいいかなと思います。同じような内容ですので、結果が分かればいいですからね。そして15年前、20年前編は見る必要は無いでしょう。何故なら、ノーセルバリュー平均法は右肩上がり相場の場合は追加投資しませんから。15年前、20年前編はほとんどが右肩上がり相場なので、ノーセルバリュー(15年)とそう大差はないと思います。
ということで、今回はここまでと致します。
以下次回。
以下ノーセルバリュー平均法(少額投資)の手順書です。