【TECL】乖離が発生したらどうすればいいかをまとめました【放置でOK】

こんにちは。okometsubuです。

 

最初にイキナリの予防線ですいません。本記事は私の考えであり正しい結果とは言えないかもしれません。というのも、大きな乖離が発生した直近数週間分しかデータが無いためです。あくまで参考情報として閲覧頂ければ幸いです。

 

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最近のコロナショックは「ブラックマンデー2」やら「リーマンショック2」等の旧超大作映画の名前を借りようと必死になっているイメージがある昨今、如何お過ごしでしょうか。私はSPXLとTECLに投資して凍死寸前です。(※激うま)

 

そんなTECLに更なる追い打ちで「乖離」がここ数日にわたり発生しており、TECL投資家達は狼狽える日々を送られているようです。えぇ。私も狼狽えておりますよ。。ガチホ長期投資家ですからね。狼狽えなきゃ嘘ですよ。狼狽えない人はもうすでに人間じゃない。神か悪魔の領域と言っていいでしょう。なんて恐ろしい・・・

 

乖離」とは、「テクノロジー・セレクト・セクター指数」の値動き3倍を目標にしていますが、その3倍の値とは異なる数値が出た場合に起こります。例えば、指数となるXLKが3%値が上がったら、TECLの目標は大体約9%近く上がればOKの所、仮に4%しか上昇しなかったら5%の乖離が発生したことになります。

 

乖離については翌日には修正されているそうですが、それでも投資家たちは狼狽えます。何故狼狽えるのか、自己分析の結果以下のことが挙げられるかなと思いました。

 

「乖離」が発生したからその分のお金がもう戻ってこないかもしれない!

 

とね。皆ここが気になって夜しか眠れないんじゃないでしょうか。夜勤の人は朝だけでしょうか・・・。とても苦しいですね。

 

というわけで、今回は「乖離」が発生したら我々はどう立ち向かえばいいか?というのを記事にしたいと思います。

 

そして、結果を先に記載させて頂きますと、

 

「乖離」が発生した日~修正完了日までにTECLの売買を行わなければ、特に気にせず今後も運用して問題ない。

 

と考えます。私は乖離修正日に株を買ったので若干損しましたが、売買をしなければそもそも乖離は気にする必要は無いと考えます。詳細は後ほど。

 

 

 

まずお話の大前提として以下を挙げさせていただきます。これは最低限必須の運用ラインであり、私の見解ですが、Direxion社は頑張って努めていると思います。

 

今回の前提条件

  • 今後も「乖離」が発生したら数日以内に乖離を解消する運用が行われる

 

これだけ。「乖離」を修正する動きがあるのは大前提とします。そして昨今の値動きを調査した所、基本的には「乖離」に対して翌日には修正が行われているように見受けられたため、私は割と落ち着くことができました。

 

では、改めて、最近起こった「乖離」についての期間の値動きについて見てみます。終値ベースです。

 

主な乖離発生日周辺調査

  TECL 疑似TECL(XLK*3倍) 乖離率
2020-03-10 190.399994 190.399994 0
2020-03-11 164.149994 163.417253456153 0.732740543847115
2020-03-12 115.839996 115.566321390207 0.273674609792721
2020-03-13 156.979996 156.240778077839 0.739217922160776
2020-03-16 100.209999 91.491490840322 8.71850815967802
2020-03-17 108.769997 110.178156779901 -1.40815977990097
2020-03-18 98.440002 97.7244794596043 0.715522540395725
2020-03-19 97.18 98.7858317463544 -1.60583174635435

 

 

赤字部分が今回乖離が激しい日を示しています。

そして疑似TECLはXLKの値動きを単純に3倍にしたものです。

 

3/16は実際のTECLは100.2ドルですが、疑似TECLは91.4ドルでした。つまり、実際は3/16に大幅な乖離が発生していたことになります。

 

本来はこの日のタイミングで投資家から総突っ込みを入れるべきなのですが、前日が156ドルからの大幅な下落日であり、おそらく誰も気付かなかったのだと思います。下落率が大きすぎてよく分からない状況という感じでしょうか。私も特に気にしてませんでした。皆下げ過ぎて感覚がマヒしていたのでしょう。

 

そして翌日の3/17の終値で、皆がおかしい!と気づきました。

 

本来の目標値(※疑似TECL)であれば、91ドル⇒110ドルの約20%増加する未来だったはずですが、実際は100ドル⇒108ドルの約8%増加でした。差は12%。XLKの値動きは6.8%の増加でしたので、これはおかしい!と皆が気づいたというわけです。

 

但し、この結果は先ほど述べたように、疑似TECLの通りに近しい値にするための修正が行われたものであり、むしろ運用会社が頑張ってくれたと感謝すべき対応と言えるでしょう。※とはいえ、3/16の乖離を発生させなければこんなことにはならなかった点は残念であり、感謝する必要性は実は無い。ただ、3倍値動きにする運用は非常に困難なようです。

 

そして翌日3/18の結果をみると、TECLが98.4ドル疑似TECLが97.7ドルで、更に乖離は少なくなったと見て良いでしょう。ただ、翌日3/19にまた大き目の乖離が発生しており、3/19にはTECL側が低い値を示しました。つまり、3/20、本日の明朝の結果は恐らく、疑似TECLよりも結果が良くなる可能性が高くなりそうという予想が建てられます。つまり、XLKの値動き3倍以上に伸びる予想です。当然、3/20に修正が行われることが大前提ですし、3/16程の大幅な乖離ではないのでそこまで実感は沸かないかもしれませんね。

 

この「乖離」を利用して、例えばXLKに3倍に買い注文をして、TECLに空売りをすることで、「乖離」分、利益になるんじゃないかなぁと思いました。とツイッターでつぶやいたところ、ツイッター上で、その技は「さや取り(裁定取引アービトラージ)」という技で有名な技なんだと教えていただきました!有名な技だったんですね!また一つ、金融リテラシーが上昇しました。ありがとうございました!

 

ともあれ、SBI証券では米国株の空売りができないのと、深夜まで張り付いていないといけないので面倒くさいのでやらないです。しかもこれ、翌日に「乖離」が解消される前提のお話ですので、もし翌々日とかにずれたら結局失敗に終わりますしお寿司。

 

話が脱線しました。

 

では乖離とそれに対する修正が割と上手く運用されていることは分かりました。では次に、「乖離」が発生した場合、我々の投資額はどうなってしまうのでしょうか。つまり、「乖離」が頻発する商品をこのまま保有し続けていいのかどうか、という点ですね。私にとって氏活問題なので、とにかく結果を早く知りたい!

 

というわけで、実際に3/1から投資を開始したものをグラフ化してみてみたいと思います!

 

検証でやること

  • 本物のTECLとXLK値動き3倍しただけのTECLを争わせます。
  • 乖離が発生していない日を最後に選んで、投資額の変化を見ます。

 

最後の条件についてですが、本日3/19の終値にすると、この日も若干乖離が発生しているので、3/18の乖離が発生していない日を最終日として見させていただきます。3/16の大幅な乖離と修正が入っているのでそれを通過した後の投資額がどうなったかが見れればいいかなぁとこういった具合です。

 

10000ドルを3/1の終値で投資した前提で検証しています。

 

ではどうぞ!

 

3/1~3/19の結果

 

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3/18最終結

  • TECL(オリジナル):2949ドル
  • 疑似TECL(XLK3倍):2944ドル

 

乖離が少ない3/18の結果を見ると、ほぼ違いが無いと言えるのではないでしょうか。

 

多少の誤差は生じるのですがこれはもう仕方ないです。3倍レバレッジは正しく3倍の値動きはしないのです。あくまで「目標」とし、3倍になるよう運用会社が努力するというものですね。そして過去記事で記載しましたが、過去実績だとSPXLはS&P500の約2.9倍の値動きになるようでした。以下その時の過去記事となります。

 

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

ポイントは、乖離が解消された後は投資額の差異はほぼ無いことが分かりましたので、その乖離を運用会社が今後も修正してくれることを信じられるのであれば、このまま長期運用して静観しているだけで問題ないということになりそうです。

 

そして今回の実績で、大幅な乖離が発生した翌日には修正を運用会社が行って頂けていることを確認させて頂きましたので、割と安心しています。今後は分かりませんが、今回の大暴落で乖離する頻度はますます増加することでしょう。それに対して毎回狼狽する必要は無く、ただ静観するか、上記の様に毎回乖離率を確認して修正されているか逐次チェックするのもいいでしょう。

 

私はもう引き返せない所に到達しているため、たまにチェックはするかもしれませんが、基本は静観して運用会社であるDirexion社に全てを任せることに致します。今の所乖離発生日以外は修正も問題なく達成しているためです。

 

そもそも今回は、3/16にTECLを売却したら儲かっているので、狼狽売りした人にとっては大変幸運だったのかもしれませんね。私はこの日にTECLを購入しておそらく損しましたが!

 

そうです。「乖離」が発生した日から修正完了するまでの間に売買すると、高値掴み、もしくは安値売り、もしくはその逆パターンが発生しうるということですね。

 

なるべく「成行」での購入は控えて、「指値」で目標金額を定めておく方が傷が浅いと思います。もしくは、乖離状況を確認してから成行、もしくは指値注文をしても遅くは無いでしょう。

 

基本はXLKの約3倍でザックリ考えればいいかと思います。0.5%上昇してたら1.5%前後ぐらいかなぁと言った具合です。今回は3/17の値動きがTECL8%に対してXLK6.8%なので明らかに不自然と言わざるを得ませんね。こういう日は乖離が発生していたんだなぁと認識した上で売買することです。ちなみに3/17は修正解消された後なので、この日に株を買っても「乖離」による得もしないし損もしなかったというわけですね。

 

また、ツイッターにて乖離率を確認できるサイトを教えていただきました!情報ありがとうございました!以下、bloombergのTECLサイトとなります。ここに乖離率の項目がありましたので、売買するときはここを見ると幸せになれるかもしれません。

 

TECL 銘柄 - ディレクション・デイリー・テクノロジー・ブル3X 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets

https://www.bloomberg.co.jp/quote/TECL:US

 

上記はTECLです。SPXLを調べたい場合はSPXLで検索すればOKと思います。

 

 

というわけでまとめます。

 

乖離が発生した場合のまとめ

  • 基本的に売買をしないのであれば「乖離」は気にしない。最後にTECLを売るときにだけ注意する。
  • 「乖離」が発生したかどうかはXLKの値動きとTECLの値動きに注目する。売買する場合はこの数値を参考にしてから行った方が無難。
  • 「乖離」の修正日で売買しても既に修正済みである可能性が高いため、売買しても「乖離」による利益は得られないので、これを狙った売買タイミングは注意すること。

 

という感じでしょうか。とにかく売買する日だけ気を付ければ後は放置でいいかなと思いました。私も現金とのリバランス運用をしているので、乖離が起こってないかを軽くチェックしてからやろうかなと思いました。

※面倒なので無視する可能性もあり。

 

ということで、今回はここまでと致します。

 

 

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