【3倍レバレッジ】SPXLやTECLが無くなったらどう行動すればいいのか!?【2040ダウ平均レバ編】

こんにちは。okometsubuです。 

 

本記事はシリーズ物となりますが、この回から見ても問題ありません。簡単に言うとSPXLとTECLのスイッチ先調査記事となります。このシリーズの発端となった理由については以下過去記事をご参照ください。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

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以前の記事にて大変ありがたいことにコメントを頂きました。その中で「2040」について投資対象となりうるかを質問されました。SPXLやTECLが消えてなくなってしまった時の代替商品となりうるのか?という質問ですね。

  

私は本記事の冒頭に貼った過去記事より、「iFreeレバレッジ」は良い感じかな?と現時点では思っています。SPXLやTECL等のETFではなく投資信託となり、円ベースでの取引となりますが概ね私の中では好感触な商品でした。特に「iFreeレバレッジ NASDAQ100」は投資先としてありかなと思っています。

 

しかしながら、上記過去記事に記載していますが、「iFreeレバレッジ S&P500」について総資産額が8億円程度であり、サービス継続が必要と言われる最低ボーダーラインである30億円に全然届いていません。そして詳細には30億口であるため、30億円以上必要となると思われます。サービス開始して2年で8億ですから、なんだか途中で消えてしまいそうな気がしてしまいます。NASDAQ100側は24億円あるのでまだ何とかなるかなぁと言った具合です。

 

そんな「NASDAQ100」だけに投資した場合、ハイテク関連で何かしら暴落が起こったらとてつもなく下落することが見込まれます。SPXLとTECLのTECL側のイメージですね。私はその対策として現在SPXLとTECLを50:50で持っているので、これをTECL100%にするのはちょっと怖いなぁとこういうわけです。

 

というわけで、今回は「2040」の調査もしてみたいと思った次第です。「S&P500」の代替となる商品になるのでは?と見込んでいます。

 

では「2040」とは一体なんなんでしょうか!?

 

2040とはなんなのか!?

  • NEXT NOTES NYダウ・ダブル・ブル・ドルヘッジ ETN」という銘柄。日本の証券会社で円で購入可能。
  • ダウ平均株価」の2倍レバレッジ商品。値動きが2倍となる。
  • 日本株を購入する感覚で購入可能。手数料は各証券会社ごとに異なるので要チェック。
  • 1株から購入可能。現在21000円ぐらいなのでそのぐらいの額から購入できる。
  • 管理費用は年率0.80%で「iFreeレバレッジ」の0.99%/年より安い

 

日本の証券会社で日本株を買う感じで買えるのでかなり気軽に買えるのではないかと思います。また、最近の証券会社は手数料無料で日本株を買える所が増えてきているので1回の約定に50万円以下であれば無料とかそういう積立方法も可能かなと思いました。

 

で、私が投資対象としなかったのは単純に「ダウ平均株価」は30銘柄しか投資対象がない点でした。私は単純に分散効果を期待してETFに入れていたところがあったため、SPXLやTECLに投資しようと決めていました。これが30銘柄となるとちょっと怖いなぁというのが原因ですね。1社で何か起こったら大幅に下落する恐怖があります。

 

ともあれ、「iFreeレバレッジ S&P500」が現在投資対象とするには怖すぎるので、この「2040」についても検討せざるを得ない状況というわけです。

 

ではまずは流動性をチェックします。出来高が無いと将来売ることすらできませんからね。

 

最近調べた日だけを取って見ると「39,978株」でした。大体8.4億円/日程度でしょうか。このぐらいあれば何とかなるかなぁと思います。ただ、これは直近の暴落が起因しており、投資家たちがこぞって売買をしているようでした。

 

では通常時はどうなのかというと、2013年~2019年までの1日の出来高平均を見てみたところ2200株ぐらいのようでした。ザックリですが、21000円 * 2000株で4200万円/日でしょうか。流動性を考えるとかなり物足りないと思われます

 

ともあれ、それは「iFreeレバレッジ」にも言える問題なのでこの点については一旦目をつぶります。一括投資は難しいかもしれず、意図的に積立投資や解約時も何回かに分けて徐々に削っていく形で取り崩すことになるかもしれませんね。

 

そうなると、SPXLやTECL側を一気にスイッチするときは投資信託側の方が乖離が少なくて有利になるのでしょうか?マニアックすぎてちょっと私には分かりません。ともあれ、少額ずつスイッチするのが流動性の問題以前に安全かもしれませんし、私も実際スイッチするときは複数日に分けてスイッチすることになると思います。

 

話が脱線しました。では、「2040」について投資対象となりうるのか、単純に「S&P500」と「QQQ」と「ダウ平均株価」で見比べてみましょうか。

 

データについてはYahooファイナンス様サイトを参照させて頂きました。

 

Yahoo Finance - Stock Market Live, Quotes, Business & Finance News

https://finance.yahoo.com

 

2040」銘柄については株投資メモ・株価データベース様サイトを参照させて頂きました。

株価データ・株主優待情報・先物データ・ランキングデータ・CSVダウンロード無料 | 株式投資メモ・株価データベース

https://kabuoji3.com

 

前提条件

  • ^GSPC(S&P500)とQQQとDJI(ダウ平均株価)を比較します
  • 「2040」銘柄も参戦させます
  • QQQの2倍レバレッジであるQLDも参戦させます
  • SPXL:現金を66.66667:33.33333で疑似的に「2倍レバレッジ」したものも参戦させます
  • 過去データが欲しいため、DJIの値動きに「1.95倍」したものを「2040」として表示させます
  • 期間は適当に決めます

 

DJI(ダウ平均)の値動き2倍にしたものについての考え方について滅茶苦茶適当です!SPXLも3倍値動きにキッチリなるわけではありません。なので非常に適当に「1.95倍」としました。誤差があるとおもいますが感覚をつかむための物である点ご了承ください。

 

QLDについて以下河童さんの記事を参考にさせて頂きました。QQQの2倍レバレッジとなります。以下引用させて頂きました。

 

iFreeレバレッジNASDAQ100の運用は目論見書通りでした - 個人事業主が節税してインデックス投資

https://secrets2mysuccess.net/2019/12/26/dont_deny_leveraged_fund_wo_evaluating_it-2/

NASDAQ100でブル型と言えばTQQQ(ProShares社のETF)が超有名です。これは3倍です。2倍はQLDですが、QLDは楽天証券SBI証券マネックス証券では買えません。

QLDの経費率は0.95%と高額です。

 

 

というわけで、長期間をグラフ化するとレバレッジ側が大勝してしまうので、まずは等倍銘柄達だけで見てみましょうか。

 

1999/3/10~2019年末まで(等倍対決)

1999/3/10としたのは「QQQ」がこの日からスタートしているためです。

S&P500」VS「ダウ平均」VS「ナスダック100」で見てみます。

 

 

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  • 1位:QQQ  :4.16倍
  • 2位:ダウ平均:2.92倍
  • 3位:S&P500 :2.51倍

 

ITバブル崩壊リーマンショック」を通ってなお「QQQ」が1位となりました。但し「ITバブル」でたんまり利益を取っているためドッコイドッコイでしょうか。「ITバブル」で十分な利益があったからこそ耐えられたものと思います。そしてハイテク重視ですからまた上り調子に戻ったという感じかな。「ダウ平均」も悪くないですね。むしろS&P500を超えて値上げしています。そして動きも直近20年ですが、「S&P500」とそう変化は無いように見受けられます。これなら投資対象として選んでもいいかもしれません。

 

では次に、レバレッジ商品達も絡めて見てみます。2006年06月21日からQLDが開始されますのでその地点から見てみることにします。

 

2006/06/21~2019末まで

 

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  • 1位:TECL(疑似)    :17.2倍
  • 2位:QLD(QQQ2倍)  :13.5倍
  • 3位:SPXL(疑似)    :5.54倍
  • 4位:QQQ      :5.50倍
  • 5位:ダウ平均2倍(疑似):4.26倍
  • 6位:S&P500_2倍(疑似):4.23倍
  • 7位:S&P500(^GSPC) :2.58倍
  • 8位:ダウ平均(^DJI)  :2.58倍

 

ここでのポイントは「ダウ平均2倍(疑似)」がS&P500の2倍と大体同じような動きになっている事です。元の指数自体が大体似たような動きなのでこれぐらいの誤差であれば「2040」は投資対象として選べるかなと思いました。

 

それにしても「QQQ」、ハイテク側は強いです。QLDがTECLと同等なのは途中のリーマンショック等の暴落で復活に時間がかかるためその時間軸であればQLDが復活も早いと言った所でしょうか。この「QLD」は「iFree レバレッジ NASDAQ100」と似たような動きになることが期待されています。指数は同じで考え方も一緒ですからね。後は運用会社の信託報酬や隠れコストの差で変ってくるかなと思います。

 

でもちょっと待ってください。

 

私は「ダウ平均2倍(疑似)」を適当に「1.95倍」した値動きで試しました。この値と実際の「2040」の違いについて本当に正しいか見た方が良いかもしれません。

 

というわけで非常に雑ではありますが、「ダウ平均2倍(疑似)」と「2040」を比較してみます。

 

ただ、投資信託と米国株式市場で空いている日がかなりずれるのでその点ご了承下さい。どちらか片方が少しずつずれだすと思います。2013-10-28から「2040」のデータがありますのでその日から試してみます。

 

実際の「2040」と疑似データを比較します

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・・・おや?本物の「2040」の様子がおかしいです。(※緑線)

 

疑似データと実際の「2040」だけだと分かりづらいので等倍の「S&P500」と「ダウ平均」のグラフも追加しています。まず等倍側の赤線青線を見て分かる通り、基本似たような動きでかつ、最終的には「ダウ平均」が「S&P500」を上回っています。

 

緑の線が今回の「2040」です。先ほどお伝えした通り、グラフが少しずつ左にずれて行っています。しかし気になるのはトップとボトムの位置です。この「2040」のグラフを少し右にずらしてみても、疑似的に作成したダウ平均2倍やS&P500の2倍より大きく劣後している気がしてならないのです。緑線のグラフを右にずらしても「S&P500の2倍」に普通に負けてます。

 

当然、「S&P500の2倍」はSPXLと現金を66.67%で毎月リバランスした疑似的なものですしっかりしたデータではありません。ただ、指数となる「S&P500」と「ダウ平均株価」の関係性(青線赤線)の差異を比べてみても、「ダウ平均2倍(疑似)」と「S&P500の2倍」の関係性の方が似たような動きでしっくりきます。「S&P500の2倍」と「2040」だと2040側がむしろS&P500の2倍に負けてしまっています。

 

つまり、「2040」は2倍の値動きから割と乖離が発生している可能性がある・・・?

 

うーん。データ自体は合っている気はするんです。何故ならグラフの形自体は私が適当に作った「ダウ平均2倍(疑似)」と似たような動きになってますから。日がずれてるだけで。

 

値動きが弱いといますか、実際の「2040」は「1.8倍」位の値動きなのかもしれないませんね。いやそれでも「S&P500の2倍」の動きと比べて弱すぎます。

 

後は先ほどもお伝えした通り出来高が1日2200口程度と少ないで乖離が発生しているとか?私、頭弱いから理由がわかんない・・・マジムリ・・・

 

ともあれ、直近であれば「2040」の出来高が多いですが、普段は少ないという点は注意して投資した方が良いと思いました。

 

そして余談ですが、以前「iFreeレバレッジ」についても今回と同様の検証をしました。その際もグラフが右にずれていましたが、そのずれを戻した場合、「iFreeレバレッジ」商品であれば、「S&P500の2倍」の結果と大体同じ感じの位置をキープしていたと思います。以下その時の記事です。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

以下その時のグラフ

 

 

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水色の線と青色の線で比較します。青色の線を右にずらしてみてください。トップとボトムが分かりやすい部分の数値を見比べてみても大体同じような値になってるんじゃないかなぁと思います。例えば2019/11ぐらいの青線がガクッと落ちている部分と2019/12ぐらいの水色の線のガクっと落ちている部分、多少の誤差はあれど似たり寄ったりな気がしています。(超絶見づらい図ですいません。)

 

つまり、私の中ではですが、「iFreeレバレッジ」側の方が信頼性が高い気がしてます。正直よく分からないんですけどね。グラフの結果を見た限りはって感じです。

 

でも上記のグラフもたった「2年」しかありません。なので「2040」と同じように長期間でデータを取ったら大分ずれてくる可能性は否めません。が、未来にならないと分からない系のお話ですのでもはや賭けですね。「2040」に賭けるか「iFreeレバレッジ」に賭けるかは。といっても「iFreeレバレッジ NASDAQ100」はこちらしかありませんから、スイッチ先の候補の1つはほぼこいつで決まりかなと腹をくくっています。

 

私が「2040」を投資対象として選ぶかどうかですが、一旦保留です。理由は重複する部分ありますが以下の通りです。

 

  • ダウ平均」の2倍の値動きより結果が良くないのが気になる。
  • 流動性が低そうなためSPXLやTECLが無くなるころの出来高をウォッチする必要がありそう。
  • 3倍レバレッジから2倍レバレッジに変わるため多少リスクをとってダウ平均ではなくNASDAQ100側に投資してリスクとリターンを取りたい
  • 但しNASDAQ100はハイテクが原因で暴落すると途方も無く下落するので「2040」を多少混ぜたい。多少であれば流動性の低さもカバーできるかもしれない読み。

 

後は「2040」も「iFreeレバレッジ」も為替ヘッジありとなってしまう点をどう見るかですね。もし極端な円安に突入したら価値が大幅に減ってしまいますから・・・

 

逆に円高になれば価値はうなぎのぼりですが、日本はオリンピックが終わったら円安になる傾向にあるとGoogle先生の各種方面から聞こえてきます。オリンピックそのものが今終わりそうですがそうなったらどうなってしまうのでしょうか。実際はよく分からないですが・・・今、滅茶苦茶円高進んでますしね。

 

ともあれ、他に代替案が無い以上、レバレッジ商品に賭けるのであれば「2040」や「iFreeレバレッジ」に投資して、もし余力が許すようなら米国株の個別株を滅茶苦茶頑張って調べて投資するか(※個別株の方がリスクが高いがリターンも大きいため)、早期にお金持ちになるのを諦めて素直に「先進国株式」や「S&P500」の投資信託につみたて投資をして余生を過ごすことになるかなと思います。

 

 

※2020/3/8 情報追加

「2040」銘柄は"ETN"としての取り扱いのため、発行元がつぶれた場合投資家に返金されない可能性があるとのことです。以下参考にしたK-ZONE money様サイトより引用させて頂きます。

 

ETNのメリットとデメリット - ETNの基礎 - 東証ETF活用プロジェクト 東証ETF - K-ZONE money(ケイゾンマネー)

https://www.k-zone.co.jp/study/learning/tse/etf/etn/knowledge/05.html

発行会社の信用リスクを負うETNでは発行会社が指数への連動を保証していますが、その発行会社の信用が低下したり、発行会社が破たんした場合などにはETNの価値が大きく損なわれる、あるいは無価値になるリスクがあります。実際に、2008年9月にリーマン・ブラザーズが破たんした際には、同社のOpta Lehman Brothers Commodity Index Pure Beta Total Return (RAW)、Opta Lehman Brothers Commodity Index Pure Beta Agriculture Total Return (EOH)、Opta S&P Listed Private Equity Index Net Return (PPE)の3つのETNが上場廃止になり、リーマン・ブラザーズのETNの価値は紙切れ同然となりました。

 

ツイッターで教えていただきました!本当にありがとうございます!私の中でですが、これにて「2040」への長期投資は無しです!

なぜなら長期運用で発行会社が破たんしたらお金が戻ってこないとなると、信じて預けることができないためです。よって、現時点では「iFreeレバレッジ」で考えることになりそうです。

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

 

 

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