【QLD】iFreeレバレッジNASDAQ100への投資方法について検証します【NASDAQ100】

こんにちは。okometsubuです。

 

本記事はシリーズ物となりますが、この回から見ても問題ありません。簡単に言うとSPXLとTECLのスイッチ先調査記事となります。このシリーズの発端となった理由については以下過去記事をご参照ください。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

======================

 

今回はSPXLやTECLのスイッチ候補地である「iFreeレバレッジ NASDAQ100」についてもう少し深堀を進めたいと思います。こちらの商品はNASDAQ100に対して2倍の値動きをする投資信託となります。つまり、「QLD」という銘柄と同じ考え方と言って良いかなと思っています。管理費用も0.99%/年と「QLD」の0.95%/年とほぼ似たような感じです。

 

というわけで、今回は「QLD」を元に調査を進めたいと思います。「QLD」自体は2006年からのサービスとなるため、「QQQ」用いて疑似データを作成して検証することにします。疑似データ作成の考え方は以下過去記事の考え方を使用しています。ついでに「TQQQ」についても作成しました。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

さて、そもそも今回何がやりたいかということをまとめます。

 

個人的にやってみたいことを列挙

 

「ITバブル崩壊+リーマンショック」級の暴落を想定した投資方針であれば、今後10〜20年間の人生でそう大やけどをせずにいられるのではないかと踏んでいます。未来のことはどうなるか分からないですけどね。100年に1度の暴落に対しての対策がある程度取れれば良い感じになるんじゃない?という短絡的なものです。

 

というわけで、まーた長文糞ブログ化しそうなので、御託は抜きにして早速結果を記載していきます!

 

 

QQQ開始(1999/3/10)から2019/12末まで(約21年)

f:id:okometsubu-blog:20200307223231p:plain

 

  • 1位:QQQ   :4.16倍
  • 2位:S&P500_2倍:3.32倍
  • 3位:SPXL   :3.12倍
  • 4位:QLD   :2.62倍
  • 5位:S&P500 :2.51倍
  • 6位:TQQQ  :0.91倍

 

 

今回のターゲットは「QLD」と「S&P500_2倍」としています。前者は「iFreeレバレッジ NASDAQ100」として、後者は「iFreeレバレッジ S&P500」銘柄の位置付けとして見ます。

 

検証期間は「ITバブル」発生前からの1999/3/10からとなります。

 

 

そんな結果としては「QQQ」に投資するだけで幸せになれる結果となりました。強いですね。「QQQ」。

 

では次に、私の様に「コロナショック」直前の高値で色々購入してしまった末路はどうなるかを検証します。つまり、今回の「コロナショック」がもし仮に「ITバブル+リーマンショック」級だと仮定した場合、どのような悲劇が訪れるのかを見るコーナーです。

 

私は完全にやらかしてほぼ直近高値でレバレッジ商品に投資してしまっています。なのでガチで検証しておかないと人生灰色に過ごすことになるので早速見てみたいと思います。辛い!

 

と言っても、今回は「コロナショック」ですので「ハイテク」はむしろ逆に伸びるかもしれませんけどね。どうなるか分かりませんが、TECLを半分混ぜておいて良かった瞬間かもしれません!

 

話が脱線しました。

 

ともあれ、一応最悪ケースとして「ハイテク」が大暴落したことを想定したシミュレーションとします。最悪ケースを想定しすぎるのも投資機会を失うことになりますが、知ることは実際大事です。

 

 

ITバブル崩壊開始(2000-08-31)から2019/12末まで(約20年)

 

f:id:okometsubu-blog:20200307234447p:plain

 

  • 1位:S&P500_2倍:2.56倍
  • 2位:SPXL   :2.19倍
  • 3位:S&P500 :2.13倍
  • 4位:QQQ   :2.09倍
  • 5位:QLD   :0.93倍
  • 6位:TQQQ  :0.27倍

 

最悪ケースでの結果となります。

 

うひー!20年経ってもQLD」は元本まで到達できず!もし今回のコロナショックがここまで尾を引くことになったらと思うと・・・ガクブルものですね!

 

とはいえ、今回「ハイテク」については恐らくここまでひどいことにはならないかなと楽観視はしています。むしろ自宅から仕事したりできるので軽微だったりするか?

 

ともあれ、当時としてはSPXL側であれば20年あれば復活しており、S&P500を上回る性能が分かりました。

 

しかし「QLD」一本で行くか「S&P500_2倍」つまり「2040」もしくは「iFreeレバレッジ S&P500」に投資するか非常に悩ましいです。前者はETNとなるため運用会社が倒産したらお金は全部なくなるようですし、後者は総口数が30億口数未満で今にも消えてしまいそう・・・

 

コロナショックでハイテクがダメージを追う理由ってなにかあるかな。無ければこのまま「QLD」の位置付けとなる「iFreeレバレッジ NASDAQ100」で行きたい欲はあります。

 

ともあれ、仮に「QLD」が今回も同じような結果となるのであれば、やはりナンピン買いは必須行動と言えそうです。つまり、追加投資分の現金や債券を用意しておいてある程度暴落したら追加投資できる体制にしておく必要がありそうです。

 

私はレバレッジ商品に対しては追加投資が出来る額は確保すべきだと思っています。これは投資当初から何度かお伝えした通りですが、そもそもレバレッジ商品は少ない種銭で多大な爆益をもたらす手法であり、全力投資する必要性が無いと思っています。つまり、少額投資だけしておいて、ナンピン買いを容易にしておく体制に整えておける位置で投資すべきだという考えです。私の場合は10年で1億稼ぎたいという思いからかなり重めに投資してしまいましたが、ナンピン買いするぐらいの余力はギリギリあります。※先進国株式への積立額と相談しそうですが

 

 

よく聞く中で私が「ん?」って思うものがあります。

 

余剰資金を持ってるのは無駄だからそもそもレバレッジに投資する必要はない!

 

というものです。なぜ「ん?」と思うかというと、右肩上がりの時期に投資できたらSPXLでも10年で18倍になるんです。例えば、S&P500は10年で2~3倍伸びたとします。仮にSPXLに資産の1/3を投資して18倍になった場合、18×1/3となり、6倍資産が伸びたことになります。

 

もちろん、これは2010年から2019年までの最高に良かった時期を抜粋しているためこの限りではありません。しかし、今回の大暴落の時にある程度資金を追加するナンピン用の資産があれば、その時点からまた10年待てば、また大いに伸びてくれるんじゃないかと期待してしまうのです。そのため、私の方針としては、

 

  • 最初に投資した額で10年後に1億円到達できるぐらいのものを投資する
  • 途中大暴落が来たらナンピンする準備をして、そこから10年したら1億円になるぐらいの金額を入れる
  • 果報は寝てまつ

 

というのをやろうかなと言う感じです。捕らぬ狸の皮算用ですし、大暴落のどこで勇気を出して資金を突っ込むのか、色々悩みますが、S&P500にそのまま投資するよりもナンピン用のお金も置いておいてもそんなに悪いことじゃないなと思ってしまうのでした。どうなるか本当に分からないですけどね。

 

 

話が脱線しました。では、投資機会と暴落率の折半として、どのくらいが良い感じの位置で投資ができそうでしょうか。これについては、過去記事でSPXLが過去50年でどのぐらいの暴落回数を叩きだしたかを検証しました。以下その時の記事となります。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

10年毎での暴落回数調査結果

  

回数調査 1970~ 1980~ 1990~ 2000~ 2010~
10%減 94 81 67 128 76
20%減 30 24 13 45 18
30%減 13 9 3 22 5
40%減 6 4 2 12 3
50%減 4 2 0 7 1
60%減 2 2 0 7 0
70%減 1 1 0 4 0
80%減 1 0 0 2 0
90%減 0 0 0 1 0

 

10年刻みでの調査となります。つまり、10年で何回、xx%の暴落が発生したかを見ているわけですね。

 

ザックリで言うと、50~60%の間であれば10年に1度は起こっても不思議ではなさそうな気がしています。40~50%であればほぼ起こってますね。そして現在10年間、50%の暴落ははまだ起こっていません。そして40%下落は発生済みです。もう目の前まで来ているんですね。ぶっちゃけると、70%下落も普通にありそうですけどね。

 

なんかリーマンショック以上の下落率を記録したとかなんとか世間で言われてますが、リーマンショックは急激な下落率よりも、長期間続いた低迷期で右肩下がりが長く、ずっと後に最底辺まで落ちる形だったのが問題だったと記憶しています。いや、当時の下落率も結構凄かったんですけどね。

 

今回のケースの場合、コロナに便乗して様々な思惑が渦巻いているため(※雰囲気で書いてます)、どうなるかさっぱりわかりません。このまま復活してしまう可能性もあるんじゃないかなとも思いますし、ずるずる右肩下がりの可能性もありますしもう訳が分からない!もうちょっと投資タイミングは考えます。

 

余談ですが、40%下落は末尾が「0」の付く年は必ず発生していたので、今年もなるだろ!と過去記事で書いてたら本当に40%下落したためナンピン買いしています。歴史とアノマリーに感謝を!※感謝するかどうかはこれからの相場次第ですが

 

 

話がまた脱線しました。

 

そしてコロナショックは思った以上に爪痕をこの後残していくことも想像できます。来年もそう株高にならないんじゃない?と私の中で悲観的です。予想が外れても右肩上がりで嬉しいからそれはそれでOKです。

 

そしてここでのポイントは、50%も60%も実はそこまで実績の回数に違いが無いんですね。回数がなんかほぼ似たような感じです。むしろ70%下落も見えてくるのではないかと危惧しています。70%だとしてもザックリ20年に1度は起こっていそうです。2010~2020まで0回継続中ですし、2020~2029年の内に1回ぐらい起こっても不思議ではありません。とはいえ、70%まで待つと機会損失につながる可能性もあります。

 

というわけで、良い塩梅な所で言うと、私は「60%」の下落、今回で言うとSPXLが「30ドル」程度まで落ちることは歴史的に見てあるんじゃないかと思ってますし、追加投資するには丁度いいぐらいの株価なんじゃないかなと思っています。追加投資できなければそれはそれでヨシ。ここまで暴落してしまったらナンピン買いして将来の右肩上がりに期待すればヨシです!

 

ただなぁ・・・ライン超えたら地獄の生活が待ってるから怖いなぁ・・・。まず半分投資して、余ったお金で毎日積み立て投資とかにしようかなと思ってますが検討中です。

  

以下どのぐらい暴落したらナンピンしたらいいかを検証した過去記事です。この時はSPXLとTECLの追加投資について検討しました。今回は「QLD」について検討したいという記事になる予定です。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

 では本当にSPXLが「60%」下落した時に「QLD」を購入したら幸せになれるのでしょうか。今回は「60%」と「80%」下落した時に「QLD」を購入した場合の結果を追ってみたいと思います。2段構えの構成です。但し80%下落は想定していないので、生活資金に手を出すことになるでしょう!※破滅への道

 

あ、ちなみになぜSPXLの暴落率と回数を見てるかというと、疑似データで50年前からおえるのがSPXLだからという点と、3倍レバレッジの成績を見た方がその時の心情や心の支えになりやすいからと判断しました。指数から大分乖離してるはずですからね。SPXLも。

 

なので、SPXLで該当条件に合った日から投資をスタートする形で話を進めます。

 

SPXLが60%下落した後の世界_ITバブル無視(2008/09/17~2019/12/31)

 

f:id:okometsubu-blog:20200308004044p:plain



 

  • 1位:TQQQ  :38.78倍
  • 2位:QLD   :17.14倍
  • 3位:SPXL   :7.98倍
  • 4位:QQQ   :5.29倍
  • 5位:S&P500_2倍:5.19倍
  • 6位:S&P500 :2.79倍

 

 

ITバブルの時にも60%下落してるのですが割愛。もし今回のコロナでも「ITバブル」並の暴落で、かつ、その後にリーマンショック級が、控えているのであれば、これのフォローは80%下落したラインでケアすることにします。その為の二段構え、最終防衛ラインです。

 

2008年からとなったため、QLDを疑似データからオリジナルのデータに戻して記載しています。

 

この時期だと「TQQQ」は強いですね!今回の時期で言えば「ハイテク」が暴落した後のリバウンドで「ハイテク」が強くなったと言えるかもしれません。そのため今回の「コロナ」で同じ値上がり率を期待できないかもしれない点は考慮すべきかもしれません。つまり、「S&P500の2倍」も混ぜて未来の結果を予想しやすい形にするのは十分ありかなと思っています。ただ投資先が現状あんまり無いのが辛いです。

 

もし仮に「QLD」にこのタイミングで投資して1億円目指すなら約584万円あれば達成します。約10年の期間ですので十分ありじゃないかなと思います。私は現在3倍レバレッジ達に600万円+120万円(現金)を投資中です。600万円の60%は240万円となり、現金据え置きで120万円プラスで360万円です。為替が円高で今円転したら大変なことになるので一旦無視しますが、これなら追加224万円を「QLD」、つまり「iFreeレバレッジ NASDAQ100」に投資すれば、割と明るい未来になる可能性は否定できません。iFree側の純資産額が少なくて隠れコストが増えることも考慮して250万円~300万円の追加投資を行えるといいかもしれませんね。今回は250万円を追加投資したと仮定して話を進めます。

 

では、「80%」下落するケースはどうでしょうか。ここでは「60%」下落した後の世界を見ることになります。

 

SPXLが80%下落した後の世界(2008/10/09~2019/12/31)

f:id:okometsubu-blog:20200308005024p:plain

 

  • 1位:TQQQ  :85.06倍
  • 2位:QLD   :29.71倍
  • 3位:SPXL   :17.49倍
  • 4位:S&P500_2倍:8.28倍
  • 5位:QQQ   :6.75倍
  • 6位:S&P500 :3.55倍

 

SPXLが「80%」下落時点で「QLD」を買えると29.71倍となりました。

 

あくまで私のケースですが、「80%」下落で最初の投資額は「120万円」+「120万円(現金)」で240万円となります。「60%」下落で購入した250万円は80%下落したことにより50%、半分の価値となるためザックリで125万円になります。つまり合わせて365万円となりますね。

 

では1億円を29.71で割り算すると「337万円」となりました。QLD一本でイケイケ押せ押せした場合はこのまま1億円は達成できそうという結論になります。これはS&P500の2倍を考慮しないパターンでの話です。安全のためにSP500の2倍を半分混ぜるとまた違った話になりそうですね。この点は各自の投資額とどのぐらい割り当てるかを計算すると良いかもしれません(※丸投げ)

 

私はどうするかなぁ。2倍レバレッジであり、かつ、追加投資を検討していますので、QLD一本、つまり「iFreeレバレッジ NASDAQ100」のみで行くかもしれません。ちょっと攻め過ぎかな。10~20%ぐらいは「2040」か「Ifreeレバ S&P500」に混ぜてもいいかもしれませんが、前者は運用会社が破産したら全部パアになるリスクがあり、後者は単純に総資産額が少なすぎてオワコン状態です。

 

いやー、夢見る枠だから細かいことは無視すしてNASDAQ100に全て掛けるかなぁ。3倍じゃなくて2倍だしね。ハイテクは後10年~20年は伸びるでしょ。うん。

 

怖いのがハイテクは既に投資が織り込み済みでもう伸びが鈍化するパターンでしょうか。ともあれAIが人類を追い越すのが2045年です。それまでは大丈夫かなぁと期待したい所で今回はここまでと致します。

 

 

 

f:id:okometsubu-blog:20200310220245j:plain