こんにちは。okometsubuです。
高配当株の「SPYD」が賑わっているのでちょっと私の考えを述べてみたいと思います。謎の上から目線記事になってしまうかもしれません。また、解釈が異なっていたら教えて頂けるととても嬉しいです。
最近SPYDが減配とかなんとかで界隈が賑わっているようです。そもそもSPYDというのは高配当利回りの上位80銘柄とかを採用しているとのこと。
私は当初から「高配当株」とかいう意味不明な投資先に投資する理由がサッパリ分かりませんでした。まったく長期運用向け出ないとしてさっさと検討から切り離しています。
そのためきちんと過去検証をしたわけではないですし、勉強も一切していないので誤った解釈をしているかもしれません。そんな私の配当というものについての見解を述べたいと思います。
高配当株に手を出す気が全く無かった理由
- 配当を出すと単純に株価がその分下がる。
- 配当は課税されて手元に戻ってくる
- 配当金を再投資する際の買付手数料が発生する
- 但し、リート銘柄であれば配当金が出たとしても株価が下がらないと以前読者様に教えて頂いた。配当金欲しくて長期間投資するなら最低限、「リート銘柄」から選択することになるはず。
もう最初の最初、「配当を出すと単純にその分株価が下がる」の時点でアウトの中のアウトです。投資する必要性が一切ない。
これ、調べているうちに知りました。この事実を知らない人が高配当株に投資してるんじゃないかなぁと思ってます。
私も10年以上前に日本株に投資して配当金もらって喜んでいましたが、結局あれは「株価」の下落を伴った痛みの上で貰っていた金額であり、実際は利確または損切りしているだけ、という事実を知りませんでした。
それを知ってから「配当」という制度そのものに対して疑念を持っています。
その配当金を沢山貰える「高配当株」。長期投資目的なら逆に全く貰いたくありません。何故長期投資目的で高配当株に投資するのか意味が分かりません。私は常々金融リテラシー0だとお伝えしていますが、さすがにこの事実を知ったら投資しません。
だって配当金貰った分株価が下がるんだよ?じゃあ、別に「高配当」だろうが「低配当」だろうがどっちでも一緒じゃないですか。低配当なら株価の値下がりも低いことが期待できるはずで、高配当なら大きな下落の要因になるのです。
で、次の問題点ですよ。
配当金は課税されるのでその分利益が減った形で手元に入ります。長期運用の道半ば、投資金額が大きく削られるのです。もうゲンナリです。
そして全く理解に苦しむのが、
「最初から高配当株を意図的に買った上で、配当金を再投資する目的」
な人たちです。重要なのは「再投資」する「目的」で最初から高配当株を購入している長期投資家を指します。
全く意味が分かりません。配当金は取り出すたびに税金が引かれます。その上、再投資する際に「買付手数料」を取られるのです!
・・・なんで!?なんでこんなのに投資するの???????
頭の中で「はてな」が一杯浮かびました。
「高配当株」を買わされる催眠術でもかけられてるの??????
煽りとか一切なく、純粋に理解できなかったのです。今でも理解できない。全く理解できない。でも、理解できない物は理解したい。少し調べました。
そんな中、一つ、高配当株に投資する理由を耳にしました。
「株高の時に配当金が無い銘柄だと暴落したら大きく減るが、配当金がもらえたら、その時の暴落のクッションになる」
らしい。
なるほど。確かに何となく分かります。私も人間です。暴落前に配当金を得られたら、その分下落しなくて助かった!と思う事でしょう。
ただ、本当に正しいことなのでしょうか。
この理由をちょっと紐解いていきましょうか。
つまりこの考え方は、ドルコスト平均法の積立投資とは全く逆の定期的な現金引き出し戦略ということになるという形でしょう。4半期に1回逆ドルコスト平均法的な感じです。運用額の引き出しをコツコツやる形をイメージしました。
でもこれっておかしいです。
何故ならドルコスト平均法が流行っている理由は、「将来右肩上がりが期待」できる銘柄に投資しているからです。
つまり、積立投資で初手一括投資より期待値は下がりますが、例えば20年という長期的な視点でみたら序盤~中盤までは非常に安定した利率を得られた後に、その貯まった投資額が後半大きく増える投資方法です。20年という目線で見たら株式市場は基本右肩上がりしてくれるため、コツコツ投資した場合でも十分利益になるのです。
そしてその20年間の内に大暴落が来ても、「安く」株を買うことができますし、20年後に大暴落したとしても、20年という長期間の運用益で赤字にはならないとこういう理屈です。長期の運用益をバカにしてはいけません。
対して配当金で心の支え戦略、逆ドルコスト平均法の場合は全く逆の発想です。つまり、配当金により投資資金を定期的に減らせば減らすほど、「将来右肩上がりが期待」出来る銘柄に対しては、投資額が目減りするだけであり、理屈と行動がマッチしないのです。
例えば、運用途中で「大暴落」が来た場合、その手前で配当金を得られたことで大暴落を一時的に回避できるかもしれません。確かにできたらうれしいです。
でもそのケアは「ドルコスト平均法」でも全く同じことができます。「大暴落後」に「安値で買う」事でケアできるのです。
そして株式というものは基本的に「右肩上がり」する時代の方が長いため、結果的に「大暴落前」に投資額を減らすより、「大暴落後」に投資額を増やした方が圧倒的に理に適っているという話です。
安値で買えば将来大きな利益になる可能性は非常に高いですが、高値で配当金で得られた時点のお金は、20年後には全く「高値」では無く、超絶安い金額になる可能性が圧倒的に高いということです。
つまり、4半期に1回、配当金を出すタイミングは、過去の長年の歴史から、毎回安値で払い出しを行うケースの方が圧倒的に多いことが分かっています。つまり、心のケアにもなっていないのです。道半ば、配当金により「安値」で売ってしまうというリスクを考えるべきです。
但し、この逆ドルコスト平均法、定期的に投資額を減らす戦略にピッタリな正しい投資先があります。
そうです。「将来右肩下がりが期待できる」銘柄に対しては非常に有効です!!!!
今現在の高値のときからコツコツ投資額を減らしているのですから、20年後の右肩下がりを信じるならば、非常に正しい戦略になるのです!!
だって、右肩下がりが期待できる銘柄です。入れっぱなしだったら20年後に0円の価値になるかもしれませんが、コツコツ投資額を「配当金」で減らせば、初期の投資額の50%は戻ってくるかもしれません。20年後に100%が0%になるより、コツコツ配当金を現金をプールすることで、50%の損失程度で済むかもしれませんやったぁ!!!!
・・・言っててむなしくなりました。つまり、高配当株投資家というのは、「将来右肩下がりが期待できる」銘柄に投資していないと理屈が合わないと思います。
だってそうでしょう!?右肩上がりを期待できる銘柄に投資するならコツコツ「積立買い」なら理論的ですが、右肩上がりを期待できる銘柄をコツコツ「引き出す」戦略なんておかしいよ!!!おかしいですよ!カテ○ナさん!!!!
すいません。ちょっと興奮しました。
で、話を戻すのですが、
「株高の時に配当貰えるからクッションになる!」
って言ってる人に聞きたいのですが、まさか再投資は配当金を得られた後即座にしてないですよね??
だって即時に「再投資」したらクッションも糞もありません。ただただ、税金と買付手数料を払うだけなのです。
理屈の上では確かに即時に再投資するのは非常に理に適っています。何故ならそれは「ドルコスト平均法」と同じことをしているだけです。株の売却と買付を同日中に行うと言う意味不明な行動は気になりますが、「再投資」をするという行動自体は非常に正しいです。
ただし、「心のクッション」にはなり得ません。理由はいわずもがな。
ではそうではなく、即座に投資するのではなく、株価が下がるのを待って「再投資」をするというのならどうでしょうか。これなら心の支えにもなりますし、「株価が下がる」タイミングを「待って」再投資をするため、下がった所で買った分だけお得です!
「なるほど、完璧な作戦っスねーーっ 不可能だという点に目をつぶればよぉ~~!」
頭サ○エさんもこういっています。
ぶっちゃけ一般人にそんなことできるのか!?っていう話です。
できないからSPYDとかいう「ETF」を買ってるのではないでしょうか。
むしろ逆にこれが可能な投資家さんだったら、ますます「高配当株」でこの戦い方をやっちゃあ駄目です。だめだめだめだめだめだめだめ!
配当金というのは4半期に1回、引き出すタイミングを選べません。つまり、「株安」でも意図せず配当金により投資額が減らされる可能性があるのです。
「株安」になったから買付をしようとするこの戦略を取った場合を想像します。
その「株安」を待っている間に、次の四半期になり、突然!配当金と言う名の投資資金が手元に税引きされた金額で渡されるのです!
こうなったら超ショックです。今まさに、大きく買おうとしたタイミングで、勝手に「配当金」で今回分を引き出されるのです。そして払い出された配当金を今度は「買付手数料」と税金で引かれた投資額を「再投資」することになるのです。
こうなったら心の支えなんて言ってられません。前回の「配当金」は無事「安値」で買えたかもしれませんが、今回の「配当金」は「安値」で売ったことになるため、大損です。
なんだこれ・・・書いてて意味不明過ぎる。なんで高配当株に投資かつ、再投資を目的として長期投資する人がいるのか不思議過ぎる・・・。
ちなみにSPYDはSBI証券では買付手数料無料対象外です。つまり、最大0.45%の買付手数料が発生します。もし毎回毎回配当金を少額ずつ、SPYDの海外ETFに投資して毎回0.45%の手数料を取られていたら、トンデモナイ出費になるのでは・・・。
後もう一つ、高配当株を買っちゃいけないと思った理由があります。
業績悪化で勝手に高配当株になるパターンもあるんだとか。なるほど。株価が下がれば配当額は同じであるものの、高配当率化してしまうということです。そんな業績下がった株を買うというのも怖いですね・・・。
あ、高配当株を買っても良い理由、1つ思いつきました!
それは、
「生活資金を全て投資しており、生活費を全て配当金でギリギリ賄っている」
これですよこれ!!!
これであれば十分理に適っています。正直、悪くない理由だと自分で自分をほめたい!いや、既に知られている投資方法かな!!???やったぜ!!!!!!!
市場に全ての投資資金を投入するのは過去の株式市場において最も利がある投資方法です。株式市場に全額預けるのはハイリスクですが、ハイリターンでもあります。
そして生活費まで投資してしまっているため、生活もギリギリの人たちを想定します。
生活費まで投資しているので生活はカツカツ。そんなところで「配当金」が4半期に1回配られます。これにより生活費は賄われ、意図的に高配当額を「再投資」するという意味不明な儀式はする必要が無く、非常に理想的な環境で市場に資金を投資し続けられるのです。
多分これが「高配当株」に投資する人の正解だと思った次第。
逆に毎回配当金を「再投資」する目的で「高配当株」に投資している人は全く信じられません。何度も書きますが理解できないのです。「生活費」に回してこそ、「高配当株」に投資すべきではないでしょうか。
当然、別に高配当だから投資しているのではなく、意図せず配当金を得てしまったから渋々「再投資」するのは仕方が無いことだと思いますし、再投資した方が将来結果が良くなるのは明白です。何故なら「株式相場は長期で見て右肩上がりを信じている」のですから、一刻も早く手元の資金を「再投資」するのは非常に理に適っています。
そうではなくて、「再投資」するのを目的として「高配当株」に手を出すと言うのが意味不明なのです。これを「生活費」に充てるならかなり理に適っていると言うのがこの手法の特徴です。
・・・でもこの投資方法、超絶怖いですよね。減配したら生活が出来なくなる可能性があります。つまり、自分で株を引き出す可能性もあるのです。減配するということは、株価も超絶下がっていることでしょう。史上最悪なタイミングで「売り」を行う事になるのです。
そして高配当株は業績悪化で意図せず高配当化している可能性もある、ということは、「減配」する可能性も多いに秘めているということです・・・怖いよぉ・・・・。
つまり、この戦略はハイリスク過ぎて頭がおかしくなるので、この手法で投資されている人も相当ヤバイと思ってます。どうあがいても絶望!!!!
というのが私の感想でございます。長文失礼いたしました。
さて、ここまで色々書きましたが、私が本当に金融リテラシー0であり、上記見解が間違っていたら申し訳ないです。が、なぜに高配当株に投資するのか本当に理由が知りたいと思っています。
いや、別に知りたくはないか。知った所で投資先にはしないので別に知らなくてもいいんですが、ちょっとSPYDに投資している人たちの思考が分からず滅茶苦茶悶々としてしまいました。
ただ、そんな高配当株、「リート」銘柄だと株価が下がらないんだとか。以前コメントで教えて頂きました。それなら一考の余地ありかなと思います。
ともあれそのリートが右肩上がりを期待できるかどうかはきちんと銘柄分析すべきだとは思いますが、投資理由としては言うほど悪くないかなと思った次第。
ともあれ、「再投資」目的であるならば、無理して「高配当株」なぞに投資しないで、普通に「S&P500」「先進国株式」「世界株式」でいいと思いました。
そして高配当株ではない、レバレッジ商品に投資している我がインデックス投資結果をここに記す。
そうです。今回の記事は「インデックス投資結果」発表会の日だったのです!
前回の評価額合計:¥3,141,172
現在の評価額合計:¥3,115,573
前回のトータルリターン:¥468,528(※231,829円スイッチ利確含む)
現在のトータルリターン:¥441,868(※231,829円スイッチ利確含む)
利率:14.18%
※途中売却した銘柄の結果を含んでいるため画像と乖離があります
先週からほぼ変わらず。特にいう事ナッシング。
強いて言うなら、これから大暴落が来ても「ドルコスト平均法」で安く買えるので特に気にしてないってことかな。(※やせ我慢)
今回SPYDについて書いてて思ったのですが、ただのインデックス投資結果なのに長文になってしまった。しまった。記事を分ければよかった。まぁいい。書き直す時間も惜しい。
SPYDについて酷いことガンガン書きましたが、ぶっちゃけちゃうと、SPYDよりも「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の方が圧倒的敗者になる可能性は十二分にあります。
というか、近い将来、超絶大規模な大暴落が来る気がしています。そうなったときに高配当株投資家たちは歓喜することになるでしょう!
「散々SPYDを馬鹿にしておいて、ハイテクもみじめな結果ですねwww」
と発言している姿が容易に想像できます。
インキャなので、上記のことを発言する読者が私には見えます!
・・・今日も見えない敵と戦う日々です。
ともあれ、大暴落時に言われたらぐうの音もでません。確かにおっしゃる通りです、と言う日が来ると思います。
しかしですよ?
億万長者への道がある「ハイテク」へ投資するという可能性に一筋の光を求める投資をするのか、
「配当金は心の支えになるから・・・」
とS&P500に劣後し、かつ、「億万長者」への道がほぼ絶望的な「高配当株」に今後も投資し続けるのか、何をかいわんや。そういう事じゃないでしょうか。
結局SPYDに投資するならIVVやVOOで良いんじゃないでしょうか。というお話がしたかった。ただそれだけ。これから20年で見たら圧倒的にIVVやVOOでいいと思うというか他に選択肢が無いぐらいの感覚を持ってる。
なら私もハイテクではなくIVVやVOOのS&P500にすればよかったのではないか?という話になるかもしれません。が、そうはならないでしょう。
ハイテクも間違ってるし「レバレッジ」も大分間違っている可能性は高いですが、誰もがうらやむ「大正解」になる可能性も大いに秘めています。ここがSPYDと決定的な大きな違いです。そしてSPYDに比べて無難な「大正解」はIVVやVOO、「先進国株式」や「世界株式」等になると確信しています。
いや、やっぱりどう考えても「SPYD」は商品の考え方の時点で間違ってるよぉ・・・。気を悪くされてる人はなんか上から目線で書いちゃって本当に申し訳なく思いますが、いやはやまったく、なぜSPYDに投資されるのか本当に理由が分からんのです・・・。