こんにちは。okometsubuです。
以前、「永久不滅ポイント」でVOOを購入することが出来る事を記事にしました。今回はその続編に当たります。以下前回の記事。
簡単に言うと、「永久不滅ポイント」運用のメリットは手数料無料で、かつ、売却時に利益が生じても課税対象にならないため、海外ETF最大のデメリットであるニ重課税を支払わなくて済むことにあります。
但しデメリットとして、四半期に一回貰えるはずの分配金を受け取ることが出来ません!
その対策として前回記事にしましたが、分配金確定日前までに一旦売却してその後買い直すというものでした。
しかしながらこの方法は最低1日分の株価変動リスクを負うことになることと、四半期に一回、売買の手間が発生します(手数料は無料)。ポイント運用の元手は正直少ない額だと思います。この小額の為に神経をとがらせて売買日を確認して都度取引を行うのはそれなりに辛いものです。
また、分配金権利落ち日の予定日は公開されていません!過去の実施日がわかるので、その付近の日をターゲットにしなければなりません。以下バンガード社公式サイト。
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/mvc/funds?type=ETF_DISTRIBUTION
と言う訳で、それだったら投資信託でS&P500の銘柄に投資して、分配金を自動的に再投資してくれるものと、「永久不滅ポイント」を分配金を受け取らずに売却時の税金を非課税で受け取るのでどちらが優れているかザックリですが調べて見たいと思います!
シミュレーション前提
- 比較対象は投資信託とします。分配金の再投資を自動的に全額余すことなく実施してくれるためです。
- VOOと投資信託の値動きは全く同じものとします。但し、本来得られるはずの分配金年2%の利益を投資信託側に追加してシミュレーションします。
- 但し、投資信託側は0.173%をそこから引きます。これは「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」の信託報酬料+隠れコストとして計算します。
- 投資信託側は売却時の利益から税金約20%を値引きします。計算はシミュレーションサイトに任せます。
- 投資は初期買い切りとし、積立投資はしません。
- ポイント運用側は分配金権利日前に売買せずにそのまま保持し続けるものとします(年に約2%の損)
- 初期投資額は27,000円とします。これは私のポイント投資額がそうだからという理由です。
- 5年後と10年後に全額売却したときの比較で勝負します。
「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は2019年9月26日に新設される商品で、VOOを買うだけファンドとなります。また、日本で最安値となる信託報酬率0.09264%という安さでの販売です。以下ニュース記事。
SBIグループとバンガード 初の共同ブランドファンド「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」募集開始(予定)のお知らせ|株式会社SBI証券のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000301.000007957.html
しかしながら、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」も同率の信託報酬率になることが予想されます。その時の隠れコストはどうなるか不明ですが、過去の隠れコストについて以下河童氏のサイトを参考にさせていただきました。
スリムS&P500のトータルコストは期待を裏切らない低さでした - 個人事業主が節税してインデックス投資
https://secrets2mysuccess.net/2019/07/03/cost_sensitive_fund_can_serve_you/
今回判明したスリムS&P500の隠れコストは税込み0.0799%と期待を裏切らない低水準でした。
ということで、将来どうなるか分かりませんが、投資信託でかかるコストはひとまずは合算値の0.173%とさせていただきます。
福利計算は以下ソニー銀行さんお円定期計算シミュレーションサイトを使用しました。
円定期計算|シミュレーション|MONEYKit - ソニー銀行
https://moneykit.net/visitor/simulation/sim04.html
では早速シミュレーションしてみましょう!
年利3%(投資信託側4.827%)の場合
5年後
ポイント運用
税引き前利息:4,300円
投資信託
税引き後利息:5,718円
10年後
ポイント運用
税引き前利息:9,285円
投資信託
税引き後利息:12,956円
年率3%の場合でほったらかし投資をするのであれば、今すぐポイント投資額を投資信託に投資するべきですね。
年利5%の場合(投資信託側6.827%)の場合
5年後
ポイント運用
税引き前利息:7,459円
投資信託
税引き後利息:8,417円
10年後
ポイント運用
税引き前利息:16,980円
投資信託
税引き後利息:20,128円
年率5%でも同様に投資信託側のほうが有利そうです。
年利8%(投資信託側9.827%)の場合
5年後
ポイント運用
税引き前利息:12,671円
投資信託
税引き後利息:12,862円
10年後
ポイント運用
税引き前利息:31,290円
投資信託
税引き後利息:33,417円
年利8%で運用すると、かなり接戦になってきました。10%もせっかくなので見てみましょうか。
年利10%(投資信託側11.827%)の場合
5年後
ポイント運用
税引き前利息:16,483円
投資信託
税引き後利息:16,109円
10年後
ポイント運用
税引き前利息:43,031円
投資信託
税引き後利息:44,281円
5年後ですが、ポイント運用が投資信託を上回りました!!
つまり10%程度の年利があることを将来に渡って信じられるのであれば「永久不滅ポイント」運用で放置していたとしても5年に限れば一番パフォーマンスの高い運用方法となりました!
ただ、10年続けたら普通にポイント運用が負けてます。年数が経てば経つほど差が生まれそうです。5年で一旦利確するという運用方針であり、かつ、米国が今後10%の年利を挙げられると信じられるのであればポイント投資でも良いでしょうか。かなり狭き門です。
私の聞いた所による情報では、米国は将来伸びるは伸びるものの、過去の圧倒的なパフォーマンスは期待できないとお聞きしています。(※グーグル先生調べ)
もしそうであれば、放置によるポイント投資運用は誤りだった事になります。
ではVOOの過去の年利はどの程度だったのでしょうか。タイミングによると思いますが、前回参考にさせて頂いたサイトによると、平均して9.57%のようです。以下参考サイト。
高分配金ETF: 【VOO】バンガード・S&P500ETF | インカム投資ポータル
https://haitoukabu.com/etf-us/VOO.html
将来どうなるか分かりません。米国が過去以上に発展を遂げるというのであれば、このままポイント投資で放置でも良いですが、そこまで成長しない、永久不滅ポイントのセゾンが倒産等によりポイント没収になることを懸念するなら今すぐ同額をeMAXIS Slim S&P500 に入れることをオススメします。
私は前回お伝えしたとおり、今年度は分配金の権利日の前後で売買することで分配金問題を回避して結果を見てみたいと思います。売買による空白期間の株価変動によるリスクを考慮しなければ最も儲かる方法のはずです。税金もかからず、実質分配金も非課税で貰えることになるので、ETFを購入するよりも、投資信信託に預けるよりも、遥かに素晴らしいパフォーマンスを得られるはずです。
結論
- 配当金権利日前後に売買しないのであれば、基本は投資信託に資金を回した方がお得
- 株価リスクを許容するのであれば、配当金権利日前後で売買することで手数料や配当金の税引きが一切行われず利益に対する税金も取られないことからポイント投資が最も効率が良い。但し面倒くさい。
ということになりました。あくまで私の考えですが、何も考えないで過ごしたいなら投資信託一択です。永久不滅ポイントの額を直ちに投資信託に突っ込んで、ポイントはAmazonギフト券等に交換した方がいいでしょう。
そんなことよりも、もっと深刻な悩みが私の中で生まれました。
年利8%、10年運用しても、元手がようやく2倍になる程度です!
何が言いたいかというと、私の場合ですが、「永久不滅ポイント」を得るには1000円の商品をカードで購入すると、1ポイント貰えます。これは5円相当な為、実質0.5%です。楽天カードは1%の2倍です。更に言えば、100円から1ポイント付くので端数分も儲かることになります。
そう。こんな苦労しなくても、楽天カードを使うだけで10年の歳月が簡単にその場で戻ってくるのです!!
リクルートカードやkyashを用いればもっとでしょうか……
更にデメリットなのが、この永久不滅ポイント投資は100ポイントからでないと投資が出来ません!!その期間、機会損失に繋がります!
インデックス投資はすぐさま市場に投入した方が儲かりやすいとされています。楽天カードを押す理由は最低100円からですが、99円と1ポイントや、1円と99ポイントという投資が可能です。簡単に言えば、1ポイント単位で投資信託にすぐさまポイント投資ができるということです。
つまり、楽天ポイントはすぐさま市場に投資することが最も儲かるという考えを支持しており、更に楽天証券のポイント消費による投資信託購入はポイント運用ではないため利益に対して税金がかかりますが、ポイントではなく資産になるので楽天が潰れても資産は守られます。
楽天には突然凍結かつその理由を教えてくれないというリスクはありますが、この方法であれば資産は守られますし、ここまで魅力的だと月額料金も楽天カードに切り替えてしまいそうです。凍結されたときの月額サービスをどうするか、回避案を手順化しておく事でリスク軽減してから切り替えてみようかしら……
すぐさまポイントを投資できることによる福利の力も味わえるので永久不滅ポイントの2倍以上の効果をもたらしてくれそうです。
ともあれ、今ある「永久不滅ポイント」の今後の結果に期待しつつ、今回はここまでと致します。