こんにちは。okometsubuです。
いよいよ専門家の意見やらニュースやらツイッターやらブログやらが総悲観状態に突入した気がしています。今の株価でもしちょっと復活しても、それは意味のない数字のお遊びに過ぎず、企業等の倒産によりガッツリ下がるような気がするとかなんとか、そんな噂が私の中で渦巻いております。
ここで怖いのが、暴落って、一直線に右肩下がりに落ちるんじゃなくて、小休憩、ちょっと右肩上がりになったりするんですよね。で、私の様に普段相場を見ていない人間がこれを見ると、
「あ!やばい!株価復活するのか!?追加投資しないと間に合わない!急げ!!!」
と、狼狽買いしてズドン!大暴落でゲームオーバーです。
そんなコロナショックについて、世間ではリーマンショック級まであるぞ!という空気になっておりますので、今回は当時の「リーマンショック」の値動きを改めて見て、フワッとした感想を述べる記事になるかと思います。
というのも、現在毎日積立をしてるんですが、ここから更に下げる気がしていることと、既に今現在、私はキッチリ市場に資金を投資済みなので、急いで毎日積立しなくてもいい立場にあるんですね。なので、もう一段下落してから、その日に至るまでの投資額をその時にガツンと入れればいいんじゃないかなと思っていることと、もう右肩下がり分かってるなら「空売り」もしくは「ベア」商品でも入れたらいいんじゃないか?とも思ってしまいます。怖いので少額だけになると思いますが。
話が脱線しました。
とりあえず、当時の相場を見てみましょう。
リーマンショック時のダウ平均株価(終値ベース)
終値ベースでのお話となります。リーマンショックは2008年から開始と言われていますが、直近高値は2007年10月の「14165」ドルだったので、この辺りからグラフを記載しています。
直近高値:14165ドル
終値底値:6547ドル
でした。つまり、リーマンショック前の高値からで言うと、約53%の下落を体験したことになります。
今回のコロナショックをリーマンショックと同等の動きをするものと仮定した上で話を進めさせていただきます。もっと酷いことになるかもしれないし、手前で終わるかもしれないですが、一旦はということで。
で、私が気になっているのは以下2点。これを見て、現時点での運用方針を改めて決めたいと思いました。
私が気になってる点
- 今現時点の下落率は、当時のリーマンショック時のどのあたりに位置するのか?
- 暴落は右肩下がりだけではない。反発することもある。反発した場合、当時はどのぐらいの反発率があったのだろうか?
最初の疑問は簡単に、現在の最底辺の値と直近高値の下落率を調べれば一発ですね。後、個人的に気になるのは当時「SPXL」があったら、一体どの位置になるのかというものです。所謂、SPXLが90%以下になるタイミングをちょっと知りたいというわけですね。ただ、これはSPXL特有の問題ですが、直近高値は「ITバブル」前の高値からのスタートとなる点ご了承ください。SPXLは下落すると復活まで時間がかかるため、ITバブル崩壊の傷が癒えずにそのまま「リーマンショック」を迎えているためです。
※2020/3/22 追記
SPXL(疑似SPXL)については次々回以降ぐらいに別記事でまとめる予定です。
というわけでまずは現在のダウ平均を調べてみました。こちらも終値ベースでのお話です。
直近高値(2020/2/12):29551ドル
底値(2020/3/18) :19174ドル
今現在こんな感じです。下落率を見ますと、約35%となります。もし本当にリーマンショックレベルであれば、後20%程度の下落は普通にあるというわけで、そうなると13500ドル前後まで行くんじゃないかということです。
話が脱線しました。では、35%下落したタイミングはどのあたりでしょうか。以下グラフに横線入れました。ついでに、「2番底」と「3番底」についても線を引きます。
現在の下落率を当時に当てはめてみた
以下は35%下落の赤い線から下の底の値を記載します。
当時の35%下落地点:9207ドル:2008-10-08
※この日は9258ドルだが、翌日は8579ドルなのでこの日に設定します。
1番底:8176ドル(約42.2%下落):2008-10-27
2番底:7552ドル(約46.7%下落):2008-11-20
3番底:6547ドル(約53.8%下落):2009-03-09
つまり、現在35%下落しているわけですから、
1番底は高値から後7%下落したら到達
2番底は高値から後12%下落したら到達
3番底は高値から後18%下落したら到達
ということになります。「高値から」がポイントで、高値の7%~18%下落なので、かなりのインパクトになることが想像できます。
では、現在のコロナショックにこの条件を当てはめてみましょう!
コロナショックにおける底予想ポイント(リーマンと同等なら編)
1番底:17057ドル
2番底:15755ドル
3番底:13658ドル
となるわけです。現在のダウ平均は「19,173.98」ドルなわけですから、現在値からの下落率を計算すると以下の通りとなります。
1番底:17057ドル(約11%下落)
2番底:15755ドル(約17.8%下落)
3番底:13658ドル(約28.8%下落)
そして世間では2番底ぐらいまでは行くだろうという予想があるので、15755ドルくらいまでは行くかもしれないなぁというのが私の中の感想としてあります。
さて、ここからが本番です。今回の目的は、「底からどのぐらい上昇して、その後暴落に戻ったか」を見るターンとなります。
最初に述べたように、暴落というのは一直線というわけではありません。必ずどこかで「右肩上がり」になるタイミングがあります。それにより、2番底、3番底が作られるんですね。
この反発がどの程度の物なのかを知らないと、
「あ、右肩上がりが始まった!暴落は終わったんだ!落ちるナイフが落ち終わった!よーし投資再開するぞーバリバリー!」
とした人が、奈落の底に落ちることになりかねません!
というわけで、今回のコロナショックは当時のリーマンショックよりも下落率が激しいですが、よりマイルドだったリーマンショック時のリバウンドはどのくらいだったのかを心に刻んでおくコーナーとなっております。
もし落ちたナイフを安全に拾いたい場合は参考になるかもしれません。
底からのリバウンドでどのぐらい値上がりしたかチェック
3番底は完全底なので今回は調査対象外とします。というわけで、結果はこちら。相変わらず終値ベースです。
1番底:8176ドル⇒9625ドル(約17.7%上昇)
2番底:7552ドル⇒9015ドル(約19.4%上昇)
私の想像以上に結構右肩上がりしてますねぇ!!
「あ、こんだけ上昇したら株価が戻ったんだ!買え買え!!」
ってなっても不思議ではありません!!
しかも、今回のコロナショックはリーマン時よりも下落率が急だったので、もしかしたら、上記以上のリバウンドが発生する可能性も否めません!
こうなった時に急いで追加投資するのは危険な相場だと思います。なので、一旦底値っぽくなったら私は次のような行動に出ると思います。
- 追加投資を諦めてこのまま右肩上がりを期待する。※既に十分な投資が出来ている人の余裕の戦略
- 大体底から15%~20%上昇した辺りで「空売り」を仕掛ける。※SBI証券は米国株について空売り不可なのでベアに少額賭けるか、日経平均にでも空売り、もしくはベアを仕掛ける
私の場合で恐縮ですが、既に目標金額の追加投資は完了しており、3番底付近まで来たら追加投資予定なので、途中である程度右肩上がりが復活したらそのまま素直に嬉しみをもって見守る所存です。
そして「空売り」戦略はお遊び程度に捉えてください。「買いは家まで、売りは命まで」です。ともあれ、もし次回が完全に底だった場合は空売りはおしまいなので、損切りラインを25%ぐらいまで見て、そこまで上昇してしまったら、経済は復活して明るいものと捉えて損切りでもいい気はします。
私は信用取引の空売りは怖すぎるので、現物の「ベア」商品を買うと思います。これなら借金せずに、投資した金額だけで済みます。SPXLやTECLも「ブル」商品ですが、投資額以上にお金が減ることはありません。だから私は投資しているわけです。
日経平均でも調べた方がいいんですが、あくまでオマケ情報なので割愛。今回の目的は
「見せかけの底値からリバウンドした場合、どのぐらいリバウンドするのか?」
を確認できたのでOKとします。大体底値から20%近くも上昇した後に大幅な下落が起こることも想定しておきましょう、というお話でした。私も胸に刻んでおきます。知らないと刈り取られるんです。恐ろしいですね・・・。
当然、そのまま株価が復活することもあるので、落ちるナイフをつかんでも痛いし、復活したと思って皆と一緒に買い進めたらナイフで刈り取られる可能性もあるのです。ホント、株式市場は地獄だぜ!!
というわけで、今回のお話のまとめると、
- 1番底、2番底からのリバウンドは15~20%上昇後に大幅下落することは普通にありそうなので投資タイミングに注意。
- リーマンショック級が本当なら、ダウ平均が「13658ドル」になった辺りが底になる
- もしリーマンショックと同じなら、今から5か月後が底になっているので、慌てずに投資する必要があるかもしれない。
という感じです。
あくまでリーマンショックと同程度の値動きをした場合の話なので、話半分でOKです。
今回のコロナも後1年以上は株価が戻らないという話もチラホラ聞こえてきますので、ゆっくり慌てずに投資しても良い気がしました。どうなるかサッパリわかりませんが、雰囲気だけでも参考になればと思います。
というわけで、今回はここまでと致します。