今回はみんな大好きMSTRの2倍レバレッジであるMSTUについてシミュレーション踏まえて私が買うかどうか考えます。
- MSTUの実力を見る
- MSTRができてから今日(2024/11/27)まで
- 2020年8月3日初手一括投資をした場合
- ここまでのまとめ
- 私がMSTUを買う場合
- BTCバブル頂点の日から積立投資開始した場合
絶対日本だと取引できないと思われていたMSTRの2倍レバレッジETFである「MSTU」が、なんとSBI証券で採用されるそうです!うっそだろお前wwwwwwww
以下公式サイトより引用します。
ttps://site2.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_foreign&cat1=foreign&cat2=none&dir=info&file=foreign_info_add240702_01.html
えぇ・・・まじ・・・?経費率は1.05%と許せる水準。個人的にはやや安い感ある。
ショート側の2倍レバレッジであるMSTZもあるようですが、個人的にはノータッチで。
いや、ぶっちゃけレバレッジ商品は経費率も高いため世間で言われるのは短期決戦で使うものであるため、ショート=短期決戦用として非常に優れた商品になる可能性は割とあったりします。
う・・・結構あるかもしれないが・・・BTCを信じている中でもしこれが失敗したら涙すらでないのでやっぱ手を出さないでおこ・・・
ということで、改めてロング側2倍レバレッジのMSTUについて考えます。
が、1.75倍レバレッジであるMSTXの時に考察自体はしています。以下過去記事。
簡単にまとめるとこうです。
- ボラの激しすぎる銘柄のレバレッジ商品は一瞬で償還される可能性があるためNISA等の超長期投資に向いてない。※但しS&P500のようにサーキットブレーカー付きのSPXLは個人的には長期投資は全然アリ
- レバレッジETF商品は普通に勝率が悪いが、勝利した時の利益がとてつもない威力になるためその一点集中にかけるか否かの勝負となる
- 積立時期を見誤るとMSTRとそこまで変わらないパフォーマンスになって微妙だった
結局経費率も高いし金利も高くなって使いづらいが、バブル時の爆発力が本当に本当にとんでもないものでバグってるレベルになる、と言う商品。勝率20%みたいなノリ。
で、肝心の積立投資の結果もそこまで爆発力があるような無いような・・・みたいな感じで前回の記事は終わりました。
が、過去記事を見る限り積立期間を長く取り過ぎているのが敗因だったと思いました。ビットコインは4年に一回バブルが来るとともに、それ以外の期間はどん底に落ちてたり色々下落しまくる歴史があります。であるならば、バブルが終わったころから積み立てるとか、以前記事で紹介した「半減期+900日後が底付近」という時期にMSTUに投資をすればいいのではないでしょうか。
- 半減期+900日後ぐらいが底周辺なので、そこでBTCにスイッチングは「アリ」
ということで、こいつが日本に上陸した以上、元レバレッジETF/投資信託投資家の私としてはシミュレーションしつつ実際に買うかどうか検討しなければなりません。
では、軽くMSTRの疑似レバレッジ2倍とMSTUを比較してみましょう。疑似レバレッジ2倍側は経費率や金利を一切考慮しないものとします。単純に日々の値動きを2倍しただけのものを用意します。
MSTUの実力を見る
100ドルスタートです。2024年9月19日から実データがあったのでそれ使ってます。
おお、こう見るとMSTUと疑似MSTR2倍でほとんど差がありません。まぁ、期間がたった2ヵ月しかないですからね。とはいえ、ちゃんと2倍レバレッジETFとしての動きをしてくれていることが分かります。
さて、ここでレバレッジETFのおさらいですが、元であるMSTRは頂点で3倍程度ですが、MSTUは9倍まで到達しており、MSTRとMSTUの差は3倍程度となっております。
ようするに、単純に2倍になるわけじゃないってことです。レバレッジETFは。バブルになった時の爆発力が凄いことが分かっていただけたでしょう。この頂点目指してる動きがバグってるのがレバレッジETF。それ以外の下落時とヨコヨコ期間がゴミ、と覚えておけば大体合ってます。(※個人の感想です)
では、MSTRができた時から疑似2倍レバレッジETFがでたらどうなったでしょうか。レバ1.75倍の疑似MSTXも付けて比較してみましょうか。
なお、マイナスになったらチャートがバグるのでゲームオーバー、みたいな感じで見てください。直すの面倒なので。すいません。
MSTRができてから今日(2024/11/27)まで
1998年6月11日、つまり、ITバブルが始まるちょっと前からスタートです。
はい。ITバブル崩壊でMSTUとMSTXがマイナスに到達。無事償還されました!ITバブル辺りの動きが面白そうなのでちょっとズームアップしてみましょうか。
これ物凄いんですよね。100ドルスタートなんですが、疑似MSTUの場合だと17,000ドル到達しちゃってますからね。1日だけ一瞬ですけど。170倍です。MSTRは約3000ドルなので、MSTRと比べるならば約5.67倍と言った所でしょうか。
が、その後のバブルが一瞬崩壊して1日でガッツリ下落すると、一瞬でマイナスになるんですね。これが本当に怖い。今回、MSTUは「個別銘柄」に対するレバレッジ商品なので、1日の値動きが50%以上下落したら終わりなんですね。マイナスになるから。
なので、NISA枠とかでこれ買った後、1日でも指数が-50%以下になった瞬間終わるので超長期投資は個別株としては私はお勧めしたくないです。改めて胸に刻んでおこう。
が、大暴落というものは基本バブルとセットな所があります。つまり、MSTUとMSTXはバブル時期に買う物ではないことが分かりました。
なぜバブル時期に買ってはダメかと言うと、今がバブルの頂点か否かなんて誰にも分からないからです。つまり、2024年~2025年末まではこの銘柄は私の中では買い禁止銘柄となりました。
あくまで私の中では、です。正直ビットコバブルがこの程度で終わるとも思えないので普通に爆益になるチャンスだし確率的に見ても正直買うのが正義だと思います。が、まぁ、何も10万ドルまで延びちゃった今買う必要はないかなぁ・・・という感想はあります。フッとバブルになった後フッと30%近い調整が入ったら超大ダメージ食らいますから。
ただ、近年、50%下落するほどのバブルって早々ないじゃないですか。なので、なんだかんだ、2倍レバレッジ程度なら耐えられるんじゃないかなぁとも思っています。※MSTRが1企業として没落した場合を除く。ビットコイン程度のバブル+バブル崩壊なら耐えられるが・・・と言う感じ。
ではここからが本題です。ビットコさんが登場し、MSTRがビットコに投資を始めた時期からを見てみましょう。ビットコさんのバブルは結構強い印象がありますが、ITバブルには勝てないだろうな、と言う程度の感じで見てます。
2020年8月3日初手一括投資をした場合
2020年8月頃に購入したとニュースであったので、8月1日(※実際の証券会社営業日は8月3日から)から見てみましょうか。100スタートです。2024年11月27日までとします。
中々面白いチャートが取れました。対数グラフで見てみましょう。
やはりビットコバブル前に買うと良いですね。MSTUは7000ドル、つまり70倍になってます。夢がありますね。が、暴落した後が酷い。7000ドル⇒10ドルなので-99.85%の下落です。草w
ただ、2倍レバレッジと少な目のレバレッジが功を奏したのか、2024年の時点でかなり復活しています。3倍レバレッジと違って、頑張れば復活の目があるということです。個人的にこれは高評価。でもまぁ、ずっと握っていたくはないですね。
何となく戦い方が分かってきました。ここまでの記事をまとめてみましょう。
ここまでのまとめ
- 指数が1日で-50%下落したらマイナスになってガチで終わり。
- -50%下落するほどのバブルの時期に持つべきではない。バブルかな?って思ったら早々に手放したほうが良い。未練があるならMSTR(指数)にでもスイッチングすればいい。
- が、ビットコインが底値付近の時期に買ってバブルまで持ってたらとてつもないパワーを秘めている頭のおかしい性能でバグって見える
- 何気にレバレッジ2倍なので、-50%とか近年1日で下落しないので、意外と長期でも持とうと思えばなんとか・・・
戦い方が分かってきましたね。要するに閑散期に投資して、バブルが始まって程ほどになったら売ればいいのです。それができれば苦労しねぇ・・・
ということで、私がもしMSTUを買うなら次のルールで買うことになるでしょう
私がMSTUを買う場合
- 2024,2025年中は絶対に買わない。絶対にだ。
- BTCは半減期+900日後が底付近になるケースが多いので、その30日前後ぐらいから何となく買う。投資額の半分ぐらい分散して買う。60日間短期積立投資するみたいな。
- 上記の通り何となく買ってみて、その後毎月建値よりマイナスになったらMSTUを買って、プラスになったらMSTR(もしくはマイニング株とかBTC関連企業)を買う感じで積立投資を次のバブルが始まるまでやってみる
- 売る時は次の半減期+300日以内に早々に売ってしまう。バブルが始まってなさそうならMSTRにスイッチングとかBTCにスイッチングする
- 無茶しない。投資額は高くても全資産の5~10%程度に留める。
こんな感じでしょうか。要するに、この銘柄はナンピン買い推奨銘柄かなと。大昔持ってたTECLとかSOXLと同じですね。
1日に-50%下落さえしなければ、積立投資してれば嫌でも建値は下がっていきますし、BTCの4年に1度の半減期効果があれば、バブルで前回の高値を超えられなかった~みたいになっても、底付近より明らかにプラスになるケースが期待できます。
ただ、あまりに下がり過ぎても償還リスクもあるし、1企業のトラブルとかでBTC関係なく勝手に大幅下落が発生して終わり、みたいな可能性もあるので全財産入れる気は全くないです。だったらTECLの方がまだ安心感はあります。あっちは3倍レバレッジなんだけども。
さて、では最後に積立投資の結果でも観ましょうか。
一旦、積立開始時期はバブル頂点の日から積み立てたものとしてやってみます。半減期+900日後近辺の底付近から積立投資を始めると、積立期間が全くないので意味のないデータとなるためです。
BTCバブル頂点の日から積立投資開始した場合
頂点の日は終値の頂点辺りを適当に開始日としました。適当です。2021-11-08からのスタートです。
- 100ドルスタート。毎月100ドル積立投資するだけです。
うほー!夢が広がリング!!!!あ、チャートのグラフに「疑似」ってつけ忘れてますが、「疑似MSTU」と「疑似MSTX」ですのでそこ注意。
見辛いので対数グラフで見てみましょう!
最終結果
- MSTR:10.02倍
- 疑似MSTU:26.89倍
- 疑似MSTX:23.73倍
あーいいですねぇ。バブル頂点からの積立開始なので、当然開始当初は投資額を全員下回っています。が、2年後の2023年辺りでプラスになり始めましたね。良い感じです。
要するに、バブル底値付近辺りまで毎月積み立てていたであろう金額を、その時期に短期集中で積立投資しちゃえばいいじゃんって話になりそうです。バブル頂点から積み立ててもこの威力があるんだから、今回で言えば2026年からその費用をぶちまけてやればいいんじゃないでしょうか。
ということで、MSTUの使い道について検討しました。
尚、もう一度言いますが、今回の結果はあくまで疑似レバレッジであり、経費率や運用会社の運用実績、金利を一切考慮していません。当然ながら絶対に今回出した結果よりも結果は確実に悪くなりますので注意してください。
まま、それでも2026年に前回のバブル頂点である「7万ドル弱付近」になったら積立投資を開始する、と覚えておけば大怪我はしないかなぁ読みでやってみようかなと思いました。
逆にバブル崩壊が来なけりゃ来ないで良いんです。こんなクッソ危ないMSTRのレバレッジETFなんか普通に危ないですし管理費も滅茶苦茶高いですからね。買わないに越したことは無いんです。
もし投資する場合、もう一度言いますが、MSTRだけ単独でなんかやらかして倒産したとかそういう一社に対するリスクはあるので本当にリスキーだと自覚してやってください。SPXLとかTECLとかとは違い、1社しか存在しませんので・・・