子供のために学資保険に入る?NISAと収入保障保険で十分でした。

こんにちは。okometsubuです。

 

最近ドンドン暑くなってきましたね。我が家の赤ちゃんも暑くて最近ご機嫌ナナメになるためずっとクーラーをつけっぱなしです。来月からの電気代がとても心配ですが、これは育成費用と我が家のストレス解消として仕方ないものとします。

 

さてそんな我が子ですが、費用で考えると一人3000万円必要だそうです。

子ども1人にかかる費用は3000万円って本当? [結婚のお金] All About

これに高校・大学の学費を合算します。高校と大学の学習費は、公立高校・国立大学と進むと約377万円となります。私立高校、私立理系大学となると合計 842万円。公立高校・国立大学パターンであれば子育て費用合計は2432万円程度、私立高校・私立理系大学パターンであれば合計2897万円です。

うまくやればもう少し安くなると思いますが、将来何があるか分かりません。子供がやりたいことをやらせられるだけの財を持つのも親の務めです。

 

というわけで、今回は学資保険について検討してみたいと思います。

そもそも学資保険ってなんでしょうか?

 

学資保険とは

  • 十数年間、保険会社に毎月一定額を支払う
  • 満期前に引き出すと元本割れする恐れがあるため気軽に解約しづらい
  • 契約者が死亡した場合、以降の月々の支払いが免除される
  • 満期完了後、元本よりも高い金額が手元に戻ってくる

詳しくは以下参考サイトとなります。

5分でわかる!学資保険とは?|学資保険のことなら学資金準備スクエア|ソニー生命保険

 

つまり、長期定期預金と死亡保険がセットになったような製品と言えるでしょう。私が惹かれたのは契約者が死亡した場合に月々の支払いが免除される点です。

 

また、最近だとソニー生命が圧倒的シェアを誇っており、大体満期を超えたタイミングで最高110%程度戻ってくるのだとか。

 

というわけで、この2つが契約するに値するものなのかどうかを考えることになるわけです。では早速、シミュレーションをしてみましょう。

 

契約時の状況をシミュレーション

  • 子供は0歳で生まれたばかり、親は30歳とします。
  • 契約日は子供が生まれた年から加入するものとし、18歳で満期とします。
  • 受取学資金総額を300万円とします。
  • ソニー保険の学資保険を利用するものとします。(2019/7現在の調査)

 

払い込み期間について10年や18年を選べますが、10年だと約107%、18年だと103%と大分金利が低くなります。ただし、払い込み年数を短くすればするほど、契約者が死んだときのメリットが薄まります。例えば10年払い込み完了としている場合、15年後に死んでしまったら死亡保険としてのメリットを全く得られません。何故ならすでに払込は完了しているためです。そこは考え方次第ですが、今回は金利の良さと契約者が死亡しても安心できるという2つのメリットを調査するのでこれで行きます。

 

上記の条件として、学資保険に加入してみます。ソニー生命の以下サイトよりシミュレーションを行います

学資保険のことなら学資金準備スクエア|ソニー生命保険

 

シミュレーション結果

  • 毎月支払い額は13,374円/月
  • 最終的な支払額は2,888,784となり、300万円との差額は111,216円となります
  • 返戻率は103.8%となります
  • 18年後にならないと引き出せません。
  • 18年後になっても一括で引き落とせず、23年後にようやく全額引き出せます。

 

払込期間にかかわらず、引き出せるのは子供が18歳になってからです。かなり残念ですね。しかも5年に分けて振り込まれるので、全額もらえるのが22歳になった時です。

 

ここで注目してほしいのが、この103.8%という返戻率です。これは複利でもらえるものではなく、23歳まで元本を預けた最終結果に対して掛け算した額になります。つまり、単利です。

 

じゃあ、複利として考えたら実際は何パーセントと言えるのでしょうか。以前使った複利計算ができるサイトでチェックしたいと思います。

積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券

 

今回は18年支払いで完了してしまうため、最終積立額を23で割って毎月支払う用に調整しました。23とする理由は0歳から開始しているのでその年分+1年しています。

 

2,888,784円 ÷ 23年 ÷ 12ヶ月 = 10,466円/月

 

では次に、先ほどのシミュレーションサイトの「目標金額のためのリターンを計算する」に最終積立金額3,000,000と毎月積立額10,466円/月23年0ヶ月として計算します。

 

結果はこちら!!!

 

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23年間引き出さなければ元本保証の0.3%という結果になりました。銀行預金よりも良いと言えばいいですが・・・

あおぞら銀行のBANK支店なら普通預金0.2%です。

 

そして非常に残念なことに、ソニー生命の学資保険はクレジットカード払いができません!(※2019/7/28現在)

 

これの何がデメリットかというと、例えば楽天カードであれば100円ごとに1%ポイントを貰えますがそれができません。そう考えると、投資信託に対して毎月5万円、楽天カードで積立をするだけで1%以上の効果を期待できると思いませんか?

 

ただし、楽天カードの1%は複利ではなく単利であること、投資信託は元本保証ではないため、常にリスクを伴うため、学資保険と比べるのはそもそも筋違いかと思います。

が、それでもやはり、1%の違いはかなりでかいと思います。103.8%が102.8%になるんですから。私はこの点だけ見ても、学資保険の魅力が下がったと思いました。

 

…え?

「すでに楽天カードで毎月5万円使っていて、そこから更に学資保険も入りたい」

ですって??

 

それなら妻の口座でも楽天カード作ってそっちで積み立ててください。もし妻の口座でも毎月5万円やっているようであれば、その時は年利0.6%のために23年間も入れるかどうかを検討してください。

 

私の場合はIPO株主優待クロスを余剰資金で実施しています。この2つの内容だけで、年利0.6%以上は取れるんじゃないかなと思っていますので、やはり学資保険には入らなくていいかなと思ってしまっています。

 

当然、IPO株主優待クロスもどこかで終わる、もしくは儲けられなくなる可能性があります。すでに両方とも、日本中に知れ渡ってしまっていますので、利益率(期待値)もドンドン落ちていく一方だと思いますので、その点のリスクを考慮しても、やはり23年の拘束期間は長すぎます。

 

20年を超えるなら、私はやはり投資信託の先進国株式に20年投資したいです。株式なので元本保証じゃないのでリスクは注意する必要がありますが、もし、楽天カードの1%積立を使っていないならまずはそちらから積み立てるべきだと思います。

楽天カードクレジット決済で投信積立 | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券

 

ちなみに投資信託の「日本債券」が一番リスクが低い、と言われていますが、債券とは金利が上がると損をして、金利が下がると得をする商品だそうです。日本は超低金利時代。「日本債券」を買うのは逆にリスクしかないのでこれ以外を選択することになりそうです。

 

もしリスクを極力冒したくなく、かつ、楽天カードの1%を今から使いたい、という人であれば、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」か「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」辺りになるかなと思っています。

上記あくまで私の場合です。金融リテラシーが無い私がクッソ適当に考えた銘柄なので、あくまで参考程度にとどめてください。

※とはいえ私は20年を超える投資の場合は上記2商品ではなく、リスクを踏まえた上で先進国株式100%にします。20年もの長期投資の場合は債券よりも株式のほうがリスクが低くなるという過去実績があるためです。以上余談でした。

 

 

 

では次に、生命保険としての役割を担っている部分について考えます。

学資保険の死亡保険部分については所謂、「収入保障保険」と同等の意味があると私は考えています。

「収入保障保険」は以下参考にしました。

生命保険は4種類!知っておくべき特徴と注意点: 楽天生命保険

定期死亡保険の一種で、万が一のときに受け取れる保険金を一時ではなく、一定期間にわたり分割して受け取れる保険です。ただし定期死亡保険の場合、万が一のことが加入して日が浅い段階で起きた場合と、満了間際に起きた場合とで受け取れる保険金は一緒ですが、収入保障保険の場合は最終的な受取額の合計が変わります。

 

つまり、死亡するのが後になればなるほど、保険会社からもらえるお金が減っていく代わりに、毎月の支払額が安く済みますよ、というものです。

 

例えば、今の子供は0歳。私が今死んだら3000万円欲しいので3000万円の死亡保険に入りますが、10年後は1800万円あれば子供が無理なく育成できるとしたら、3000万円の死亡保険だと多く保証を掛け過ぎていることになります。

 

つまり、子供が独り立ちするまでの期間、契約者がどの期間で死んでも合計3000万円を貯蓄として残せる範囲で契約すればいいとすれば、「収入保障保険」はとても理にかなった保険になるというわけです。

 

学資保険も、途中で契約者が死亡したら「残りの支払額を免除」とあるため、早く死ねば死ぬほどお得になるということです。考え方はほぼ同じですね。(※文章が非常に物騒。怖い!)

 

 

 

というわけで、ここでは「収入保障保険」18年間300万円の契約だった場合はいくらになるかを見て行けばいいわけです。今回はアクサダイレクト「収入保障2」に入った場合をシミュレーションします。理由は、月額費用が単純に安いためです。

収入保障保険のシミュレーション | アクサダイレクト生命保険

 

収入保障保険のシミュレーション内容

  • 契約開始から18年間の契約とします。契約者の年齢を37歳にし、55歳を満了日とします。
  • 最終合計が1000万円しか選べないため、最終的に1/3にしたもので考えます。ここはズルい計算ですが、ご了承ください。

ではシミュレーション結果を見てみましょう。

 

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結果として毎月1040円/月だったため、1/3すると約350円になります。もし18年間この保険に入った場合は350 * 12ヶ月 * 18年 = 75,600円の保険に入るのと同義となります。

 

では、この費用を先ほどの学資保険で得られる利益から引いてみましょう。

 

111,216円 - 75,600円 = 35,616円

 

つまり、学資保険から死亡保険の要素を抜かすと35,616円の儲け、つまり、返戻率1.01%に落ち込みます。複利を考えた年率で考えると、学資保険の利益部分だけのメリットだけ考えると、実質0.1%となります。

 

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なんとも返戻率目当てで買うもんじゃなさそうですね・・・

 

もし学資保険の返戻率約104%に魅力を感じていないが、「契約者死亡後の振り込み免除」には魅力を感じている場合は「収入保障保険」に入ることで賄えるかなと思います。先ほどシミュレートした約350円/月はあくまで架空の費用ですが、学資保険とは別に実際にお子様がいるご家庭の場合は死亡保険や「収入保障保険」に入られると思います。そこの保険に少しだけ色を付けるだけで担保できるので、やはり学資保険はいらないかなぁという結論です。

 

長々となりましたが、私の場合の総括に入りますと、

 

  • 楽天カード5万円/月による1%のポイントを実施して、1%の利益を確定させる。※単利であることに注意。
  • 年利0.4%程度の為に23年間お金を拘束されることを良しとするか考慮する。私は良しとしませんでした。
  • 死亡時の払い込み免除については「収入保障保険」で代替可能。余剰資金は投資信託にて運用する
  • 上記より、私は学資保険不要とし、「収入保障保険」にほんのり追加月額を払って、つみたてNISAやジュニアNISAを使っています。

 

何度もお伝えしますが、私の場合は投資信託株式100%運用なので元本保証ではありません。が、18年後に大暴落により経済が破綻していても、先進国株式全体に投資しているためゼロ円にはならないと思います。もし、ゼロ円近くまで来てたらもう子供を大学にとか言ってられないはず(世界が終わってるので)なので、そこはもう知りません!ターミネーターとの戦い方を勉強したほうが良さそうです。

 

また、そこまでの道のりで右肩上がりを期待しているため、出口年で暴落が来ても18年の年月の積み重ねでカバーしてくれると信じています。甘いでしょうか。

 

親世代の時の学資保険の「返戻率」は200%以上だった時代もあるそうです。なので親世代から「学資保険入らなきゃ!」と催促されるかもしれませんが、今のご時世、あまり有効な金融商品じゃないなと思ってしまいました。上記参考になればと思います。

 

 

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