こんにちは。okometsubuです。
私は日本株を何個か持っています。これは社会人になって数年、実家暮らしもしており、お金がいきなり増えてイイ気になっていた時期に適当に買った銘柄が塩づけ状態になっています。リーマンショック前に購入していたものです。
基本的にはプラスに転じてきていますが、まだまだ塩漬けしているものや、株主優待が美味しくてそのままズルズル持っているものも複数あります。
そんな中のひとつに「コロワイド」があります。これは3か月に1回、1万ポイントもらえる優待で、年間4万ポイント、1ポイント1円で使えます。今まではランチ等で重宝していましたが、以下の理由により売却を検討しています。
- 現在ランチで使えるところが無くなったこと
- 私は居酒屋がすこぶる嫌いなので夜入店することは滅多にない。
- 商品交換対象の商品が年々値上げしており、1万ポイント=5000円以下の価値ぐらいになっているのではないかと思い始めたこと
- 日本の外食産業は縮小傾向にあり、日本は人口が減ることが確定していること、アルコール離れが進んでいる事(※私もほとんど飲みません)から、将来に希望が持てないこと
- 株主優待クロスを使えば、数千円の実費で毎年4万ポイント得られそうなことが分かったため
ポイントの価値がドンドン下がっているので、最悪取れなくてもいいかなと思い始めています。しかしながら、それでもポイントは美味しく、現在私の株は「SBI証券」にて保有しており、売買手数料がSMBCや楽天に比べて高いことから少し躊躇しています。
値上げによりステーキが1万ポイントから1万2千ポイントになっています。また、過去にはネギトロ詰め合わせは4500ポイントでしたが、今では6000ポイントです。
そこで、売買手数料の懸念を払拭すべく、株式の「移管(出庫)」を行う事にしました。SBI証券からの出庫は手数料が無料です。
では次に、移管先を考えてみます。どのような証券会社が理想でしょうか。以下が満たせる会社を調べます。
- 将来株を売りたくなったときに発生する売買手数料および金利が少ない会社
- 「株」を保管しているだけでメリットとなりうる会社
売買手数料および金利が低い証券会社
では、株の売買手数料と金利が安い証券会社を選びます。これはもうSMBC日興証券と楽天証券が私の中で2トップだと思っています。
- 楽天証券は「大口優遇」化が比較的楽にできるため、取引手数料無料にできる機会を得られる
- 楽天証券の「いちにち信用」を使う事で取引手数料無料かつ、金利の大幅優遇を得られる
- 上記を実施してもなお、SMBC日興証券の方が金利が低くて安く取引が可能
手間と手数料と金利だけを見ればSMBC日興証券で決まりでしょう。
「株」を保管するだけでメリットとなるサービスとは
売買手数料と金利が第一理由のため、楽天かSMBCかの2択で考えます。
- 楽天証券は「貸株」サービスを行っている
- 楽天銀行では1銘柄につき10円もらえるキャンペーンを行っている。但し毎回エントリーが必要かつ、証券会社からの配当金を受け取る口座を楽天銀行にしなくてはいけないという面倒な内容であるため候補から除外
- SMBC日興証券はIPO優遇特典という、資産に応じて優遇されるステージ制度がある
楽天銀行の1銘柄につき10円もらえるキャンペーンは以下です。今後も継続されるか不明な内容かつ、証券会社に配当が自動的に入らなくなるため管理がやや面倒になります。
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リスクを負うことなくリターンを増やすことができるので、とってもお得!
次に「貸株」サービスとは、自身が所有している株を証券会社に貸し出し、金利を得るというもの。基本0.1%貰えます。SBI証券でも同じサービスを行っていますが、似て非なるものです。決定的な違いは配当金の受け取り方法の違いです。以下楽天公式サイト。
SBIも楽天もどちらも権利確定日に「配当金相当額」を受け取ることができますが、楽天は一歩上を行って、「配当金」を受け取ることができます。
「配当金相当額」を受け取ると雑所得扱いとなりますが、楽天の場合は「配当金」を受け取るようにすることが可能なため、「配当所得」として受け取れます。これにより確定申告時に配当所得控除を受けられます。基本的に「配当所得」として受け取った方が利益が得られる機会が多いと思います。
私の持っている銘柄は楽天証券でもSBI証券でも全て貸株料0.1%でしたので違いが無いように見えますが、上記理由により楽天の方が利点が大きそうです。
そんな貸株サービスですが、かなりのデメリットがあります。
前者については現在「長期保有」サービスが無い銘柄でも、近年、長期保有者優遇にシフトしつつあるため気軽にやりづらいです。
後者についてが最もリスキーで、楽天証券が倒産したら全ての資産を失うのです。かなり勇気がいります。楽天証券は2009年頃までに3度も金融庁から行政処分を受けている経歴があり、なんとなくすべてを預けるのは怖いと感じています。
そのため、もし移管するなら株主優待対象外であり、全てを失っても許せる範囲の銘柄を選ぶことになりそうです。
ではSMBCはどうでしょう。IPO優遇のステージ制となっており、総資産が250万円を超えるとブロンズ、1000万円を超えるとシルバーになります。ステージ毎にIPOの当選確率がアップします。預金に余裕があるようであれば、1000万円も夢ではないかもしれません。この総資産は株式の合計金額も加算されます。
こちらは貸株のメリットはありませんが、SMBCが倒産しても所持している株は失われません。ノーリスクで多少のリターンを得られるのであれば選択肢の一つとして考えて良いと思います。以下SMBC日興証券公式サイト
【ダイレクトコース限定】IPO優遇特典│ダイレクトコース│SMBC日興証券
私の結論から言いますと、SMBCに移管しようかなと思いました。理由は2つ。
- IPO当選確率の上がるブロンズ~シルバーランクへの期待を込めて
- そもそもSMBCは売買手数料・金利が非常に安いので売りたくなったらすぐ売れる
- 楽天証券の貸株の0.1%とデメリットの全株失う事に対するリスクが見合わないため
以前私はIPOの当選確率による期待値を超ザックリで計算してみました。
超ザックリすぎてアレですが、上記情報を「正」とする場合、シルバーランクを維持すした場合、年間1280円程の期待値となります。ではここで、楽天証券の貸株の0.1%の年率で1280円を賄うにはどのぐらい株が必要か計算します。
x円 × 0.001 = 1280円
x円 = 1,280,000円
つまり、128万円以上あるのであれば、IPOのステージ制よりも楽天の貸株を使った方がお得そうです。私は日本株を300万円程度保持しているので、全て貸株にした場合は年間3000円の利益となり、差額は1820円程になります。
私の場合ですが、この1820円と証券会社が倒産するデメリットを比較することになります。私は楽天証券が倒産するデメリットと貸株を行っているということを生きている間「覚えておかなくてはいけない」、「楽天証券が倒産するか逐一チェックする」という手間を嫌ってSMBCのIPO優遇にしようかと思います。
ただしデメリットもあります。SMBCから他社への移管が1銘柄につき1000円かかることです。しかし、それさえもSMBCと楽天証券なら乗り越えられます。他社証券会社間のクロス取引を行えばいいのです!
他社をまたいだクロス取引方法
- SMBC日興証券で信用取引にて寄りで成行売却→現渡を行う。1日の貸株料1.15%だけの費用で済む
- 楽天証券で可能であれば「いちにち信用」もしくは「大口優遇」を使い、信用取引にて寄りで成行買付→現引を行う。1日の金利2.8%または1.9%(いちにち信用の場合)の費用で済む
- これにより、1日で移管が完了し、手数料1000円取られずに済む
- 副作用ですが、場合により「損だし」や「利益確定」が行えるので、その年の確定申告時に税金が戻ってくるメリットを享受できる場合がある
貸株料と買付時の金利で最大3.95%/365日 の費用だけで済みます。例えば、50万円の銘柄を10個移管したかったとしましょう。いくらになるか計算しますと、
50万 × 10銘柄 × 0.0395 ÷ 365日 = 541円
となります。普通に10銘柄を移管したら10,000円取られているところなので大幅に少ない費用で移管が可能となります。
また、「4.」もメリットです。株式売買において利益分の約20%が税金で取られますが、売却時に損した場合はその分、確定申告すると税金が戻ってきます。このクロス取引による移管を行うことで、その時約定した金額を基準値として再計算されるため、その時の株価により「損として計上」もしくは「得として計上」されることになります。
これは過去3年分有効であるため、例えば過去3年間損をしていて、クロス取引したい銘柄が利益が出るようであれば、その利益にかかる税金が全て・または一部が戻ってきます。逆もまた然りです。もし過去に大きな利益を得た場合はクロス取引で損を確定させて税金を抑えることができます。
そのため、とりあえずSMBCに全銘柄移管しておいて、貸株サービスがうらやましくなったら楽天証券にクロスによる移管を行おうかと思います。SBI証券でも株を持っているだけでメリットがあれば良いのですが……
そもそもですが、日本株はできることなら手放したいを思っているので、やはり管理の面倒がなく放置でき、すぐに安い手数料・金利で売ることが出来るSMBCでいいかなと思った次第です。そんなわけで今回はここまでとします。