こんにちは。okometsubuです。
突然ですが、FANG+が大暴落した時にどう動くのか気になってます。
「QQQ」と比べて酷い結果になるかどうか、という観点です。
私は「iFreeレバレッジ FANG+」に積立投資を開始しましたが、「コロナショック」程度ではなく、真の大暴落が起こった場合にどうなってしまうのかが知りたくなりました。
中~長期投資を目的としているのです。ある程度の「大暴落」には耐えてもらわないと困ります。あんな3月の暴落、「コロナショック」は大暴落の名を授かるにふさわしくありません。4天王にすら選ばれないでしょう。
しかし残念ながらFANG+は2014年からのデータしかありません。
正直な話、「NYSE FANG+」が出来た後のデータなんて、良いに決まってます。だって良い時期だけ切り取っていけると判断された10社ですよ?そんな直近のデータに何の価値もないと思ってます。
であるならば、「大暴落」が行われた日のFANG+が実際どうだったかを知りたいのが人情というものです。とりわけ、「QQQ」と比べて「耐えられる」程度の暴落かどうかを知っておきたいのです。
あ、「FANG+」とは、なんかすごいハイテク10社に投資する指標らしいです。これは後述の銘柄紹介で見てください。グーグル先生で調べた方が早い
ではなぜ2014年からしかないかというと、恐らくですが、採用銘柄の「ALIBABA」が2014年からしかないため、それに引っ張られて「NYSE FANG+」も指標、過去データが出せないんじゃないかと適当に思ってます。
ということで、今回の目的は、比較的新しい銘柄について意図的に外してみた場合の過去結果を見て見たいとこういうわけです。雰囲気、「流れ」だけでもつかみたいというのが本記事の目的となります。
真の目標は、「ITバブル崩壊」を経由した上でその疑似的なFANG+に2倍レバレッジをかけたらどうなっただろうか、というタラレバで行おうかなと思っています。さすがに「ITバブル崩壊」が耐えられそうなら長期投資したくなります。
- 各銘柄のデータが取れるFANG+の取得可能年月
- NYSE FANG+ と疑似FANG+の比較
- リーマンショック測定不可銘柄外し検証
- リーマンショック直近高値から調査
- リーマンショック直近高値から2年ぐらい
- ITバブル崩壊直近高値から調査
- ITバブル崩壊直近高値から5年ぐらい
ではまず、FANG+の銘柄でデータが取得できる時期を確認します。
各銘柄のデータが取れるFANG+の取得可能年月
- AAPL 1980 Dec
- AMZN 1997 May
- NVDA 1999 Jan
- NFLX 2002 May
- GOOG 2004 Aug
- BIDU 2005 Aug
- TSLA 2010 Jun
- FB 2012 May
- TWTR 2013 Nov
- BABA 2014 Sep
2000年から発生するITバブル崩壊を楽しもうとすると、3銘柄しか残りませんでした。
残念ながら、さすがにこれは疑似FANG+とはなり得ません。うーん。困った。
仕方ないので「リーマンショック」が分かる範囲での対象に絞ることにしたいと思います。
そうすると、S&P500の直近高値が2007-10-09辺りなので、「TSLA」「FB」「TWTR」「BABA」が対象外という事になります。うーん。これでも4銘柄も除外されちゃいますね。
とはいえ、TSLAの2010年ぐらいから開始にしちゃうと、明らかに株高になる良い感じの時期からの開始になってしまうのであんまりデータとして見るに値しないというか、面白く無さそうなんですよねぇ。仕方ないので6銘柄でやりましょうか。
と、その前に、私の疑似FANG+を作成するプログラムを専用で作ったのですが、それが正しく動いているか確認する必要があります。
まずは「NYSE FANG+」の実際の値動きと私が作成した超適当なプログラムを比較して見てそれっぽく、雰囲気あっていればOKとします。
超適当に作ったプログラムの条件は以下の通りです。
- 4半期に1回リバランスは適当に開始日から3ヶ月たったら行うものとします。正確な日程が不明なため誤差が生じるポイントです
- リバランスはキッチリ各銘柄10%になるようにします。端数は考慮しません。
- 手数料や税金、配当金は考慮していません。
というわけで、「NYSE FANG+」の開設日から見ましょうか。2014-09-22~2020-09-04となります。
NYSE FANG+ と疑似FANG+の比較
2014-09-22~2020-09-04のデータです。
やったね!大体ほぼ一致してると言っていいんじゃないでしょうか???
お昼寝と夜しか寝ずに作った甲斐がありました!
私のブログのモットーは「大体あってればOK」として、「大体の話の方向性」、「筋」が正しいかどうかのチェックが出来れば良いものとしています。
ということで、このプログラムは割と「正しい」物として扱える範疇にあると判断しました。リバランス日の正確な日とか分からないからね仕方ないね。
分かっても面倒なのでザックリでやりたい。というか頭悪いのでこれ以上の物作れないと思う。まぁ概ね合ってるからいいよね。
・・・あれ?
実データだったらPortfolio Visualizer使えば良かったんじゃ・・・。
Backtest Portfolio Asset Allocation
https://www.portfoliovisualizer.com/backtest-portfolio
いやいや、portfoliovisualizerだとたしか「NYSE FANG+」が検索で出なかったので比較できなかったと思う。やり方が悪いだけでできるのかな?
後はリバランスタイミングもキチント3,6,9,12月でやってくれるのか不明。一応4半期に1回リバランス設定できるけどタイミングずれると大分結果がズレたのはローカルで確認済みなので、その辺の誤差が見れないのが残念なところか。
そして上記は月別からしかできませんが、一応自作スクリプトなら日別でスタートできますので全く意味がないというわけではないと勝手に思い込むことにします。悔しいからね仕方ないね。
さてさて、では次の検証です。
ここからリーマンショックで測定できない「FB」「BABA」「TSLA」「TWTR」を除外して同一期間を検証してみたいと思います。この辺も適当に条件決められるからスクリプト作りは割と楽しくなります。ドツボにハマると二度と触りたくなくなる
リーマンショック測定不可銘柄外し検証
グラフは先ほどと同様、NYSE FANG+開始日の2014-09-22~2020-09-04のデータです。
動きは「NYSE FANG+」とほぼ同等となりましたが、結果がとても良くなってしまいました。まぁ、最後は割と追いつかれそうな点を考えたら50歩100歩でしょうか。「TSLA」が無いですからね。疑似FANG+側は。
とりあえず今回見たいのは「大暴落」時にFANG+は「QQQ」と比べてどうだったか?と言うのが焦点にありますし、大体の動き方が似てるのであればこれでもいいです。
ということで、この6銘柄の組み合わせの場合、「リーマンショック」を乗り越えられたかを見ます。
リーマンショック直近高値から調査
2007-10-09~2020-09-04を見ます。比較対象として「QQQ」を対抗馬として挙げます。
最終結果
- 疑似FANG+(6銘柄):34.57倍
- QQQ:5.31倍
圧倒的過ぎる・・・なんだこれは・・・
そりゃ腐っても「FANG+」に選ばれるだけあるってもんです。少なくとも、過去に結果が良く無ければ選ばれないですよね。あれ、今回のブログ記事、あんまり意味ない結果になりそう?
とりあえず、もうちょっとリーマンショック時をズームアップしましょうか。2007~2009年ぐらい見ます。
リーマンショック直近高値から2年ぐらい
2007-10-09~2009-10-08を見ます。
こうみると、大体どちらも同じぐらいの「底」に到達した感じですね。
あ、ちなみに「2007-10-09」は確かS&P500の直近高値なので、そこはご了承ください。FANG+だとその数日後ぐらいに高値になってたりしますね。
ということで、比較すると大体投資額の6割がもっていかれる形と考えればよさそうでしょうか。1000ドルスタートから大体400ドルになっています。
こうみたら、「FANG+」の集中投資でも6銘柄あれば言うほど辛いものにはならなさそうという印象でした。
ただ、惜しむらくは、「リーマンショック」時は所謂「IT」系の銘柄は実はそこまでダメージを負っていないということです。他のセクターの方が圧倒的に下落しているのです。
そのため、直接的なダメージを受けない「IT」系は一律して同様の下落にあったと仮定すると、今回の検証はあまり意味のあるものでは無かったかもしれないということです。
というわけで、更に意味がある行為ではありませんが、「ITバブル」時に生き残ったFANG+銘柄だけで検証してみたいと思います。以下の3銘柄を4半期に1回リバランスとして行います。
- APPL 1980 Dec
- AMZN 1997 May
- NVDA 1999 Jan
ITバブル崩壊直近高値から調査
2000-08-31~2020-09-04を見ます。比較対象として「QQQ」を対抗馬として挙げます。
最終結果
- 疑似FANG+(6銘柄):194.33倍
- QQQ:2.79倍
あー・・・・
そりゃあ、アマゾンとアップルが色濃く入ってるんだからこうなるに決まってるんだよなぁ・・・
やっぱあんまり意味のない検証だったと言えるでしょう。
というか、QQQでたったの2.79倍って・・・
むしろそれだけ「ITバブル崩壊」は凄かったということかもしれません。100銘柄あっても暴落に耐えられるわけじゃないということです。
ただそんなの結果論ですし、投資2000年から2020年までにこの3銘柄がここまで伸びるなんてわかりゃしません。今後もこの勢いを継続できるとは流石に思えません。いや、当然伸びるとは思うのですが、ここまでハイスペックな右肩上がりは夢にみる程度にした方が精神的負担は軽いと言えるかなと。
では一応、ITバブル崩壊当時の3年間を見て見ましょうか。
ITバブル崩壊直近高値から5年ぐらい
2000-08-31~2005-08-30を見ます。
確かに落ち込む度合いはどちらも似たようなものだったかもしれません。
それどころか、疑似FANG+の方が先に「底」に到達しています。
恐らくこの疑似FANG+3銘柄はITバブルの恩恵を物凄く受けていたんじゃないかなと勝手に思いました。
バブル崩壊というのはその「バブル」の高さで崩壊するダメージが増すと勝手に思ってます。そして今回の検証では真っ先に「底」に到達しているので、多分そんな感じなのかなと勝手に想像しています。
但し、その後の上昇はFANG+の3銘柄がとてつもなく早く復活したということです。
逆に言えば、もし現在の2020年の今、「ITバブル」だったと仮定したとして、FANG+が現状周りを引き連れて行動しています。
当然、バブル崩壊が発生したらその後大幅に下落するかもしれませんが、その後の復活劇では凄まじいリターンを得られる可能性もあるということです。
結局、バブル崩壊というのはセクター単位で異なると思いますが、「1社」狙い撃ちで起こるのは稀ということじゃないでしょうか。であれば、その後の「復活」が早いと思われる大企業の、ノリノリの企業に投資するのはあながち間違いではないかもしれません。
但し、「リーマンショック」の例もある通り、「リーマン・ブラザーズ」が破たんするとか、1社狙い撃ちでやられたらもう一溜まりもありません。FANG+の終わりが始まるかもしれません。
その場合も10社に分散されているので、ギリギリ1/10の致命傷で済みます。
であるならば、その後の5年間を見るに、圧倒的伸び率で何とか「QQQ」に追いつける可能性は無きにしも有らずと言った所でしょうか。
後半殆ど私の妄想で書いてて、ほとんど「願望」に近いです。将来も伸びてくれたらいいんですけどねぇ。
風の噂では過去データの「モメンタム」というもので言うと、「過去1年間」イケイケだった銘柄は翌年も「イケイケ」になる可能性が高いんだとか。であるならば、常に「イケイケ」のFANG+は割と理に適っていて、最悪1社下落しても9/10が「イケイケ」なら問題が無いという感じか。
最悪、銘柄変更もあるため「積立投資」であれば悪くないかなと再認識しました。
ぶっちゃけアップルとかNVIDIAとかアマゾンがあるのでそんなに心配してません。特にアマゾン。あれはもう世界の根幹まで浸食してるから後10年でどうこうできないでしょ。AWSがもう世界に浸透しすぎてると思う。
FBとかTWTRとかAAPLはしらない。私は超懐疑的。AAPLはブランドイメージだけで売ってるイメージ。
私は単純にApple商品を実際に使ってみて使いづらいと感じていますし、特に珍しい機能や製品はそんなにないかなぁ・・・と思ってしまっている古い人種です。機能としてみたら基本的にWindowsやAndroidで大体のことはやってのけられると思うのでした。※尚この発言はiPhoneやMac使ってる人への嫉妬コメントみたいなものです。不快に思われたら申し訳ありません。
ただ、投資目線で見たらAAPLは普通に今後も伸びまくってくれることに期待しています。バフェットも大量に買ってるんだから長期的にみたら伸びるってことでしょう!?※バフェットのこと良く知らない
ということで「iFreeレバレッジ FANG+」への積立投資は悪くないなぁと思えてくるのでした。ただ、この投資信託、「ETN」に投資してるのがなぁ・・・。
以下積立投資額を変動しようか悩んでいる過去記事。「ETN」へ投資するのはリスキーと言う記事です。
まだ時間はあるので「iFreeレバレッジ FANG+」に本腰いれて投資するかもう少し考えます。
等倍商品である「iFreeNEXT FANG+」も魅力的ですが、等倍のくせに約0.78%の信託報酬は高すぎるので除外。それなら海外ETFに直接買いに行くと思います。
と言うわけで、今回はここまでと致します。