【スイッチ検討】先進国株式とQQQを比較します【個人用】

こんにちは。okometsubuです。

 

つい先日、とあるブロガーが先進国株式からQQQへ全額スイッチングを行いました。以下ぽすとさんのブログです。

 

爆アド!-投資・糖質制限セミリタイア-: 特定口座のSlim先進国を全売却しました。時代はQQQだろ!?!?!?

https://mailbox009.blogspot.com/2020/08/slimqqq.html

 

 

氏はたまーに(?)毒舌を吐いたり吐かなかったりしているように見えたり見えなかったりするのですが、概ね正しいことを言っており、グサっと刺さる人にとっては毒舌と捉えられるケースが多々あるような、そんな方です。ズバっと本質を追及する記事が気持ちいい方です。

 

で、先進国株式への投資やSPXL,TECLへの投資基準についての考え方が、フルインベストメントや投資先の比率は除いて私と非常に似ていて他人事では無かったんですね。本当にそっくりでした。セミリタイアしたいという欲まで。

 

そのぽすとさんが、先進国株式からQQQにスイッチするっていうんだから気になるのも仕方がない。

 

というわけで、今回は先進国株式からQQQへのスイッチは実際どうなのかというのを過去の結果から見て行きたいと思います。 

 

確認したいこと

  • 全体の先進国株式とQQQの値動き
  • ITバブル崩壊時の下落率とその復活速度

 

最初は単純に先進国株式とQQQの比較を超ザックリで見る感じです。単純にグラフの比較をなんとなく眺めるだけです。ほぼ間違いなくQQQの勝利となりますが、どの程度のものなのか見て見たいということです。

  

で、次が本題で、ITバブル崩壊時、QQQは恐らく超絶暴落して復活まで超絶時間がかかったと思われます。その期間が先進国株式とどう違うのかをチェックします。下落率は最悪無視しても良いと思ってて、復活速度がキーになるかなと感じています。

 

売らなきゃ復活するんだからホールドしときゃいいんだよ!等倍商品だし余裕!

 

という安易的な考えを持っていますが、先進国株式と復活速度が同じぐらいだったらかなりQQQへスイッチしたくなります。

 

QQQはNASDAQ100なので別にハイテク専用ってわけじゃない。最近はハイテクに寄ってるという話らしいです。最悪ハイテクが暴落しても銘柄入れ替えで将来何とか生き延びる可能性はありますし、QQQそのものの人気があれば普通に復活するでしょっていう考えが無くも無い。※長期的に見た場合

 

というわけで、早速始めましょうか。

 

とその前に先進国株式のデータの取得方法を備忘録がてら記載しておきます。多分この方法で先進国株式のデータを取得できるはず。

 

以下MSCIサイトにアクセスします。

MSCI – Powering better investment decisions - MSCI

https://www.msci.com/

 

その後、「Index data search」という項目があると思うのでそれの「End of day」を適当に選択してその次の画面で「KOKUSAI」を検索してヒットした所を選択すると出ました。TermをFull Historyにしてからエクセルデータをダウンロードするボタンがあるのでそれで取得しました。※適当にやってます

 

正直英語読めないのであってるか分かりませんが、MSCI-KOKUSAIなんてこれしかないでしょ!という適当な話で進めます。ドル建てでの結果なので為替は入っていません。つまり、「eMAXIS Slim先進国株式」の結果からは乖離します。まぁここは仕方ないですね。為替の結果次第で結果が変わることは目をつぶります。

 

非常に残念なのは1969年からデータは取得できますが、月別でのデータとなります。日別にしたら確か2010年ぐらいからしか取れなかった気がしてます。なので仕方がないので月別データで行います。

 

まぁでも10年規模での比較なのであながち悪くはないでしょう。為替と信託報酬は考慮できませんが、まぁいいでしょう。為替は流石に影響度高いですが信託報酬は微々たるものでしょう。大雑把に知れればいいという感じです。

 

あ、ちなみに「MSCI-KOKUSAI」は「eMAXIS Slim 先進国株式」とか「たわら先進国株式」とか、とにかく日本で有名な先進国株式の元となっている指標です。

 

 

というわけで、これとQQQを使って比較してみます。

 

ITバブル崩壊から

2000-08-30から現在までの結果となります。グラフは2000-08-01となってますが、末日に読みなおして頂ければ幸い。※直すの面倒だったのでそのまま

 

 

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元本復活までの年数

先進国株式:2006-09(約6年) , 2012-12(約6+6年=12年)

QQQ:2014-11(約14年)

QQQが先進国株式を上回るまで:約17年

 

想像以上にQQQは苦しい展開になったようです。それも仕方がありません。なぜならあの「ITバブル」の後の崩壊なのですから、半端な暴落ではないことが想像に難くないです。バブルというものは貯まれば貯まる程、はじけた時の威力は強まるんじゃないかなと勝手に思ってますが、まさにこれがITバブル崩壊の結果です。

 

とはいえ、QQQはリーマンショックでは実はそこまで影響はない点は嬉しい点ですね。結局先進国株式はその後のリーマンショックで再び元本割れを起こして12年間近く値を戻していないことになります。

 

そうなると、QQQに「ITバブル崩壊」時に先進国株式からスイッチしても問題ない水準であると言えそうです。ただ、先進国株式を超えるのに17年必要と言う点は考慮した方がいいかもしれません。

 

また、先進国株式を超える根拠として「ハイテク」が今後20~30年、他のセクターよりも伸び続けるであろうという強い信念を抱く必要があります。それを抱くことができるのであれば、今この時点からスイッチングしても20年を見据えればさほど問題はないと言えるでしょう。

 

 

ともあれ、これは本当に暴落開始直前からの結果であるので、例えば暴落前2,3年ぐらい猶予があったらまだ結果は違ったかもしれません。が、QQQは1999年開始なのでデータがありません。

 

なので、^NDXを使います。NASDAQ100らしいのでQQQよりも少し結果が良くなるだけと思ってください。一応比較してみるとこんな感じです。

 

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ほぼ一致ですね。管理費だけQQQが弱まるのは当然のことです。それじゃこれを使います。

 

まずは^NDXが開始された時期から現在までの大きな流れを見ます。

 

^NDX発足時から

1985-10末日から現在までを見ます。約35年ぐらいですね。

 

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終結

  • 先進国株式:12.02倍
  • NASDAQ100:94.43倍

 

流石NASDAQ100!滅茶苦茶高利益!!

 

そしてキッチリITバブル開始前から投資していればバブルがはじけても問題がありません。バブルのイメージとして、バブル開始時から投資していればはじけてもその時以下になることはないんじゃないかなぁと思ってます。

 

ただ、そのバブル開始前から始めるのが如何に難しいかと言う点です。順張りは確かにやり易いし最終的な結果を言えば確かな投資方法と言えますが、その順張りの最頂点である「バブル崩壊」時点で一括で投資したら大けがをするのは最初に書いたグラフの通りです。

 

逆算して考えると、今現時点でもしバブルが崩壊したとして、どの時点まで弾けるかを考えればいいでしょうか。いやー、いつが開始かなんてもうよく分からないですね・・・。

 

そして今現在がバブルの最頂点なのか通過点なのかもよく分かりません。

 

この辺は金融リテラシーある人ならある程度分かるらしいです。仕方がないので本記事の目的である「暴落が起こっても大丈夫か」をチェックすることで心にゆとりを持たせたいと思います。

 

というわけで、「ITバブル崩壊」の5年前をまずは見て見ましょうか。今から後5年間、暴落しないで耐えてもらえるケースを想像する感じです。

 

ITバブル崩壊5年前から

1995-08末から現在までの結果となります。

 

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終結

  • 先進国株式:4.13倍
  • NASDAQ100:18.90倍

 

いいですね~。5年前から投資していればITバブルが崩壊しても耐えられることが証明されました。

 

・・・ただ、今現在のコロナショックの昨今、そろそろバブルがはじけてもおかしくないと言われています。今から5年も持つでしょうか・・・。そこが私には不安の種となっています。

 

もって最大見通しても3年くらいか。ということで、3年間、暴落が来ない読みをした場合はどうでしょうか。

 

ITバブル崩壊3年前から

1997-08末から現在までの結果となります。

 

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終結

  • 先進国株式:2.78倍
  • NASDAQ100:10.15倍

 

これもいいですね~。暴落3年前で購入できていれば運用益により相殺してくれているイメージと言いましょうか。これなら余裕でスイッチ対象です。

 

ただ、本当に今から後3年も持つのか・・・。不安ですよね?

 

というわけで、暴落2年前も見ます。

 

ITバブル崩壊2年前から

1998-08末から現在までの結果となります。

 

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終結

  • 先進国株式:2.55倍
  • NASDAQ100:9.56倍

 

ここからは元本の線も追加しました。2年前からの投資であれば元本割れの期間もほぼ無いと言っていいんじゃないでしょうか。1,2年ぐらいの元本割れは誤差だよ誤差!

 

この根拠が未来においても使えるならば、2022年まで暴落しない未来に賭けてQQQに投資するのは非常に有効であるということです。

 

さて、後は来年までもし株価がもってくれたらどうだろうと言う話になります。1年前を見て見ましょう!

 

ITバブル崩壊1年前から

1999-08末から現在までの結果となります。

 

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終結

  • 先進国株式:1.99倍
  • NASDAQ100:4.55倍

 

残念ながらNASDAQ100は10年近く元本割れの時代が続くことになりました。

 

ただ、結果論とはなりますが、その後リーマンショックによって先進国株式とNASDAQ100の復活時期はほぼ同時復活と言えそうです。つまり、10年後にQQQ復活と同時に先進国株式を上回れます。

 

このデータにおいても今から先進国株式からNASDAQ100へのスイッチングは存外悪くはないということです。後1年、暴落しない読みが通るかどうかです。

 

ということで、ここからはワタクシの素人所感(※ここからゴミ記事)を述べたいと思います。

 

検証から得た所感

  • まず前提として「ハイテク」は20~30年間はS&P500の全セクターと比べて高水準になっていると信じる必要があります。※ただNASDAQ100は別にハイテクセクターというわけではないので一概に言えないのが難しいですが
  • ともあれ、NASDAQ100は他セクターよりも高水準であることを信じられることが前提とします。
  • 信じられるのであれば「先進国株式」から「NASDAQ100」へ直ちにスイッチすることは間違いではない。それは今日現時点で「ハイテク」のバブル崩壊が行われたとしてもです。
  • 但し、ITバブル崩壊時のNASDAQ100の下落幅が凄いことから全額一括投資するのは勇気が必要。
  • 所感として90%一括投資して残り10%を暴落用に残しておいて、暴落したらQLDなりTECL,TQQQに入れるとかすると割と楽しそう。

 

結局、ITバブル崩壊時からNASDAQ100をフルインベストメントしても17,8年後には先進国株式を上回っているという点は見逃せません。結局、「ハイテク」を信じられるかどうかということでしょう。最悪、ハイテクが崩壊してもNASDAQ100はハイテクセクターに特化しているわけではないので銘柄変更により生き延びそうな気がしてます。

 

 

 

 

いやー、難しい。私はその「ハイテク」が今後20~30年間伸びる気はしていますが根拠が全くありません。

 

AIが最強!ぐらいでしょうか根拠は。2045年にAIは人類を抜かすと言われていますので、後20年ぐらいはハイテク中心に人類は色々頑張るんじゃないかなぁ~と思ってます。なので、今先進国株式からQQQへスイッチするのは「アリ」です。

 

 

さて、話は変わって現在の私の先進国株式はいくらでしょうか。

 

 

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えーっと・・・S&P500併せて120万円ぐらいでしょうか。

 

3倍レバレッジは1200万円所有している(SPXL:TECL)ので、3倍レバレッジ投資の10分の1ぐらいの投資額ですね。

 

・・・おかしいなぁ。等倍商品とレバレッジに掛ける比率、間違えてますよ???

 

なんかこれだったら120万円をQQQにスイッチしてもいいのですが、「ハイテク」の直近の暴落が1年以内に起こるリスクを考えたらそのまま先進国株式でもいいんじゃあないかなぁと思わなくもないです。

 

ぶっちゃけどっちでもいい気分になってしまいました。リスクは既に3倍レバレッジのTECLがとてつもなく持っていますので、こちらの等倍商品で攻める必要は無いかなと。

 

ただ、心情的には今すぐスイッチした方が良いと今回の検証からも思っています。思っていますが、スイッチするのは面倒なのと、利益に対する税金が発生することと、全資産のバランスを考えてそこまで大したことじゃないこと、もし「ハイテク」が1年以内に暴落したら、TECLとQQQでダブルパンチを食らって心情的にガッカリしそうなのでそのままにする気がします。

※もしかしたら気分でいつの間にかスイッチしている可能性は否定できない。

 

 

 

ということで、代わり「iFreeレバレッジ NASDAQ100」のQQQ値動き2倍に対して毎月10万円(※老後資金用 + 即時売却用)としてドルコスト平均法で積み立てていきます!

 

多分こっちの方がリスクは少ないと勝手に思ってます。但し、当然リターンは下がる。けどそこはレバレッジ効かせてるのである程度ペイしてもらう予定です。で、5万円は20年ぐらいは積立投資予定で、5万円は利益がでたら即時売却してスイッチ先をQQQにしようかなと模索してます。以下検証記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

後はその投資額次第で米国ETFの「QQQ」を直接買うか、投資信託の「iFreeNEXT NASDAQ100」を買うかを考えます。

 

投資額が大きければ大きい程、米国ETFを買いますし、少なければ投資信託でコツコツ買付を行った方が手数料や配当再投資の観点からお得と思ってます。特に配当金再投資は4半期に1回、配当金が出ると思うので普通に手間です。面倒臭そう。

 

残念なのが、現状QQQへの投資は手数料が無料化されていないので普通にかかってしまう点です。この辺も投資信託でいいかなと思ってしまいます。ただ、数百万円超えるようなら普通に米国ETFのQQQ購入にすると思います。

 

管理費(信託報酬)はQQQは0.2%/年に対してiFreeNEXT NASDAQ100は0.45%/年なので、初手一括投資するならQQQに投資した方が良いです。小出しだと手数料が毎回かかりますのでその場合は投資信託で十分です。

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

 

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