【レバレッジ】ドルコスト平均法による都度売却投資法検証その5(ベトナム戦争S&P500編)

こんにちは。okometsubuです。

 

本記事は続編物です。ドルコスト平均法×レバレッジの有用性の確認と年1回で売却することで安定化を図ることを目的としています。以下過去記事。

 

 

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今回はベトナム戦争編です。この時期はそこそこ大きな下げがある他、右肩上がりをせずにずっと低迷した期間が続いています。つまり、ドルコスト平均法との相性が悪い時期となるのです。

 

この時期においてレバレッジ投資の積立をどこで売るかが分かれば、今後ある程度悲惨な状況になっても本シリーズの有用性が証明できるのではないかと期待しています。

 

以下売却タイミングについての過去記事はこちら。基本的にSPXLなら75%程度、SSOなら50%程度の利益が見込めたら売却しちゃうのが良さそうでした。

 

 

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ではその売却した額をS&P500に全額スイッチしたらどうなるでしょうか。今回はその検証を行います。

 

 

 

前提条件

  • 暴落が発生した時から開始します。可能な限り30年見るものとします。
  • 毎月100ドル積立投資をするものとします。
  • ブログの会話上、面倒なので1ドル100円として話を進めます。
  • 手数料・税金は考察していません。
  • 実際は「投資信託」を使う予定ですが、データが少ないので海外ETFを用いた検証を行います。
  • 疑似データを使って検証します
  • 端数もキッチリ投資できるものとします。
  • 1年に1回チェックを行い、積立投資額×目標利率に到達したら売り、到達していなかったら毎月積立を継続するものとします。
  • 売却先はS&P500に全額入れます。
  • グラフ比較として銀行に預けた場合のケースも結果として表示します。これは前回の検証結果となります。
  • 目標金額はアラート等で設定するものとして、達成したら即時に売るものとします。

 

 

 

最後の条件は毎月積立なのでアラート設定するのも大変なので、まぁできたらいいよねって感じで検証することにします。現実問題だとまぁ、気づいたらでいいかなと思ってます。

 

では参加メンバーのご紹介。

 

参加メンバー

  • SPXLを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • SSOを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • TQQQを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • QLDを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • 単純にS&P500をドルコスト平均法したもの(参考までに)

 

 

今回は時期が古いためSPXLとSSOとS&P500のドルコスト平均法のみとなります。

 

ベトナム戦争付近からの30年

1968-11-29から1998-11-28の30年間を見てみます。

 

■目標利率50%の場合

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終結

  • SPXL→S&P500:10.01倍
  • SSO→S&P500:9.39倍
  • S&P500:7.61倍
  • 積立額:36000ドル(360万円)

 

当然というかなんというか、やはりレバレッジ投資をして結果を得られてからスイッチした方がただ単純にS&P500に投資するよりも結果は良くなりました。これは前回の記事から分かることです。

 

というか、前回の記事の時点でこの結果は既に分かっているようなものだから、ここまで見る必要無かったかもしれない。

 

まぁいいじゃないですか。視覚的に有益であることが分かるのは見ていて気持ちが良いですし勇気づけられます。

 

もう1つポイントとしては最初の10年弱、暴落に耐えられれば後は積立額以上をキープできるということです。正確には7年間でしょうか。

 

その後に大規模な暴落が来ても既にS&P500にスイッチ済みであり、さらに利益が乗っている状態ですのでよほどのことが無ければ基本は黒字でしょう。世界恐慌は知らない。50%程度であればレバレッジ積立ならふとしたきっかけで達成は容易と捉えています。

 

それじゃ次は75%に到達したらスイッチする場合を見ます。

 

■目標利率75%の場合

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終結

  • SPXL→S&P500:11.02倍
  • SSO→S&P500:10.15倍
  • S&P500:7.61倍
  • 積立額:36000ドル(360万円)

 

先程より1倍分プラスした感じでフィニッシュしました。SSOの場合だと前回の記事通りで行くと12年間もドルコスト平均法を使わないと75%で利確できない結果となりました。

 

ともあれ、12年間は積立額より赤字だったり黒字だったりを行ったり来たりしている期間が長いですが、大負けしているというわけでもないので75%ぐらいで攻めてもいいかもしれません。これがQLD(※iFreeレバレッジNASDAQ100)ぐらいの2倍レバレッジなら十二分に75%ぐらいは貰えると楽観的には思ってます。

 

そしてそれだけ耐えられるのであれば積立額の50%で利確するよりも75%で利確した方が成績は良くなったという話でした。

 

では最後に100%で見て見ましょう。

 

■目標利率100%の場合

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終結

  • SPXL→S&P500:11.9倍
  • SSO→S&P500:10.81倍
  • S&P500:7.61倍
  • 積立額:36000ドル(360万円)

 

約0.5~1倍上昇した形でフィニッシュです。

SPXLも12年間ドルk素と平均法を続けることになるのですが、結果はなかなか悪くない形となりました。

 

この結果だけ見ると、あの「世界恐慌」よりも「ベトナム戦争」期と比べると最初に利確する期間という観点でみると、今回のケースの方が辛い期間であることがわかりました。

 

ようするに、「ボラ」が激しい方がかえって利確がしやすいだろうということです。

 

ぶっちゃけ償還問題が全くなかったら、「10倍レバレッジ」とかの商品をドルコスト平均法したら凄い早く復活すると思いますし、なんだったら100%どころか300%になったら利確するとかいう運用方針でも平然とやってのけそうな気がしてます。

 

まぁ、そんな商品、一瞬で償還されるので無意味な空想ではあります。

 

やはり今回のケースを見てもSPXLの3倍レバレッジで積立たいなぁという欲に駆られます。ま、QLDやiFreeレバレッジNASDAQ100の2倍レバレッジでも同じぐらいのボラは発生しつつ、ITバブル崩壊限定ですが、大暴落時の償還リスクで言えばSPXLよりも多少は軽いこともあると思うのでやっぱり2倍レバレッジまでが安定運用という観点から採用したい所です。

 

ということで、今回はここまでと致します。

 

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