こんにちは。okometsubuです。
ちょっと前にSEC介入によりSPXLやTECLが最悪償還されたり、3倍から1.5倍の値動きに改悪されてしまう可能性が浮上しました。以下全力米国株さんのブログサイトより引用させて頂きます。
THE END OF レバレッジゲリオン | 全力で米国株に突っ込むブログ
https://zenryoku-beikoku-kabu.com/2020/03/02/4379/
ロイターによると
その後、特にSEC介入の噂は聞かなくなりましたが、風の噂で「純資産」=「時価総額」が高い銘柄については生き延びる、つまり、SPXLやTQQQはほぼ大丈夫だろうというのを耳にしました。
なるほど確かに主力商品であれば早々手は出しづらいと言った所でしょうか。
では「TECL」や「SOXL」は大丈夫なんでしょうか?
後は、「出来高」とか「売買代金」についても気になる所です。なのでこれらについても一通り見て見ようというコーナーで御座います。
なぜ今回の記事を確認したいかというと、「ジュニアNISA」の心配をしています。私は以前、SPXLに全部投資する!という記事を書きました。実際可能な限り全部SPXLに投資中ですし投資予定です。
ぶっちゃけ、多くとも3倍レバレッジへの投資は数十万円程度でも入れるだけで夢が見れるのですから悪くないです。ただ、私の様にフルインベストメントで全部SPXLに入れるのは狂気というものなのでそこだけ注意です。私は累計320万円を3倍レバレッジに投資予定です。
狂気の中、まだ次の期間まで半年以上あるのですが、私は更に「TECL」にも投資しようか悩んでいます。
で、ここで思ったのは「TECL」が日本で人気だが、世界的に不人気であるという点です。不人気というか、「出来高」が少ない。そうなるとSECの介入や運用会社が気まぐれで3倍から2倍にするとかそういうことやられると大変苦しい思いをする可能性があるため、本当に20年間、持つに値する投資先なのかを確認したいと、こういったわけです。
というわけで、早速チェックしてみましょうか。
出来高と売買代金の元のデータはYahoo Financeを参照させて頂きました。
Yahoo Finance - Stock Market Live, Quotes, Business & Finance News
純資産はBloombergサイトを参照させて頂きました。
Bloomberg.co.jp
ではまずは出来高チェック。過去1年ぐらいの推移が見れればいいかな。参加メンバーはこちら
参加者一同
- SPXL(安全枠。指標に使う)
- TQQQ(安全枠。指標に使う)
- TECL
- SOXL
- TMF
- ERX(3倍から2倍に改悪)
最後のERXというのは実際2020年3月に3倍から2倍になったもの。これはSECは恐らく関係ない所の話ではありますが、不人気商品の出来高を知る良い機会ですので入れてみました。
ではどのグラフをつくるか。
調査対象
この5つ見れればまぁ大丈夫じゃないかな。累計の場合は設立が早い方が有利になるので、これは設立時からと、途中の数年だけ切り取ったものの2つ見れば良さそう。
また、ここで事前条件として「SOXL」開始日からスタートとさせていただきます。理由として「SOXL」が最も歴史が浅い銘柄となっているためです。一応揃えておこうと言った具合。累計結果が若干誤差しますが各銘柄スタートを併せてそれなりにフェアにしたかったのでご了承をば。
まぁSOXLとTQQQが非常に似た時期に登場していて、2010-03-11からスタートとしています。SPXLとTECLは2008年ですが、ほぼ2009年初年度ぐらいからのスタートなので1年の誤差と言った具合でしょうか。
但し「純資産」は開始当初からのものです。そんな「純資産」から見て見ましょう。
現状の純資産額
- SPXL :10.465 億ドル
- TQQQ:60.807 億ドル
- TECL :10.582 億ドル
- SOXL :10.466 億ドル
- TMF : 3.211 億ドル
- ERX : 3.824 億ドル
最近ツイッターで教えてもらったのが、「TECL」が「SPXL」の純資産額を超えたということで確認したら確かに超えていました!
というか、TQQQがヤバイですね。別次元に資産額を貯めています。正直TECLよりTQQQに投資したいですねこれは・・・
そして3倍から2倍になったERXはSPXLやTECLの3分の1です。なるほどこれなら改悪されるターゲットになり得えたということでしょうか。TMFは債券ETFなのでこれは別枠で考えて良い気はしないでもないし、TMFが償還されたとしても現金に置きなおすことも可能なので最悪無くなってもいいかなと思ってます。※良くは無い
それじゃ続いて日々の出来高の推移をチェックしましょう。
日々の出来高編
なるほどなるほど。確かに「出来高」をみたら、「SPXL」と「TQQQ」が圧倒的です。日々これだけの出来高の取引がされているのであれば、安泰と言った所でしょうか。それにしてもSPXLよりTQQQの方が出来高は基本高いんですね。
最後のERXが輝きを見せているのは多分、3倍から2倍になったから売る動きとかがあったかもしれません。※適当発言です
こうみると、TECLやSOXL、TMFはひどく出来高が少なく見えてしまいます。少なくとも「TECL」と「TQQQ」を比べると悲しくなります。こうなると、「TECL」に継続投資するのは少し怖いというものです。
「TQQQ」はサクソバンク証券でしか今の所日本では買えないはずです。ただ、最近サクソバンクは「個人情報流出」というニュースが飛び交っているので、特定口座対応していない件と併せてもちょっと手を出しづらいというのが個人的な感想です。
さて、正直ちょっと見づらいのでもう少しズームアップしてみます。
TECLとSOXL、全然見えませんね・・・。大丈夫なんでしょうか。TECLは最初こそ出来高多いですが、その後全く見えませんね・・・。
いやいや、やはりここは「出来高」ではなく、「売買代金」で見るのが理想ではないでしょうか!?
つまり、出来高×株価が真の価値であるはずです。この数値が高ければ、証券会社としては手放せないはず!(※よく分かってない)
というわけで、続いて「売買代金」のグラフを見て見ましょう!
多分、これが正解であり、ここに全てがかかっていると思っています。
日々の売買代金編
圧倒的TQQQ。こんなんTQQQに投資したくなるやん!!!
サクソバンク証券いい加減特定口座可能にしてドリップも実装しる!!!!!
しかし本当に凄いです。TQQQ最強です。SPXLも子供同然に見えてしまいます。
ここで恐怖を感じているのは、3倍から2倍に改悪してしまった「ERX」とかいう謎の銘柄が目立っていることです。なんかTECLやSOXLより人気ありそうに見える・・・見えなくない??
ということで、TQQQを外したグラフを次に見せます。
ガーンだな・・・
2010年から2017年頃まで謎の改悪銘柄である「ERX」が「SPXL」と対等に渡り合ってます。
最後の2017年頃から怪しくなってきて、最後の方でなんかまたアゲアゲになってます。
というか「ERX」は人気が無いから改悪されたんじゃなくて、もっと別の理由で3倍から2倍になったかもしれません。英語が全く読めないので深追いはしませんが・・・
とはいえ困りました。TECLよりSOXLの方が逆に人気がありそうに見えてしまいます。SPXLもちょっと外してみましょうか・・・
ちょっとグラフ色が先ほどと変化してすいません。こうみると、「TECL」より「SOXL」は結構安心できそうかもしれない。とはいえ、50歩100歩の世界と言えそう。
将来どうなるか分かりませんが、「TQQQ」と役割がかぶっている「TECL」は人気が落ちてしまっている気がしています。実際TECLの方が2008年と先に登場したのですが、もしかしたら、「TQQQ」に人気が奪われていき、徐々に低迷して行ったのではないでしょうか。
そうなると、TECLの未来は暗いものになるかもしれません。嫌だなぁ・・・。
ともあれ、TECLでも日々1億ドル程度の売買が成されているのです。十分じゃないでしょうか。改悪された「ERX」の方がもっと取引されていたのが非常に気になりますが・・・
うーん。ちょっとざんねんな結果になりました。仕方ありません。それでは出来高と売買代金の累計グラフを見て見ましょう。
累計出来高編
累計出来高最終結果
- SPXL :29,361,032,300
- TQQQ:49,399,441,200
- TECL : 3,140,864,100
- SOXL : 2,559,075,700
- TMF : 1,688,129,600
- ERX : 1,309,227,600
圧倒的TQQQ。ついでSPXLもやはり安定と言った所でしょうか。
こう見ると「ERX」は出来高少ないですね。TECLやSOXLの方が上なのでまだ安心と言った所でしょうか。TMFは少な目ですが、最悪「現金」で大体できる代物だと私は考えているのでまぁいいかなと。超低金利時代で先は読めないですし、重要度は他に比べて低いと考えています。
では次が私の中での本題。累計の「売買代金」です。
累計売買代金編
累計売買代金最終結果
- SPXL : 416,209,477,410
- TQQQ:1,267,422,611,379
- TECL : 73,606,395,785
- SOXL : 142,859,149,120
- TMF : 35,019,765,236
- ERX : 246,706,752,805
「ERX」結構な売買代金になりました。こう見ると、「出来高」や「売買代金」は実はそこまで重要じゃなくて、ETFに最も重要なのは「純資産」=「時価総額」じゃないかなと言った感想を持ちました。
少し調べたところ、そのような記述の記事がありました。以下日本のETFの話になりますが以下ETFゲートウェイサイトより引用させて頂きます。
保有しているETFがまさかの上場廃止に!その時あなたがすべきこと
https://www.etf-gateway.jp/etf-delisting/
①プロバイダ(運用会社)の倒産
②当該ETFに充分なお金が集まらない
などが上げられます。株へ投資する時もそうですが、いくらぱっと見た感じが魅力的に見えても聞いたこともない会社 が提供している銘柄は避けた方が無難。また、預かり資産が少ない銘柄も「不採算銘柄」として上場廃止される事があるので、銘柄選びの時はそこもチェックしておく必要があります。
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では預かり資産はどこで見る事が出来るのでしょうか?ETFは保有している原資産の状況を含め原則として全ての情報を開示しています。なのでそれぞれの証券会社の取扱ページやYahooなどで見る事ができます。預かり資産は純資産と表現されている事もある
要するに十分な運用資金=純資産があればOKってことなんでしょう。SEC介入対象としてもこの額がターゲットとなっている可能性は高いと思われます。
そう考えるのであればTECLやSOXLは大分安泰だと思います。
とはいえ、それはSECの介入有無にかかわらず常に危険をはらんでいる点は留意すべきです。以下ITバブル崩壊時のTECLの疑似値動き。多分償還されるぐらい酷い。
今、ITがバブルになってきている気もしないでもない昨今です。 もし仮に本当にITがバブルだとしたと考えるなら安全のためやはりSPXLを半分持っておくのはアリだと思います。
そして暴落ではなくSEC対策としても大暴落が発生した時に対象になり得るのは「純資産額」が減るという点は注意が必要となりそうです。
何故こう言っているかというと、今現在がSPXLとTECLがほぼ同額の「純資産額」だとして、今のIT関連の暴騰が実は「バブル」でITバブルが崩壊した場合、「純資産額」は一瞬でSPXLとTECLは入れ替わることが予想されます。
ただ、これは逆も然りで、IT関連以外で更なる暴落があったらSPXL側が大きく純資産を下げるかもしれません。難しいですね。そうなってもSPXLは人気がありますし、普通に大丈夫っぽいこともチラホラ言われているので、ITバブル以外が崩壊するのであればTECLとSPXL両方のSEC対応としては問題ないことになるかもしれません。
というわけで、ここまで色々見てきた上での私の感想ですが、TECLへの投資は後20年間ぐらいで見たら割と耐えてくれるんじゃないかという期待と、出来高が少なく、TQQQの存在から今後も不人気が継続しそうという点を考慮して多くても「SPXLとTECL」に「半々ぐらい」で今後はジュニアNISAに対して投資するかもしれません。
これについては来年1月になった時のお楽しみ?と言う感じで進めます。
※2020/08/04 追記
ツイッターでERXは約97%暴落したからではないか?とご意見を頂きました!
確かに見て見ると97%近く暴落していました。そりゃ3倍から2倍になるよねって話でした。つまり、ターゲットとしては正しく無かったかもしれません。失礼しました。
・・・逆に言えば、SPXLはリーマンショック時に約97%の下落が行われる可能性があったわけで、もし97%という暴落率を基準にされてしまった場合、倍率の変動は覚悟しないといけないかもしれません。これは実は非常に恐ろしい話に発展する可能性があるということかもしれません。
が、総資産額もERXは少なかったですし、SPXLは順当に伸ばしているので将来どうなるか残念ながら全く読めないということになりそうです。本当に残念。
というわけで、今回はここまでと致します。