【レバレッジ】ドルコスト平均法による都度売却投資法検証その6(ITバブル崩壊S&P500編)

こんにちは。okometsubuです。

 

本記事は続編物です。ドルコスト平均法×レバレッジの有用性の確認と年1回で売却することで安定化を図ることを目的としています。以下過去記事。

 

 

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 今回はITバブル崩壊編です。この時期はITバブルでハイテクはとてつもない下落を体感した後に、さらに「リーマンショック」という暴落が発生して中々ドルコスト平均法でも辛い時期だったと思います。

 

ただ、今回の様に途中で売却してS&P500にスイッチしたらどうでしょうか。案外悪くない結果になりそうな予感がしています。

 

以下S&P500にスイッチしないなら積立額*100%ぐらいの所で丁度いい感じになりそうでした。

 

 

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前提条件

  • 暴落が発生した時から開始します。可能な限り30年見るものとします。
  • 毎月100ドル積立投資をするものとします。
  • ブログの会話上、面倒なので1ドル100円として話を進めます。
  • 手数料・税金・金利は考察していません。
  • 実際は「投資信託」を使う予定ですが、データが少ないので海外ETFを用いた検証を行います。
  • 疑似データを使って検証します
  • 端数もキッチリ投資できるものとします。
  • 1年に1回チェックを行い、積立投資額×目標利率に到達したら売り、到達していなかったら毎月積立を継続するものとします。
  • 売却先はS&P500に全額入れます。
  • グラフ比較として銀行に預けた場合のケースも結果として表示します。これは前回の検証結果となります。
  • 目標金額はアラート等で設定するものとして、達成したら即時に売るものとします。

 

 

 

最後の条件は毎月積立なのでアラート設定するのも大変なので、まぁできたらいいよねって感じで検証することにします。現実問題だとまぁ、気づいたらでいいかなと思ってます。

 

では参加メンバーのご紹介。

 

参加メンバー

  • SPXLを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • SSOを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • TQQQを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • QLDを1年売却後、S&P500に投資したもの
  • 単純にS&P500をドルコスト平均法したもの(参考までに)

 

 今回からようやくTQQQとQLDも参戦です。私は「iFreeレバレッジ NASDAQ100」に投資している関係上、QLDには非常に期待しています。スイッチ先は全てS&P500にしています。その気になれば「QQQ」へスイッチしてもいいと思います。

 

というわけで、今回はITバブル崩壊からなので20年間の結果となります。

 

ITバブル崩壊からの20年

2000-08-31~2020-07-02までの約20年間を見ます。

 

■目標利率50%の場合

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終結

  • SPXL→S&P500:2.78倍
  • SSO→S&P500:2.69倍
  • TQQQ→S&P500:2.99倍
  • QLD→S&P500:2.78倍
  • S&P500:2.21倍
  • 積立額:23900ドル(239万円)

 

20年で約2~3倍の結果になりました。正直これだと少し寂しいですね。とはいえ仕方ありません。「ITバブル崩壊」+「リーマンショック」直撃なのですから、それでも2倍以上でフィニッシュできる「ドルコスト平均法」は暴落に強いと言えるのではないでしょうか。

 

そして50%の積立額に到達したら売ることについてはどれも余裕があります。これは前回の記事でお伝えした通り、SSO以外は基本的に積立額の100%になったら売ればOKという時期だったからです。

 

今現在ハイテク産業が再び「バブル」と言われています。このままバブルが継続するかもしれないし、崩壊するかもしれない。

 

逆に言えば、2000年のバブル崩壊時からの積立でもTQQQとQLDは安定して結果を得られているので今からならむしろ積立投資をするのであればTQQQやQLDやQQQは最適解と言えると思われます。バブルがはじけても(※積立なら)復活はSPXLやSSOやS&P500よりも早そうですし、バブルがはじけなければそのまま積立額*n倍になってスイッチしてしまえばいいのです。

 

ただその過程はITバブル崩壊後に再びITが復活することを信じなくてはいけません。AIが人類を超すのが確か2045年ぐらい。途中でバブルが崩壊しても普通にハイテクは再復活するぐらいには強いんじゃないかなと信じています。所感です。

 

では75%の積立額の時を見て見ましょうか。

 

■目標利率75%の場合

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終結

  • SPXL→S&P500:3.11倍
  • SSO→S&P500:2.89倍
  • TQQQ→S&P500:3.22倍
  • QLD→S&P500:3.07倍
  • S&P500:2.21倍
  • 積立額:23900ドル(239万円)

 

全て普通に売却できていますので結果はいいですね。TQQQとQLDは途中売却を挟まなくても強いのですが、売却してS&P500にスイッチしてもかなり強いことが分かりました。

 

今の世の中、QLDもiFreeレバナスで代替できますし、TQQQもTECLで何とかできなくもないので気軽に積立投資できるのは強みだと思います。楽天カード5万円分の内の何割かを入れてもいいと私は思っています。私は全額入れちゃってますがね・・・。

 

 

 

というわけで、まだまだ行けそうです。100%になった場合見ます。

 

■目標利率100%の場合

 

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終結

  • SPXL→S&P500:3.32倍
  • SSO→S&P500:2.95倍
  • TQQQ→S&P500:3.60倍
  • QLD→S&P500:3.49倍
  • S&P500:2.21倍
  • 積立額:23900ドル(239万円)

 

前回の記事の通り、SSOが最初の売却に失敗しており、リーマンショックで大きく下落していることが分かります。途中で積立額100%に到達できずにS&P500にスイッチできずにレバレッジ分、大きな下げを経験することになります。最終結果としても他より多少落ちる形となりました。が、75%売却よりは結果がいいです。ただし恐怖は残ることになるでしょう。

 

 

そう考えると途中売却かつドルコスト平均法であればやはりレバ比率を上げたり、ボラの激しい商品でやるのが良いと私はつくづく考えてしまうのです。つまり2倍レバレッジより3倍レバレッジの方が、ITバブル崩壊とその復活であるTQQQやQLDのハイテクセクターの方が、「ドルコスト平均法」に向いていると思います。

 

 

但し、「償還」というリスクが常に伴う事から安全に運用したいなら3倍よりも2倍で運用するのは悪くないと考えています。3倍でもよほどのことが無ければ償還されないと思いますが、運用会社がリーマンショック級程度で償還しないまでも、3倍から2倍に改悪してくる可能性も否定できません。

 

それなら今回の記事は安全に投資をする方法というお伝え方をしていますので、最初から2倍で行うのが理に適っていると言えそうです。そうなると最適解としては「QLD」がこれから将来に向けてハイテクが伸びることが予想されますし、ITバブル崩壊が再び発生しても復活速度を考えるならそれでもQLDは安定、償還問題も3倍レバレッジよりはマシだと思うのでこれもQLDはいい塩梅じゃないかなと言った具合です。

 

で、QLDの代替として「iFreeレバレッジ NASDAQ100」が投資信託で買えるのでやっぱりこの辺りの商品でやる感じかなぁと思った次第。無駄に為替ヘッジがあります。無しにして信託報酬を下げてもらいたいです。

 

ということで、レバレッジ2倍×ハイテクで考えるのであれば、積立額の100%ぐらいが良い塩梅じゃないかなと言った具合です。が、将来金利が上昇している局面であれば100%にこだわらず、50~75%の利益がでているなら「QQQ」や「VOO」にスイッチするのは十二分にありです。

 

ここは面白くて金利上昇時は大体株高になっているはずです。であるならば、50%程度の利益は出ていることが想定できます。スイッチ後に更に積立投資を再開するのか、ここでストップするのかの判断ができるのはアリかなぁと思った次第。

 

ということで100%まで待つのは結構しんどいと思うので、50~75%ぐらいを目安にスイッチした方が精神衛生上よろしいと思います。

 

 

償還リスクを考えないで攻めるならTQQQやTECLは最適です。目標額に到達する速度で行ったらピカイチだと思います。正直償還リスク考えなかったら普通に採用したい。が、投資信託にそれに該当するものが無くて毎月積立は手間なのでやっぱりiFreeレバになりそう。

 

 

 

さて、本記事のドルコスト平均法×レバレッジ、所謂「ツミレバ」というものについて他の投資ブロガーの記事を見るに、好意的に記事にされてるものは皆無な状況なので、信じるか信じないかは読者様に委ねられることになるでしょう。

 

レバレッジのデメリットは金利が上昇すると単純にコストとして重くのしかかってきますが、本記事のように積立で行うことでレバレッジ商品をずっとフルで持つことは無くなるので負担は軽くなりますし、途中スイッチを入れることで金利問題をリセットできます。

 

そう考えると「ツミレバ」、つまりレバレッジ×ドルコスト平均法は有益であると考えてしまいます。正直なところ、なんでこの手法がこんなに嫌われてるのか不思議なので嫌っている理由が知りたかったりしてます。

 

ドルコスト平均法+超長期保持は確かにリスクが高すぎますので、それについて否定的なのは確かにそうだなぁで終わりそうですが、途中売却を挟めばむしろ等倍商品を積立するより安全じゃないかなと浅はかな私は思ってしまうのでした。

 

何か私の知らないその他の要因によるリスクを考慮されて「ツミレバ」はダメでしょってなったら再考したい所存です。

 

とはいえ、多少のリスク程度だったら積立額50~75%で等倍にスイッチする運用ならそう問題はない認識なので、私は引き続きレバレッジに積立投資をすることを進めていきます。

 

あ、「ツミレバ」という単語を流行らせようと大和アセットマネジ○ント辺りが営業トークよろしくプッシュしまくってるのが逆に反感を買っている可能性があるかもしれません。それならしょうがないなぁ~。営業トークバリバリだもん。

 

というか私のブログもそう書くと胡散臭いな。真似しない方がいいよほんと。こうなると本ブログはうさん臭さの塊みたい。悔しいなぁ・・・。存在気にせず検証してたら内容被ってるんだもん。とはいえ、あっちは途中売却しない情報しか出してないからね。キッチリリスク考えたら途中スイッチは十分検討の余地ありですよ。

 

「あっち」が気になる人は「ツミレバ」で検索したら色々出てきます。本当に営業トークバリバリ、良い時期しか取り上げてないので注意した方がいいです。が、私は普通に採用します。低金利時代のグラフしかないわけですが、実際結果悪くないです。

 

 

 

 

まー、だったら最初っからフルインベストメントでQQQ辺り買っておけよ!って話になるのですが、それもタイミング投資でフルインベストメントした次の日に大暴落がきたら割と精神的に堪えるのと、余剰資金が無いとそもそも一括投資ができないことや、安全資金を持っていないと仕事がなくなった時に泣くしかないので将来を見越して安全資金は保持したまま、積立でレバレッジを買う。そういったシチュエーション時に使える技かなと思ってます。これが逆に一番安全じゃないかなと思いました。

 

余剰資金たんまりあるなら私は多分「QQQ」とか「VOO」とかの等倍商品にとりあえず一括投資しとくのが安全だと思ってます。セミリタイアしたいので一括で3倍レバレッジ買ってますが、普通の人はやるもんじゃないよこんなの。

 

積立投資がギリギリ限界。そうではなく、TMFを混ぜてるのとか逆に値動きが発生するのでこれなら3倍レバレッジでも実はかなり安全な投資方法だったりします。それであれば普通の人でもアリかなと思った次第。

 

もちろん、安全に行くなら本記事のように途中スイッチです。セミリタイアしたいならそのまま保持しておけば「足し」にはなるんじゃないかな・・・。私は積立投資額の半々でやる予定。

 

ということで、今回はここまでと致します。

 

 

 

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