【SPXL】暴落後レバレッジ調節ポートフォリオを検証します!その2

こんにちは。okometsubuです。

 

この記事は「その2」となります。条件とかはお手間を取らせてしまい大変申し訳ありませんが、「その1」を参照してください。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

まぁ、条件見ても一杯書いてあって分かりづらいですね。ようするに、

 

  • 暴落は10年に1度とかのスパンで大体起こる!
  • それじゃあ最初の暴落日、つまりS&P500で30%下落した後にSPXLをガツンと買って、年を追うごとに比率を下げてS&P500に推移して行けば次の暴落時のショックを和らげられるんじゃない!?

 

とまぁ、こういう感じです。で、前回の条件は、昔の最高値から30%下落した場合は、都度経過日数をリセットしていましたが、今回その2の条件として、以下を追加いたします。

 

 「30%以下判定が行われたら、今までの高値を一旦白紙にして、そこから再スタート

 

前回までは、30%以下を無条件に判定していたので、長い低迷期の場合はずっとSPXLの比率が上がりっぱなしになっていたんですね。それはそれでいい気がして前回の結果となりました。前回の通りであるならば、この「暴落後レバレッジ調節ポートフォリオ」は使わなくていいかなぁと個人的に思っています。

 

では上記を加えた形で再出発したらどうなるかというのを今回実施してみます。色々条件書くと記事が超絶長くなるので細かい部分は前回参照してください!(><;

 

 

結果発表(1970/01/01~2019/12/31)

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終結果(+前回の結果)

1位:SPXL      :約1.5億(約1525倍)

2位:現金80%固定 :約1億(約1017倍)

3位:S&P500_100% : 約8080万(約808倍) (※前回:約6300万(約632倍) )

4位:現金75%固定    : 約8050万(約805倍) : 前回のまま

5位:現金100%    : 約4470万(約447倍) (※前回:約3160万(約317倍))

6位:S&P500_25%固定: 約1500万(約147倍)

7位:S&P500_50% :約1100万(約110倍) (※前回:約950万(約95倍))

 

固定部分は前回のままですが、変動対象は大幅に改善されました。上記のグラフを元に考えると、

  • S&P500:SPXLを50:50で変動比率にするならS&P500:SPXLを75:25で固定でリバランスした方が良さそう
  • 現金:SPXLを25:75で固定する場合とS&P500:SPXLを0:100で変動比率にする場合はニアイコールとなり、状況によって有利不利が分かれる。が、概ね一緒の動きをする
  • 現金100%の変動比率は株価が上がっている部分でも伸び悩み、株価が下がってもかなり低い位置にいるためあまり採用の余地が無さそう
  • この期間においてだが、現金80%固定が一番良さそう

 

こんなところでしょうか。では、大暴落が発生した場合はどうでしょうか。

 

 

ITバブル崩壊開始 (2000-08-31~2019/12/31)

 

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終結果(+前回結果)

1位:現金75%固定    :26万(約2.6倍)

2位:現金80%固定 :25.7万(約2.57倍)

3位:S&P500_25%固定:25.1万(約2.51倍)

4位:S&P500_50% :22.4万(約2.24倍)(前回:18.8万(約1.88倍))

5位:SPXL      :21.9万(約2.19倍)

6位:S&P500_100% : 20.7万(約2.07倍)(前回:16万(約16倍))

7位:現金100%    : 19.5万(約1.95倍)(前回:13.6万(約1.36倍))

 

 

前回から見違えるように変動比率側が改善されました。理由は、30%下落からの経過日数をリセットしたため、今回の2度目の暴落に対して速めにリバランス比率が最適化されたためです。以下過去最高高値から30%下落した日のまとめです。

 

1970年から高値30%下落した時期

  • 2004-08-06
  • 2008-10-06~2009-11-27

 

前回は2009-11-27から約5年後の2014年から比率の変動が起こりましたが、今回は2007年の時点から利率の変動を開始しています。つまり、リーマンショックにギリギリ間に合った形となったため、今回数値が改善されたことになります。

 

しかしながら、長期的に見て利益を狙える「SP500_100%」よりも「現金80%固定」側の方が安定しているように見受けられます。また、すぐ改善する側も「SP500_50%」よりも「SP500_25%固定」の方が最終結果としては高くなります。途中の2014~2016年頃までは「SP500_50%」変動比率の方が結果は上ですが、そのほかの期間において総じて「SP500_25%固定」側が勝利しています。

 

この結果から、私は次のように結論付けました。

 

  • 変動比率は暴落の有無の時期によって結果が異なるため一概に良い悪いは言いずらい
  • 変動比率を使った結果、比率を固定にした投資方法に類似している箇所が多々あることから、運用の手間を考えるなら固定比率でリバランスを行った方が楽ちん

 

こんな感じでしょうか。暴落に対する抑止力になる調節ポートフォリオですが、その分、機会損失も発生しているわけなのでそう大きな違いはないのかなと思ったり思わなかったり。検証結果がこうなったというだけの感想なんですけどね!

 

というわけで、劇的に改善されるようなら私も採用しようかと思いましたが、大きく違いは生まれなさそうと思うので、固定比率でリバランスすることになるかなと思いました。

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

 

 

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