こんにちは。okometsubuです。
最近ツイッター等でチャンドラさんのブログが話題になっている。氏はブログ村の「インデックス投資」クラスタと「米国株」クラスタにいる社畜ブロガーで、絶対超絶有能な人です。なんといっても中立的な立場で物事を考えながら独特で自身を貫く記事が面白い。
で、話題になっていると思われる記事はこちら。以下引用させて頂きました。
米国S&P500の最適なレバレッジが1.75倍の理由。だからSPXLの3倍は高すぎる | 社畜がインデックス投資で資産を築く
https://chandraroom.com/sp500-best-leverage
レバレッジを大きくするほど
(1) リターンの平均値は大きくなる。
(2) リスクも大きくなる。
(3) 中央値はある閾値を超えると小さくなる。
で、氏の結論としてこうです。
米国S&P500のリスク(σ)とリターン(μ)はそれぞれ20%と7%。このリターンをリスクの2乗で割ることで、最適なレバレッジである1.75が計算できるというわけです。S&P500のレバレッジ3倍ETFにはSPXLがありますが、3倍はこの最適値よりも明らかに高すぎる。
この意見について、私は最近似たような記事を見たことがあります。先日紹介した「神谷政敏」さんのブログ記事より引用させて頂きます。
ブル3倍は過度なレバレッジか
https://kamiyamasatoshi.com/overleveraging/
過度なレバレッジは幾何平均リターンを損ねる。
幾何平均リターンが下がれば、その累乗である累積リターンも下がるので、最終的な資産額も下がることになる。
例えば、リスク20%、リスクプレミアム5%なら、約1.66倍を超えるレバレッジは幾何平均リターンを下げる過度なレバレッジである。
なお、この画像はリターン10%、借入金利5%の場合だが、同じくリスクプレミアム5%であれば、リターン20%、借入金利15%であっても、リターン5%、借入金利0%であっても、幾何平均リターンのピークの位置は約1.66倍で変わらない。
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例えば、リスク20%の時、リスクプレミアムが約6.67%以上期待できるなら、3倍のレバレッジは過度のレバレッジにはならない。
氏の記事ではリスク20%、リスクプレミアム5%であるならば、1.66倍以上だと過度なレバレッジとしているし、リスク20%の時、リスクプレミアムが約6.67%以上なら3倍レバレッジでも問題ないらしい。そっかぁ・・・
うん。両方の記事、詳細が難しくて私にはよく分からない!!!
結局時期次第であり、前者はS&P500全体の数値で、後者は時期によって変動するから何とも言えないといった回答な気がしています。
他に投資に詳しいツイッタラーの人とか参照すると、「結局運次第」という感じで終わってました。多分リスクとリスクプレミアムとかそういう要素部分が不確定要素だから最終的には1.75倍という数値も正しい時もあるし正しくない時もあるとか、なんかよく分からない感じになってしまいました。
ただ、概ね正しいという締めくくりだったので、ともあれ本ブログでは「1.75倍」を正しい情報として取り扱って話を進めてみたいと思います。
そんな中で恐縮ですが、1927年から数々の暴落・暴騰時期を手作業で泥臭く検証しまくってきた現場の私からの感想を言いますと、割と「1.75倍」という値は割と肌感覚としても正しいなぁと思っています。
以下、似たようなことを考えた過去記事です。
そして「リバランス70%」はかなり優秀なんじゃないかと思い始めています。復活時期も伸び率も十分な結果を残しています。グラフでみても「リバランス70%」の復活位置は「リバランス80%」よりかなり早い段階での復活となります。
「リバランス70%」というのは、「SPXL:現金」を「70:30」でリバランスすることとして記載しています。これをするとレバレッジ比率は2.1倍となります。結果、1.75倍よりも攻めた形ではありますが、そこは「億万長者」を目指す我がブログとしては正しい在り方であると言えるでしょう。やるならSPXL:現金を60:40で1.8倍なのでそこが一番管理しやすい所だと思います。
実際、今現在私は70:30の2.1倍レバレッジを雰囲気で採用しています。
SPXL:現金を70:30で2.1倍の計算式は単純で0.7*3 = 2.1倍です。現金部分は0換算。もし、30%部分が現金ではなくVOOだったら、2.4倍レバレッジです。なぜなら2.1 + 0.3 = 2.4倍となるためです。
実際この考え方は、「SPXL:現金」を「0.6666:0.3333」の比率で月次リバランスした結果と、S&P500の値動き2倍の「SSO」銘柄がほぼ同じ動きをしたことを確認したためですので、割と正しい結果だと思います。0.6666割合で2倍レバレッジですね。
ジェレミ・シーゲル先生もギリギリ2倍ぐらいのレバレッジなら若い内ならOK!みたいなことを言ってたような言って無いような話らしいですのであながち間違ってはいないと信じています。
さて、今回の兼についてですが、私も「3倍レバレッジ」は非常に危険度が高い、いや、高すぎると感じています。もう少し詳しく言うと、「3倍銘柄フルインベストメント」は危険度が高いという話です。
この場合、減価により低迷する時期が長い印象で、途中の「ITバブル」や「2010~2020年」の右肩上がりオンリー相場になった場合にとてつもないパワーを発揮するという、非常にピーキーな投資先であるというのが肌身感覚で分かります。
で、期間で言うと、その低迷期の時期の方が長い印象であるため、恐らく3倍レバレッジ投資は「中央値」が下がると言われている計算式の結果とピタッと一致するといった印象です。
私は頭が良くないので引用元の計算式が合ってるとか合ってないとかサッパリ分かりません。が、泥臭い検証作業をしまくった私の感覚と割と意見が一致してちょっと安心しているところもあります。
最近、SPXL等のレバレッジ商品について「時間を敵にしている」という人と「時間を味方にしている」という人で意見が真っ二つに分かれていると言うのを見ました。
これはどちらも正しくて、結局右肩下がりをしたらその復活までの時間が圧倒的にかかることから「時間を敵にしている」のが正であり、また逆に、「ITバブル」等の右肩上がり相場があったら、あっという間に目標額に到達するため「時間を味方にしている」ことになります。
結局のところ、私の考えですが、SPXLやTECLは
「時間を味方にもなるし敵にもなるが、敵になる確率の方が若干高い」
投資方法だと思った次第です。今回の1.75倍の結果からも肌感覚間違って無さそうでした。
さて、ここで現実世界に置きなおして考えて欲しい点が3点あります。
今回のポイント3点
- 1.75倍以上のレバレッジの中央値が下がったとしても、「億万長者」になる道があるのもまた、「3倍レバレッジ」であるということ
- お給料から出る「投資金額」を未来の投資金額、「現金」と考えると、たとえ現在「SPXL」にフルインベストメントしても、未来の現金を含めると「3倍レバレッジ」ではないと考えることができること
- 「3倍レバレッジ」に投資している人は、すべからく全投資額を「3倍」で投資している人は基本的に稀であり、総投資額を考えるとSPXLやTECLに投資している人でも1.5~2倍レバレッジ程度におさまっているんじゃないかということ
順を追って話を進めます。
完全に感覚ベースでお話をしますが、多分そこまで間違ったことは言っていないと思いますのでツラツラ書きますね。
3倍レバレッジと億万長者への道
結局レバレッジの中央値は「1.75倍」以上は下がるのが正解だったとしても、全員が全員に対して3倍レバレッジ投資を否定する材料ではないということです。
ようするに、投資の目的が全然違うという点を考慮する必要があります。
最初に引用させて頂いた「チャンドラ」さんは自他とも認める「社畜」であり、働くことが大好きな人です。そして仕事大好きで相当優秀な方だと見て取れます。そういう人はVOO等で安定した運用をするのが一番です。何故なら急いでリスクを取って期待値の低いレバレッジ投資をする必要が無いからです。仕事を辞める気がないので、早期にリスクを取ってリタイアする必要性が全くないためです。
なので、氏のブログでも「3倍レバレッジは不要」として締めくくっていますが、全くもってその通りだと思います。
対して、今すぐ仕事を辞めたい、あわよくばサッサと億万長者になりたいと思う私のような人間は「レバレッジ商品」に夢を託して一発逆転を目指してSPXLやTECLに投資するのです。つまり、損をする可能性があるが、億万長者になる可能性も少なからずある「レバレッジ商品」に手を出すということです。
最終的に30年後にVOOが勝つ確率が高いという話は何となく分かります。ただ、VOOを30年間投資してしまったら、もう老後になってしまいリタイア時期になっている人が大半ではないでしょうか。その頃にお金を沢山持っていても私の場合は仕方がないといいますか、目的ではないのです。
さらに言えば、VOOだけでは億万長者も非常に難しいでしょう。もちろん入金力が高ければ可能な人もいるかもしれませんが、それでも30年後に億になっても意味がないのです。
一方、SPXLやTECLに投資すると、この「億万長者」への道が低確率ながら存在します。「ITバブル」や「2010~2020年」の右肩上がりオンリー相場がこれに当たります。この時期は凄いですよ。あっという間に資産がガッツンガッツン上がっていくんですから、少額でも億万長者が見えるのです。
つまり、SPXLやTECLの3倍レバレッジは相当な「投機」的な発想で挑むが、「宝くじ」よりは圧倒的に「億万長者」になりやすい投資方法だと言う話です。
と言うわけで、投資する人の考え方や人生の目的、許されるリスク許容度の中からレバレッジ比率をどうするかを検討すればいいだけの話だと思いました。まぁ、この辺は計算しなくても3倍レバレッジ投資家皆が思っていることでしょう。
お給料からの追加投資可能額について
話は全く変わりますが、もし仮に、今現在「3倍レバレッジ」商品に全資産をフルインベストメントしていたとします。でも実は、「お給料」から出る「追加投資資金」を考えると「3倍レバレッジ」投資ではないという考え方ができます。即ち、リバランス用の未来の現金を考慮するのです。
例えば毎月5万円を追加投資可能な状況とします。それを30年間とすると「1800万円」の投資資金が生まれることになります。
仮に現在SPXLに「1800万円」投資したとして、その後の給料の「1800万円」を考慮すると、語弊はありますが、生涯を見た時に「1.5倍レバレッジ」となります。いや、厳密には全然違うんですが、「ケア」が出来ると言う点と投資資金との兼ね合いからこういう形でお伝えします。
ちなみにSPXL:現金を50:50でリバランス運用すると「1.5倍レバレッジ」になるわけですが、今回の「お給料」の観点から言うと、お給料の現金は預金しておいて、SPXLが暴落した時に「買いリバランス」をするのです。逆に暴騰している時には逆に現金を保有して置く形になるかと思います。
ちょっとこじつけですが、人生全体として見た場合においても「3倍レバレッジ」にフルインベストメントしているとは言えない、という発想も出来なくはないです。
もちろん、大暴落した時にその時点でお給料がでていないため大きく現金を投資できない場合もあるので一概に言えませんが、後からケアすることは可能ということであるため、3倍レバレッジに現時点でフルインベストメントをしても、その実は「1.5倍レバレッジ」のリスクに当たる可能性もあるということです。
まさか、お給料も全部を全部「SPXL」に投資して、最初から全財産を「SPXL」に投資済みな人はいないでしょう。流石に・・・流石にね???
もしそんな人がいたら、人生が終わるまでに1.5倍、2倍、2.5倍と進んで最終的に「3倍レバレッジ」人間の完成です。ただ、「世界恐慌」が発生したらこうなる人は少なからず発生するかもしれません。
ともあれ、ようするに投資人生と全体像を見た時に果たして本当に「3倍レバレッジ」で投資しているかというと、そんなことは無いかなと肌感覚では思った次第です。
普通は3倍レバレッジ全力投資にならない
先程の続きみたいなものですが、結局人生全体で見た場合でも全力3倍レバレッジ投資という観点で言えば非常に稀であるとともに、今現在の投資状況を見ても、全財産を「3倍レバレッジ」に投資している人はそういないと思っています。いや、中にはいるんでしょうが、非常に稀なので割愛。
私の場合を簡単に見ますと、SPXLとTECLに1,000万円近く投資していますが、それは全財産全部投資しているわけではありません。今現在のすべての投資先と、投資可能な現金を合せると「1.5~1.55倍」位のレバレッジになっていました。私が大金投資している疑似RPARはややこしいので0.8倍換算にしています。VOOより落ちるが現金置き場としては優秀という位置づけです。
結局、全投資額を「3倍レバレッジ」にして初めて「投資すべきでない」と言う結論になるだけかなと思います。いないでしょ。流石に。3倍レバレッジ全額投資なんて。絶対どこかで「ブレーキ」がかかってるはずなんです。VOOや先進国株、債券や現金そのもの。何かしらブレーキは絶対かかってるはずです。
私が良く閲覧させて頂いているブロガーの方も、何も全部を全部3倍レバレッジに投資しているわけではありません。せっかくなのでここで各ブロガーさんたちのポートフォリオを挙げさせていただきます。
ゆうさんの場合
以下SPXL:現金のリバランス運用をされているゆうさんのブログから引用させて頂きます。
【28ヵ月目】運用資産公開│マイポートフォリオ・保有銘柄 - ゆう×米国株投資×ライフプラン
https://yu-kabu-life.com/2020/06/10/investment-performance28
(図2)マイポートフォリオ
ゆうさんは「SPXL:現金」を50:50、つまりザックリで言うと「1.5倍レバレッジ」運用をされております。
ゆうさんのブログがあったからこそ、私は現在SPXLに投資しています。私が尊敬するブロガーさんの1人です。
氏のポートフォリオを見る限り、「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ(1.5倍レバ)」は約72%で他の株式が28%程度となっています。これを計算すると、全投資額としてみたら大体「約1.3~1.4倍」と言った所でしょうか。
当然、全てをリバランス運用するわけではないので「SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ」の1.5倍以外は都度変動していくわけ。が、3倍レバレッジ投資全力ではない、とても堅実的な投資であると言えるでしょう。
元々の発想が「VOOより結果を良くするため」という位置づけですので、比較的安全な投資方法というわけです。短期間での億万長者への投資方法とは異なるため1.5倍レバレッジ以下であるのは納得です。
ぽすとさんの場合
続いてTECLに重きを置いている米国株クラスタのぽすとさんのブログから引用させて頂きます。
爆アド!-米国株ETF投資でセミリタイア-: 2020年09月末 資産公開
https://mailbox009.blogspot.com/2020/10/202009.html
投信【投資結果】130万 【投資損益】10万(+9%)
ETF【投資結果】653万 【投資損益】70万(+10%)
流石に画像を引用すると、具体的な金額、数字が生々しすぎるので意図的に割愛しました。詳細は氏のブログを閲覧頂ければと思います。ETFの3/4ぐらいはQQQ等の1倍商品で他が3倍レバレッジという感じです。
ぽすとさんはお給料から資産まで全部を全部投資にフルインベストメントしている強者です。貯金が数万円しかないとか。ヤバイけど理に適ってる。ホント凄いしヤバイ。
私がSPXLやTECLに投資したきっかけは、ぽすとさん自身が3倍レバレッジを買うかどうか「ゆう」さんのブログ記事を見て悩んでいるのを私が見たのがきっかけでした。※ややこしい
で、私も実際にゆうさんのブログを何度も読んでいるうちに、
「あ、これ、上手くすれば私もセミリタイアできるかも・・・」
と思って投資しだした所があります。
実はゆうさんの記事自体は見たことがあったのですが、私が難しい文を読むと眠くなる体質だったため、軽くしかみてませんでした。が、ぽすとさんが端的に「減価」のことについてかみ砕いて書いてくれたおかげで真剣に見る形になりました。
そしてゆうさんのブログを読み返すと実は非常に読みやすい内容でした。図まであって理解が更に深まりました。
私のブログがある日を境に突然「3倍レバレッジ」記事で埋め尽くされた上に、投資先もレバレッジだらけで人生狂いだした元凶共です。許せねぇ・・・・!
資産額は伸びているのでむしろ感謝すべきなんですけど、このお二人のブログによって人生狂ったのは間違いない!!!
話が脱線しました。
さて、投資内容を見る限り、大体投資額のレバレッジ比率は「1.5~1.6倍レバレッジ」程であることが分かりました。(※1ドル106円換算)。
何気に良い感じのレバレッジ比率であることが分かりました。今回の「1.75倍」という数値に近しい動きです。もっと攻めてアグレッシブなブログにしてもいいよ!!
勿論、全財産を全て投資資金に投じているという点を考えると、私やゆうさんと比べ物にならないぐらい攻めてると言っていいと思います。私もゆうさんも(※恐らく)、日本円、現金の余剰資金は多少は備えているはずだからです。とはいえ、子供や家族向けの余剰資金なので、「投資資金」ではないからこれは考えてはいけないお金ですので割愛。
ということで、何気にぽすとさんは良い感じで攻めていることが分かりました。流石毒舌ながらド正論を世に放っているブログであります。投資比率まで正論で攻めてきました。困ったなぁ・・・。突っ込みどころがないです。次行きましょう。
全力米国株さんの場合
さて、最後に「全力米国株」さんのブログを見て見ましょう。氏は名前の通り、全力で米国株を買いまくってます。若干TMFの債券も入ってますが気のせいでしょう。
そしてとても仕事ができる存在であり、そのお給料すらも投資可能な全額を米国株やレバレッジ商品のSPXLやTQQQに追加投資している米国株ツイッターのマスコット(?)的存在です。
そんな氏のポートフォリオはどうでしょうか。以下引用させて頂きます。
2020年9月末の資産運用状況 | 全力で米国株に突っ込むブログ
https://zenryoku-beikoku-kabu.com/2020/10/05/5653/
カテゴリー別
9月の調整局面、及び9月のCURE⇒AAPLへのリバランスの結果、レバレッジ3倍ETFの割合がいい感じに52%まで下落しております。先月は57%もありましたが、基準割合である50%に近づいてきました。
ざっと見る限り、「3倍レバ:1倍レバ」を50:50の割合で運用しているようです。レバレッジ比率は大体2倍レバレッジとなりそうです。
が、氏のポートフォリオは若干嘘(?)があります。「TMF」の存在です。
レバレッジ3倍ETFの内訳
金額表記されているため「レバレッジ3倍ETFの内訳グラフ」引用は自重しました。詳細は氏のブログを閲覧頂ければと思います。ちなみにTMFは3倍レバレッジの約20%を採用しているようです。
ようするに、TMFは株式の逆、クッション的存在である点から、3倍レバレッジ商品カテゴリに居ながら全く逆の発想で考えなくてはいけません。安全のためのTMFなのでレバレッジ率を上げるのは正しくない。
仮にTMFを現金として見た場合、3倍レバレッジの比率は50から40になることから、「3倍レバ:1倍レバ」割合が40:50:10(TMF)とすると、大体「1.7~1.8倍」のレバレッジ比率になると考えれば良いことになりそうです。
総資産額は3千万円近くでこのレバ比率はかなりの攻めっぷりです。この額を1.7~1.8倍レバレッジで回してるんだからかなりの強者であることは確かなようです。
そして氏はお給料の追加分も全部米国株の等倍商品か3倍レバレッジにちょくちょく投資しているようでした。
ともあれ、ここまで攻めてる「全力米国株」さんでさえも1.7~1.8倍レバレッジで、この状況下に氏も「ちょっと攻め過ぎてる」と声を漏らすほどです。確かそんなことボソっと言ってた気がする。※気のせいならすいません。
こう見ても「3倍レバレッジ」全額投資というのは流石にやっていないということです。全財産3倍レバレッジに投資し、お給料も全部3倍レバレッジ投資するのは人として踏み外すほどの超ヤバイリスクと言わざるを得ません。
ということで、全体を通して考えると、実は「3倍レバレッジ」投資を全力で投資している人は(多分)おらず、チャンドラさんの記事にあった「1.75倍」という数値からそこまで乖離している人がいないといった現状があるのかなと思った次第です。
「1.75倍」が本当に正しい数値だったと仮定するのであれば、ぽすとさんと全力国株さんが、何気に良い感じで投資しているということになるかもしれないですね。
が、この「1.75倍」はあくまで「SPXL」の話であり他の3倍レバレッジのTECLやTQQQの話ではないと言う点は要注意です。で、そいつらの最適解はどうかっていうと、私に分かるわけはないのであった。おい、どうするんだよこの記事・・・。
気にしないことにして話を進めます。細かいことを気にしちゃダメだよストレスになるから。
さて、各自のレバ比率を見たわけですが、当然、数年後に比率が変わったり変動したりはするです。あくまで現在のレバ比率を見ただけであると言う点と、各自は別にこれら全体のポートフォリオを「リバランス運用」しているわけではありません。
ただ、その場合も「お給料」の行先で暴落時に3倍レバレッジに投資することでケアすることもできますし、生涯の投資額で見たら実はそこまで攻めていないと言う可能性も無くはない、そんな感想を持ちました。
レバレッジに投資している以上、暴騰がおきたらレバ比率は上がり、暴落がおきたらレバ比率は下がるのです。そこで「お給料」を充てる先を変えても良し、暴落がおきたら通常の商品を売って、レバレッジ商品を買って対応するもよし、です。
恐らくぽすとさんと全力米国株さんは大暴落中は「スイッチ」と言う形でケアすることでレバ比率を維持できます。が、そもそもレバ比率を統一する運用をするかどうかは各自の判断なのでその辺はまぁアレです。ともあれ、「3倍レバレッジ」全力と言う事には普通はならないだろう、ということをお伝えしたかった。
というわけで、私の中の結論を述べます
所感と言う名のまとめ
- SPXLが「1.75倍レバレッジ」という数値は感覚的にも正しいと思える
- 「3倍レバレッジ」は相当危険であるというのも感覚的に正しいと思える。
- 結局「3倍レバレッジ」に全力投資している人は本当に稀であり、人間の心理的なものとして多少ブレーキはかかった中でレバレッジをかけているはずなので、今現在3倍レバレッジに現在投資している人は、この「1.75倍レバレッジ」が最適であるという結果にそう悲観的に考える必要性は無いと考える。何故なら全体の総資産額でみたら「1.75倍」からそう違いは無い、もしくはそれ以下の可能性が高いからだ。
- 但し、将来大暴落した場合はきちんとレバレッジ商品をナンピン買いをしてケアをする必要がでるため、投資人生の残り年数次第で大変苦労することになりそうな未来はある
- よって、仕事が大好きで定年まで辞めることを考えていないなら「VOO」等の等倍商品を買うだけでOKという考えとなる。
「SPXLやTECLに投資している人はバカ!!!(※直球)」
みたいな記事や意見はごまんと見ますが、実は今現在SPXLやTECLに投資している人は、そう変な投資をしている人はいないということが今回分かったと思います。そうした意見を言う人は、
「木(※SPXLやTECLのみ)を見て森を見ず」
となっているケースが大半じゃないでしょうか。
木(※SPXLやTECLのみ) を見てるだけであり、森(※全体のレバレッジ比率) を見ていないということです。
結局実運用として「3倍レバレッジ」全力には人間の本能としてなかなかならないということから、チャンドラさんの別記事にある「短期間ならSPXLは5年までならOK」という考え方も現実世界の運用方針として「短期間」にあえて焦点を合わせなくてもいいのかなと個人の意見としては思っています。
もちろん、氏の記事はあくまで計算上SPXL100%投資を題材にしたものであることをお伝えしておきます。ただ、この記事を見た読者の方が、
「じゃあSPXLの3倍は危険極まりないから投資したらいけない!!!」
という考え方だけが飛び火するんじゃないかなと言うのを危惧したような、そんな雰囲気でした。
当然、この考え方はキチンとリバランス対応、つまり、暴落時にナンピン買いによるケアがしっかりできていると言う前提のお話ではあります。なんどもお伝えしていますが、SPXL:現金を50:50のリバランスで1.5倍レバレッジ、70:30で2.1倍レバレッジが実現できます。つまり、「リバランス」をしないと維持できません。
当然、この考え方を覚えておく必要があり、大暴落が発生した時にパニックになってSPXLやTECLを「売る」と言う行動をする人は最初から投資しない方がいいです。「買い」に向かえる心の準備がある人だけ投資できる人のみ許された投資方法ということです。リバランス運用なので、損失額当が明確で分かりやすいのが特徴ですので、心のケアにもなると思います。
もちろん、怖かったら大暴落中に大きな買いをする必要もありません。少額ちょっとずつでいいと思っています。それこそ給与の分を毎回投資する形でも。
何故なら、大暴落が短い期間で終わったらケアする必要が無くなりますし、さらなる大暴落がきたら、少額ずつ買ってるのでケアをし続けることができるからです。当然、リスクを取って大暴落中に大きく買うのはアリですが、そこが「大暴落の底」かどうかを見極められる目を持っている人のみ実施すれば良いでしょう。
私には不可能だと思っているので、リバランス運用と合せて、追加で少額ずつの購入を投資予定額の10年分割にして行おうかと持っています。これをノーセルバリュー平均法の戦い方で実現しようとしています。以下過去検証記事。
ただ、これをやると投資人生最後の方が「SPXL」まみれになる可能性がある危険があるのでその認識だけご注意をば。最悪、「世界恐慌」ですべてが終わることになっても、少額購入ずつなのでギリギリなんとか現金は残っているという淡い期待はしている。
今回、他のブロガーさんの記事を(※勝手に)引用させてもらってレバレッジ比率をなんとなく見ましたが、かなり面白い結果で楽しかったです。特に「全力米国株」さんは相当高いレバレッジ率になってるなぁと言った印象でしたが、それでも1.7~1.8倍という結果になったのも面白いです。でもこの投資額でダントツで1位のレバ率は流石と言った所でしょう。
※あくまで私が良く見る投資ブロガーで資産公表している人をピックアップした中での話ですが。
というわけで、超長くなってしまいましたが、結論として私はSPXLとTECLの投資を辞めないよ!!!
とはいえ早い段階で右肩上がり相場来てくれないと苦しいから早くハイテク万歳なAIが世界を統べる世界になって!!!!!!!!!!
と言った所で今回はここまでと致します。