こんにちは。okometsubuです。
毎週月曜日朝7:00放送中の大人気番組
「魁!!先進国株式」※インデックス投資結果発表
を明日に延期して今回は3倍レバレッジの過去暴落発生に関する記事をお送りします。
過去の話を未来に持っていくことは出来ませんが、過去にどのようなことがあったかを調べることで安心感を得ながら投資することはできます。
と言うわけで、私は今現在、150万円ほどTECLへの投資機会を伺っておりますが、中々いいタイミングを得られずにいます。
半分の150万円は機会損失を恐れて早期に投資して、残りの150万円は流石にリセッション待ちとして持っているのですね。ただ、リセッションが訪れる気配がなくヤキモキしているのは確かです。いや、気配はあるように見えるんですが中々うまく落ちないですね。
なので、SPXLの過去の暴落と発生頻度を見ることで、将来いくらで購入するのが良いかを調べてみたいと思います!
TECLにしなかったのは、指数であるXLKが1998年ぐらいと新しい銘柄なので過去調査対象としては難しいかなと思った次第です。SPXLならS&P500を疑似的にデータ作成できるので調査可能と判断しました。それに、良くも悪くもハイテク産業は主力製品が目まぐるしく変化しているので過去と現在では立ち位置がまるで異なるのも参考にならない要因かなと思ってみたり。
前提条件
- 過去最高値から10%、20%、30%...90%と10%刻みで調べます。
- 過去最高値から設定したxx%下落した時点で、過去最高値を初期化して1から再スタートします。
- 10年単位で何回暴落が発生したかを調査します。
- SPXLが存在しない時期もあるので、SPXLの疑似データを使って調査します。実態と若干ずれる可能性がある点ご了承ください。
あんまり過去過ぎると現在の値動きと合わないので1970年位から見てみようかなと思います。
疑似データの作成方法については過去記事を参照下さい。
と言うわけで、いきなり検証結果がでましたので早速発表会です!
10年毎での暴落回数調査結果
回数調査 | 1970~ | 1980~ | 1990~ | 2000~ | 2010~ |
10%減 | 94 | 81 | 67 | 128 | 76 |
20%減 | 30 | 24 | 13 | 45 | 18 |
30%減 | 13 | 9 | 3 | 22 | 5 |
40%減 | 6 | 4 | 2 | 12 | 3 |
50%減 | 4 | 2 | 0 | 7 | 1 |
60%減 | 2 | 2 | 0 | 7 | 0 |
70%減 | 1 | 1 | 0 | 4 | 0 |
80%減 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 |
90%減 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
10年刻みでの調査となります。つまり、10年で何回、xx%の暴落が発生したかを見ているわけですね。
こうみますと、40%~50%であれば、10年に1度は少なからず暴落しそうだなと言えるかもしれません。但し10年単位での話なので、例えば2029年に50%減が発生したとします。ただし、2029年は今から9年後の出来事になります。9年あれば10倍とかまで伸びるのがSPXLです。単純に50%の暴落がきても、10倍の半分は5倍は利益となるため、その期間投資していなかったことによる機会損失はかなりのものとなりそうです。
そう考えると、やはり暴落を待って投資するという選択肢は確率的には正しくなく、恐怖に屈しないのであれば今すぐ投資するのがベターだと思います。ただ、人はそんなに強い生き物じゃありません。投資した直後に大暴落になってしまったらと思うと恐怖してしまいます。
そうなると現実的なのは20%減ぐらいでしょうか。これぐらいであれば毎年1回ぐらいは起こってくれても良さそうな回数に見受けられます。機会損失を考えつつも、ある程度下がった所で買いたいという人間の欲求を満たすために、20%減を待つのは手かもしれません。
ただし、2009~2019年の平均年利を計算した所38%程度でした。とはいえこれは暴落時も含めての年利なので20%減で購入できたとしても十分利益になるタイミングはあると思います。ようは気持ちの問題です。
長々書きましたが、本当に毎年暴落が発生してくれるものなのでしょうか。20%減についてもう少し深堀をしてみたいと思います。1970~2019までを毎年チェックです。まずは1970年台から見てみましょう!
ブログ記事の表示上の関係から先程の表から行列を入れ替えてますのでご注意を!
また、20%〜60%の回数についても併せて記載しておきます。
1970年台の下落回数
回数調査 | 20% | 30% | 40% | 50% | 60% |
1970 | 5 | 2 | 1 | 1 | 0 |
1971 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
1972 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1973 | 5 | 2 | 2 | 1 | 0 |
1974 | 10 | 5 | 2 | 2 | 2 |
1975 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
1976 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1977 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 |
1978 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
1979 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1972年を除いて20%下落は良い感じで毎年発生していますね。これぐらい発生してくれるなら、暴落を信じて多少待ってもいいという心のゆとりが生まれそうです。そして30%下落も十分な数が発生しています。40%を超えるのを待つには少し回数すくないかな、と言った所でしょうか。
1980年台の下落回数
回数調査 | 20% | 30% | 40% | 50% | 60% |
1980 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 |
1981 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 |
1982 | 4 | 2 | 1 | 1 | 1 |
1983 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1984 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
1985 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1986 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1987 | 6 | 4 | 1 | 1 | 1 |
1988 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1989 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1983年を除いてこちらもほぼ毎年発生していますね。20%ならまずまず悪くないと思いますのでやはりこのタイミングで投資しても良いかもしれませんね。30%以上になると発生率もやはりかなり減っています。数年、待つことになることを覚悟しなくてはいけません。
1990年台の下落回数
回数調査 | 20% | 30% | 40% | 50% | 60% |
1990 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 |
1991 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1992 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1993 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1994 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1995 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1996 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1997 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1998 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 |
1999 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
この期間はあまり暴落は無く安定していますね。1990年、それはブラックマンデーからの復活と、ITバブルが蓄積され続ける時期のお話です。そのため20%の暴落回数も少なかったと言える時期でした。
2000年台の下落回数
回数調査 | 20% | 30% | 40% | 50% | 60% |
2000 | 6 | 3 | 1 | 0 | 0 |
2001 | 5 | 3 | 2 | 1 | 2 |
2002 | 10 | 4 | 3 | 1 | 1 |
2003 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
2004 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2005 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2006 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2007 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2008 | 15 | 8 | 5 | 3 | 3 |
2009 | 3 | 3 | 1 | 1 | 1 |
かわって2000年から酷い成績です。ITバブル崩壊で20%下落回数が急上昇しています。落ち着いた矢先、2008年にリーマンショックです。これはもう運が悪かったとするしかありません。逆にその運が悪い時期が今後20年で起こりさえしなければ、20%下落の位置で早めに市場に資金を投資して運用益を増した方が良いと思っています。そろそろ20%下落ぐらいは来ると思うんですけどねぇ。コロナという目に見えた経済悪化材料があるので後1年待てば来年あたりは織り込まれるはずですが。
そういった意味で、ここで暴落率を調べておけば、あぁ、1年に1回はxx%下落は来るから待っておこう!過去も大体そういう歴史があった!と心の不安を和らげることができます。暴落しなかったらしなかったで今の投資分が頑張ってくれてるのでそれはそれでOKとします。
2010年台の下落回数
回数調査 | 20% | 30% | 40% | 50% | 60% |
2010 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 |
2011 | 4 | 1 | 1 | 1 | 0 |
2012 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2013 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2014 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2015 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
2016 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
2017 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2018 | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 |
2019 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
最後ですね。リーマンショックが落ち着いた後はとてもスムーズに事が運んでいます。2018年に一度大き目な暴落を挟みましたがその後持ち直して今季は0ですね。
後偶然かもしれないけど、末尾が「0」の年はかならず40%の下落が1回起こってるね。そのジンクスで言えば、今年もSPXLが40%下落することが決まっているというわけだな!!
ともあれ、これを暴落と認定するのであれば、10年に1度の暴落回数というのはあながち嘘ではないということになるかもしれません。私、ジンクスって結構好きなので、余力の半分残しておいて40%下落するときまで取っとこうかしら。で、残りの半分は20%下落した時に突っ込むとか。はい。適当に発言してます。どうしようかねぇ。
さて、ここまで見てきた感想として、20%程度の下落であれば、回数0の年が連続して並んでいるのは1991~1993年のみであり、他はいずれも0の年はあるものの、翌年には1回は20%減は発生していたことになります。確率としてはかなりあり得る数字ということですね。
SPXLは平均年利38%程度と調査結果を得たものの、今、全余力を3倍レバレッジに入れるのはちょっと・・・と思っている場合は20%下落したら入れる時間は十分あると思いました。機会損失分損はするかもしれませんけどね。早く投資したいけど、暴落は怖い。本当に投資というものは難しいものです。早く楽になりたい。
なので、検証結果と今の株価と長年の歴史を振り返った上での今後の対応策として、
- SPXLが20%下落したらとりあえず買いを入れる。多分余力の半分ぐらい
- SPXLが40%下落したら残り全部入れるかどうするか検討
- もし余力があったら下落が完了するまで見届けて、SPXLが復活してきたっぽく右肩上がりになってから改めて投資することも考慮。
40%であれば、10年スパンで見れば確実に1回は起こっていることは前述の検証で確認済みです。そして最近では2018年に1回発生している以外はほとんど0更新です。過去のデータを見る限り、頻度としてはそろそろ起こってもおかしくありません。40%に賭けるのは分の悪いことではないと踏みました。20%無視して40%に全力で行くかは悩み所です。私の場合ですが、そもそも450万も既に投入済みなので全力40%もありかもしれませんね。
こんな感じですかねぇ~。40%の時点で全部入れする気はします。私は余剰資金の他に100万円をへそくりとして残しているので、それは90%下落とかしたら入れる予定です。まぁ、過去50年で1回しか発生していませんし、起きたのつい最近の2010年なんで、もう流石に起こらんでしょうというわけで、これは株主優待クロス資金にするなり外貨建てMMS辺りに早期に入れて円安対策にでもしようかなと思いました。
・・・さて、色々検証してきましたが、私は頭があまりよくないのでこういう単純な検証しかできないことと、他のブロガー様にて高度な検証をされている記事を読んでもあんまり理解できなかった残念な頭の持ち主です。なので私が検証していることはあんまり意味のない行為かもと思いながら毎日記事を書いてますが、
「自分が理解できて」
「自分が納得して」
「それに従って投資する」
ことができればそれでいいかなと思います。今回も単純な検証を行って、過去の動きを追っただけの記事でしたが、その結果に納得できたしその結果を元にどのぐらいの暴落でGOを出せるか分かっただけでも御の字です。結局のところ、米国株なんだからどう買っても最後は黒字だから細かいことは気にしなくていいんだよ!!!(※暴論)
突然話が脱線しだして申し訳ありません。収拾がつかなくなる前に、今回はここまでと致します。