【2022年】省電力PC「LIVA Windows 8.1 with Bing」をWindows10にアップグレードした

「LIVA Windows 8.1 with Bing」という製品が2014年ぐらいに発売されました。

 

正式には「LIVA-C0-2G-64G-W-OS」という小型パソコンで、eMMC64GB(SSDとHDDの中間ぐらいの位置のやつ)でWindows8.1がデフォルトで入っている上に非常に省電力で、最大消費電力わずか15Wでファンレス設計となっていてほぼ無音PCとなっています。実際凄いと思う。普通にyoutubeも観れるし4Kにも無駄に対応しているらしい。

 

 

 

その性質上、長時間起動させる環境に適しており、まさに自動売買系のBOTとかなんかと非常に相性が良かったりするかなと。ゲームは軽い物しかできませんが、メインPCが壊れた時の代替として十分対応してくれました。

 

 

ということで、最近Binance用にBOTを作成して遊んでいましたが、FTX JPのクオンツゾーンと違ってBOTを起動させる環境が必要ということでこの子を再び目覚めさせてWindows10化することにした。取引系のBOT作る場合、API秘密鍵とかも必要になるので、レンタルサーバとかクラウド上に置くのは若干怖いのだ。

 

ということで、恐らく全世界で1人いるかいないかの無駄情報ですが備忘録で残しておく。

 

普通にまだWindows8.1からWindows10にできる

公式サイトを見ると2016年にWindows10化は終了したと発表がありました。以下公式サイト。

 

ECS、LIVA Windows 8.1 with Bing 搭載モデル Windows 10 Home無償アップグレードガイド | 株式会社リンクスインターナショナル

https://www.links.co.jp/2015/08/post-140/

◆無償アップグレード期間
2016年7月28日まで

◆アップグレードされるエディション
Windows 8.1 with Bing (64bit) -> Windows 10 Home (64bit)

 

で、上記公式サイトにはLIVAをWindows10にアップグレードするには、パッチを適用しないとエラーが出て終了すると情報がありました。

 

1.
下記より修正プログラムファイルをダウンロードして展開します。
http://download.ecs.com.tw/dlfileecs/driver/liva/patch/Patch_File.zip

~~~

修正プログラムを実行することで、エラー発生の原因となっているファイル”unattend.xml”が削除されます。

 

上記URLなのですが、普通にリンク切れを起こしています。海外の本社サイトに行っても完全にサポート終了しているため、製品として全く検索に出てきません。

 

が、上記のPatchFileについて、"unattend.xml"を削除するためのパッチとのことなので、自力で検索しました。

 

1.unattend.xmlを退避

どうやらデフォルトだと「C:\Windows\Panther\unattend.xml」にあるようなので、これを別フォルダに退避。これやらなくてもよかったかもしれないけどなんとなくやった。

 

2.20GB以上の容量を確保

私が持っているPCは64GBなのでいらないファイルを消したら割と楽にできた。

 

3.Windows10のアップデートツールダウンロード

以下マイクロソフト公式サイトにアクセスしてツールをダウンロード。

ttps://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

 

 

4.「何も引き継がない」を選択してバージョンアップ

ツールを起動して「このPCをいますぐアップデートする」を選択した後にちょっと躓いた部分がありました。それは現PCの環境を引き継ぐか否かです。最初は引き継いで実施したのですが、以下エラーが発生してバージョンアップできませんでした。

 

0x8007000A-0x2000D
MIGRATE_DATA 操作中にエラーが発生したため、インストールはSAFE_OS フェーズで失敗しました

調べるとドライバが古いとか色々な理由が考えられるようでしたが、一番簡単に解決できる方法として、現環境を「何も引き継がない」を選択することで回避できました。

 

 

「何も引き継がない」を選ぶとWindows10のクリーンインストールみたいな感じで入るっぽかったですが、システムとは関係ないフォルダの中のデータは割と無事でした。

 

ということで、LIVA Windows8.1 with Bingというかなり古い省電力PCもまだまだ現役で使えそうで満足しています。実環境でPython3入れて遊んでもよかったですが、VMWareを入れてLinux経由でPython3を入れて今遊んでます。

 

その他懸念点

また、公式サイトでは「Windows10をインストールした後に有線LANが認識されない場合がありますので、対策を行います。」と記述がありましたが、私の環境だと別にそんなパッチを当てなくても問題なく有線LANが使えました。2016年から進化してドライバも自動で当たったのかもしれません。なので公式パッチ不要。

 

これも公式サイトにパッチが公開されていましたが、2016年より前と非常に古く、リンクが切れていたので焦りました。助かりました。

 

その他:電気代はどのぐらいか

最大消費電力が15Wということで、実際電気代はどんなもんか気になったので調べてみました。以下おいくらマガジンサイトより引用させていただきます。

 

換気扇の電気代はどれくらい?24時間つけっぱなしでも安く抑える方法 | おいくらマガジン|不用品のリサイクル・高く売るコツ教えます

https://oikura.jp/magazine/denki064/

キッチンの換気扇は、弱運転で15Wほどです。

もちろん、消費電力がより低い商品もありますが、今回は15Wで計算していきます。

キッチンの換気扇の電気代は、1時間あたり0.405円、24時間だと9.72円です。

24時間つけっぱなしにした場合、1ヶ月の電気代は300円前後となります。

 

最大15Wなので、待機時は大体4~5Wらしい。自動BOTを起動させてはいるものの、基本そこまで高負荷にならないことを考えると10Wぐらいで考えればいいか。そうすると大体1ヵ月の電気代は200円ということになる。まぁまぁ、許容範囲でしょう。一般的なPCは50~100Wぐらいとのこと。

 

うん。いいじゃない。ただ今小型PC買うと2.5万円前後らしいので、新しく買ってまでBOT環境を作りたいかと言われると悩ましいところだ。

 

とはいえ、省電力PCはいざパソコンが壊れた時とか、メールを読みたい時とかに非常に便利なので1台倉庫に置いておいても全くの無駄というわけでもないと思った次第。こいつのおかげで何度か救われたので、ガチで壊れたら次も買っておいておきたい。

 

 

※2022/11/28 追記

その他困ったこと

パソコン起動時に「CMOS Setting wrong」の画面が表示され止まってしまった。これはCMOS電池が無くなったことで起こるとかなんとか。電池交換すればいいのだが、安価PCでそこまでしたくない。そんな中、以下サイトを見つけた。とくとく情報まとめサイトを引用します。

 

パソコン起動時に「CMOS Setting wrong」の画面が表示されたら - とくとく情報まとめ

http://tokutoku230.blog.fc2.com/blog-entry-259.html


以下の手順で試してみてください。
「DEL」キー、または「F2」キーをクリック
BIOS SETUP UTILITY画面が表示されたら、System Dateを確認
日付が過去の日付になっていたら、修正する。
↑↓、Tabキーで移動
Save and Exitで完了する。

 

なるほど。ようするにBIOS上の時刻を現在の時刻にある程度合わせることで起動させるってことか。時刻を直したら無事PCが起動しました。ただ、電池はずっと切れてるので、主電源を抜いて他にPCを持っていくと毎回これが発生する可能性大。※私の環境では

 

ということで、備忘録でこのことを自分用として残しておく。