我が家の回線が遅い。
それもそのはず?で、契約自体は下り100Mbps/上り100Mbpsという非常に質素なタイプを採用しているためだ。また、プロバイダを一番安価なBB.exciteで契約しているのもそれに拍車をかけている。コラボ光は費用面でも意味が無いことが分かったので今だにフレッツ光で契約中だ。ちなみにPPPoE接続(IPv4)のみの状況。
ただ、2023年に入るまではすこぶる快適に過ごせていた。そもそもの話ですが、通常の使い方をする人、つまり動画とかSNSを使うぐらいだったらぶっちゃけ100Mbpsで必要十分なのだ。
例えば動画配信をしたくなった場合、凄い回線速度を必要とされると思われがちですが、実際は5~6Mbpsで事足りるのだ。ダウンロード側も然り。ただし、4Kでの配信の場合は最低20Mbpsが必要と言う形。
我が家のモニターは4K未対応であるため、5~6Mbpsあれば十分なのだ。下り、上り共に。で、最近夜の時間帯や、休暇中の通信速度が明らかに落ちてきているものの、6Mbps以上は普通に対応していた。アップロード側も30Mbpsと全く問題なし。配信も余裕だ。実際、クッソ重いと思っている状況でYoutubeとかアマプラの動画を観ていたが問題なく閲覧できた。
以下FASTサイトでの計測となります。NETFLIX社が提供している速度測定サイトみたいです。
インターネット回線の速度テスト | Fast.com
この状態で動画問題なし。
つまるところ、実は普通に暮らしてる分には1Gpbsの通信は必要としないのだ。
でも滅茶苦茶遅い。とにかくレスポンスが遅いと感じるようになった。なぜだ。
調べているとどうやら"ping値(レイテンシー)"が重要だということに気づいた。ようするに、応答速度だ。上記画像で言うところの"レイテンシ(ロード済み)"の数値が重要とのこと。ここが50msを超えるようだとかなり低速に位置するらしい。
うん。上記画像では73msですね。終わってます。ぶっちゃけTwitchとか配信してて特に何も問題無いよなぁ~って思ってたのですが、画質自体はもんだ無くても、もしかしたら配信遅延が起こっている可能性は否定できません。
それよりなにより、普通にWebサイトにアクセスした際の応答速度がクッソ遅くなったのだ。一回繋がったらスパっと画像が表示されたり動画が普通に観れるのですが、とにかく初動が遅い。そろそろ限界を迎えている状況。
ということで、調べたところ、対策は概ね3つ。細かく言えばLAN線をCat5eに統一するとか色々あるが細かいので割愛。
回線速度、レイテンシーを改善する方法
- 現在の通信サービス以上の速度が出るところに乗り換える
- プロバイダを変更する
- IPoE接続サービスを利用する
通信サービスを変更
最初にも書いたが我が家は100Mbps/100Mbpsという光回線の中で最も速度のでないサービスを利用している。じゃあ1Gpbsのサービスって月額いくらなんじゃろ?って思ったら、なんか200円/月増やすだけでそっちが利用できることが判明。
月200円だったら全然いいじゃないか!って思って対応しようとしたところ、マンション側が光回線に対応していないと1Gpbsサービスに切り替えられないとサポートから連絡があった。
え?我が家は光回線じゃないの?って思ってみてみたら、フレッツ光は光なんだけど、VDSL方式しか採用しておらず、光配線方式は未採用だということが判明。よって、100Mbpsをそのまま使うしかないという回答を得られた。やったぜ畜生!!!!!
ということで、私の場合はこれはNGとなりました。次。
プロバイダを変更する
次にプロバイダ。私はBB.exciteという月額550円のクッソ安いところと契約しています。安かろう、悪かろうということで品質良くなくなったら切り替えようかなぁと思って導入しましたが、2023年の今まで問題なく使えたので10年弱ぐらいか?ずっとお世話になりました。実際安かったです。
が、ほんと、今年に入ってから本当に遅くて耐えられなくなったのでプロバイダ変更を検討中。ただ、次のIPoE接続を行うことで改善できる場合はプロバイダの変更はせずにそのままも検討する必要がある。
IPoE接続
ここで本題になるのですが、IPoE接続とはざっくりいうと、「IPv6の空いている回線を使ってIPv4サイトを閲覧できる凄い機能!」みたいなそんな感じです。ググってください。専門家じゃないので上手く説明できない!!!
で、実際ググると評価が凄くよくて、これ変更するだけでガチで問題解決しそうな勢いです。以下滅茶苦茶参考になったので引用させていただきます。まいさんの日記サイトとなります。
自宅回線のIPv6(IPoE)対応と回線増速(ギガ化) - まいさんの日記
https://maisan.hatenablog.com/entry/2020/05/27/193329
IPv6(IPoE)化による環境の変化と最高通信速度の件
通信回線のIPv6(IPoE)化による通信環境の改善ですが、こちらは確実に改善しました。
夜間の20時以降に、ニコニコ生放送やYouTubeLiveの配信を同時に視聴しても、それなりに高画質でほぼ止まることなく視聴できるようになりました。
インターネットの速度計測を行うと、混雑時間帯でも下り100Mbpsに近い数字が出ます(これまでは10Mbpsを割るような状態だった)。
深夜や朝、日中などの比較的空いている時間帯では、下り350Mbps、上り100Mbps程度の速度が出るようです。ここで、下り200Mbps契約の「フレッツ光ネクスト マンション ハイスピードタイプ」なのに、それ以上の速度が出ていることが分かります。
ハイスピードタイプの200Mbps契約は、WAN側の光のリンク速度が1Gbpsのものを、NTT側で下り200Mbpsに帯域制限しているタイプで、IPv6(IPoE)接続になるとここの帯域制限の対象外になります。
よって、200Mbps契約でも1Gbps契約と同じような速度が出るのです。なお、上りの100Mbpsは変わらないようでした(IPv6(IPoE)にしても変化なし)。
ほぼ我が家と同じ状況。ちょっと違うのは下り200Mbpsのサービスを使ってるのに300Mbps以上の速度が出たって所でしょうか。羨ましい。
ping値は分かりませんでしたが、採用するに十分な理由ができました。流石に夜間帯6Mbpsは最低限すぎるのでもうちょっと欲しいという欲はありました。
ただ、IPoE接続には問題点がありました。それはVPN接続ができなくなる可能性です。
技術的な面はアレですが、軽く説明するとIPoE接続を使うと、接続元IPはIPv4のグローバルIPがあり、ポート番号によって接続するらしく、VPNサービスによってはそのポート番号が指定されており、その範囲じゃないと接続できないとかなんかあるみたい。良く分からんけど、まぁなんか繋がらない可能性が高いってことだけは分かった。
私は仕事で週半分ぐらいリモート接続してOKと許可を頂いているので、これができなくなったらとてつもなくガッカリします。これは何としても避けたい。どうすればいいか。
IPoE接続とPPPoE接続両方つかう
では、IPoE接続をしつつPPPoE接続を併用して、VPN接続する時だけPPPoE接続すればいけるのでは!?という発想から調べてみた所、プロバイダによって対応している所としていないところがあることが判明。BB.exiciteはPPPoE接続とIPoE接続の併用をしないといけ無さそうだったので、プロバイダを変更する必要がありそうだ。多分。もしかしたら使えるのかも?
とはいえ、少なくとも1ヵ月はexcite以外のプロバイダと併用で使って安心を得たいので他のプロバイダを探す。
安いところだとAsahi Netが両方使えるようで、月額770円と、BB.exciteから220円アップで使えるっぽそう。BB.exiciteも770円からIPoE接続つかえるようだが評判もexciteよりググった範囲ではすこぶる調子が良さそうなので移行も検討しつつという形で採用となりそう。
ググってみると、Asahi Netの場合はPPPoEとIPoE両方使えるようでした。以下公式サイトQAより引用します。
ttps://faq.asahi-net.jp/biz/faq_detail.html?id=2478
やったぜ。
ちなみにこれは我が家が光コラボに入っていないためできるやり方です。複数プロバイダ契約しておいて、ルータ側でアクセス先を切り替えれば普通に使える、はず。なので、Asahi Net側で旨く行かなかったらBB.exciteに戻せばいいのだ。多分。
ではつづいて併用する場合はどうすればいいかググってみましたが、どのサイトも常に「二つのルータが必須!」とあって、「IPoE接続用ルータ」と「PPPoE接続ルータ」を使う方法がありました。
更に問題なのは、「PPPoE接続ルータ」にVPNとかIPv4接続が必要な機器を、そのほかの機器を「IPoE接続用ルータ」に接続せよということで、グループ分けして使ってね、と言う感じになってた。
困った。私はゲーミングPCの性能の良いPCでリモートワークもプライベートタイムも両方楽しみたいのだ。どちらかに接続するとか正直やってられない。できればアクセス先でアクセス方法を切り替えるとか、バッチでネットワークの宛先を気軽に変更したいのだ。
で、次に調べたのが通信先によってPPPoE接続かIPoE接続かをルーティングする方法。が、残念ながら、安価なルータではこれが実装できず、2万円を超えるルータならもしかしたら可能かも・・・という情報が入る。以下参考youtube動画。
PPPoE IPv4とDS-Lite IPv6を併用してみる Asahi-Net - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=GMDPnh26jv8
Synology社のルータで実現可能とのこと。が、kakaku.comで調べたら最低でも2万円かかる。つらい。却下。私は安く実現したいのだ!!!
2,3日ガッツリ調べてもでてこず、正直諦めかけていた時に見つけました。感動で涙がでそうでした。以下拾うコンパイルさんのサイトより引用させていただきます。
疲労コンパイル: v6プラスとIPv4(PPPoE)を併用する(その1)
https://dotsukareta.blogspot.com/2017/04/v6ipv4pppoe.html
~~~
切り替え方法
!!!
すごい。完璧です!
PPPoEパススルーを使って更に、LANポートからLANポートにつないで両方使えるようにしておくってことか・・・天才か・・・?
後はバッチを作って仕事をやる時だけゲートウェイを切り替えればいいってことになりそうだ。IPoE用のルータを丁度買って、今使ってるルータが余るのでちょうどいい。
が、更に(その2)の方法を使えば、IPoEルータ1台ですべてが完結するとのこと。こちらも引用させていただきます。
疲労コンパイル: v6プラスとIPv4(PPPoE)を併用する(その2)
https://dotsukareta.blogspot.com/2017/07/v6ipv4pppoe2.html
これでWindows上から、直接、IPv4(PPPoE)接続ができるようになりました。
ここから接続を行うと、普段のv6プラスによるインターネット接続よりも優先されます。
Windowsの「ネットワーク接続」や、タスクバーの通知領域にある「インターネットアクセス」から、実際に「接続/切断」を試してみましょう。
そうです。IPoEルータにてPPPoEパススルーを使いつつ、Windows上でPPPoE接続に必要な設定(ダイヤルアップ接続)で直接パソコンでPPPoE接続をしてしまおうということです。
通常はそのログインID/パスワードはルータ側に入れるのですが、バッファロー等の安価なルータだと、IPoE接続が有効にするには、PPPoE接続設定をすべて無効化しないと有効にならないとのこと。
よって、PPPoE接続情報はWindows側で持つことでこれを解決。しかもWindows側の設定を有効化するとPPPoE接続に、無効にすると通常通りルータを通るようになるとのこと。(※Windows10の場合)
で、その切り替えバッチも上記URLで記載されていたので参考までに引用させていただきます。
PPPoE接続用のバッチコマンド
- rasdial 接続名 ユーザー名 パスワード
記入例)PPPoE切断用のバッチコマンド
- rasdial 接続名 /DISCONNECT
記入例)rasdial nifty /DISCONNECT
はー、すごい。天才。まだ試してないけどすごい行けそう。行けそうじゃない???
実際クッソ高い7万円ルータとか2台ルータ併用しても両方使えるって情報がガチででてこなかったのでもうヤバイくらい参考になりました。ありがとうございます・・・!
上記は同時接続1台だけの場合はって話ですが、複数台ある場合は(その1)の方法でルータ2つ使ってデフォゲを切り替えるバッチを実行すればいいだけです。凄すぎる。
これにてすべての問題が解決しました。当然ながら実際に試していませんのでなんとも言えませんが、少なくとも「プロバイダを変更」して、最悪PPPoE接続状態だけでもping値が改善したらいいなぁといことでプロバイダの契約と、IPoEルータを購入することが決まりました。
今回の構成の場合、
- 新しいプロバイダを用意するだけなので1週間ぐらいで契約可能
- 工事とか不要。初期日はIPoEルータのみ
- PC側でPPPoE or IPoEを切り替えるだけなのでルータを入れ替えるだけでそのまま使える!
- 最悪IPoE使えなくてもプロバイダ変更によるping値や通信速度向上したら嬉しい
ということで、かなりウキウキしています。工事不要なのもベネ。ほんと楽しみ。改善とかできたらまた記事にして備忘録まとめます。