SBI VCトレードと合併する前、TaoTaoという取引所がありました。そこでは先物取引においてマイナス金利を導入しました。つまり、マイナスの場合はポジションを持っているだけで金利手数料が貰えるというものです。以下過去記事。
当時私が注目し始めたのが2021年8月1日。約2年前ですね。
当時はまだデータがそろっておらず、果たしてちゃんと機能してくれるのか疑問でしたが、2年たった今、データが約2年分取得できたので確認してみたいなとこういうわけです。
データは以下公式サイトから取得しました。こちらを元に確認します。
ttps://www.sbivc.co.jp/leverageCost/archive
ここで面白い?のがショートポジションとロングポジションで金利に違いがあるという点です。普通なのかな?私金融リテラシー無いからヨクワカンナイネ
ともあれ、データも取ったので見てみましょう。一応ロングとショートの違いも。個人的にBTCとETHだけあればいいのでその二つだけ見ます。
チャートの表記についてプラスとマイナスを反転させて、プラスなら儲かるようにしてます。
2021/05/31~2023/5/11までのショートチャート
2021年5月31日からの合算で見てます。この日からしかデータが無かった。
最終結果
- BTCショート:0.271%儲かった
- ETHショート:0.330%損した
ということになりました。2年間でこの儲け率、損失率なら割とずっと持ってても影響は少ないかなと思えました。個人的には好印象です。
SBI VCトレードは暗号資産についても証拠金で使えるようですが、掛け目50%なのでポジションに対して二倍持たなきゃいけないっぽいかもしれない。1BTCショートする場合は最低2BTC保有してないとロスカットされるかも?って感じかな。この辺は曖昧なので割愛させていただきます。
ということで、個人的には使いませんが、ロング側も見てみましょうか。
2021/05/31~2023/5/11までのショートチャート
2021年5月31日からの合算で見てます。
最終結果
- BTCロング:8.586%損した
- ETHロング:8.032%損した
うわぁ。ロング側はとてつもなく金利取られてますねぇ・・・やっぱロングは長期で持つもんじゃないなって思う。どの取引所もロングには厳しい印象。
では、このチャートを図った時期のBTCの価格推移はどうだったでしょうか。
2021/05/31~2023/5/11までのBTCチャート
あらぁ。ロングが有利なので右肩上がり相場だと思いきや、普通にヨコヨコな展開という感じでしょうか。それでショート側の金利は普通の結果だったので悪くないと言えます。やるならやはりショートで長持ちするのはアリですね。
とはいえ、このFRを利用するにはレバレッジ取引をしなくてはならないのですが、SBI VCトレードでは現状、レバレッジ取引は「販売所」しか利用できないようです。販売所はスプレッドという見えない手数料があり、常に変動しているため一概にどのぐらい手数料がかかるか分かりません。
現時点だとこんな感じ。
3910円の差があるので、大体0.11%程度でしょうか。あれ?かなり安いんじゃない?
予想以上に安かった。まじかー。あれ?普通に良いんじゃない?まじかー。TaoTaoと合併したからかな。出来高どうなんだろう。将来バブった時に実際使いそうなのでその時確認するか。
さて、個人的に結構いい感じじゃなかろうかと思えてきました。対抗馬としてBinanceのFundingRateも見てみます。
こちらは売りも買いも一緒のFRを見ているので、ショートポジションを取った場合のチャートで見てみましょうか。
2021/05/31~2023/5/11までのBinanceのFRチャート
最終結果
- BTCショート:9.225%儲かった
- ETHショート:6.714%儲かった
うおお。ショートする場合はBinanceの方が圧倒的に良いなぁ・・・ロングもドッコイドッコイだから、ロングする場合はどっち使っても良い感じだろうか。
ただ、残念ながらBinanceは日本に上陸してBinance JPとなるので、もう使えなくなる可能性大。長期でショートポジションを持つ気になれないです。本当に残念です。
ということで、まとめると、SBI VCトレード、ショートで入るなら案外悪くないかもしれないなって思いました。バブル相場とバブル崩壊時のFRがどうなるか正直怖いですが、海外取引所に長期間ショートポジを持ち続けるよりは安心感はあると言えるかもしれない。が、正直そうならないと分からないのでバブル発生時のデータ次第で評価変わるかも。今後も期待したい。