結論として、自身のポートフォリオ問題に帰結するという話です。
私はビットコインに多額の投資をしていましたが、今は見るも無残な結果になっております。
辛い。
さて、私はこの状況となったので「つみたてNISA」の投資分をビットコインおよびビットコイン関連銘柄(MARA,MSTR,RIOT)に投資を2ヵ月ぐらい前から開始しました。
ここで改めて「ドルコスト平均法(積立投資)」とは何なのかについて定義を確認したいと思います。ドルコスト平均法はあくまで積立投資の手法の一つ(決められた金額を決められた期間毎に投資する)なのでここでは「積立投資」として話を進めます。
積立投資とは
- 変動リスクのある商品に対して一定の間隔でお金を投資する
- 一般的に長期運用が目的となる(10年以上)
- 出口戦略を別で考える必要がある(※通常は社会人を終わる数年前~老後に実施)
あくまで私の肌感覚としての話ですが、積立投資というのは基本長期運用目線であり、途中利確は存在しないものと考えています。もちろん、定義は人それぞれであり、短期でする人もいますが一旦はその前提で話を進めます。
そうなるとですね。今ビットコインの価格は2万ドルラインを行ったりきたりしているわけで、さらなる下落も予想されています。最悪1万ドル切るという予想すらあったりします。
ただし、当然市場というものは一直線に下落するものでもなく、リバウンドして上下に動きながら推移することになります。
で、積立投資に話が戻るのですが、毎月1日に積立投資をしていたとして、その「1日」の時点で価格が高騰していた場合は高い金額で買わなくてはいけなくなります。
当然ながら、その後暴落せずに一直線で市場が良くなって回復する可能性もあるのでそこが「高値」かどうかなんてわかりません。
分からないから一般の人は「積立投資」を推奨されて運用していくこととなるのです。
ここで私の状況を整理すると、私は全財産のほとんどをビットコインに投資しました。
そんな私ですので、「積立投資」をしてビットコインを買う必要はないと感じています。
話が矛盾していると思われますが、「積立投資」ではなく「ナンピン買い」限定による「積立投資」をしていこうかなと言った具合で考えています。
極端な例ですが、例えば2018年12月の「底」だった時点から
「よーし、これから毎月5万円ドルコスト平均法による積立を開始しよう!」
としたとします。
チャートとしてはこんな感じ。底値からなので右肩上がりしかありえません。
2018年12月底値から6月までのBTCチャート
データ更新面倒だったので2022/6/24までのチャート(終値21226.9)となります。
20218年12月15日から今日に賭けて「6.54倍」上昇したことになります。
では、積立した場合としなかった場合(積立額)について確認します。
該当期間積立した結果
最終結果
- BTC積立:1.96倍(423.5万円)
- 積立額:215万円
当たり前ですが、積立投資をしなかった場合(積立額)よりBTCに積立をした方が結果が良いです。当然です。底値からの購入なので。
※2022/7/16 修正
別に当然というわけではありません。単に2年程度と長い「底」付近の金額を推移していたため平均取得単価が下がったことが理由です。
さて、ここでのポイントは「積立額」だけの結果になります。
私の状況を改めてお伝えすると、BTCは現在13枚前後保有しています。
これについて積立投資とは関係なく持っています。もし仮に、2018年の「大底」で13枚のBTCを保有している状況だとしたらどうでしょうか。
当時の底値の13BTCの価格:$41,973
現在の13BTCの価格:$275,949
結果として日本円で約3800万円になったことになります。※先ほどお伝えした通り「6.54倍」の結果を得られています。
ではこの3800万円にBTC積立投資額で得られた利益208.5万円を考慮するとどうでしょうか。全体を通して約5%程度の収入となります。
何が言いたいかというと、積立投資で右肩上がりの時に購入した額というのは正直インパクトは薄まります。すでにBTCを大量に持っている場合、無理に買う必要が無いのです。
これは「積立投資」の根本の話である「出口戦略」と似たような状況で、結局のところ、投資した額が大きければ大きいほど、積立投資の威力は弱まるので出口の時に大暴落しないことを祈る投資方法ということです。
ではさらに極端な例を挙げます。今度は逆に高値から積み立て投資を開始した場合です。
2017年12月底値から2022年6月までのBTCチャート
現状、過去の高値付近と似たような状況になっています。ほぼイコール。
では積み立てたらどうなるか。
該当期間積立した結果
最終結果
- BTC積立:2.07倍(569万円)
- 積立額:275万円
では、仮に「前回ATH」以下じゃないと買わない、というナンピン買いをした場合はどうでしょうか。それもグラフに追加します。
過去ATH以下でナンピン買い該当期間積立した結果
最終結果
- BTC積立:2.07倍(569万円)
- BTCナンピン:2.21倍(609万円)
- 積立額:275万円
今回のケースで言えばナンピン買いが勝利しましたが、ぶっちゃけ誤差みたいなもんだなという印象を受けます。完全に誤差。最終結果をみても、2021年末のATH付近の結果を見てもです。
が、それは「ビットコイン」が最強であり、過去経緯から右肩上がりが常であったという実績があるためです。今現在暴落していますが、2万ドル前後でそんなに痛くないからです。
ではもし仮に、現在の価格が1万ドルになったらどうでしょうか。手入力で最後の結果を1万ドルにしてみます。この場合、「ナンピン買い」の場合は本来積み立て予定だった現金が手元にあるため非常に守備力が高まっているはずです。では見てみましょう。
最後の最後に1万ドルに暴落した場合
最終結果
- BTC積立:0.97倍(268万円)
- BTCナンピン:1.22倍(334万円)
- 積立額:275万円
BTC積立側はマイナスになりました。
ナンピン買いの場合は現金が手元にありますので、今後はさらに積立投資チャンスも増えて、さらに4年後にBTCが爆上げしてくれたらより良い結果になる可能性は高いです。
更にここで言いたいのは、私が保有している13BTCの額です。
最後に1万ドルになってしまった場合、13万ドル(1750万円)の資産だけになるということです。
これに対して、重要なのは、積立投資額である275万円はかなりのインパクトになるということです。
ナンピン買いの場合、5万円×18カ月=90万円が現金で手元にあります。これは初期からの投資金額から5%分の現金です。もし仮に1BTCが5000ドルになった場合、半分の875万円からの比較となるため10%分の現金を投資に使える状況になるということです。
当然、その90万円は投資に使えないので暴騰時の利益は得られません。しかし、今回のように大暴落した時の総投資額から考えると全体の5%なり10%なりのかなり大きなポジションを手元から再投資ができる状況であるという安心材料にもなるのです。
ということで、最後にまとめましょうか。
まとめ
- すでにビットコインに大金投じていた場合、過去ビットコインの右肩上がりの性質を考えたら、「積立投資」も「ナンピン買い」もそれほど大きなインパクトは与えないのでぶっちゃけどっちでもいい
- ただし、ビットコインが最終的に完全敗北して最後の出口の際に大暴落して原価割れした場合、現金を多く保有している「ナンピン買い」が非常にディフェンシブである
更にまとめると、
がベターな選択かなと思いました。
結局最初にも書きましたが、自身のポートフォリオがどうなっているのかという問題に帰結するため、人それぞれというまとめでした。おわり。