ビットコイン現物ETFについて改めて考える(2023年7月時点)

ビットコイン現物ETFの承認がされそうでされない昨今になってまいりました。

 

どうせ承認されても日本が買えるようになるのは2025年とかかなり後の時期になりそうな気がするので今から検討しても無駄だと思いますが、もし承認された上で日本で買えるようになったらどうするかでも考えてみましょうか。

 

以下あくまで私の考えをまとめただけなので正しいとかは無い。

 

ビットコイン現物ETFのメリット

  • ビットコインを自分で管理しないで済む
  • 日本において税制面でかなり有利
  • 売買手数料とかが現物買うより安くなる可能性あり(※逆もまた然り)

 

あんまり無いように見えますが、税制面でかなり有利なのは非常に強いと思っています。現在の暗号資産は雑所得扱いなので最大55%取られるとかいうかなりキツイものになっていますが、ETFなら20.315%ですし、損失しても3年間繰り越しできるのは非常に強い。

 

仮にNISAで買えたら大変なことです。あのビットコインです。資産が10倍になる可能性のあるあの。それが税金取られないってわかったら最強すぎます。NISA枠になったら真っ先に埋めますね。というか今MARAとRIOTで疑似的に埋めてます。

 

ということで、日本人ならETFは超余裕で保有アリでしょう。

 

そして何より、あの、ビットコイン秘密鍵を自分で管理する手間が無くなるのです!!!

 

ここでビットコイナーと似非ビットコイナーが分岐します。

 

ビットコインとはすなわち誰にも依存せずに自分の資産を保有することができる、誰にも搾取されない自由なお財布というわけです。まさに自由。

 

そう。自由なのです。自由というのはつまり、盗まれても自己責任だし無くして取り出せなくなっても自己責任なのだ。

 

対して証券会社にETFを預けておけば証券会社が勝手に管理してくれます。ログインパスワードを忘れても問い合わせサポートに投げれば何とかなる確率も高まるでしょう。

 

私ぐらいの底の浅い人間から見ると、「タンス預金」をするか「銀行預金」をするかの違いだと感じています。正直タンス預金で全財産持ちたくないのが私の考えです。怖いじゃん。ウォレットだからパスフレーズ抜かれなきゃ安全とか言われても、武器もって家に押しかけられて頭をハンマーで殴られたら終わりです。

 

それに「タンス預金」してもいいですが、隠し場所(ウォレットのパスとか)を家族に共有して取り出せるようにするように教えるとか至難の業だと思います。特に妻が機械詳しくない場合なんか。秘密鍵とかパスフレーズとか言われても普通の人はわからんでしょう。

 

この点がビットコイナーと違って私は利点だと感じています。ビットコインの思想とは完全に真逆です。真逆ですが、まぁいいんですよ。円建てでとにかく価値が上がればいいんです。

 

対してデメリットは何でしょうか。

 

ビットコイン現物ETFのデメリット

  • ハードフォークした場合、自分が欲していない方に分岐してしまう恐れあり?
  • 国が破綻した場合は全没収とか普通にある
  • 現物価格とETF価格が乖離する可能性。できたてETFだと管理費めちゃ高そうな印象
  • 上場廃止リスクがある

 

感覚ですが、国が終わる状況だと資産の全没収とかあった場合に証券とか全部抑えられちゃうんだよねっていう話。逆に言えば、そのレベルを考慮しないなら個人的には現物じゃなくてもいいかなぁと思ってる。ただ、国のリスクを少しでも考えるならリスク分散として現物を保有するのは正しいとして自分は現物資産を持っています。

 

後、なんかハードフォークした場合だと分岐した先の銘柄をETF保有することになるようなならないような記事があった。以下コインテレグラフ ジャパンサイトより引用させていただきます。

 

ビットコインETFの台頭 長期的にネガティブな存在になる恐れ【オピニオン】 | Cointelegraph | コインテレグラフ ジャパン

https://jp.cointelegraph.com/news/bitcoin-etfs-even-worse-for-crypto-than-central-exchanges

ビットコインの文脈では、一見するとポジティブなニュースが長期的には有害となり、逆に短期的なネガティブなニュースがビットコインの長期的な推進力を強化することがよくある。その代表例としては、2017年の「ブロックサイズ戦争」が挙げられる。当時、ビットコインコミュニティは、ビットコインキャッシュのフォークを発表したビッグブロック派と、ビットコインにセグウィット(Segregated Witness)のアップグレードを実施したスモールブロック派に分裂した。

 

そういうのもあるのかぁ・・・って思った。

 

当時はビットコインキャッシュ vs ビットコインということで分岐したそうな。で、BCHのチャートを見るとこんな感じで見るも無残。

 

 

悲しいなぁ・・・

 

まぁ、こうなったらなったで、分岐するタイミングで売却して現物BTC持てばええんじゃない?と思ったりもしてる。もしくは、現物ETFが栄えている世界線なら、違うハードフォーク先の銘柄だってETF化されてるはずなのでそっちにスイッチングすればよろしいって感じになるはず。

 

じゃあ概ねETF持ってた方がメリット大きいよなぁと個人的に思ってしまうのですが、ETFと現物の価格差が生じる可能性も否定できない。正直どうなるか分からない。分からないけど、恐らく毎日かかる管理費はかなり高いんじゃないかと思う。そうなると、だったら現物でいいよなぁ・・・って気にもなる。難しい所だ。

 

ということで、私個人としてのスタンスとしては、分散投資としてETFに全部移すことはせずに、資産を上手くバランスして買っていく形になるかなぁといった具合です。

 

そうですね。私は今MARAやRIOT等の疑似業務レバレッジ銘柄を持っていますので、価格が高騰したと思った際にこれらの株を売却したスイッチング先にETFを買う、という運用になるんじゃないかなぁと思っています。

 

現物BTCは現状かなり利益があるため、少しでも売るとかなり税金を取られてしまいます。もしくは、会社を辞めて雑所得の税率が下がった辺りで徐々に売って、その徐々に売った一部をETFに入れていく形になる気はしています。

 

ともあれ、ギャンブルする気がないなら資産を分散するのが個人的には一番しっくりしています。ガチビットコイナーの人でも多少は取引所に預けるなり、ETFを少し持っておいたほうが心の安寧を得られると思うんですがどうなんですかねぇ・・・