本記事はビットコイン似非信者によるレビューになるため、ビットコ持ち上げが酷くなってる可能性があります。また、私が頭わるわるなので、実際の内容と異なる解釈をしている点も多々ありそうです。ご了承ください。
レビューすることになった経緯
ビットコイン・スタンダード。それはビットコインに対する考え方や世の中の通貨の仕組みを凝縮したビットコイナーの教科書的な存在。と聞いている。一般的なビットコイナーは基本的に保有していることになるであろう本書ですが、私は閲覧したことがありませんでした。
理由として3つあって躊躇していました。
- 頭が悪いので難しい言葉とか並べられたら理解できない/覚えられなさそう
- 上記に加えてググるとレビューしてくれてる人がいて内容要約してくれてるから、なんとなく理解した気になれた
- 値段が高い(直球)
そんな中、なんとツイッターでFIさんより本書をプレゼント頂ける機会に恵まれました!FIさん本当にありがとうございます!!
これ、ビットコインスタンダードをお渡しすることはできませんでした。せっかくなので代わりに数名にお送りします。欲しい方はコメントかDMください。フォロワー稼ぎは好きじゃないのでフォローしなくていいです。ビットコインに対する感情や保有しているかは問いませんが、投資に関する投稿をしている… https://t.co/BjF4tL2mGq
— FI@資産90%BTC (@buyandhodlbtc) 2024年4月13日
資産90%BTCで親近感が湧きましたが、恐らく私の100倍確信をもってビットコインに対して考えていると思います。売名行為とかそういうの全く無さそうな個人がこんな高価なプレゼントしてるって考えると物凄いことだと思います。
応募しておいてなんですが本当にいいんでしょうか。裏があるんじゃないかと、仮にもビットコイン持ってる身として疑いから入ってしまいました。といいつつもやっぱり本読みたい!という欲望に負けて声を掛けさせていただきました。いいじゃないですか。読みたかったんです・・・
ということで、本当に頂けてしまったのでこれはもうレビューするしかない!ってなったのでしっかり読んできました!いや、目的がレビューすることに変わってますが逆にまじめにビットコインを知るチャンスでもあります。ありがたくチャンスを頂いたのでしっかり学んでいきたいと思います。
本を読む前に感じたこと
ざっと落丁が無いか全体を見てみる。95%ぐらいが文字で埋まっているようだった。正直、絵とかグラフが20%ぐらいあるかなぁ~と思っていましたが、ガチで文字ばっかです。やばい。私読めるだろうか。
ただ安心?したのは、ページ数は250ページ程度と比較的読みやすい感覚は持った。これぐらいのページ数ならしっかり読めそうだ。
後この本は2018年4月に出版されたことを覚えておこう。本質的には何も変わらないが、世界情勢というか、その出版してからビットコインはどうなったかを知ることができそうだ。多分。どうだろう。早く読んでみたい。
じゃ、今から読み始めます。気になる点をメモがてら控えながらレビューしていきたいと思います。私は読むのがとても遅いのでゆっくり読みながらレビューするので分割することになる点ご了承ください。
尚、引用元は特に明記が無い場合は全てビットコイン・スタンダードの中からのものとなります。
=========
はじめに
多分ビットコイン持つうえで最も重要なことだと思う。以下引用分。
自己責任こそがビットコインネットワークへの参加に求められる真の要件なのである。
これ。私がビットコイナーになることは無い、ビットコインを持ってるだけオジサンを決定づける言葉である。(※2024/4現在では)
結局のところ、ビットコインの現物を持つのは自己責任が大前提であり、現在における日本人のメンタルでは強烈に難しい内容となっている。と思ってる。
ビットコインは取引所で購入して放置しているものを除いて自身のウォレットで管理しなければならない。管理してて無くしたら終わり。HWのパスワードを忘れた上にシードフレーズも忘れたら全損GOX。漏洩してハッキングされてもアウト。
シードフレーズはどう管理するか、そもそものアドレスを作る際のエントロピーだかなんだかとかそういうのは安全か?とかサイコロいくつ回す?とかとか(※良く分かってないから適当書いてます)
とにかく「ビットコインを管理するだけ」の部分をとっても、勉強勉強&勉強して、かつ、管理運用コストも使わなければならないのだ。ミスしたら終わり。相続もあるのでただビットコインを保有するだけなのに家族を巻き込んだ一大プロジェクトになるのだ。
これは労力もさることながら、HW費用や金庫に保管する場合方法を採用したりするとその月額コストとか、パソコンとかの費用、勉強に費やす時間というコスト諸々がかかるのだ。ハッキリいって、費用面以外のコストは非常にかかる。
なので、今現時点の私にはちょっと扱えそうにないのでビットコイナーになれないのだ。また、恐らく本書はそこに対してレクチャーする本でもないので以降割愛しますが、この一文はビットコイン現物を持つ上で常に心の片隅に入れた方がいいだろう。
投資目的で日本円を増やすためにビットコインやってるだけだったら取引所に分散しておいといて、目標額になったら全部売って終わり!で良いと思います。苦しいのは、私は"なんちゃって"ビットコイナーなのに、生涯現物BTCを持っておきたいと思ってる点にある。一生かけてこの「自己責任」と向き合わなければならないのだ。
じゃあ現物持つの辞めればいいじゃんって思われますが、自己責任で自身で保有するメリットも当然あるので、そこが悩ましい所か・・・
その「自己責任」こそが価値の源泉になってる気がするから仕方ありません。本書とは別にコストをかけていくことになるでしょう。私の考えは、日本に住む以上全財産ビットコインは不可能だと思っているので、最終的に全財産現物BTCというのはせずに可能であれば40~50%ぐらいに抑えたいと思っています。以下過去記事。成功すればするほど、現物ビットコインを持つことはできない。
話が脱線しすぎた感はありますが、この「自己責任」は非常に重要だと思ったので書かずにはいられませんでした。
企画者序章
内容を要約するとこうだ。
- ビットコイン情報は基本英語100%なので日本人が勉強するの大変だよ
- そういう背景もありアルトコインに気持ちが流れる人が多いよ
- 「なぜビットコインが必要なのか」は「なぜインターネットが必要なのか」と同じような質問だよ
うん。私英語できないからビットコイン勉強無理。って思ったけど、2024年現在、日本人ビットコイナーの有志の方々が頑張って普及させようとしているので割と情報取れたりしてます。ビットコイン・スタンダード本を読まなくてもビットコイン保有できてるのは彼・彼女たちのおかげです。ありがとうございます!
2行目のアルトコインに流れるって所は、ビットコインは「中の人」がいないから営業がいないみたいに思えばいいかな。アルトコインは中の人がいるので、ガンガン営業してくるし、「ビットコインよりもいいぞ!」って有名人が言ったら信じちゃうよね。そういう理由で不勉強な状態でアルトコインの宣伝を見ると、フラッとそっちに流れやすい環境にあったということらしい。でも分かる。日本人はアルトコイン好きが多い印象だし、私もフラっと一攫千金、少々お金入れてました。ギャンブル好き民族だからね仕方ないね(※偏見)
最後の一文は、この本の筆者がビットコインが通貨の新基準になることを前提として話している。本当にそうなるかは未来にならないと分からないが、ほぼ決定していることを前提に本書が書かれていることを肝に銘じて読む必要がありそうだ。
「なぜインターネットが必要なのか」を問う時代ではないことは言うまでもない。何をするにもインターネットは必須であり、いまや生活から切っても切れない位置にある。
今の世の中で言えばこうか。「なぜ日本円が必要なのか」という質問を果たしてする人はいるのだろうか?ということ。それがビットコインになって話だろう。
じゃあなんでそこまでビットコインを信じられるのか?っていうのを次の章から分かってくるのかな。読み進める。
第1章 貨幣とは
ビットコイン関係なく、貨幣とはなんなのかの説明がなされていました。要約するとこんな感じでしょうか。
- 貨幣には、交換、価値貯蔵、尺度の3つの機能があるよ
- 物々交換は不便だから貨幣が生まれるのは必然だったよ
- 価値貯蔵についてストック・フロー比率は高い方が望ましいよ。ストック(既存の供給量) ÷ フロー(新規発行される供給量)の比率であり、お金刷り刷りしたら価値が下がるイージーマネーはゴミだな!!!
- 結果、政府が関与しないハードマネー最強!!!
要するに、ストック・フロー比率(S2F)の高い貨幣は良い貨幣ってことが書かれていました。
なんか、もうこの時点でビットコインって最強の通貨なんじゃ・・・って思えて仕方がない私はすでに信者です。本当にありがとうございました。
本の内容に書かれているが、ストック・フロー比率(S2F)が下がると国が衰退するとか過去の歴史であったようなので、いかにビットコインが優れているかが理解できる。ビットコインは半減期によりフローが半分になるのでよりストック・フロー比率が高まっていい感じになるってことだよね。
そういえばPlanB氏のS2Fモデルってこの「ストック・フロー比率」の話だったのね。実を言うと意味わかってなくて、「S2Fモデルに沿ってビットコイン上がるんでしょ?すげー!」ぐらいにしか見てなかったですすいません。
第2章 原始貨幣
ここから昔の貨幣について歴史を紐解いていくことになる。他の方のレビューにある通り、完全にビットコイン関係ない、貨幣についての歴史の勉強だ。ビットコインを理解する一番の近道は遠回りだった・・・ってコト!?
- ヤップ島で昔使われていた貨幣は大きくて4トンぐらいある大きな円盤石だったよ。盗むのマヂ無理。
- 石を使って貨幣作るのマヂしんどいからS2F激アゲ
- が、文明人が外国からきて爆薬とか色々使って簡単に石を手に入れてヤップ島の貨幣は早くも終了ですね。(※フローの急上昇)
ヤップ島以外の事例も載っているけど、ガラス玉や牛やら貝やらが貨幣になってる例とかあって面白かった。結論として全てフローが伸びたから崩壊したってこと。そういうことがあったんだーって歴史を見るの楽しい。
この章で重要なのは次の文章だろうか。以下引用となります。
容易に生産できる貨幣は貨幣ではない。イージーマネーは社会を豊かにしない。
ヤップ島の村長の言葉を現在に置き換えた感じの文章とのこと。今でいうビットコインのPoW(Poof of Work)を示しているのだろう。
そういう歴史を踏まえると、やっぱビットコイン最強じゃん・・・ってなる。
まぁ、真にビットコイナー目指すなら、ここに記載されている歴史が事実かどうかを裏付けを取った上で本当にフローが増加したから崩壊したのか、別の理由が無いか?を検証する必要があるだろう。多分、そういう積み重ねをしてる人がビットコイナーなのだろう。
第3章 金属貨幣
金属についての貨幣が登場。時代が進んだ感あります。
- 色々金属あるけど、金銀は長期保存に優れてるから貯蔵機能として優秀だよ。金貨/銀貨/銅貨で最も長期保存に優れている金が高価なのは確定的に明らか
- 3種類違う素材を使ってるから需要と供給のバランスで価値が変わって大変だったよ
- 改鋳で金属を薄められた粗悪品が流通したから貨幣の価値が下がって大変だったよ。ローマ帝国崩壊の始まりもこれが原因だよ。
- だから、19世紀に金本位制にして金を裏付けにして紙幣を発行して問題を解決したよ
- だが、保管する金を上回る貨幣をスリスリしてしまい、結局フローが増加してるよ(※2024年現在でもそうですね分かります)
- なんやかんやあって、金属貨幣の中で金が最強!
過去の歴史を振り返って、なぜ金が最強なのかとか色々語られていますが割愛。結論として金が最強となったし、改鋳で通貨の価値を下げるのは愚策だよってことがか書かれていました。
おや、現在社会も法定通貨を水増ししていますね・・・。歴史をみると大概国自体が崩壊してるのですが、大丈夫でしょうか。やっぱりビットコインでいいじゃないか・・・!
なるほどなぁ。ビットコイナーが良く言う「ビットコインの購入は円からの利確」という言葉に繋がりますね。
個人的に興味を持ったのは、中国とインドは銀本位制を採用していたが、金本位制の波にのまれて最終的に銀を売却して金本位制に移行したという話だ。結局最強の金が勝ち、銀が大幅に下落。切り替わることで金の価値が更に上がることとなる。それも1935年と比較的新しい歴史だという。
興味を持った理由は、これが金→ビットコインに切り替わった場合、計り知れないメリットが得られる点だろうか。ビットコイン以外に国の運用が回らない。そんな時代が来たら面白いが、金は金で大きな欠点は今のところないので、私が生きている間に切り替わることはない・・・かなぁ。切り替わったら嬉しいが。
そうなると、ビットコインは「デジタルゴールド」と言われてますが、それよりも「貨幣そのもの」と解釈した方がすっきりしそう。ビットコインを背景に法定通貨を発行するって意味わかんないじゃないですか。ビットコイン=世界共通貨幣 とした方が分かりやすいし、過去の歴史を振り返るとそうなる可能性はあるなって思えてきた。
当時の銀・金の選択肢で勝者敗者明確になるように、次は金・ビットコインのバトルになる。その時ビットコインを持っていない人は・・・
いかん。またビットコイン信者脳が進行してしまった。次の章に行きましょう。
第4章 法定通貨
法定通貨が登場。お金刷り刷り時代に。
- 政府が発行する貨幣が法定通貨だよ。結局どの国も金の保有以上に紙幣を発行しちゃったよ
- 一説には、当時第一次大戦があったが、金本位制を辞めたことで大きな戦争になった可能性があったよ
- 金は最強だけど紙幣を無限に発行できる誘惑には負けるよ
この章から明らかに難しくなってきた。第一次、第二次大戦等の歴史と金本位制崩壊、法定通貨無限紙幣発行からの大恐慌と様々だ。書いてあることが難しくなって良く分からなくなってしまいましたが、結論から金本位制はやっぱ良いな!って話でした。でも結局人の欲にはかなわなかったよ・・・で終わる。
お金刷り刷り最高!からの、国民全員貧困化待ったなし!!
その辺から見てもビットコインは凄いってことが分かる。発行量は2100万枚で制限されてるし増やせないからだ。なんか厳密には増やせるらしいけど、基本2100万枚でかんがえていいとかなんとか。詳しくないので割愛。
第5章 貨幣と時間選考
時間選考が低い=未来志向(未来への投資)は重要であり、理想的な貨幣があるから投資ができる、という話
- 時間選考が低いとは、今を犠牲にして未来の利益を考えて行動することだよ。これが投資の本質だよ。
- 健全な貨幣、長期保有が優れた貨幣があれば消費を抑えて生産活動に投資できるので豊かになりやすいよ。不健全な貨幣があると逆になりやすいよ。将来財を奪われるような環境にいると時間選考が高くなり、今を満足して生きる方に目がいってしまって発展しないよ。
- 理想的な貨幣は供給上限が設定されており、それを上回る生産ができない貨幣だよ。(※お前のことだビットコイン!って声が聞こえる)
- 金本位制の時代のおかげで新技術が大量に生まれたおかげで今の時代は暮らせていけてるよ。今の時代も生まれているが大半は当時生まれた新技術の発展形だよ(※この辺根拠分からず)。芸術もなんかそんな感じで金本位制時代最高だった(※これも良く分からなかった)
概ね何となくわかる。法定通貨を持ってたら確実に価値が下がるの分かってるのに、なんでガチホしてなきゃいけないの?ってなるね。だったらさっさと使っちゃおう!みたいに今満足するために散財するっていうのはなんとなくわかる。
理想的な貨幣についても歴史が証明していて、金最強!みたいになってる。実際、未だに国家が金を保有しまくってるのが証拠になっているってことでしょうか。
最後の方で新技術の誕生やら芸術がこの時代素晴らしい!みたいな、なんでもかんでも金本位制のおかげだ!みたいなことが書いてあったんだけどここは良く分からなかった。今みたいに金本位制じゃなくとも金持ち(パトロン)はいるだろうし、根拠が乏しいように感じた。この感想は私が新技術の凄さや芸術のなんたるかを全く理解できてない小市民だからかもしれないが。とりあえず本書の筆者はシスティーナ礼拝堂大好きってことは理解した。
===
ページが長くなりすぎたので一回区切ります。
ここまでで分かったのは、この本はビットコイナーが書いてるなってことで、バチクソビットコイン凄い!って内容だらけだった。実際凄いんだろうけど、やっぱ反論本みたいなのも見てみたい。「ビットコイン・スタンダードはヤバイ!」みたいな本。バトルが見たいのよ。論破された方が負け。
とはいえ私もビットコイン信じてる派閥なので、「やっぱビットコイン凄い!」って改めて目覚めてる感じです。良いか悪いか、信者感マシマシになってます。
後、全然話変わるけど、この本を読んでビットコイナーはなんで国とか政府を毛嫌いしてるんだろうなぁ~ってことが分かったことかな。指先一つで国民を貧困化する政府を嫌いになるのは、まぁそりゃそうよねって。
そんな政府と相性が悪いビットコインって国の通貨になったりするんだろうか?って疑問も同時に生じたね。いくらビットコインが最高の貨幣という名のツールだったとしてもお金刷り刷りしたい人が政府にいたらできないんじゃ・・・
って思ったけど、エルサルバドルが採用してたわ。凄い。実は想像以上に凄いんじゃないかこれ。ちゃんと学んで背景とか知った上でフローが限られてるビットコインを貨幣にして正常な世界にする。中々できることじゃないのではないでしょうか。
ということで、また本を読み進めたら記事書きます。