※親会社であるFTXが破綻しFTX JPも利用不可となりました。本記事はあくまで過去のものとして備忘録として残しておきます。(2022/11)
今日もまたFTX JPの話。割と重要度高いし界隈の人もそんなに気にしてなさそうな気がしてる部分。※雰囲気で語ってます
FTX Earnというサービスについて。ウォレットの総資産に対して5%~8%の年利をゲットできるというもの。以下過去記事。
以前の記事で日本円を取引所に入れて指値をしていたのですが、せっかくなのでクロスさせた上でFTX Earn分もらいつつ、BTC-PERP側で本来の指値にしていた所に改めて指値をすることをしました。
が、ここにきてちょっと気になることができました。
それは、FTX Earnの報酬で貰える元となる仮想通貨が、仮に指値をした場合、その分報酬が減るんじゃないか?ということ。
具体的にはウォレットのこの部分のやつ。残高が純粋にウォレットに入っている現物の枚数で、取引可能残高は色々な理由で取引可能な残高が表示されます。
例えば、ウォレットにBTCしかない状態で適当にBTC-PERPをロング指値をすると、「取引可能残高」が減少したりするのを確認できると思います。
ここで気になったのは、FTX Earnが付くのは「残高」なのか「取引可能残高」なのかどっちなのか?ということです。
ということで、さっそく試してみました。
前提条件
- ウォレット内にUSDやJPYの法定通貨が無いものとする
- BTC-PERP等のポジションは持っていないものとする
- 証拠金はBTC現物であるとする
実はFTX JPで両建てしてたのですが、他取引所で大量にロングがあったことを思い出してFTX JP側のBTC-PERPは全部解消しつつ他取引所のロングも解消する形にしたため、現在FTX JP内でポジション持ってない状況です。
で、ウォレット内にUSDやJPYがあるとFTX Earnの報酬が下がる(※総額から利率が求められてる)らしいので、入れてません。※ネット情報なので未検証ですが多分そうなってる。
その上で検証を進めます。
検証内容
- とりあえず今現在の1時間で貰える報酬額を確認する
- 適当にBTC-PERPでそこそこ大き目な額をロング設定する
- BTC現物の「取引可能残高」が減っていることを確認する
- 1時間待つ。
- 報酬額を確認する
これだけ。ということで、クッソ適当にやってみた。まずは適当に指値。絶対に刺さらない位置でやってます。
で、これにより証拠金が確保されてしまったことを確認。ウォレット内のBTCの残高あたりににマウスカーソルを合わせると出てきます。
上記例だと約0.8BTCを指値してるので、証拠金はその2倍といった具合でしょうか。上記以外にもリアルで指値を軽くしている部分があったので、そこそこ取られている感じです。
で、報酬額を確認すると・・・ガツンと下がりました!!!
凄い下がった。その後すぐ戻したら報酬も戻った。作業前よりも戻ったのは、今までBTC-PERPに指値注文していたのもついでに全部キャンセルしたため。そしたらその分も増えたというわけ。
つまり、仮想通貨を証拠金として指値をした場合でも報酬が減るということが確定しました!
うおおお・・・まじかぁ・・・これ結構罠くさいな。指値を辞めて改めて1時間経過した時の報酬確認しましたが、普通に戻りました。なるほどねぇ!!
ただ、これはあくまでBTC-PERPのポジションを保有していない状態での場合で、決済目的の指値だったらこの影響は出ないものと思われます。多分。
じゃあBTC-PERPのポジション持ったらその分証拠金予約されるから結局報酬下がるのでは?と思って計算してみたところ、普通にクロスで建てた枚数分ちゃんと5~8%の範囲で報酬もらえました。謎。マジで謎。良く分からない。
ともあれ、指値してBTCの証拠金を使ってしまうと報酬が下がるというのは事実としてありそうだ。(※2022/9/1現在)
そしてもう一つ罠があるらしく、ウォレット内に法定通貨であるJPYとUSDを入れておくと、その分報酬が減るらしい。何が言いたいかというと、FTX Earnは5~8%の利率ですが、1万ドルまでは8%、それ以上は5%になる仕組みなので、総額が増えれば増えるほど5%に近づいていきます。
なので、ウォレット内にUSDやJPYがあって、BTC-PERPとかのPERP取引をする際、証拠金がそちらで使われるなら逆に利率が良くなるかなと思います。
ただ、そもそもJPYやUSDをウォレット内に入れないほうが優れているので、なるべくサブアカウントのウォレットに移した方が良いかなと思います。もしくは、JPYやUSDをウォレットに入れている場合は指値注文をしておいた方が無難と思われます。
さて、では私はどのように対策したかというと、「クオンツゾーン」を使うことにしました。
クオンツゾーンを使って指値タイミングを遅らせる
クオンツゾーンはFTX JPで簡易的なBOTを作れる便利ツールです。
今回作るBOTの内容は
- BTC-PERPの価格が18800ドル以下になったら発動
- 発動したら、BTC-PERPで本来指値をしていた所に買い注文を入れる
- 一回発動したら将来起動しないようにする
以上終わり!!!
つまり、「条件」に引っかかった時に初めて指値注文を出すので、その時がくるまでFTX Earnを十二分に堪能できるというわけだぁ!!
■トリガー
BTC-PERPが18800ドル以下になったら発動することにしました。また、一回だけ注文をしたいので、フラグ用の変数「flag19」というクッソ適当な名前を付けてみました。これは変数名なのでなんでもいいです。
とりあえず、変数の初期値は「0」なので、必ず実行される状態になっています。これについては次のアクションで設定します。
■アクション
まずは指値注文。18060で買い注文を入れています。現金が無いのでBTC-PERPで買って、もし銀行口座とかに日本円が余っているようなら、後日BTC-PERPを決済しつつBTC現物を買う行動をする予定です。
他にも指値したかったらアクションを追加すればOKです。
で、最後に変数の処理。やることは、flag19に1を足し算するというアクションです。
一回でもトリガーが発動したら1追加されて、その変数の値は保持され続けます。注意点としては、この辺数はグローバル変数っぽいので、他ルールで同じ変数名を使うと上書きされるのでガチで変数名の管理は必要です。
一応、使われた変数はWebブラウザ上にでてくるので軽くチェックはできます。以下クオンツゾーンのトップページ
で、念のため私は追加のアクションも入れておきました。
トリガーが発動したら、365日間、このルールを起動しないようにするというもの。365日としましたが、9999999日とかでもいいかも。ただ、上限が分からなかったので365日にしといた。1000日ぐらいなら別段行けそうな気はしてる。さすがにint型の範囲内ならOKと思いたいけどね。
ということで、鋼の意思で1回しか発動しないようにしています。
例の如く、まだ上記ルールは実行されていないので未検証です。
実施する場合は自己責任でお願いします・・・
安全にいくなら変数名部分は使わないほうが無難かもね。一時停止で3650日とか99999日とかにしとけば事故は防げるかなと思う。ただそれも上限が分からないので変数使ってる所ある。多分int型の範囲で大丈夫とは思うけどね。多分。
まとめ
- BTC-PERPとかで仮想通貨を証拠金にして指値してるとその分FTX Earnの報酬が減るからなるべくしないほうが儲かるよ
- 指値注文はクオンツゾーンとか使えばギリギリ迄証拠金回避できるよ
- 法定通貨は可能な限りサブアカウントにもっていった方が良さげかもよ(※ネット情報なので未検証ですが確度高)
ということで最後にいつもの。
いつものリファURL物乞い
ということで、FTX JPのリファURLを張ります。こちらのリンクから新規口座開設をすると永年手数料が5%減りますので是非!
FTX JPは取引停止となったためリンク削除しました