【レバレッジ】金利についての所感を改めて記事にします

こんにちは。okometsubuです。

 

今回は本当に超雑談というか、頑張ったけど駄目だったみたいな、ただの備忘録的な内容が多分に含まれています。だったら記事にするなと言わんばかりですが、備忘録で残しておきたいと言う個人的な理由で記事にしていますので、適当に聞き流していただければ幸い。

 

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最近ツイッターを眺めていると、SPXLについて過去の金利を考慮した上で疑似SPXLのデータをnoteにまとめられている記事を見つけました。以下かきすけさんのnoteより引用させて頂きます。

 

【医師×レバレッジETF】基礎編③コストの正体を暴く。|かきすけ|note

https://note.com/seasonsoda/n/n0fa9d4944659

ここまでの検証を以て、当noteでは以下をSPXLの計算式とします。

SPXLの1日の値動き
=S&P500配当抜きの1日の値動き×3+{(配当利回り×3)-(米国3か月債金利×2)×1/365}-(年率2.15%の固定コスト)

 

これは凄い!!

 

かきすけさんもSPXLに対して長期投資をされている方で、SPXLに対して私のブログとは比べ物にならないくらい綿密に計算しています!

 

私の疑似SPXLは金利が考慮されていませんので、過去金利を踏まえたうえでシミュレーションしたら完璧です!!

 

ということで、記載されている内容を拝借させて頂きデータを作成した所、これがうまく行きませんでした。

 

私が上記計算式で出した疑似SPXLと本物SPXLの比較はこちら!!

 

SPXL÷疑似SPXLの結果

 

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「1」に近ければ近い程一致しているということです。「1」以上になればなるほど、疑似SPXLの結果が良くなるグラフとなっています。

 

が、なんだか元のnoteで描かれたグラフとは全然ことなってしまいました。本来のグラフ内容は かきすけさんのnoteをチェックだ!!

 

 

そのため、「固定コスト」を「0.325%」にしたら割と良い感じになりました。

それがこちら。

 

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最終的に「1」を維持できて良い感じになりました。実際の値動きにするとこんな感じ。

 

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割と悪くなさそうな結果になりました。というかかなり一致した感じ。でも固定コスト「3.25%」でこれは・・・悲しいですね。多分計算間違いだから無視してください。

 

 

とまぁ、全然違う結果が出てしまったので、恐らく参照している「金利」や「配当金」、「S&P500」もしくは計算方法の解釈が異なってしまったということです。残念ながら私はあまり詳しくないので本記事が間違っているのは間違いないです(ややこしい)

 

疑似データができたら以下の事をやってみたかったなぁと思っていました。超個人的なことです。

 

個人的にやってみたかったこと

  • ドルコスト平均法」や「ノーセルバリュー平均法」等の積立投資でも金利を計算した上でも有効に使えるか
  • TECL」も同様の式を使って疑似的に出せたのではないか
  • TQQQ」も然り
  • 可能であれば「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の比較もしてみたかった。「QLD」と営業日が異なるのでザックリで行く感じ

 

TECLは「XLK」の配当金を元にし、TQQQは「QQQ」の配当金を元にすれば、なんとなーく出るんじゃないかなぁと勝手に妄想していました。「iFreeレバレッジ」側は「QLD」で置き換えればなんとかなるので、まずは本物のQLDと比較して結果が一致するようであれば、「QLD」の調査が直結して「iFreeレバレッジ」の検証ができるかなぁと思った次第。

 

ただ、iFreeレバレッジは2018年に設立されたので、計算式があっても本当に正しいかの確認は不可でしょう。今後10年ぐらいの運用実績に期待ですが、正直そんなに待てませんし、なんだったら10年後が投資人生の一番盛り上がってる時期なのでもう諦めます。後はiFreeレバレッジを信じるかどうか、信者になりきれるかどうかが焦点となりそうです。

 

TQQQは^NDXの指数が確か1985年からあったはずですが、配当金のデータが無い気がしていますので「QQQ」設立からの検証をして、QQQの配当金を参考にするのが良さそうということになりそうです。ここはちょっと怪しいですけどね。

 

 

ということで、こんな状況ながら興味本位で以下を試しました。

 

  • QQQをターゲットとして配当金と金利を考慮して今回の計算式を元に疑似データを作成
  • QLDの場合は値動き*2倍、配当*2倍、金利1倍にしてみました。金利1倍分を借金するという考えとしています。

 

QQQは経費率がありますが、0.2%で固定ですので今回の「固定コスト」の値を算出する上では特に気にしなくていいかなと思って考慮はしていません。配当金部分と金利部分は変動する値なのでここはQQQをターゲットとして機能するんじゃないかなぁと勝手に思ってます。

 

これを裏で計算してみたところ、QLDは固定コスト「4.2%」、TQQQは固定コスト「2.5%」となりました。ただ、面白いのがQLDは2006年からの調査で4.2%でしたが、TQQQと同時期の2010年から計測した場合は「1.76%」となりました。

 

つまり、測定時期をずらすと固定コストが大幅に変動したということです。結論として、よく分かりません!!

 

本来であればここが「米国債3ヶ月金利」が変動する部分で*2倍することで良い感じに固定コストが「固定化」されるのかなと思いましたが、計測時期によって固定こすとが変動することになったのです。つまり、私の測定方法が怪しいということです。

 

一応疑似QLDと疑似TQQQの結果グラフを備忘録がてら貼っておきます。

 

疑似QLDグラフ(固定コスト4.2%)

2006年からです。

 

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前半が固定コストが軽く感じ、後半が重たい感じになってます。よくわかんないけど良い感じに動いてる気がする。この辺の前半と後半で値動きが重かったり軽かったりしているため時期による差異が生じる部分の計算(と言うか参照している金利データ?)が間違ってる気がしてます。

 

 

では続いて2010年から確認した際のものです。固定コスト1.76%で試してます。

 

疑似QLDグラフ(固定コスト1.76%)

2010年からです。

 

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これはかなり一致しました。やったぜ!!

 

けど、計測開始時期を2006年開始にしたら固定コストが変動しちゃうのはやっぱり変です。残念ながらデータとしては使えなさそう。固定コストの幅が1.76%~4.2%と、既に固定じゃないということです。

 

 

一応TQQQも見て見ます。

 

疑似TQQQグラフ(固定コスト2.5%)

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こちらも言うほど割と悪くない気がする。もどかしい。これはデータとして使ってみたいなぁ。

 

 

 ともあれ、参照元のデータや計算式が間違っている可能性があるのでこれ以上の調査は断念しました。裏で個人で楽しむだけ楽しむか、上記グラフも大きくは違いは無さそうだったので、本当にデータが怪しいという前提の元、何となく検証で記事にするかもしれません。なんとなく値動きあってそうですから。なんとなく。

  

こうなると、「固定コスト」が変動している理由は次の2点でしょうか。

 

  • 参照している「配当金」「金利」が誤っている
  • 運用会社のコストは上記2つ以外にも変動するため、都度固定コストは時期によって変動する

 

こうなるともうお手上げです。良い感じで平均化した「固定コスト」を見つけて検証するしかないです。

 

尚、私が参照した金利先はこちら。

参照先そのものが誤っている可能性があります。備忘録で引用元を残しておきます。

 

過去金利(日別)

Federal Reserve Economic Data | FRED | St. Louis Fed

https://fred.stlouisfed.org/

 

 

米国債3ヶ月利回りのはずです。たぶん。※私の知識が無いのでこれが本当に米国債3ヶ月利回りか怪しい。

 

ここの「DTB3」で日別データを、「TB3MS」で月別データを参照しました。月別データの方は1934年からありますが、粒度が細かいのは「DTB3」側と言った所でしょうか。ただ、1954年からとなります。今回の記事の金利は「DTB3」を参照しています。

 

後は配当金の計算式も違ったかも。本来は4半期に1回、都度投資する必要がありますが、さすがに面倒なので「配当金/年」を365日で割って計算しています。で、「S&P500」自体の指数は「^GSPC」を採用していました。

 

と、ここまで長々と書きましたが、気になる方はかきすけさんの記事を一読されるのが良いです。その計算式に至るまでの過程等見ていてとても面白い内容になっています。

 

 

また、drkernelさんの記事でも以下の様にまとめられていました。以下引用させて頂きます。 

 

レバレッジETFの乖離を詳しく見てみる(SPXL編) | Dr.Kernelの見た世界

https://drkernel.net/archives/31

 

金利が高くなってきたときに金利による下方圧力が心配の種でしたが、hassさんが証券会社に問い合わせてくださったようで、実際の金利負担分はそこまで大きくないとのことでした。

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SPXLに期待するリターンをごく簡単に表すと、
リターン = キャピタルゲイン * 3 + インカム * 3 – 金利 * 2
と定式化できそうです。もちろん今後、金利上昇によるリターンの低下やS&P500自体の暴落などが起きたときは大きなリスクになりえるのでご注意ください。

 

計算式自体、今回の計算式と非常に似ていますね。みんなよくここまで分かるなぁ。凄い。

 

  

今回の私のグラフを強引に合わせに行くなら、「金利*2倍」の部分を3倍とか4倍とか大き目に取ると多分「固定コスト」が本当に固定化されると思われます。何故なら2006年頃は金利が高いため、4倍ぐらいにしておけば固定コストを減らしても後半金利が軽くなるので良い感じのグラフが出来る気がしてます。

 

 

そうなると論理的じゃない(※2倍は借金なのでコストとして*2が正常シナリオなはず)ことになるためよく分からなくなってしまったということです。

 

 

ということで、色々諦めました。

 

 

ただ、そうはいっても金利については怖いものであるということが分かったため、今後を考えなくてはいけません。

  

本記事で書きたかったのは、過去の「金利」の動きを改めて参照してみて、今後SPXLは問題なく運用できるのか、という所感をまとめたいと思います。

 

これ、過去にもまとめたことがあるのですが、改めてグラフを見て感想を述べたいと思います。以下過去記事。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

さて、今回は米国債3ヶ月を金利のターゲットとされています。過去のデータをグラフ化してみると以下の様になります。

 

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今私たちがいるのが一番右側の金利1%以下の位置にあります。これは2009年頃や1934年頃に近しい動きになるのかなと感じています。

 

で、ここで私が思ったのは、この1%以下の状態になった後、どのぐらいの期間その金利をキープしているのか、という点です。

 

今回、かきすけさんのnoteの結果を見ると、SPXLの年利は散々なものになっています。値動き3倍所の話じゃなく、金利によって大幅にその投資額が目減りしているのです。

 

本当に残念なのは、「配当金」*2倍 をマイナスしている点です。つまり、金利が上昇したら単純にコスト増となるというお話。今回の計算式が正しいものであれば、4%上がると年利は3倍レバレッジだと4*2%/365日分、日々減るということです。

 

当然、株高になって配当金が増えるかもしれませんが、過去実績を見ると「金利」と「配当利回り」については因果関係はあまりなさそうだった(※所感です)ので、高金利になったとしても配当利回りは今後増えるという単純な話ではなさそうでした。

 

では、この低金利状態は過去を比較してどのぐらいの期間あるでしょうか。4%の金利を上限とした場合でまとめると以下のようになります。

 

金利1%以下から4%以上になるまでの期間(※月平均で見てます)

  • 1934-01-01~1959-09-01 (※約25年)
  • 2003-06-01~2006-01-01 (※約3年)
  • 2008-10-01~2020-07-01 (※継続中)

 

実際は1934年から1965年まで4%以下に行ったり来たりしており、1965年をターゲットとするのであれば、約30年間は4%以下であると見て問題なさそうでした。

 

で、次に2003年から2006年に4%に到達するのですが、その後2007-08-01まで4%前後が続き、その後は「リーマンショック」により大幅に金利が下落しました。

 

2003年の時期は恐らく「ITバブル崩壊」に対応すべく低金利化が進んで、その後一時的に株価が上昇したことから2006年頃まで金利が上昇したものを思われます。

 

そしてご存知の通り、2008年からSPXLが誕生しました。その後の約12年間、コロナショックが始まるまでとてつもない株高になり、ご承知の通り、SPXLもTECLも爆発的な右肩上がりが実現できたということです。

 

実はコロナショックが始まる手前は金利が2.5%程度まで引き上げられていました。それでもSPXLやTECLの爆発的な株価を体感できたという実績は貴重です。そして今現在が「超低金利」時代。今までも有利でしたら今からしばらくは有利なはずです。

 

さて、こう考えると今の「低金利」状態からSPXLやTECLに投資するのであれば、過去の傾向から後10年くらいは低金利状態が続いてくれるんじゃないかなぁ楽観視しています。さすがに1979年頃の「高金利」状態になるのは、私が投資人生30年中に起こらないんじゃないかなとそう感じています。

 

そのため、かきすけさんのnoteに書かれているSPXLの年利よりは良くなってほしいなぁと非常に希望的ながら思っています。この検証期間中に金利15%超の時代も含まれていますから結果が悪くなって当然です!(※ということにしておきます)

 

この辺は本当に予想するのが難しそうです。なんかトランプ大統領は経済重視だったからこの「低金利」を維持できたとか聞いたことがありますが、大統領が変わったらその辺の政策でがらりと変わるかもしれない。どうなるかなぁ。

 

ともあれ、やはりSPXLやTECL等への投資は目標金額に到達したらサッサと売却して等倍商品にでも逃げた方がいいなという考え方に変わりはありませんし、今しばらくは低金利が続くと思うので、引き続きSPXLやTECLに投資を継続したいと思います。

 

 

株価が下がる=金利が下がるのでSPXLやTECLは有利(※株価はナンピン/積立により対応)

株価が上がる=金利が上がりきる前に目標金額に到達したら売り切る(※できたらいいなぁ)

 

 

と、小学生並の感想を残して今回はここまでと致します。

 

 

 

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