こんにちは。okometsubuです。
ちょっとタイトルが意味不明ですが、これは何が言いたいかというと、世界恐慌は「底」を着いてからも20年ぐらい低迷期がずっと続くのですが、「ドルコスト平均法」を使うことで復活が圧倒的に早まるだろうということを過去記事で色々検証しました。
もし直近高値で疑似SPXL(値動き3倍)を購入してしまった場合、50年以上戻ってくることは無かったわけです。以下過去検証記事。
高値から復活までの期間:約51年
高値からの下落率: 約99.96%
で、今回は何をしようかと言いますと、つい先日「ノーセルバリュー平均法」が大体のケースにおいて「ドルコスト平均法」よりも良い感じの結果になったことを検証しました。以下過去記事のその1回目。全5回ぐらいのシリーズ物。
この時の条件として、「ノーセルバリュー平均法」が追加投資する額は、ドルコスト平均法の2倍としたんですね。つまり、ドルコスト平均法が30年積立用の額で積み立てたのに対して、ノーセルバリュー平均法は最短で15年積み立てればいいと言うわけです。
ここでちょっと思ってしまったのは、
- 年利15%以下に長く滞在するような場合はそもそも「世界恐慌」までは発展しないだろうという憶測が私の中である。何故なら暴落というのは手前に暴騰があるものだからという考え(※米国株に限る)
- であるならば、もし「世界恐慌」を警戒した場合、その低迷期の前半部分で追加投資資金を使い切る感じの年数でノーセルバリュー平均法を使うようにすればもっと利益を得られるのではないか
と言う感じです。こうすることで年利15%以上なら追加投資しないので暴落に耐性が生まれますし、ひとたび年利15%以下になったら多めに追加投資してその後の復活で爆益を得られるのではないかと言うものです。
そして今回白羽の矢が立ったのが「世界恐慌」。人類というものは過去の経験から色々学習してきている生き物です。そして世界恐慌レベルに対しても何かしらの策を既に講じているはずです(※超適当理論)
であるならば、世界恐慌レベルの暴落を視野に入れつつも、最大限早期に多めに資産を入れられる額を指定することが最低限ギリギリの防衛ラインを築きつつも、最大限の利益をもたらそうというものです。
普通に考えたら世界恐慌レベルなんて早々起きないでしょう。でも起きたらリカバリーできるようにしないと・・・。そのリカバリー出来るギリギリの年数を今回調べようというものです。
世界恐慌レベル前に年利15%以下の相場になったらそこで多少は投資額を使うことになりますが、先ほども述べたようにそのような微妙なプチ暴落がきているなら世界恐慌まで発展しないでしょ理論です。世界恐慌に発展するならそのまま発展するはずなので、そこから投資開始してるので問題ないです。しないならその手前に暴騰が来るはずなのでそこで売り抜ける予定です(できたらいいな!!!)
というわけで、まずは^GSPC(S&P500)のデータによる世界恐慌時の値動きを見て見ましょう。
データやYahoo Financeを参考にさせて頂いています。
YahYahoo Finance - Stock Market Live, Quotes, Business & Finance Newso Finance GSPC
S&P500による世界恐慌直近高値から25年間
1929-09-16~1954-09-22(暴落前高値を超えた日)までを見ます。直近高値の時に初手一括投資をしていた場合、約25年は復活しないことを意味します。
底値は1932-06-01となるため、そこまで約3年必要と言うことです。つまり、どのような積立投資方法を用いようと、この3年積立期間は必須と考えます。
残念ながら私は頭が良くないので、ここからは手動で超ザックリ検証してそれっぽい年月を調べるターンとなります。以下のやり方で良い感じの積立投資期間を決めます。数学出来る人はパッと計算で出せるんだろうなと思う内容です。
今回やること
- 積立総額は10万ドルとします。面倒なので1ドル100円固定で、1000万円分の投資額があると思ってください。
- 疑似SPXLで確認します。
- 以下のパターン全てを手動で確認します
- 上記対象期間全て
- 前半20年分割積立
- 前半15年分割積立
- 前半10年分割積立
- 前半5年分割積立
疑似SPXLデータの考え方については以下過去記事を参考下さい。
5年分割積立も一応検証しますが、少なくとも10年は欲しいと考えています。何故なら実運用を開始した際、仮に世界恐慌前に投資額を全て使い切ってしまう恐れが高まるためです。10年は心の安定材として欲しい。とりあえず結果を知りたいので早速検証してみましょうか。
疑似SPXLで行う理由は私が現在SPXLに集中投資中だからだよ!!!
完全に個人用だよ!!!!
というか、S&P500投資している人は普通にいろんな人が検証してるでしょう。プロの方とか一杯いると思いますのでそちらを見るのが正解でしょう。
が、SPXLとなったら話は別です。有名どころのブロガーさんを見る限り、恐らく誰も世界恐慌と疑似SPXL検証していないので自分で確認するしかないのです!畜生!!!
というか、テーマがニッチ過ぎて誰も気にしないだろこれ!「ノーセルバリュー平均法」の亜種を自分で作ってその積立期間を調整するとか普通しませんし、この記事は誰得案件感が凄いのです!自分得!!!
ちなみにSPXLやSSOやS&P500を積み立てた場合の結果はこちら。
それじゃ今回の検証を開始します。
全期間ドルコスト平均法をした場合
25年分積立額は333.3333333333333ドル/月で行います。
全期間結果
- SPXL:71.30万ドル(7.13倍)
- 総積立額:10万ドル
赤い線より上にあれば元本より上、下にあれば元本割れで考えてください。
というわけで、全期間を単純にドルコストした結果が出ました。25年後で7倍なので中々です。老後も安心ですね。
ということで、次の時期を見ますか。
20年間ドルコスト平均した場合
20年なので416.6666666666667ドル/月で計算して、10万ドル使い切ったら追加投資は無しで運用となります。
全期間結果
- SPXL:82.25万ドル(8.22倍)
- 総積立額:10万ドル
先程より結果が良いですね。投資額の8.22倍です。投資と言うのは早期にやればやる程結果が良いという結果が反映されました。ただ、余り期間を濃縮させると、最初の3年間の割高期間も増えてくるのでそう考えても少なくとも5,6年の積立期間は欲しいなと肌で感じてます。
とりあえず次、行きましょっか。
15年間ドルコスト平均した場合
15年なので555.5555555555556ドル/月で計算して、10万ドル使い切ったら追加投資は無しで運用となります。
全期間結果
- SPXL:88.12万ドル(8.81倍)
- 総積立額:10万ドル
何とか20年目投資よりも結果が上回りました。まだまだ短縮できそうです。次行きます。
10年間ドルコスト平均した場合
10年なので833.3333333333333ドル/月で計算して、10万ドル使い切ったら追加投資は無しで運用となります。
全期間結果
- SPXL:47.95万ドル(4.80倍)
- 総積立額:10万ドル
大幅に結果が悪くなりました。これは前半に大きく株価が伸びている時期に集中して投資してしまったことが原因ですね。間違いない!
正直、その最初の暴騰部分を回避した5年物の投資結果が最高に結果が良かったとしても採用はしずらいです。先ほども言いましたねこれ。でも一応結果が見たいのでやります。
5年間ドルコスト平均した場合
5年なので1666.666666666667ドル/月で計算して、10万ドル使い切ったら追加投資は無しで運用となります。
全期間結果
- SPXL:37.70万ドル(3.77倍)
- 総積立額:10万ドル
あちゃー・・・最悪ですね。全然だめです。これは最初の3年間は「底」に向かっている、つまり、最初の頃は割と高値なんですね。その期間を含んで5年なのでそこで集中させちゃ意味が無いってもんです。
という事で、結論としては、予定投資額の15年分を分割した場合が良い結果となりました!
この結果は先ほどお伝えした通り、「ノーセルバリュー平均法」で追加投資する際の投資額の上限を確認するためのものなので、15年+αがあれば本当は安全で嬉しいのです。「世界恐慌」以外の年利15%以下になった時のケアをするため用の+α部分です。
とはいえ、「世界恐慌」自体はもう起こらない読みであれば、ギリギリの10年が精一杯、良い感じの投資額と言えるのではないかなと思った次第です。
というわけで、「ノーセルバリュー平均法」かつ「年利15%」条件で「1000万円」の追加資金があるのであれば、追加可能資金の15年分割ということになりました!!
仮に30年間運用で10万ドル追加投資可能であれば、毎月「555.6ドル」となります!!!
年払いなら6666.67ドル、年「66.67万円」まで投資可能というわけだ!!!
ちょっとSEC介入と世界恐慌による早期償還が怖いですが、後3年で起こってくれるのであれば最悪3年分の費用で済みます。前者のSEC介入なら逆に株高になってて嬉しい結果になるかもしれないので一概に決めつけることはできません。世界恐慌は来ない読みをするしかありません。それに近しい暴落が来ても耐えられる、それが今回の検証結果とします!
リスク回避するなら300~500ドルぐらいに額を減らして投資するのが良いかも知れない。その辺はその人それぞれの考え方でやればおkってことで。
って、今回の結果、今まで沢山検証していた「ノーセルバリュー平均法」で用いた最速15年と完全に一致しましたね!!!
つまり、この過去記事の結果を見れば「世界恐慌」以外の暴落でも結果が分かっちまうんだ!!!
いやぁ・・・完全に偶然だったんですが、感覚的に分かっちゃうんだよなぁ・・・。私がいかに鋭い視点を持っているかが世間にばれちゃう・・・。まいったまいった!
そしてその結果が「ドルコスト平均法」よりも安全で暴落時にリターンがより良くなることが分かってしまったんだから採用したくなるのが人情ってもんでしょう!!
過去記事だと概ね大体の暴落にも対応できてますし、相場がひどい時程、ドルコスト平均法より結果が良かったですし、本記事の裏付けもできて完璧ですねこれは・・・。運命感じます。この運命、破滅への道か、天国への道か。どっちかなぁ・・・。私は今現在、天国の道だと99.999999%疑ってないです。大丈夫でしょうか。
というわけで、ある程度運用が固まりつつあります。そろそろこのルールで運用開始しそうです。っていつもおんなじ事言ってるなこいつ・・・(現金リバランス、順張り、逆張り、ドルコスト、ノーセルバリュー(New!!))
投資手法が多すぎる。個別株やってる人はこれに加えて銘柄選びもあるのです。そういう意味だとSPXLは割と楽な部類と言えそうです。
さて、今回の件はこれで終了ですが、もう1つ、検証したいことがあります。それは、「世界恐慌」以外の時に、ノーセルバリュー平均法(10年分割)の結果を知ることです。投資資金の15年分割によるノーセルバリュー平均法の結果は既に提示済みですが、10年分割だったらどうでしょうか?
世界恐慌時は確かに結果は悪いですが、少なくとも10年間の積立投資分散はできているため、タヒることは少なそうです。そのギリギリを攻めた10年分割による投資は、他の暴落時期で活躍するのでしょうか?気になりますね?そうでしょう気になりますよね!!!絶対気になる!!!
ということで、また検証データまとまったら記事にします。検証前イメージとしては、15年分割より10年分割の方が成績はかなり良いと思ってます。世界恐慌をみて15年分割とするか、世界恐慌は最低限のケアとして、10年分割にするか、みたいになると想像しています。
ということで、今回はここまでと致します。