こんにちは。okometsubuです。
以前Twitterにて「ノーセルバリュー平均法」のやり方についてご質問を頂きました!
私の記事で色々検証しているアレです。以下その検証記事。
「ノーセルバリュー平均法」でGoogle検索したら有名どころがわんさかでるだろうなぁと思って検索したら、ほとんど私の記事じゃないか!いい加減にしろ!!!
なんでだ!?この文言で合ってるか事前にGoogle先生に聞いてからそれなりに記事があったから、「あぁ、そういう手法やっぱりあるよね。」って納得して普通に始めたのに!ドマイナー投資法ってことか!?
ということで、あんまり世間様には出回っていない手法のようでしたので、改めて「ノーセルバリュー平均法(少額投資)」についてやり方をまとめたいと思います。いや、書籍とかにはあるのかもしれないのですけれど、絶賛私の中ではドマイナー投資方法ランキング上位に浮上しております。
これはバリュー平均法の「売り」を無くして、かつ、追加投資時は少額投資するってだけの話です。バリュー平均法自体は広く知れ渡っているので適当にググってみてください。
結局「ノーセル」なので、初期投資である程度投資済みである状態からスタートするのが望ましいでしょう。何故なら最悪、一切株を買えないで終わる可能性があるためです。そういう意味でも、SPXLとの相性は良いと思います。最初の初期投資が少額でも3倍レバレッジのパワーで十二分に凄い効果を発揮することが期待できるためですから。
そしてノーセルバリュー平均法(少額投資)の「少額投資」部分は私が適当に考えた適当な条件で何となく試したら過去実績において良い結果になったから採用しているにすぎません。
とにかく「ドルコスト平均法」より良い感じになったのでとりあえずやり方とその手前の前提条件をお伝えいたします。
前提条件
- 残りの投資人生30年程度のであると仮定します
- 毎年の投資額は「ノーセルバリュー平均法」の条件がヒットした時に投資する額を予定投資額の10年分割したものとします。
- ある程度(投資予定額の半分とか)既に市場に投資済みである
個人的な意見として「ノーセル」の場合は長期運用かつ既にある程度投資済みであるという条件は必須と思います。
ということでやり方。
ノーセルバリュー平均法(少額投資)のやり方
- 「ノーセルバリュー平均法」に投資できる金額を決めておく
- その投資可能な額を10(年)で割り算して毎年の投資額を確認しておく
- 毎月投資したいならここから更に12(ヶ月)で割り算する
- 最初に投資した際の「株価*数量」を控えておきその数値を年利15%にして30年間分のデータを控えておく。もし毎月投資するなら途中の月部分の値も控えておく
- 毎月 or 毎年になったらその数値より現在自身が保有しているSPXLの評価額が年利15%の値より上の場合は何もせず、下の場合は「毎年の投資額」を上限に、年利15%の値まで買付を行う
年利15%部分は超ザックリSPXLを30年と50年の期間取ったら概ねどちらも15%ぐらいな感じだったのでそうしています。取る期間で年利というのは変わるのでこの辺は適当です。20年で600万円、年利15%で大体1億円達成するので割と現実的な年利として設定しています。
では具体的にどうやるか。正直、私もまだ運用開始していないので、本当は実際に試した時に記事にしようと思っていましたが、リハーサルを兼ねてやってみましょうか。
年利の出し方
以下のサイトを利用させて頂く予定です。以下高精度計算サイトとなります。
複利計算(元利合計) - 高精度計算サイト
https://keisan.casio.jp/exec/system/1248923562
こちらのサイトにて、
で行う予定です。では実際にシミュレーションしてみましょう。
作業の流れ
- 既にSPXLに60,000ドルを投資済みとします(初期投資額)
- ここから毎年6,000ドルを投資可能とします(10年積立投資額)
- 年分割投資で話を進めます。毎月投資にするなら上記から12割して考えればOK。面倒なので年積立で話を進めます。
- SPXLの株価が30ドルの時に200枚購入したとします。
- 先程の複利計算サイトにて元金「66000」を入力して「元利合計」列をコピーしてエクセルに張り付けておきます
- すると、「2年目:75,900ドル、3年目:87,285ドル、4年目:100,378ドル・・・」となるはずです。30年目までの結果をエクセルとかに控える
- 後は、毎年この額が実際に保有しているSPXLの評価額を超えているかどうかをチェックする。恐らく条件は以下の3つに分かれると思います。
- 評価額が年利15%以上の場合は投資せずその年は静観するだけ
- 評価額が年利15%以下かつ差額が追加可能額の6,000ドルより小さい場合は、極力その差額分だけを追加投資する
- 評価額が年利15%以下かつ差額が6,000ドル以上の場合は6,000ドルをSPXLに投資して来年まで待つ
ようするに、最初に設定した「年利15%」の金額に近づくように毎年のチェック日に追加投資しようというものです。今回は(少額投資)ということで、チェック日に追加投資できる上限を予め決めておこうというだけのものです。
とりあえず、投資予定額の半分は初期で一括投資していることとして、その後のノーセルバリュー平均法で追加投資するのを半分としています。どちらかというと、ドルコスト平均法の方が近いかもしれませんね。
それではサンプルをば。
条件1の場合
1年後の年利15%は75,900ドルですが、1年後の自身がもっているSPXLの評価額が80,000ドルだったとします。この場合は年利15%の成績より優秀なので、この年は静観、投資を一切行いません。
条件2の場合
1年後の年利15%は75,900ドルですが、例えば1年後の自身がもっているSPXLの評価額が72,000ドルだったとします。差額は「3,900ドル」となります。毎年の投資額上限は「6,000ドル」与えられていますが、その内の「3,900」ドルだけ投資をしてその年は終了します。
条件3の場合
1年後の年利15%は75,900ドルですが、例えば1年後の自身がもっているSPXLの評価額が50,000ドルだった場合、差額は「25,900ドル」となるわけですが、「6,000ドル」までしか投資はできないものとします。よって、追加投資「6,000ドル」をSPXLにつぎ込んで終了。そこで年1回の追加投資をしたらその年は終わり。その年は56,000ドルの評価額として進む形となり、来年までまた持ち越しです。
本投資方法は途中で追加投資をすることから、年利15%の評価対象をSPXLの株価に対して行うものでは無く、初手の「株価*数量」に掛けている点だけ注意でしょうか。今回のサンプルだと「66,000」ドルですね。後はその額から上か下かを見るだけで済みます。もし途中で追加投資の額を変えられる場合は、その時点から改めて年利計算してもいい気はします。
年利15%計算も判断する日で大きく将来の結果が異なるため、一つの指標でしかありません。とはいえ、株価が高い時期に開始したら追加投資をして20年後に1億円を達成する可能性を高めるものですし、株価が低い時に開始したら追加投資できずに機会損失になるものの、20年後に1億円を達成する可能性が高い状態からスタートしていると言えるのではないでしょうか。
ともあれ、投資開始時からすぐに暴落するような環境の場合はドルコスト平均法より成績が良くなる可能性が高いが、右肩上がり一辺倒な相場の場合は追加投資が無いので利益が乗りづらいという投資法ということです。そのためにあらかじめある程度投資済みであることを推奨としたい感じです。
さて、もう一つ注意点として、毎年「年利15%」は修正を行いません。
なぜなら、「バリュー平均法」というものは最初に投資額・目標金額・運用年数を算出した後に目標年利を導き出して、それをキープすることで計画通りことを運ぶというものです。途中で値を修正するとその計画からずれることになるため、最初の年利15%の値はそのまま30年間ずっと固定で行くつもりです。
最初に大暴落が来た場合のシミュレーションは「世界恐慌」を含めて過去にさんざん実施しているため、私の意見としては「世界恐慌」さえ来なければドルコスト平均法よりも安全で利益の高いものと考えています。以下過去記事です。最初に書いてますがもっかい貼り。
さて、バリュー平均法はつまり、将来設計をしやすいために作られた投資法であり、「ノーセル」にした理由は途中の利確で税金を払いたくないとか、売却手数料が勿体ないなぁとか、そういった理由です。そして「少額投資」とした最大の利点はズバリ、無限ナンピンを抑える効果があります。
バリュー平均法の弱点は無限にナンピンする可能性があり、資産が枯渇する恐れを常に孕んでいる点です。つまり、「世界恐慌」のような、大きく下落し、かつ、長期間低迷期が続くような相場では非常に弱いのです。なぜなら最初の微妙な暴落時期に自身の資産を使い切ってしまうため、その後に控えている更なる下落に耐えられないためです。
話は変わりますが、これに対して私が採用している「現金リバランス」は投資額を最初に確定させてから開始しているため、資産が枯渇することはありません。リスクとリターンがバリュー平均法は高いながらも将来設計がしやすいものとなっています。現金リバランス手法はゆうさんのブログを見るのが一番分かりやすいです。以下ゆうさんのブログとなります。私は「70:30」の比率で開始しています。
SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ│SPXL投資の新しいカタチ
https://yu-kabu-life.com/2019/01/13/spxl-riskcontrolportfolio
話が脱線しました。
対して今回のノーセルバリュー平均法(少額投資)を行うと将来設計から大分乖離はしやすくなります。なぜなら年利15%から離れた位置でその金額まで追加投資できないということは、次回1年後も差が広がる一方になるかもしれないからです。
が、投資額はあらかじめ決め打ちで行うことができ、かつ、暴落時の耐性を軽減するために使えます。なので、ちょっと世間一般の方法と違うかもしれません。というか、「ノーセルバリュー平均法」という名称が一般的じゃないので、まま、そこは気にしなくていいか。
バリュー平均法だった場合は最初に右肩上がりだった場合、その後の暴落に耐性を得るための途中で利確できますが、投資開始直後に暴落しちゃうと逆にリスクが高まる危険性があると考えています。投資って始めるタイミングと方法、目標金額、運用年数、リスクとリターンを考えると無限に広がるので、もう好みです。
私の好みはこんな感じ
- 世界恐慌が来てもある程度耐性がある投資方法が欲しい
- 但し恐れ過ぎたらSPXLに投資できないので現実的には20年で1億は目指したい。
- 運が良かったら一発逆転、10年で1億目指せたらうれしい。ノーセルなので超絶暴騰があったらやってやれなくはない。(※後、私の場合ですがTECLに半分入れてるのでかなり期待してる)
- どうなっても、ドルコスト平均法を用いたVOOよりも大体の期間で勝利しているはず、というのが心の支えとなっている
こんな感じ。基本的にSPXLそのものを運用で持つことになるので、追加投資が完了した後は非常にボラが激しくなるはずです。但し、株価が下落した時のクッションは10年分割で積立投資を行うことである程度安全に投資ができつつ、ボラの激しさから一瞬の株高時に目標金額に到達できる可能性を孕んでいるという、「そこそこの安全」を確保しつつ「夢をみやすい」投資方法と捉えました。
安全に行くなら「ドルコスト平均法」「現金リバランス」「最小分散レバレッジ」構成なんかが現実的でしょう。私は「最小分散レバレッジ」は世界恐慌時のシミュレーションができないというリスクがあるのと、そもそも理解ができなかったので「現金リバランス」を採用しています。
完全にイメージで恐縮ですが、「最小分散レバレッジ」の方がリターンは上だとは思ってます。ただ、世界恐慌時にTMFやBNDは本当にSPXLとは逆に動いてプラスになるのだろうか、一緒に大幅下落するんじゃないだろうか、という事が頭をよぎるため採用しづらいです。なぜなら、確か今回のコロナショック時の大幅下落時にTMFやBNDもSPXLと同時に値下げしたことがあったような気がしています。あんまりよく調べてない、ツイッターの噂をチラ見した程度ですので突っ込まれそうです。ともあれ、TMFやBNDの世界恐慌付近の実データがあれば検証した後に採用したかもしれません。
とはいえ、今回の「ノーセルバリュー平均法」はほぼSPXLなので、絶対数千万円とかになったら怖くて売ることになると思ってます。あくまで私の場合ですが、恐らくその時に「現金リバランス」分の現金を手にしている気がします。
というわけで、ノーセルバリュー平均法(少額投資)のやり方でした。
いやー、文字ばっかりで分かりにくいですね。一応、私はこの投資方法を採用したので、直近の「コロナショック」の今年1年間は「毎年」ではなく、「毎月チェック」を行う予定です。そこで数値とかお伝えできればなと考えています。
また、「底」である3月の時点から次の「底」の到着まで1年以上到達しないタイミングで年積立に切り替え予定です。1年経てば大体株価は安定すると思われるためです。以下「ナイフが落ちきった」タイミングを調査した際の過去記事です。
最近はもう株価は上昇待ったなし、と言う情報が行きかっています。
「今株を買わないでいつ買うの??」
という空気が漂っています。ただ、私が恐れているのは、その株価が伸びるのは分かったのですが、「いつまで伸びるのか?」誰が判別するのでしょうか。ということです。
私は金融リテラシー0なのですが、相場が読める人は、今ガンガン株を買ってしまってもいいと思います。ただ、ここから株価がいつ、どこまで伸びるのかがサッパリ分からないので私はノーセルバリュー平均法等のルールに従って買うことにしました。
今まで本当に色々な人の情報を追ってきました。最終的にその道のプロっぽい人たちは必ず最後にこういうのです。
「今この時点においての情報です。また情報が更新されたらこの回答も更新されますのでご注意ください」
と。
つまり、金融リテラシーマシマシの人でも、都度情報が更新されて考えた日々常に変化するのです。しかもそれは「当然」の話でプロの間では共通認識のようでした。みな、さも当たり前のように話しています。恐らく当たり前なことなのでしょう。
そうなると、スイングトレードで短期~中期の人は確かにその筋のプロの方からの情報は非常に有益な情報として得ている可能性があります。
が、その日その日において毎回状況が変わるとか言われるのでしたら、長期運用する予定の私やドルコスト平均法で普通にVOOとか投資信託を買っている一般層の方々は、そのような短期的な情報を追って売買する必要性が無いという結論になりました。金融リテラシー0人間特有の理由ですね。
米国株は結局最終的に右肩上がりする。もうそれだけでいいんです。ただ、途中で「世界恐慌」や「ITバブル崩壊+リーマンショック」級が来たら3倍レバレッジは耐えられるか不明慮なため、最低限のケアとして「ノーセルバリュー平均法(少額投資)」を採用しようかなと思っている次第です。逆に下手に知識を得ない方が、かえってルール通り投資できると思っています。
単に私が勉強嫌いなだけなんですがね!!!
後、子育てと本業の仕事もしていますし、ゲームで遊びたいというのもあるので投資にそこまで時間かけてらんないというのはあります。ルール通りの取引なら毎月 or 毎年にちょっとチェックするだけですから楽というものです。多分。来年には毎年チェックに変えるから多分楽。
ということで、あくまで私の意見をまとめた記事になりました。参考になるか分かりませんが、今回はここまでと致します。