こんにちは。okometsubuです。
第7回です。今回は疑似SPXLの暴落発生5年前かつノーセルバリュー平均法において追加投資をする額を最短で10年分積立てられる額で投資した場合の検証です。タイトル・内容ともども分かりづらいなぁ!!!
以下過去記事を見たらやってることが分かるかもしれない。分からなくてもいい。グラフみて興味があったら見ればいいし、無かったらスルーすれば良いのです。以下第1回は最短で「15年」積立する額での投資結果と言うわけです。
じゃあもう面倒だから始めようか。疑似SPXLを過去の有名な暴落時期の5年前編です。今回は正直ノーセルバリュー平均法(10年分割)が大体のケースで勝つことでしょう。それより私は次回の10年前編が気になるので、今回はサッサと終わらせましょう!
- 今回のシミュレーション条件
- すごくつよいぼうらく
- 世界恐慌-5年前からの30年
- ベトナム戦争辺り-5年前からの30年間
- ベトナム戦争辺り-5年前からの20年間
- 第一次オイルショック-5年前からの30年間
- 第一次オイルショック-5年前からの20年間
- ITバブル崩壊-5年前から現在まで
今回のシミュレーション条件
- 面倒なので1ドル100円換算とします
- 初期投資として6万ドル投資したものとします
- 運用期間はとりあえず30年分は見ます
- 年利目標は15%とします
- 追加投資上限を6万ドルとします。初期投資額と合せて12万ドルまで自身の懐から出ることになります
- 年1回の株価判定を行い、その時に年利より上下していた分を追加投資して、下落してなかったら追加しない
- 毎年チェック時の追加投資する場合、1回辺りの上限を6000ドルとし、上限6万ドルに到達したら追加投資は終了となります
- 追加投資額は疑似SPXLに余すことなく購入できるものとします
- 追加でドルコスト平均法を参加させます。こいつも初期投資を6万ドルとして、毎年2000ドルを無条件に追加投資する形とします。30年後にキッチリ6万ドル上限まで使います。
- バリュー平均法やドルコスト平均法の現金が余ったらその分最後に足し算します。
簡単に言うと、初期一括投資で財産の半分を投資して、残り半分を戦わせる、というかんじです。前回までと一緒。
全シリーズ(その1~5)と違うのは1回辺りの上限を4000ドルから6000ドルにした点だけです。これで「15年」分割から「10年」分割になります。
すごくつよいぼうらく
さて、世界恐慌なのですが、世界恐慌開始前の5年について、残念ながらデータがありません。なので、ちょっと異例の対応を行います。
これも本シリーズで毎回伝えてるやつ。なんとなくでいいんだよ何となくで!
んじゃ見てみてみましょ。
世界恐慌-5年前からの30年
1924-09-03(疑似空間)から1954-09-02の30年間を見てみます。(疑似空間)はITバブル崩壊5年前の1995-08-31~2000-08-30の期間の値動きを強引にだしています。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):26.45万ドル(2.20倍)
- ノーバリュー(15年):50.58万ドル(4.21倍)
- ドルコスト:34.06万ドル(2.84倍)
- 総額:12万ドル
グラフを見ると割と面白い結果になりました。最初の5年目まではドルコストが優勢ですが、途中15年目まではノーセルバリュー平均法(10年)がガッツンガッツン追加投資したため頂点に立ちました。が、そこは世界恐慌。10年程度では全く復活せずにそこんで15年間買い続けたノーセルバリュー平均法(15年)が最後に勝利したということです。
こう見ると、やはり世界恐慌の停滞期は長すぎます。同じぐらいの暴落が今後発生する可能性は否定しませんが、この停滞期の長さは本当に今の世の中で起こりうるのか、想像がつきません。
ともあれ、このレベルの暴落を想定するなら、暴落開始5年前からであってもノーセルバリュー平均法の15年分の追加投資資金は確保しておくのが身を守る手段となり得そうです。現金で追加投資できると言う点も安心感あります。世界恐慌までいったら投資銘柄自体の運用や、運用会社そのものの安否も懸念され始めますからね。
では次の暴落行っちゃいましょうか。ここからが本番。なぜなら「ノーセルバリュー平均法(10年)」は世界恐慌のリスクをかなぐり捨てて、他の暴落時に極力利益をえようとするタイプの投資方法だからです。
ベトナム戦争辺り-5年前からの30年間
1963-11-29から1993-11-28の30年間を見てみます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):761.91万ドル(63.49倍)
- ノーバリュー(15年):702.59万ドル(58.55倍)
- ドルコスト:625.10万ドル(52.09倍)
- 総額:12万ドル
はい強い!ノーセルバリュー平均法(10年)の勝利です!
やはり並の暴落程度であれば、10年スパンの積立分割で十二分に耐えられるのです!世界恐慌が頭おかしいだけなんです!途中経過もノーセルバリューの10年物が強そうですね。最終的な差額は6000万円程。ドルコストと比較したら1.4億円も高いです。それだけ早期に暴落期間中に追加投資するのが強いことが分かります。
今回はグラフが見づらいので20年の結果も見ますか。
ベトナム戦争辺り-5年前からの20年間
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):73.00万ドル(6.08倍)
- ノーバリュー(15年):67.31万ドル(5.61倍)
- ドルコスト:60.93万ドル(5.08倍)
- ノーバリュー(10年)総額:12万ドル
- ノーバリュー(15年)総額:11.6万ドル
- ドルコスト総額:10万ドル
いいですねぇ~。まさに理想的な展開です。ボックス相場が20年も続くのは遺憾ですが、それでも元本から5~6倍まで伸びてますからね。やはり定期的に積立を行うのはレバレッジ商品の最適解と言えそうです。でも最初に一括投資しないと圧倒的パワーが貰えないのでそこは悩みの種と言った所でしょうか。20~30年待つか、TECL等の化け物を混ぜたりしたら全然初手一括投資いらないんですけどね。TECLは過去データが少なすぎるので検証できないのが本当に残念。
というわけで、今回もノーセルバリュー平均法(10年)が勝利しました。
倍率のグラフも棒グラフとかで一緒に表示させようかと思いましたが、エクセルできない系男子なのであきらめました。途中経過については投資額は6~12万ドルなので、適当に雰囲気で見て、グラフの値から何倍ぐらいの価値があるのか適当に見て貰えればと思います。私は20年~30年の長期運用が目的なのでその辺の株価が分かれば十分なのでこのまま進めます。
第一次オイルショック-5年前からの30年間
1968-01-11~1998-01-10の30年間を見ます。
30年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):3328.16万ドル(277.35倍)
- ノーバリュー(15年):2910.48万ドル(242.54倍)
- ドルコスト:2265.16万ドル(188.76倍)
- 総額:12万ドル
圧倒的ですね。予想通りですがノーセルバリュー(10年)の勝利です。
15年物と比べても4億程高くなりました。ドルコストと比べたらとてつもなく伸びていることが分かります。これがボックス相場の「減価」ペナルティを覆すほどの右肩上がりの「増価」のパワーというわけだな!!!
イメージエネルギー保存の法則といいましょうか。「減価」だけ取り上げられてますが、その減った分は右肩上がりの増加のパワーで相殺されるイメージと言いましょうか。みんな減価ばっかりに目が行きすぎです。それも仕方が無いもの。右肩上がり一直線相場なんて10年に1回あるかないかですし、その右肩上がりをずっと持つという恐怖が人間に耐えられるかという疑問もあります。滅茶苦茶うまく行って5000万超えたらさすがに狼狽します。
今回のノーセルバリュー平均法だと、頻度の高いボックス相場で下がった株価を「積立」で絡めとって、数十年に1度の爆発的右肩上がりで超絶株価を売り抜く。これが魅力的です。やはりそう考えるとレバレッジ投資と言うものは長期的な運用及びケアがあるとより安定する商品だと思いました。
長期的な運用を推奨する考え方自体については「ゆうさん」のブログから勉強させて頂きました。以下ゆうさんのSPXL長期推奨のブログ記事となります。ゆうさんは現金リバランスで株価が伸びた所で「売り」も入れて非常に安定感のある運用を目標としているため、今回のような夢追い投資よりも安全性が高くS&P500よりも高いリターンを期待できる現金リバランス50%:50%を用いられています。
https://yu-kabu-life.com/2019/04/22/leverage-depreciation
滅茶苦茶要約すると、高値になりやすく、安値になりやすい3倍レバレッジ特性を生かして、高値部分で売り、安値部分で買い増すことで安定して高パフォーマンスを取得する手法です。毎月積立だと途中売りが無いので、安定感はこちらの方が上だと思います。毎月リバランスを行うことで非常に安定感があります。
減価部分の考え方の説明、あってるかなぁ。うん。多分あってる。うん。私は頭が悪いので細かい所は理解しきれてるか若干怪しいですが、十二分に検証してきて、体で覚えました。そして私もSPXLは長期運用向けだと再確認しています。と言うか、今までの検証結果が答えをくれています。
話が脱線しました。
さて、グラフが分からないので20年運用もみてみましょう。
第一次オイルショック-5年前からの20年間
20年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):89.30万ドル(7.44倍)
- ノーバリュー(15年):78.10万ドル(6.51倍)
- ドルコスト:62.26万ドル(5.19倍)
- ノーバリュー総額:12万ドル
- ドルコスト総額:10万ドル
いいですね。ノーセルバリュー(10年)の勝利です。ブラックマンデーを食らっても全く物ともしませんし、手前で売れば2.5億円は超えていますね。
年利15%以下は15年間近く続いていますが、その期間の後半は若干株価が上がっています。その手前の10年間で多く投資した結果が最終結果にいい形で反映してくれました。
次のITバブル崩壊はリーマンショックも含む中々上下の激しいボックス相場型の相場となります。世界恐慌に次いで注目すべきポイントです。ここを乗り切れるかどうかが勝負のカギと言えると感じています。ではITバブル崩壊5年前、みます。
ITバブル崩壊-5年前から現在まで
1995-08-31~2020-05-21の約25年間を見ます。
25年最終結果(最終積立額の何倍か)
- ノーバリュー(10年):136.25万ドル(11.35倍)
- ノーバリュー(15年):125.69万ドル(11.22倍)
- ドルコスト:121.02万ドル(10.81倍)
- ノーバリュー(10年)総額:12万ドル
- ノーバリュー(15年)総額:11.2万ドル
- ドルコスト総額:11万ドル
この天王山を制したのはノーセルバリュー平均法(10年)となりました!!
いやぁ~。この5年前の結果を見ると分かる通り、完全にITバブル前の右肩上がり前から始まっているため積立投資としては最悪の時期からのスタートとなったわけです。しかもITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックと3回も暴落を食らっているにも関わらず11倍という素晴らしい結果になったというわけです。
これだけの成績が残せるのであれば、今からノーセルバリュー平均法やドルコスト平均法は十分戦えると思います。今から右肩上がりになってもいいですし、コロナ第2波の暴落になっても非常に有利です。まだ運用開始したばかりなのですから、正直あまり気にする必要は無いです。どっちに動いてもいい時期。後5年はどっちに動いても別にいいですね。
というわけで、5年前編でした。割と予想通りの結果となったと思います。20~30年運用の前半5年間が右肩上がりでもその後の暴落で安く買えて、その10年後から上振れて20~30年後の結果で利益を絡めとればいいという事です。世界恐慌が無ければ「ノーセルバリュー平均法」の10年分の投資資金があれば十分いいタイミングで追加投資ができるというわけです。
次回は10年前編です。15年前、20年前編は結局「ノーセルバリュー平均法」は追加投資しないので10年分割だろうが15年分割だろうが似たような結果になるでしょう。ということで、次回でノーセルバリュー平均法(10年)は採用に値するかどうかの結果が発表できると思います。
というわけで、今回はここまでと致します。
以下次回。
以下ノーセルバリュー平均法(少額投資)の手順書です。