優良な株主優待であれど2ヶ月前から取る意味はあるのか確認しました

こんにちは。okometsubuです。

 

いよいよ9月も終わりですね。私は今月はIPO株主優待のことで頭がいっぱいの1ヶ月でした。そんな株主優待ですが、2ヶ月前から在庫を確保する人がネット上にはチラホラいるように見受けられました。

 

確かに在庫を確保できなかったデメリットより確保して安心を得た方が良いという考え方は共感できますが、優良銘柄で格安の銘柄であれ、なにも2ヶ月前から取らなくてもいいのではないかと思ってしまいます。

 

今回はそんな私の疑問を解決すべく、我々取材班はジャングルの奥地へと向かった。

 

シミュレーション内容

  • 優待内容が同じ銘柄を選びます。

  • 大人気の銘柄で常に在庫が無いものと、最終日まで在庫がある(であろう)銘柄を選びます
  • 大人気の銘柄を2ヶ月前(2019/7/31)に在庫を取得し、常に在庫がある銘柄は最終日に取得するものとします
  • 手数料・金利が最も安いSMBC日興証券で費用を算出します
  • 今年度の株価をもって費用算出します。何故なら昨年SMBC日興証券による一般信用が始まっていなかったためです。

 

比較対象はこちら

 

番号:株価:優待の品 

2485:64,600円:お米券3kg

5463:281,400円:お米券3kg

 

5463は本日付(2019/9/13)の終値としました。

 

さて、どちらも440 * 3 = 1,320円の利益になりますね。今回は優待内容は同一のため、単純にかかるコストと拘束時間の問題を確認することになります。

 

 

こちらの割と不人気銘柄は、最終日2日前まで残っていたようなので、それと2ヶ月前の銘柄とでコストの違いを見てみよう、というのが今回のお話です。

 

では早速計算してみましょう!!!条件としては最安値のSMBC日興証券で行い、購入時は制度信用買いで1日で現引きした形とします。売りは一般信用売りです。2ヶ月前を61日前の2019/7/31としています。

 

2ヶ月前取得の優良銘柄(2485)のコスト

( (64,600 * 0.025) / 365 ) + ( (64,600 * 0.014) * 61) / 365 ) = 4.4 + 151 = 155円

 

155円で1320円の優待をゲットできることになります。確かにこれなら2ヶ月前から仕入れていても問題はなさそうです。では、もし、最終日まで在庫が残りそうな銘柄を最終日に仕入れたらどうなるでしょうか。

 

最終日に仕入れる在庫余り銘柄(5463)

( (281,400 * 0.025) / 365 ) + ( (281,400 * 0.014) * 1) / 365 ) = 10.7 + 19.3 = 30円

 

なんと、こちらは30円仕入れることができました!優良銘柄の約5分の1のコスト仕入れができたことになります!

 

 

しかしながら在庫が余っているといっても最終日まで残っているとは言えません。7日前ぐらいにしてみましょうか。

 

7日前に仕入れる在庫余り銘柄(5463)

( (281,400 * 0.025) / 365 ) + ( (281,400 * 0.014) * 3) / 365 ) = 10.7 + 75.7 = 85.7円

 

これでも圧倒的に在庫余りの銘柄を仕込んだ方がお得です。こうなると、いくら優良銘柄であっても2ヶ月前に取得する必要は無く、せいぜい1ヶ月ちょっと前ぐらいから確保するのが理想的な形と言えそうです。

 

但し、上記はあくまでコストを見た場合です。投資金額に対する利率をもって計算しなくてはフェアじゃありません。では両者比較してみましょう。

 

■優良銘柄

(1320円 - 155円) / 64,600円 * 100 = 1.8%

■在庫余り銘柄(前日取得)

(1320円 - 30円) / 281,400円 * 100 = 0.46%

 

投資額に対する利率で見ると株主優待優良銘柄の方が圧倒的に投資効率が良いことが分かりました!つまり、株主優待以外に使い道のない余剰資金を2ヶ月間拘束されてもいいという意気込みがあれば、2ヶ月前から優良な株主優待銘柄を確保した方が良いという結果になりました。というわけでまとめに入りましょうか。

  

まとめ

  • 2ヶ月前から在庫をチェック・管理できるようであれば、2ヶ月前から在庫を確保するのはとても有効な手段であることが分かりました
  • 但しコスト面だけで見ればギリギリまで耐えて別の銘柄を購入した方が安くなる可能性が高い
  • 2ヶ月前に投資した場合、長期間資金を拘束されてしまう。最終日付近までIPO買付等の余力が欲しい人は利率と相談となる

 

上記結果より、超優良物件は2ヶ月前から取得した方が良さそうですが、私はIPOもやっていることと、2ヶ月前だと誤発注によるマイナスが発生する恐れが非常に高まることから1ヶ月前ぐらいからやることにしました。

 

 

というわけで、私はのんびり1ヶ月前から初めて、3月9月は更にのんびり、他の月は早々に取得するスタイルで行こうかなと思いました。参考になれば幸いです。

 

 

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