こんにちは。okometsubuです。
今回はある意味続編物です。前回は「ITバブル崩壊」時の疑似SPXLとTQQQの値と、「ビットコインバブル」時のBitcoin(BTC)で戦わせました。以下過去記事。
で、今回は「リーマンショック時」で比較してみたいと思います。
やってみたいこと
- 全て「終値」ベースで見ます
- 暴落直前の高値からスタートします。
- 暴落が完了した「底」から2年後の世界まで見ます
- 何となくグラフを並べます
- どっちがより早く復活してるかとか、底までの威力を見ます
- 日足で比較します。そのため取引日数がずれますが、合せるのは面倒なので心の目でなんとなく見てください。
疑似データの考え方は以下過去記事に記載しています。金利考慮無しです。
ということで、ざっとやってみましょうか。まずはBitcoinのデータだけ見ます。
で、今回は前回とちょっと違います。何故なら「リーマンショック」は別に「バブル」でもなんでもないからです。つまり、バブル開始前からの比較という意味ではリーマンショックは使えません。
よって、今回は、「頂点」から「底」を経由した流れについて見て行きたいと思います。
Bitcoinの最頂点は「2017/12/16」です。で、その後の底は「2018/12/15」です。
よって、適当に「2017/12/16~2020/11/5」まで見ます。ちょっと最後の日数足りませんが、諦めてください。雰囲気分かればいいんです。
Bitcoinはjp.investing.comサイトから、他はYahoo financeから取得しています。
Bitcoin - ビットコイン過去データ - Investing.com
https://jp.investing.com/crypto/bitcoin/historical-data
Bitcoinのバブル崩壊の果て
2017/12/16~2020/11/5の約5年間となります。
最終結果
- 初日:19345.5
- 底値:3228.7
- 最終日:14880.1
- 底値までの下落率:-83.3%
- 最終日の結果:-22.1%
底の深さは83.3%ととてつもなく下落しました。が、これは本当に運が無かった人であり、初日に投資した日が「頂点」だったと言う人だけの話です。
が、こういう人も少なからずいると思うので、この結果は真摯に受け止める必要はあります。
では続いて「リーマンショック時」を見てみます。リーマンショックが開始される前の
3倍レバレッジのリーマンショック崩壊の果て
疑似データで恐縮ですが、SPXLの「2007-10-09」が頂点ということにします。で、その後の直近の底値が「2009-03-09」でしたので、「2007/10/09~2011/03/09」の約6年間で見ます。SPXLとTQQQを並べてみます。
最終結果
- 初日(SPXL高値):1000
- TECL頂点:1085.99
- 底値(SPXL):50.78
- 底値(TQQQ):63.79
- 底値までの下落率(SPXL):-94.9%
- 底値までの下落率(TQQQ):-94.1%
- 最終結果(SPXL):-70.4%
- 最終結果(TECL):-47.1%
ITバブル時の頂点からではなく、その後の頂点からとなったためSPXLは約95%程度の下落となっています。また、TECLとSPXLの頂点の日がずれているのでTECLの頂点も記載しています。
そう考えると、どちらも「底」で約95%の下落となりました。
この結果から、ビットコインはやはり3倍レバレッジよりも安全性が高いと言えそうかなと個人的には思っています。
そしてその後の回復力もやはりレバレッジ商品よりもレバ無しの方が強いという印象です。ビットコインは最終的には22.1%下落で、SPXLは70%、TECLはリバウンドしていますが、それでも直近高値から47.1%の下落で回復まで時間がかかっています。
この結果から見ても、やはりレバレッジ商品というのは暴落時のケアは必須であるということが伺えます。大きな下げが分かっているので、ケアすることでリバウンドの爆発力に期待もできるということです。逆にケアしないと戻りが圧倒的に弱いのがレバレッジ商品というもの。暴落時に買い支える必要があるのです。
が、償還リスクが常に伴うため非常に精神的に苦しい形からのナンピン買いをすることになりますし、「底」は誰にも分からないのでナンピン買いをするのも中々勇気がいります。
対してビットコインであれば、底値までガッツリ下がってはいますがその後の復活の速度はさすがレバ無しと言った所か。ただ、レバ無しのVOOとかQQQと比べたら圧倒的なボラの高さから、一般の投資家としては手が出しづらいと感じるのは仕方がない部分かなと改めて思います。
逆に私等レバリスト達から見たら、3倍レバレッジに比べたら非常に安全な投資先でありながらも「ボラ」は非常に高く、とても魅力的な商品ではないかと思えるんじゃないかなと考えます。というかめっちゃ魅力的でしょこれ!
前回の「ITバブル」とその崩壊、今回の「リーマンショック」による崩壊結果より、やはり「ビットコイン」は3倍レバレッジと比べても非常に魅力的であることが分かりました。ボラが激しいながらも下落率は限定的であるという点が素晴らしいです。
では最後にSPXLとTECLとBTCを並べてみましょうか。例の如く、取引日が異なるのでグラフはずれますが、心の目で見てください
直近高値からの強引合わせ技グラフ
土日祝日取引可能なビットコインの方が多いのでこんなグラフでご了承をば。
底でみても最終日の価値でみても復活速度でみても総合してBitcoinに軍配が上がりそうです。(※3倍レバレッジと比べて)底堅く、安定した成果を出してくれることに期待できそう。逆に言えば、「底」付近で追加投資ができる確信があるのであれば、やはりレバレッジ商品の方が魅力的です。復活速度は遅いといいましたが、追加投資資金からの底からの右肩上がりは尋常じゃないほど強いですから。
何故そう言えるのか。対数グラフをお見せします。
ポイントは2009年の底値付近からのリバウンドの角度です。かなりの右肩上がりが・・・って、普通にBitcoin側も強いですね失礼しました。
後半Bitcoinは再びプチ暴落をしているのですが、その手前のリバウンドの角度は普通に3倍レバレッジとそんな変わらないですねこれは・・・。おいおい!やっぱビットコインすごくいいよ!!
なので、どちらの商品にも言えることはやはり「積立投資」が安定しているという結論になりました。お給料等の余剰資金の積立先はレバレッジかビットコインで決まりだね!!!
ただ、これから将来もビットコインは同じような考え方で投資できるのでしょうか。
私が危惧しているのは、
- ボラの激しさは今後も続いてくれるのか
- 将来に渡って右肩上がりを期待できるのかどうか
ということです。
これについては私の所感を別記事でまとめてみたいと思います。テーマは恐らく積立投資をそのまま続けていいのかと言うものになると思います。
というわけで、今回はここまでと致します。