対決!本物のRPAR vs 疑似RPAR vs S&P500(IVV)!【リスクパリティポートフォリオ】

こんにちは。okometsubuです。

 

私は疑似RPARというリスクパリティポートフォリオを運用しています。以下詳細。

 

 

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New・疑似RPAR

10% SPXL(S&P500の3倍レバレッジ)
12% TMF(長期債)
45% TIP(インフレ連動債)
30% GLDM(金)
  3% BTC(ビットコイン)

 

1000万円近く投資していましたが、最近100万円分利確してMARAにスイッチングしました。チャンスがあれば400万円分ぐらいはスイッチングしたいと考えています。

 

RPARとは「リスクパリティポートフォリオ」というもので、株式・債券・金・コモディティ・インフレ債等のとにかく沢山の資産に分散投資して銀行預金よりもリスクはあるものの安定した利益を得ようという感じのポートフォリオです。

 

これは「オールウェザーポートフォリオ」を開発?したレイダリオ氏の会社が実際に販売しています。

 

ただ、日本からだと主要な証券会社で購入できません。サクソバンク証券とかならできるのかな?

 

また、管理費も年間0.5%と割と高いのが特徴です。

 

そのため私は自身の手で1.5倍レバレッジを効かせて運用していると言うわけです。

 

個人でポートフォリオを管理する最大の欠点は「手数料」と「手間」です。

 

これは諦めていて、1年に1回程度のリバランスにしようかなと考えています。

 

そんな疑似RPARなのですが、本家と比べてどちらが優れているかをそろそろ確認してみたいなと思って今回記事を書きました。

 

対象としてS&P500であるIVV辺りなんかと比較しても面白そうですね。入れてみましょうか。

 

というわけで私以外得しない検証スタートです。

 

やること

  • 本物のRPARとIVVと疑似RPAR(BTC無し)と真・疑似RPAR(BTC込)をチャート検索
  • リバランスは3ヶ月に1回と1年に1回とノーリバランスを最後に比較する
  • リバランスによる売買手数料・税金・配当金考慮無し
  • RPAR発生の2019年から実施

 

こんだけ。RPARは割と最近できたETFなので検証時期は正直少ないです。ちなみにBTCを含めない昔使ってた疑似RPARは以下の通り。

 

 

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今回用の1.5倍レバレッジポートフォリオ

10% SPXL(S&P500の3倍レバレッジ)
15% TMF(長期債)
45% TIP(インフレ連動債)
30% GLDM(金)

 

TMFが15%と多めです。実は裏の話ですが今現在10%にしてBTCを5%にしちゃってます。が、BTCは主力投資先であり、全ポートフォリオで見たら60~80%近く投資しているのでもう適当にやります。

 

TMFはねぇ~。今後の未来、持っていても全く意味が無い気しかしない。けど持つ。何故なら素人が今後の相場観なんて分からないから。とはいえ比率は下げた。その分をビットコインにするのは有意義だと思っている。BTCが来年にかけてピークになった辺りのリバランス売りの時に余ったお金でTMFに投資すればいいでしょう。

 

 

さて、今回の検証で3ヶ月に1回リバランスにしたのは、本物のRPARが3ヶ月に1回リバランスだからです。そして企業のETFが優れているのはここに手数料が発生せず、自動でやってくれる点でしょうか。ともあれ管理費用0.5%/年発生しているのでかかってないとも言いづらい所ではあります。

 

コロナショックもあるので割と面白い結果は得られると思います。過去にこの辺は比較してるのですが、最新情報を見るのは楽しいものです。

 

本物RPARが出来てから結果

疑似RPARのリバランスは3ヶ月にしたもので見てみます。

2019-12-13~2021-02-02の結果となります。

 

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終結

  • RPAR(本物):+17.92%増
  • 疑似RPAR(BTC無):+17.95%増
  • 真疑似RPAR(BTC有):+24.91%増
  • IVV:20.02%増

 

ふふふ・・・結果論で恐縮ですが、BTCを混ぜたRPARが最強だったことが証明されましたねぇ!!!というかIVV上げ過ぎ

 

まぁ無理もありません。2020年末にビットコインはフライトして高値更新してしまったのですから・・・

 

 

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 以下は円建て。231万円/BTCを超えて更なる上へ・・・やったぜ!!!

  

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フライトしたこの日で既に230万円。今は380万円。つまりそういう事です。

 

さて私の疑似RPARはSPXLやTMFを含めて1.5倍レバレッジ運用をしていました。本物のRPARはレバ1.2倍運用とされていますが、最終結果としては全くの互角と言っていいでしょう。

 

2019年12月前半なら私のポートフォリオの方が結果は良いですが、2020年10月ぐらいからだとビットコイン含まない疑似RPARよりも本物のRPARの方が伸び率は良いですね。

 

確か最後の方はコモディティとかが活躍したとかあったかも。よく分からない。私の疑似RPARはコモディティは金以外一切含んでいないため、その分が活躍したかもしれません。(※適当発言)

 

ともあれ重要な所は本物のRPARを相手にしても疑似RPARは割と戦えるというのは好感触です。

 

コロナショック以降だけで見たら圧倒的に疑似RPARの方が本物のRPARよりも上回っていましたし、結局コモディティを外した部分が運要素になっていないとも限らない。が、そのコモディティ部分を「BTC」で補った真・疑似RPARが最強となったと言うわけです。やったぜ!!

 

そして結果として今回の「真・疑似RPAR」は「IVV」とほぼ同等とそれ以上の戦いが出来そうだと思います。が、株高がずーーーっと続くようなら普通にIVVが勝つと思います。以下過去記事。

 

 

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2011-10-28からの検証結果

2011-10-28~2020-11-13の約9年間で見ます

 

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2011~2020年までは株式最強伝説中ですのでほぼ右肩上がり一直線です。そのため、RPARみたいな安定を求めたポートフォリオは普通に負けてます。コロナショックがなかったら株式市場の天下でしょう。

 

が、上記の黄色と赤線は「BTC」を3%混ぜたポートフォリオなのですが、IVVに引けを取っていません。コロナショックの暴落時期に逆転する実力さえ備えているのです。

 

そして今回のリアルな結果では、IVVを超えてビットコインを含めた疑似RPARが勝利していると言う点は見逃せません。

 

この結果から言えることは、

 

  • リバランスの手間と手数料を考えなければIVVよりも結果が良く、暴落時に強いという最強のポートフォリオが完成した

 

ということになります。

 

惜しむらくは、このIVVの部分を「全世界株式」にすることが最もリスクの少ない運用方法になることでしょう。が、3倍レバレッジETFが全世界株式対応の物がないので仕方なくSPXLで代替しているというわけです。

 

さて、ではオマケで1年リバランスしない場合と全くリバランスをしない場合を比較してみましょうか。

 

真・疑似RPAR同士の戦い

ぶっちゃけ期間が1~2年と短いためそんなに結果変わらないと思う。2019-12-13~2021-02-02の結果となります。なんとなくIVVも並べてみます。

 

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終結

  • リバ無し:+26.42%増
  • 12ヶ月リバ:+24.66%増
  • 3ヶ月リバ:+24.91%増
  • IVV:20.02%増

 

これも結果論ですが、リバ無しで耐えた方が結果が最もよくなりました。最後のぴょこっと出ている青線がそれです。

 

結局リバランス運用も絶対正義というわけじゃないってことです。3ヶ月リバと12ヶ月リバでみたら3ヶ月リバの方が結果がよくなりましたし、それよりリバ無しだった方がもっと結果が良いです。

 

ともあれ、ハッキリ言って、誤差の範囲です。投資先の大きな割合としてはほぼ確定していると言う点と、RPARのような非常にリスクの少ないポートフォリオ運用をしているので多少時期がずれても誤差の範囲でしかないことが挙げられます。

 

もちろん、難しい数学の計算式で超計算したらリバランスが一番シャープレシオが良くなるとかそういう話になると思いますが、そこは個人の運用です。手数料と手間を考えると別に3ヶ月に1回確実にやる、とか別にやらなくても氏にはしないなと言った具合です。

 

そして今年のビットコインは「半減期」。ピーク時まで放置して、ピークだと思ってからリバランスしても全く遅くありません。ピークを外しても別にいいんです。右肩上がり時期にリバランスしてBTCの保有割合をピーク時期から徐々に下げるというのが重要なのです。

 

よく「リバランスが何より重要!」と謳っている人をチラホラみるのですが、そういう人はあんまり検証とかしないで世間の情報を鵜呑みにして「そうあるべき」、と伝えるだけ伝えて回っているだけにしか見えませんでした。

 

あ、これ愚痴です。もちろんリバランスは重要なんだけどね。

 

さて、今回BTCが年末に高騰したから結果が良くなりましたが、実はもう1点重要な所があります。

 

それはBTCが特に暴騰していない時期です。もう一度最初のグラフを見せます。

 

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ここで重要なのは、2020年10月の暴騰時期の前段階の結果の部分です。

 

ビットコインを含めた「真・疑似RPAR」と「疑似RPAR」でいうほど成績に違いが無いことが分かります。これはビットコインがたった3%しか入っていないことが挙げられます。

 

ビットコインは非常にボラが激しく、半分になったりするのですが、ポートフォリオのたった3%しか影響力がありません。そのため「コロナショック」で大きくBTCは下げるのですが、言うほど影響力は無かったことが分かります。それよりもその後の復活劇と暴騰への期待をするのであれば、3%でも含めておくことでとてつもなく安定したポートフォリオになるということです。

 

これは前々からお伝えしている通りですね。すべからく、全投資家、いや、全人類は全ポートフォリオの1~5%をビットコインにすべきだと考えます。最悪0円になる可能性はあるものの、1~5%程度の範囲で、かつ、とてつもない爆益を得て「IVV」を超える可能性を秘めているのですから入れない理由が全くないということです。

 

ということで、今回の結果からまとめに入りましょうか

 

今回のまとめ

  • リアル実績においても「BTC」をポートフォリオに組み込むのは大正義!
  • ビットコインが暴騰するととてつもない破壊力があり、IVVを軽く超える性能を秘めている
  • 暴騰時期以外でもポートフォリオの3%程度ならばほぼ誤差でしかなく、影響力は皆無であり、むしろ価値が下がった時にリバランスで買い増しを行えるチャンスにもなる
  • リバランスも別に頑張ってやる必要は無い。多くとも3~4ヶ月に1回できればOK.私は1年に1回もしくは「半減期」のピーク時期をなんとなく狙ってリバランスを実施する予定。

 

ということでした。結果、過去記事で書いたことそのまんまでしたね。

 

RPARは暴落時期にも非常に強いので、やはり「日本円」はこの「RPAR」に投資しちゃうのがベターだと思った次第。惜しむらくは、「為替」の影響を受けるのでそこだけ注意でしょうか。日本の投資信託でできればいいのですがこればっかりは仕方ありません。

 

もし仮にドルが余りまくってて投資先に困ってるなら採用してもいい気はしてます。

 

というわけで、今回はここまでと致します。

 

 

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