【3倍レバレッジ】SPXLとTMFを疑似データを使ってリバランス検証します_その2(VUSTX編)

こんにちは。okometsubuです。

 

今回はまさかのTMFについての続編です。またまたツイッターで情報を頂きまして、TMFの指標であるTMFよりも過去のデータを見れる「VUSTX」を紹介頂きました!ありがとうございます!

 

以下TMFとSPXLのリバランス検証記事です。

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

SPXL:TMFを60:40がパフォーマンスが良く、リスクを抑えられそうなのが32:68となりました。結果もかなり良いです。この比率自体はツイッターで頂いた情報をそのまま使って検証しました。今現行預金している資産を少しいれて、32:68は割と採用してみたいと思ってます。低金利時代らしいのでTMFに7割近く入れるのはちょっと感覚として怖いですが・・・

 

話が脱線しました。

 

さて、今回紹介された「VUSTX」がどういうものかよく分かりませんし概要は調べませんが、とりあえず「TLT」と「VUSTX」の同じ期間の値動きをグラフで見て見ましょう!どちらも1000ドルスタート。

 

VUSTX vs TLT

 

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値は大分変りますが、全く同じ動きをしていそうです!これは使えそう!!!!

 

ということで、このVUSTXを元のデータとして疑似TMFを作成してみました。疑似TLTとの比較をしてみたらどうなるか見て見たいと思います。

 

疑似TMF(VUSTX) vs 疑似TMF(TLT)

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(TMFの1日の値動き) = 3.2992933 * (VUSTXの1日の値動き) + 0.0003363

 

でVUSTX側は出しています。

 

上下にずれはあるものの、ある程度似たような値動きになったのではないでしょうか。ということで、この値を採用して今回は検証をしてみたいと思います!!

 

考え方は以下過去記事。

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

 

というわけで、この結果を使ってみたいと思います。何となく雰囲気が分かればいいんです。というわけで行ってみましょう!

 

 

ということで、とりあえず疑似SPXLと疑似TMF(VUSTX)のグラフを見て見ましょう。どちらも開始時の株価は一緒だった場合で開始します。1000ドルスタートです。

 

1986-05-19(VUSTX開始日)から2020-06-22(現在)までの疑似データ

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こう見ると疑似TMFは値動きがずっとマイルド・・・というか、SPXLの値動きが凄すぎてTMFがよく分からない感じになってしまいますね。では、この疑似TMFと疑似SPXLでリバランスを行ったらどうなるかを改めて検証してみたいと思います。

 

それじゃ前回と同様、条件とか記載していきます。

 

今回のシミュレーション条件

  • 面倒なので1ドル100円換算とします。
  • 手数料や配当金は考慮していません。
  • 投資額全額で1000ドルとします。
  • 追加投資額は各ETFを端数無く余すことなく購入できるものとします。
  • リバランス日は月末頃に実施とします。
  • リバランス間隔は毎月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月(1年)でやってみます
  • 期間は1986-05-19(VUSTX開始日)から2020-06-19とします。
  • 全期間疑似データで行います

 

ETFは端数を買うことはできませんが、このシミュレーションではキッチリリバランスできるものとします。こういう所は投資信託の方が優れているんですよねぇ。今回はタラればということで何となく分かればいいと言う感じで進めます。

 

ということで参加者

 

参加者一同

  • SPXL100%
  • SPXL:TMFを80:20リバランス
  • SPXL:TMFを60:40リバランス
  • SPXL:TMFを32:68リバランス
  • SPXL:現金を70:30リバランス
  • ノーセルバリュー平均法(10年分割)

 

前回いた「SPXL:現金を60:40リバランス」は面倒なので除外。70:30よりリスクが無くてリターンも少ないというだけで予想しやすいので除外。面倒なので。重要。グラフも見えづらいしね!(※前回の記事参照)

 

ノーセルバリュー平均法は以下の記事を参照してください(丸投げ)

 

 

okometsubulog.hatenablog.com

 

それじゃま、始めましょうか。

 

対象期間は「1986-05-19(VUSTX開始日)から2020-06-22(現在)」で行います。

 

1ヶ月でのリバランス対応

 

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終結果(1ヶ月リバランス)

  • SPXL100%:139.01倍
  • TMF20%:264.77倍
  • TMF40%:279.25倍
  • TMF68%:128.78倍
  • 現金30%:73.98倍
  • ノーバリュー:79.76倍

 

 SPXL:TMFが60:40の割合が勝利しました!

 

2003年頃からもTMF20%とSPXL100%は互角になるぐらいに強さを見せてくれています。が、SPXL:TMFの60:40の割合についてITバブルおよびリーマンショック手前の段階だとパッと見、汎用的な位置をキープしていることが分かります。

 

ただ、リーマンショックの下落時を見ると分かりますが、やはり大きな下落時にはTMFは強いです。ただこのグラフを見た時に私の中で懸念が浮上しました。2009年から2020年まで、TMFリバランス側があまりにも有利になり過ぎていないだろうかと。

 

明らかに異常に伸びているよう見えてしまいます。TMF68%も後半異常に右肩上がりしている点が異常に見えてしまいました。

 

もう少し深堀をしてみましょう。2009年3月9日の「リーマンショック底」の日の結果を下記します。

 

2009年3月9日(リーマンショック大底)の各投資額の倍率結果

  • SPXL100%:3.59倍
  • TMF20%:7.63倍
  • TMF40%:11.26倍
  • TMF68%:11.84倍
  • 現金30%:4.59倍
  • ノーバリュー:2.45倍

 

この結果を見て頂けると分かる通り、TMF40%と現金リバ30%との差は約2.45倍の差があることが分かります。

 

この大底のその後は右肩下がり相場となるため、過去のデータ、つまり「ITバブル時」までの右肩上がり相場をみるに、現金リバランス30%とTMF40%はほぼ互角となっていると思われます。

 

ところが、2020年の最終結果における差は約2.86倍程度に更に拡大しているのです。さらに言うのであれば、コロナショック前だと約3倍とTMF40%側が更に有利となり差が広がってしまいました。

 

つまり、現金リバランス70%は右肩上がり相場だけであればTMF40%リバランスよりも若干優れていると思われましたが、この2009~2020年の相場ではそれすらも逆転しています。私の予想では株価が右肩上がりするだけの相場では現金リバランス側が有利なはずでした。

 

なぜ右肩上がりだけの2009~2020年でTMF40%側が現金リバランス30%の"差"が更に広がったのでしょうか。私には全然分かりません。が、低金利になればなるほど債券は有利になると言われていますので、それが起因しているのかもしれません。

 

つまり、今のTMFは若干異常なほど高値になってしまっているんじゃないかという危惧が私の中で生まれています。

 

何故なら過去からずっと低金利政策が行われており、これ以上金利を下げられないという噂をチラホラ聞いています。※金融リテラシー0特有の噂レベルの情報網

 

つまり、今後金利が下がることはほぼ無く、あとは上がるだけとのこと。つまり2020年以降に金利が上がるとTMFの結果が悪くなり、現金リバランスに劣るのではないかと言うのを危惧しています。これについては1950年~1980年台頃の金利が上昇した時期のデータが欲しいのですが、残念ながらVUSTXは1986年からしかないため検証できず。TLTも2002年までしかないのでこれも検証できずに残念な状態です。

 

つまり、今検証している期間は全部金利がドンドン下がっている時期を取り上げた部分であるため、よく言われている「金利が下がると株・債券の値を上げる」という有利な時期しか確認できていないのです。

 

金利が高まってくる時期のデータがあると本当に心強いのですがここがTMFリバランスの唯一の懸念材料でしょうか。

 

ただ、ツイッターで教えて頂いた際に、その金利が上昇してた時期を含めてもSPXL:TMFの60:40の成績は悪くないという結果があったんだそうな。もしそれを信じられるなら少額だけTMFに入れてリバランス運用したいという欲に駆られます。

 

ともあれ、現時点の私の考えをまとめるとこうでしょうか。

 

  • 億万長者を目指しつつリスクを最低限抑えたいならSPXL:TMF=80:20リバランス
  • 運が良ければ億万長者を目指せる程度でリスクを最大限抑えたいならSPXL:TMF=60:40
  • 銀行預金より圧倒的に利益を得たいならSPXL:TMF=32:68
  • 但しTMFは今後の金利上昇によりすこぶる結果が悪くなる可能性アリ

 

一応ツイッターや各ブログ記事を片っ端から読んで、何となく債券についてイメージが付いたのですが、結局、

 

  • 金利が上がると債券は下がる。逆もまた然り。
  • 株が上がると債券が下がる。逆もまた然り。
  • 大規模な暴落が来たら、債券も株価も両方下がることがある。

 

という感想を持ちました。勉強する前と認識変わってない!!!

 

ということで、グラフだけ見たらTMF混ぜるのが絶対正義なんですが、超低金利の今からTMFを買うのはちょっと怖いんですよねぇ・・・。今回検証で使ったデータも、ドンドン金利が下がっていく一方の期間ですので、TMFに超絶有利時期だったんじゃないかなと思っています。それはSPXLにも言えることなのですが、もう知らん!金利が上がる前に億万長者になればいいんだよ!!!コロナ騒動の昨今でもう早期では無理そう!!助けて!!!

 

 

話がループしそうなのでここまで。とりあえず、リバランス間隔を3ヶ月にした物とかさらっと見て行きます。

  

3ヶ月でのリバランス対応

 

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終結果(3ヶ月リバランス)

  • SPXL100%:139.01倍
  • TMF20%:232.38倍
  • TMF40%:229.16倍
  • TMF68%:108.03倍
  • 現金30%:68.46倍
  • ノーバリュー:79.76倍

 

 1ヶ月リバランスと比べてパフォーマンスが落ちてしまいました。なお、前回のTLTの期間の場合は3ヶ月リバランスが一番パフォーマンスが出ました。結局、タイミングと運次第ということであるということがここでも証明できてしまったようです。

 

そうなると私はやっぱり取引手数料と手間を考えても数ヶ月~1年ぐらいでいいんじゃないかなぁと思った次第。当然「ボラ」は激しくなりますが、激しいことが全て悪というわけでもないですので。ただ、キッチリ想定通りの運用をしたいなら1ヶ月に1回とか短いスパンでリバランスするのがいいのでしょう。

 

ちなみにノーセルバリュー平均法(10年分割)は1年で固定としています。本筋から外れてますし私の趣味枠なのでご愛敬ということで。

 

話が脱線しました。それじゃ6ヶ月見て見ましょうか。

 

6ヶ月でのリバランス対応

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終結果(6ヶ月リバランス)

  • SPXL100%:139.01倍
  • TMF20%:244.07倍
  • TMF40%:245.58倍
  • TMF68%:116.14倍
  • 現金30%:70.42倍
  • ノーバリュー:79.76倍

 

3ヶ月リバランス以上1ヶ月リバランス以下と言う結果で御座います。やっぱりタイミング次第の運次第だな!!

 

見る意味は無いかもしれませんが、せっかくなので1年のリバランスも見ときましょうか。

 

12ヶ月でのリバランス対応

 

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終結果(12ヶ月リバランス)

  • SPXL100%:139.01倍
  • TMF20%:278.79倍
  • TMF40%:270.93倍
  • TMF68%:120.56倍
  • 現金30%:91.27倍
  • ノーバリュー:79.76倍

 

1ヶ月リバランスとほぼ同等の結果となりました。現金リバランスで言えば12ヶ月リバランスが最強っぽそうです。TMF20%は12ヶ月リバランスが最高で、TMF40%は1ヶ月リバランスが最も良さそうです。

 

ただ、何度も申している通り、検証時期によってリバランス期間で結果が異なってくるので、結局運ということでいいと思う。うん。やっぱり年1回ぐらいでも十分だと思った次第。運が悪いと結構な下落になるかもしれませんが、手数料を払う回数が減るというメリットは確実に得られるわけですから。

 

じゃあリバランス超長期間しない、もしくはしなくてよくない?となりますが、前回の記事でも申した通り、リバランス自体は非常に重要で、リバランスしなかったら酷い結果になったため、リバランスだけはキッチリやるようにしよう。2,3年に1回とか5年に1回でも最悪大丈夫かもしれないけど差が超絶離れるのでバクチ要素が強くなるというイメージ。

 

 

さて、TMFとSPXLのPFは非常に有益であることが今回の検証でも明らかになってしまいました。

 

しかしこんなブログ記事がありました。ローズマリーさんのブログ記事となります。以下私が漠然としていた思いをきとんと明文化し、リスクについて考えられていました。

 

レバレッジETF | 米国株絶対投資(バフェット流の追求)

https://gamp.ameblo.jp/hannibal23/entry-12406502270.html

 

凄い今の自分と全く同じこと考えてます。調査の質はこちらのブログの方が圧倒的に上ですが!

 

ともあれ私も似たような恐怖があるので今からTMF行くのはちょっと怖いかなといった具合です。あぁ、金利上昇時のTMF結果が出せればなぁ!!

 

そして上記のブログ記事の最後の最後、バイオハザードの日記よろしく途中で途切れてしまっています。クソ!滅茶苦茶気になる!彼(?)は一体我々に何を残そうとしていたんだ!!!

 

残念ながら該当ブログは第一部完としてブログを終えられていました。残念。

 

 

ということで、今後の私の方針を述べます。多分手のひらクルーしそうな現時点での方針。

 

  • 今は超低金利であり、今後もTMFがリスクヘッジになるか不透明
  • そのため株価が下落したら素直に現金による追加投資をメインに進める
  • 但し、株と債券が同時に下落するようなら小額だけ本投資法を採用予定。リバランス比率は60:40か80:20を想定。

 

とりあえず両方下落するような異常事態ならどっちも安く買えるからその時がはじめ時として、買えなかったらそれはそれでリスク回避という体裁で進めようかなと思います。今は流石に高くてTMFに投資しづらいですし、現金リバランスでも十分安心感はあります。見えない恐怖に打ち勝つという安心感が。

 

過去金利は15%ぐらいまで行ったそうな。今はほぼゼロ金利とか言われてるのでTMFを買うのは6~8%ぐらいになったらでしょうか。なんか6%ぐらいは普通に行くようなこともチラホラ聞きます。

 

さっぱり分かりませんが今はまだTMF投資を急ぐ必要ないかな。分からん!全然分からん!金利はもうちょっと勉強した方がいいな。本当に最近意識し始めたので。いつも行き当たりばったりでございます。多分金利が6%ぐらいになったらTMF買いに行くとかするかもしれません。まぁまだまだ時間はありそうなので暫く様子見しとうございます。

 

ということで、今回はここまでと致します。

 

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